本記事は、「えっちな夢にベルが出てきて悶絶するリュー」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。
その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。
今回の二次創作の題材は、リュー・リオンという、ライトノベル「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」に出てくるヒロインです。
冬アニメで思いっきりメインヒロインしていましたね。
おかげで妄想および創作意欲が捗りました。
普段は互いに生真面目で純真な筈の男女が、転がり落ちるように性に溺れていくギャップ萌えを目指していきます。
pixiv上の絵的にはこんな感じの雰囲気を目指したい。
前回の続きからとなります。
「うわあああっ!!?」
羞恥の叫びと共に、弾かれたように上体を起こす。
荒い呼吸を繰り返しながら、リューは呆然と周囲を見回した。
とりあえず、ここはダンジョンではない。
自分の寝ている清潔なベッド、月明かりを反射する床、窓から見える無限の星々。
バベルの治療施設の一室。
(そうだ……脱出、できたのだった)
危機的状況からは、とっくの昔に脱した後だ。
リューと、別室にいるベルは、このバベルの治療施設で入院中の身であり、今はリューが意識を取り戻してから二日目にあたる。
頭の中で現状が整理され、リューは現実を認識してホッと息を吐いたが、安堵もつかの間、
「わ、私は……なんて夢を~ッ!」
両手で頬を押さえ、首を振り、リューはこっ恥ずかしさにのたうち回った。
深層の闘技場を辛くも脱した後、ベルに救われたリューは、二人で安全地帯を見つけて休憩を取った。
その際、水場で濡れた衣服が乾くまで、リューがベルと人肌を重ねて暖めあったのは、確かに事実として起きた事だ。
問題は、その部分が夢で脚色されていたこと。
「ベ、ベルと、クラネルさんと、わ、わ、私が、口づ、~~~~~ッ」
気恥ずかしさから、リューは呟きを中断した。
言うまでもないが、現実でリューとベルはキスなんてしていない。
ベルと人肌で暖め合う直前、リューはベルと取り決めを交わした。
邪な想いを抱いてはいけない、と。
その約束に従い、あくまでダンジョン深層から脱出する方策の一環として、リューはベルと肌を重ね合った。
ただ、くっついただけだ。
性的な意味など無い。
無いったら無い。
あってたまるか、そんなもの。
「大体、あんな展開、ありえない。本当に、ありえる筈が無い……」
ぶつぶつと呟き、自分に言い聞かせるように「ありえない」を連呼する。
リューは、自分は女としての魅力に欠けると思いこんでいる。
シルほど胸は豊かではないし、女神達ほどの整った容姿も無い、と。
一応エルフとして、一定以上の水準の美貌に恵まれていると思ってはいるが、同時にこうも思う。
比較対象が悪すぎる、と。
ベル・クラネルはその素直な人柄ゆえに、人を惹きつける。
ヴェルフやボールスといった男たちから、シルやクロエといった女性陣も。
というかリューの知る限り、ベル・クラネルに好意を抱く女性は、ベル本人が思っている以上にかなり多い。
神ヘスティアやリリルカ・アーデを始めとするベルのファミリアの仲間たちは勿論、アマゾネスのアイシャ、ギルドの受付嬢のエイナ、etc。
一部推測も混じったが、それでもリューは確信する。
ベル・クラネルは女性に好かれやすい、と。
純心な人柄に精悍な頼もしさまで同居するその顔に、優しい言葉と共に微笑まれたら、リューなんてもう……。
「いやいや、だから! そんな事はあり得ないのであって!」
頭を抱えてブンブン振って、リューは妄想を振り払う。必死だ。
とにかく! ベルがリューの身体に欲情を抱くことは、あり得ない。
なぜならシルのように、もっと可愛げのある女性が、ベルの傍にいるから。
あの夢は所詮、一時の幻でしかない。
そう結論付けて――とはいえ。
夢の中とはいえ、邪な欲望を一時でもベルに向けたことを、リューは申し訳なく思う。
そこはきっちり反省しておく。
「今は……まだ起きるには早い、か」
窓の外に目を向けると、無窮の夜天はいまだに闇が濃い。
真夜中だ。起床するには、時間的にまだ早い。
混乱した気持ちに整理をつけたリューは、改めてベッドに体を預けた。
目を閉じる。
明日、ベルと顔を合わせたら少し気まずいかもしれないが、気にしなければいいだけ。
寝息を立てる。
まどろみに身を委ねる――