本記事は、「猿の惑星・ただし僕が猿になる(仮題)」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。
その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。
今回の二次創作の題材は、ありません。オリジナルです。
……いや、完全にオリジナルとは言えないかも。
なぜなら、自分へのお題としてpixivに載っているAI生成の画像をひとつ選んで、その画像を頭の中で妄想して展開を練っているので。
とりあえず、妄想元となった作品はこちらになります。
AI生成のR18、やたらムチムチしている娘が多いなぁ。
事故によって制御不能になり、破棄せざるをえなくなった宇宙船。
クルーたちは生き延びられたらまた会おうと各々に別れを告げ、僅かな水と食料を手に、小さな脱出用ポッドで宇宙に飛び出す。
あなたは、そんな宇宙船クルーの一人です。
目指すは母なる大地たる地球。
しかし脱出用ポッドに操縦桿は無く、進路は運任せ。
できることは、ただ祈るのみ。
頼むから、地球に連れて行ってくれ、と。
そうでなくても、せめて。人間の生きられる環境であってくれ、と……。
――夢を、見ていた。
子供のころ、親が見ているついでに僕も目にした、SFホラー映画のエイリアンの夢だ。
謎の惑星に着地し、宇宙船の乗組員の一人が卵から生まれたサソリのような生物に襲われ、昏倒してしまう。
件のクルーは後に意識を取り戻すも、仲間との食事中にそのクルーの腹が突き破られ、中からエイリアンの幼体が鮮血とともに爆誕するのだ。
成長して悍ましい外見の成体となったエイリアンを前に、逃げ場のない宇宙船で、一人、また一人と、為す術もなく殺されていく。
そして、いよいよ自分が殺されてしまう番だとばかりに、そのエイリアンの顔が僕に迫ってきたところで――
「――はっ!!?」
目を覚ます。
意識が覚醒する。光沢のある人工的な壁面が目に映る。
エイリアンはどこにもいない。ここは狭苦しい、至って平和な、脱出用ハッチの中だと現状を再確認する。
「なんて縁起の悪い夢だ……!」
僕はうなだれた。恐怖の余韻が、いまだ心臓をキュッと締め付けている。
もう僕はダメかもしれない。
母艦の宇宙船が制御不能になってから、はや三日。
薄暗い脱出用ハッチの中に、食料と水はもう無い。尽きた。
このまま、どこの星にも着陸せずに時間が過ぎていったら、必然的に待ち受ける末路は餓死というバッドエンドだ。
エイリアンにひと思いに喰われて死ぬのと、どちらがマシだろうか?
なんて、後ろ向きな比較まで考えはじめてしまう。
「……いや、でも」
少なくとも、どこの星にも着陸できないということは無さそうだ、と僕は思い直した。
ポッドの窓から見える光景に、希望があったからだ。
地球――に似た、青い惑星。
このポッドは、青い惑星のすぐ近くに、重力圏内に入っていた。
広大な宇宙空間で、闇の中で青く輝く惑星の美しさに魅入られたかのように、このポッドは惑星に近づいていく。
着地は望む所だが、この青い惑星を地球とはまだ断定しない。
ぬか喜び警戒だ。エイリアンの悪夢が僕を慎重にさせていた。
窓から星を見る限り、青い色の他にも、雲や緑の存在が確認できる。
とりあえず地球型の惑星ではあるようだ。
問題は、地球であれば馴染みの深い大陸が見当たらないこと。アフリカも、アメリカ大陸も、オーストラリアも無い。
僕の思い当たる形の大陸が、どこにも見つけられない。
グアムやハワイみたいな小型の島なら、まばらに点在しているが。
青地の海に、幾つもの小型の島がダルメシアン犬のぶつぶつ模様みたいに点在している、地球型の惑星。
それでいて、地球でない惑星。
「プラスに考えるなら、着地イコール即死、みたいな危険な星ではなさそうだけど」
SFホラー展開にはならなさそうで、ひとまず僕はホッとする。
地球型の惑星なら、水は言わずもがな、酸素もあるだろう。
陸地にたどり着ければ、食料も期待できそうだ。
脱出用ポッドから能動的に進路をコントロールできる手段は無い。このポッドは惑星の発せられる重力に導かれるまま、落ちるだけだ。
僕は宇宙の星空を眺めながら、ポッド内のシートに腰を深く沈めて、身を楽にした。
また運試しだ。
着地ガチャといったところか。
可能な限り陸地に近い場所に、平穏無事に着陸することができれば。
URは、大当たりは、食料のある陸地の近くだ。
青い惑星に近づく。
大気圏に突入し、青空を抜け、小さなジオラマみたいな地上の遠景を目に焼き付ける――