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田村サブロウ@小説書き
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[R18]かのかり二次創作_更科瑠夏_途中執筆過程1

 本記事は、「こうして俺は追う恋より追われる恋に陥落した(仮題)」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。


 その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。


 はじめて、ヒロインの台詞も含めた完全な形での二次創作小説に挑戦しています。


 元ネタは「彼女、お借りします」の更科瑠夏。


 原作にリスペクトを払いつつ、ヒロインにとって楽しくてイチャイチャでエッチな話を描けるように頑張ります。


 え? 主人公にとって? 知らね。








 * * *


シチュ概要


 アニメ2期の16話「夜と彼女 -バンカノ-」のIF。


 和也が自室で瑠夏ちゃんとなし崩し的にお泊り。


 本編で主人公の和也は瑠夏ちゃんの猛烈アタックで理性のライフがゼロになることを危惧し、事前に風呂場でチョメチョメしましたが。


 もしそれをしなかったら? の、お話。




 ……セリフ付きの二次創作は初めて挑戦するので、至らない点が出ないか不安ですが、それでも頑張ってみます。




 * * *






 寝苦しい。


 背中にかかる硬い床の感触が、普段どおりの安眠を許してくれない。




 俺は、木下和也は、ただの平凡な大学生は、アパートの自室で、床にごろ寝して夜の睡眠をやり過ごそうとしていた。


 一応、申し訳程度に床にタオルを敷いて、掛け布団代わりに毛布も巻いてあるが、どれもいつも自分が寝ている布団の代わりとしては不足だ。


 いつも通りの布団に比べて、柔らかさと心地よさがまったく足りない。




 だが、今の俺はいつも通りの布団で寝るわけにはいかなかった。したいのは山々だけど、してはいけない理由がある。


 布団には先客がいるのだ。


 みずから進んで、俺はその先客に布団を譲った。




 この相手がもし男だったら、それこそ男友達の木部や栗林とかなら、気兼ねせず俺は自分の布団を独占しただろう。


 問題は、布団にいるのは女だということ。しかも美女。






「すぅ……すぅ……ん……」


 瑠夏ちゃんが、俺の布団で寝息を立てている……!






 更科瑠夏。瑠夏ちゃん。年下の、俺の彼女だ。


 違う! 表現に語弊がある! 仮の! あくまでお試しの彼女だ!


 やましいように聞こえるかもしれないが、俺が希望したんじゃないぞ!? 瑠夏ちゃんのほうから望んで、俺は状況的に断れなくて!




 で、仮とはいえ、瑠夏ちゃんは俺の彼女ポジを掻っ攫った、嵐のような熱意の女の子なんだ。




「……はは、俺、誰に言い訳しているんだろう」




 ぼそりと俺は苦笑した。耳に返るのは外の台風の雨音だけで、ちょっと虚しい。


 男女で恋人同士なら、一緒の布団に入るのは自然なこと。だけどそれはあくまで、本物の恋人同士ならの話だ。


 俺と瑠夏ちゃんは本物の恋人じゃない。それどころか、俺は他に想い人がいる。




 水原千鶴。隣人。レンタル彼女から始まった、俺の好きな女性。


 彼女への恋心が、俺に瑠夏ちゃんと同衾することを禁じている。




 俺が好きな人はあくまで水原だ。彼女への想いを抱えたまま、流されてヤルようなことをするわけにはいかない。


 レンタルから始まった赤い糸だけど、俺はそれを切りたくない。この淡い想いが、肉欲を抑える防波堤となっている。




 ……ただ、瑠夏ちゃんが俺にとってなんの魅力の無い、ただの背伸びしたガキでしかないのかと言われると、それは絶対にノーだ。




 少し前の、雨に濡れたときの瑠夏ちゃんを思い出す。


 小動物みたいな可愛い面差しで、だけど細身な割に胸は大きくて、すらりと伸びる生脚はスカートと相性抜群だ。それが雨に濡れて、ちょっと服が透けて、水も滴るいい女という言葉を絵に描いたような瑠夏ちゃんのあの姿はめちゃくちゃエロ可愛かった。


 性格だって優しいし、気づかいができるし、振る舞ってくれた手料理のすっぽんカレーも美味しかったし。……ちょっとアタックが強引だと感じる時もあるけど、それだけ慕われている証拠でもあると考えると、悪い気分はしないし。


 容姿も人格も俺にはもったいないくらい魅力的で、こんな可愛すぎる女の子が俺のことを好いていてくれているなんて。




「今思っても、ほんとに凄いことだよなぁ……」




 ごろんと、寝返りを打って横になり、悶々と考え込む。




 愛情には色々あるけど、瑠夏ちゃんが俺にぶつけてくる愛は、今まで俺が受け取った他の誰の愛とも違う。




 例えば親父や母さん、ばあちゃんが俺にくれる愛は家族愛。


 水原のレンカノとしての愛は、ビジネスモードの入った仮面つきの愛。




 一方、瑠夏ちゃんが与えてくる愛情は、「大好き」とか「愛している」とかを、心の芯にズシンと伝えてくる、真っ向勝負の愛。




 本物の、女が男を愛するという愛。


 まさしく俺が水原に飢えている、恋の延長線上にある愛。




「……あははは……俺、ホントにクズだなぁ」




 自虐と、瑠夏ちゃんへの申し訳なさで泣きそうになる。


 仮にも自分の家に彼女を泊めておいて、あろうことか彼女でない他の女のことで思い悩むなんて。




 こっちは与えられる一方なのに、俺の本命は水原だから、瑠夏ちゃんがなにより欲しがっているものを俺は返せない。


 俺が瑠夏ちゃんを無碍にできないのは、水原に付き合えと言われたのもあるけど、片想い同士として共感する部分があるのも大きいかもしれない。




 いろいろと我慢させてしまって、申し訳なくて、胸がズキズキ痛む。


 片想いの辛さがわかる分、余計に――






「ん?」


 そのとき、チョン、と。


 なにかの感触が、背中をかすめた。


◆To Be Continued

[R18]かのかり二次創作_更科瑠夏_途中執筆過程1

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