本記事は、「冒色の性夢-14」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。
その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。
前編完全版②の選択肢Jからの続きとなります。
ぎゅぎゅぎゅううううううぅぅぅぅぅッ♡♡♡♡♡
パチュパチュパチュパチュパチュパチュッ♡♡♡♡♡
「あああああああああ♡♡♡」
踊るふとももに肉棒は泣き叫び、柔肉にこね回される快楽に腰が跳ねる。
豊満な女体に溺れる官能の極みに、僕の体は魅了されてしまっていた。
I. そして、心も――
J. しかし、心は!
しかし、心は!
僕の心は、まだ五つ子に屈していない!
パチュパチュ♡♡♡ パチュパチュ……パチュ………………
――――――
腰を打ち付けられる淫らな音が、ふっと、遠く感じた。
まるでスピーカーの音量を急激に減らすように。
五つ子たちの動きがスローモーションのように遅く見える。時間がゆっくりと進んでいるような奇妙な感覚。
一種のトランス状態のようなものだろうか。
女子力の子の躰に溺れている自分が他人事のようだ。
現実の僕だったら、美と肉感を兼ね備えた五つ子女子高生の美少女に迫られながら、こんな悟りじみた心境になれない。本来、ありえない芸当。
だが、ここはサキュバスの女王が生み出した淫夢の世界。
つまりは夢の世界だ。どこまでいっても現実世界ではない。
五つ子の美少女がたかが普通の男子高校生である僕に誘惑を仕掛けてくるという、ありえないシチュエーションが発生できる。
逆の立場もまたしかり。五つ子の美少女を拒絶できるという、ありうべからざるチートを僕もまた起こしうる。
今まで、僕が数多の美女の誘惑に抗えたように。
所詮ここは夢で、現実では起こり得ない、むなしい世界なのだから。
ぎゅううう…………。
パチュ……パチュ…………。
……。
……。
女子力の子が、僕へ腰振りを緩め、ついには中断した。
ハグもやめて、抱きしめていた彼女の腕が、全身が僕から離れる。
僕もいつの間にか、彼女への抱きつきと腰振りをやめていた。
極限まで自分を客観視する今の僕は、五つ子から見てどう映るのだろう?
「――――」
女子力の子は、すごく悔しそうに唇をふるふる震わせる。
そして、一筋の涙をポトリと僕の頬に落とした。
潤む彼女の瞳には男の顔が映っていた。
人間とは思えない、えらく無感情な、冷たい目だ。
ただただ何も考えず僕も場当たり的に見返してみると。
なんのことはない、その冷たい目は僕自身のことだと気づく。
僕は驚かない。
なんら、感情が揺らぐことはない。
所詮、ここは夢だ。取り立てて騒ぐことじゃない。
トランス状態がまだ続いて……くれている。
長女の子、片目隠れの子、リボンの子、星の髪飾りの子、女子力の子。
今まで多種多様な手段で僕を誘惑してきた五つ子たちが、一人ずつ、一人ずつ、僕の体から離れていく。
そして僕を組み敷いていた女子力の子が名残惜しそうに躰を離したことで、ついに僕を縛っていた拘束がすべて無くなった。
身動きが完全自由となり、すかさず僕は立ち上がる。
見送る五つ子を素通りし、体育倉庫の出口を開けた。
二枚の引き戸が左右に開くと、まぶしい光が目に飛び込んできて、僕は明暗差に一瞬だけ眉をひそめた。
数秒して、明るさに僕の目が慣れていくた。
壇上に、蒼い燐光が溢れている所が見えた。
「――――やっぱり」
少し前の推測が当たっていた。魔法陣はすでに起動していた。
僕が体育館を探索していた時に見つけた、壇上にあるラインテープの魔法陣から淡く光っている。
肌で感じる。あの燐光を帯びた魔法陣に足を踏み入れれば、ついに僕は夢の世界から脱出することができる。
「よし……」
初志貫徹。
現実世界に僕は帰るのだ。
五つ子に背を向け、僕は壇上を目指して歩き出した。
壇上の魔法陣に入れば、間違いなく僕は今後二度と五つ子と肌を重ね合うことはできなくなるだろう。
好き放題におっぱいを揉みしだいて、太ももに肉棒を挟んでもらって、望むままに腰を振りまくって射精することはできなくなるのだ。
手に入れられるはずだった究極の快楽を、捨てる。
後戻りは……できない。
「……………………ッッ~~~~~!!!!♡♡♡♡♡」
僕の中で、飢餓のような物足りなさが爆発した!
視界にピンクの靄がかかり、淫らな熱がぶり返し、肉棒がギンギンに張り詰める!
「ああっ……ッッ~~~~~♡♡♡♡♡♡♡」
なにがトランス状態だ!!!
僕はヤセ我慢していただけだ!!!
本音を言うと未練タラタラだ!!!
今すぐ戻って五つ子に抱きつきたい!!!
彼女らの妨害が一切ない、僕と五つ子の距離が離れている今が現実世界に帰る千載一遇の大チャンス。
だけど、溜まりに溜まりすぎた愛欲が僕の前進を鈍らせる。
五つ子美少女に溺れたいという欲望がどうしても拭えない!
言うまでもなく、僕の理性はボロボロだ。
こんな状態で、もし後戻りでもしたら。
五つ子美少女の誰かひとり視界に入っただけでも。
即、僕の性欲は暴走し、ダッシュでUターンして五つ子の誰かに抱きつき、我欲のままに女体に溺れて射精してしまうだろう。
壇上にのぼって魔法陣を踏むまで、およそあと約二十歩。
体育館内の中央まで僕は来ていた。
「ううぅ♡♡♡♡♡ ううぅ!♡♡♡♡♡」
進め! 進め!
振り返ってはいけない。
振り返ってはいけない。
決して振り返ってはいけない――!
L. 走る。
次週に投稿することになるのは選択肢Kのエロパートです。
Lの誘惑に勝つルートはまだ手つかずですので……。