本記事は、「冒色の性夢-09」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。
その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。
前回の下書きの続きとなります。
ベッドの隣のサイドテーブルに置かれたデジタル時計の表示は、3:00。
このホテルステージの慣例に則り、僕は三分間の間、誘惑美女の寝ているベッドに乗って過ごさなければならない。
目の前であおむけに寝ている――巨大なカギ爪と巨大な乳房を持つ、彼女と。
「う、うわぁっ……」
目の前の美女の規格外な胸に、僕は開いた口が塞がらない。
頭の片側にリボンを結んだ可愛らしい女の子だった。腰まで届く長い髪は綺麗な紫色。漠然と感じる純真無垢な雰囲気は、寝顔だけ見れば庇護欲をそそられる印象だ。
ところが、顔から上半身に視線を下げると、話がまるで変わってくる。
両腕の先に本来あるべき人の指先が無い。代わりにあるのは物々しい金色の巨大なカギ爪。重厚な豪腕をベッドから出して床に置く少女の寝姿は、華奢な印象を一転し、原始的な恐怖を僕に与えてくる。
だけど、恐怖を差し引いても僕を強く惹きつけるのが、彼女の豊満な胸。手で掴みきれないどころか、上半身の眺めを乳房だけで埋めつくしている。乳首をベルトで隠しただけの蠱惑的な衣装もあいまって、彼女の豊満すぎる乳房は凶悪な誘引力を発揮していた。
「こりゃ、事前に警告が入るわけだ……!」
もし僕がなんの心の準備も無く彼女を目にしたら、一瞬で理性が蒸発して、彼女の爆乳に屈していたかもしれない。
今までに何度か遭遇した、乳に特化したタイプの誘惑美女。その中でも目の前の彼女は、大きさなら間違いなくダントツだ。
大きすぎる胸と、凶悪な爪――このアメとムチじみた組み合わせに僕は覚えがある。
誘惑美女の慣例により名前は思い出せないが、確か彼女は有名なソーシャルゲームに出てくるキャラだった。(ソシャゲの時と衣装は違うが)
頭の片側にリボンを結んでいることになぞらえて、便宜上、彼女のことは『爆乳リボン』と仮称しよう。
「それにしても……三分、かぁ」
ベッドの隣、サイドテーブルのデジタル時計を僕は見る。
出口の鍵を開けるためのタイマーの仕掛けは、僕がベッドに乗らないとカウントを刻んでくれない。
なので僕は爆乳リボンの寝るベッドに同席しなければならない。だが、三分という長時間は今までに例が無い。
ただの三分じゃない。誘惑美女が間近にいる中で過ごすハメになる三分だ。
相手が寝ているとはいえ、これはかなり厳しいものがある。
「でも、やるしかないんだよなぁ」
爆乳リボンは乳房の眺めだけでも僕の欲情を強めてくる。
やることを後回しにすればするほど、僕にとってはジリ貧だ。
僕はベッドの上に自らの体を乗せて、爆乳リボンの下腹部にまたがるように座った。
「って、ベッドせまッ!」
ナチュラルに、馬乗りパイズリの一工程であるお腹への騎乗を行ってしまった。
ベッドが狭いせいだ。他に座るスペースが無いからだ。
爆乳リボンの胸とカギ爪の存在感に隠れて目立たなかったが、この部屋のベッドは今までのダブルベッドとは違っていた。
置かれているまくらは二つではなく、一つ。これはただのシングルベッドだ。
爆乳リボンの腕を広げて巨大なカギ爪を床に置く寝姿は、ベッドが狭いからこそできる事。カギ爪がベッドに引っかからないから。
手が大きすぎると、日常生活では寝るのも一苦労なようだ。
「って、感心してる場合じゃない!」
結果的に今、僕は爆乳リボンの腹にまたがってしまった。
僕の肉棒は、爆乳リボンの谷間に呑まれるかどうかの間近にある。
ここで僕が腰を前に出せば、己の分身を爆乳に呑ませられる……そんな淫らな考えが、蠱惑的に僕の脳裏によぎってくる。
「……いや、ダメだ。我慢だ」
己の心を鋼に変え、僕は淫らな願望を自重した。
もし僕が爆乳にペニスを突き入れたら、あまりの快感に何度も腰を振ってしまうのが予見できる。
酒、タバコ、ドラッグみたいにひどい習慣性を覚え、彼女のおっぱい無しでは生きられなくなるのが目に見えるようだ。
そうならない為にも、僕は爆乳にペニスを差し入れるわけにはいかない。
……とはいえ、ペニスの間近に爆乳があるというのは、目の毒すぎる。
他の所に座ろうにも、ベッドが狭い都合上、僕は爆乳リボンの下腹部にまたがる以外の選択肢が無い。
どうしたものか、と僕は悩みだして――
しかし、苦悩は意外と短く済んだ。
「あ、そっか。僕自身の向きを変えればいいのか」
僕は体を動かして、後ろに向いて座り直した。
爆乳リボンの乳を見ていた視界は、彼女の脚を見る光景に変わる。
爆乳に対して肉棒ではなく、背中を向ける体勢となる。
「よし、これで大丈夫だ」
問題の解決を確信し、僕はほっとひと息ついた。
爆乳リボンの扇情性は大部分が胸に集約している。胸さえ見なければ、僕が欲情にかられることは無い。
巨大薄型テレビの十六分割された映像を見ながら、僕は安心という名の愉悦に身を委ねはじめた――。
追記:続く