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田村サブロウ@小説書き
田村サブロウ@小説書き

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[R18]冒色の性夢-06 IFルート(約12000文字)

この作品は「冒色の性夢-06 プールサイドに銀色の王女」で、主人公が誘惑に流されてしまった場合のIFルートを描いたものです。


アイドルマスターと四条貴音のタグがあるのは、今回登場する女の子の外見のモデルになったからです。あくまで外見だけを参考にしているので、人格や話し方といった他の要素は取り入れてません。ご了承ください。


四条貴音ってどんな娘? って方は参考までにこちらをご覧いただければ。


話の流れをわかりやすくするため、途中までは正規ルートと同じ文になっています。


それでは、ごゆるりと……。








ルール


勝利条件:

 勇者が淫夢の世界から脱出すること


敗北条件:

 射精によって勇者のレベルが0を下回ること。

 敗北=理性崩壊。

 現在の敗北までの射精回数はあと1回。1度でも出したらアウト。

 (一度の射精につきレベルが10ダウン)


特殊条件:

 サキュバス側から勇者を能動的に射精させることは無い。

 勇者は射精したい場合、自分から女体に溺れなければならない。


 ↑勇者が女の子にキスすると、その女の子はルールの縛りから解き放たれる。


他に判明している情報:


・この淫夢の世界に出る女子の容姿は、勇者が見聞きした創作物のキャラクターの外見を借りた偶像である。外見だけ借りているので中身は元の創作物通りではない。


・全部で13人のキャラの誘惑をかわせば淫夢は終わる。あと8人。






 * * *






 ここは、クイーンサキュバスが作り出した淫夢の世界。


 夢の中という自由度の高い舞台で、艷やかな美女の誘惑をもって男を堕落に誘うみだらな世界。


 そんな危険な場所に、もとい夢に、ただの現代の男子高校生である僕が人違いで招かれてしまったワケだが。




「我ながらよくもまぁ、今まで生き残れたもんだなぁ」




 自分のいきさつを振り返り、その綱渡りぶりに僕は苦笑いする。


 蓄積した性欲をまぎらわす目的もかねて、僕はプールサイドを歩きながら現状を整理していた。


 今は誘惑してくる女の子がいないから、精神的に余裕があるのだ。




 今、僕が足を踏みしめているプールサイドは通算6番目。


 1~5番目のプールサイドを踏破する道のりで、すでに2人の女の子の誘惑を振り切っている。


 クイーンサキュバスの置き手紙によると、誘惑3回ごとにステージの様相が変わるらしいから、プールでの誘惑は次でラストという事になる。




「……上がった感度、戻りきってないなぁ」




 手のひらを指でなぞって、感覚の調子を確認する。




 このステージのプールの水には、男限定で体の感度を倍増する成分があると知ったのは記憶に新しい。


 それをまだ知らなかった頃、僕はプールで泳いでしまった。よって肉体の感度がはね上がって、前回の誘惑で苦戦を強いられた。


 プールに入る前の初期値の感度を0%とするなら、今の感度は10%って所か。後遺症が残ってしまった。




「困ったなぁ、むず痒くてしょうがない。夢から脱出したら、感度は戻るよな?」




 頭をかいて愚痴をこぼしながら歩いているうちに、僕は出口の自動ドアの間近まで着いた。


 この自動ドアを抜ければ、今いる6番目から7番目ステージに突入することになる。




「うーん、欲情がキツい。できれば次の面も誘惑なしがいいけど……」




 そんな都合のいい願望を秘めながら、僕は自動ドアの前の床を踏んだ。


 左右にドアが開いて、さえぎるものがなくなった道を通り抜ける。




 7番目のプールサイドステージに足を踏み入れ、首ごと視線を左右にふって周囲の地形の確認。




 左右と天井のガラス張りの壁。降り注ぐ太陽光。ビート板を思わせるような柔らかさの床。


 プールの水は満杯で、相変わらず塩素の匂いを施設中に撒き散らしている。


 今までの1~6番目のステージとかわり映えのしない光景だ。


 僕が歩くことになる、プールの横のプールサイドも――






「って、道せまっ!? 狭ぁっ!?」


 プールサイドの道幅が、大人ひとり分ぐらいしかない!






 前言撤回。


 この7番目ステージは、今までの1~6番目のステージと明らかに違った。






 * * *






 劇的ビフォーアフター。





 あれほどムダに広かった、プールサイドの通り道が……。





 なんということでしょう。匠の仕事により、こんなにコンパクトに――


「ならなくていいから!! 道は広いほうがいいのに!」


 じたんだを踏みながら、僕は不都合な状況変化を呪う。




 プールサイドステージで僕を誘惑する女の子の主戦場はプールサイドだ。実際、今までの誘惑女子はみんな必ず一度はプールサイドで待ち構えていた。




 そのプールサイドの道幅が大人ひとり分にまで狭まってしまった。あれでは、女の子との肉体的接触を避けるのがかなり難しくなる。




「このステージに誘惑女子がいないのが、せめてもの救いだな……」




 施設内を見渡して女の子がいないことに胸をなでおろし、僕は頭をひと掻きしてから足を進めはじめた。


 ビート板のような柔らかい床を踏みしめ、前に歩いていく。


 その最中、気になることができて僕は満員電車ステージでの記憶を辿っていた。




「あの電車は8両編成で、8号車に出口があった。なら、」


 このプールサイドステージも、8番目の区画で終わるのではないか?




 前例頼みの短絡的な発想だが、ありえるかも。少なくともステージ開始時の媚薬ガスについてはプールと電車の両ステージにあった。


 前の満員電車ステージと今のプールサイドステージで、共通する特長が存在する。


 その可能性に至った時、僕はある確信を得た。






「次の、プールサイドステージ8番目。誘惑女子が来る……!」






 直感だが、僕はほぼ確実視していた。




 今いる7番目ステージと、その前の6番目ステージに女の子がいないこと。


 誘惑女子3人ごとに舞台が変わるというクイーンサキュバスの置き手紙の情報。


 次の8番目以降にステージが続かないという、前例にもとづいた予測。




 材料を吟味すればするほど、次のステージで誘惑女子が出てくる前フリが揃っているように思えてならない。




「……っと。もう次のステージは目の前か」




 歩いているうちに、僕は自動ドアのだいぶ近くにまで来ていた。


 歩数にしてあと2歩。1歩目でドアが開いて、2歩目で通過する距離。




「すぅー……はぁー……」




 いったん僕は歩く足を止め、たたずんで深呼吸。




 不完全ながらも、プールの水による感度の上昇は収まった。


 けど、僕のペニスは硬く張り詰めている。今までの誘惑の積み重ねのせいだ。


 この状態のまま女体の誘惑と戦うのは避けたい。少しでも休んで、心の準備を整えたい。




 僕は淫欲で穢れた心をきれいに浄化するように、ゆっくりと深呼吸をくり返した。


 そうして2分ほど時間が経過したところで、呼吸のリズムを通常のものに戻して、




「……行こう」




 僕は足を踏み出し、ステージ8番目の自動ドアを開けた。






 * * *






 プールサイドステージ8番目に足を踏み入れるなり、僕は左右を見た。


 まっさきに確認しなければならない事がある。




「……あー、ダメだ。道幅は狭いままだ」




 7番目ステージの時と同じだ。


 プールサイドの道幅は、大人ひとり分。


 1~6番目のプールサイドとちがって、道幅が狭い。




 性的快感のためなら基本なんでもアリなのがこの淫夢の世界だ。僕に不都合な改築がそのままなのはうすうす予想していた。


 はなはだ不本意だが、嘆いても状況は変わらない。


 それより一番の問題は、このステージに誘惑女子がいるかどうかで――






「あ。いた……」






 プールサイドの中央に視線を向けた時、僕は悪い予想の的中を実感した。


 マットの上で仰向けに寝ている女性の姿を発見したのだ。




 ふわふわしたウェーブがかかった、銀のロングヘアの女性のようだ。


 距離が離れているため、くわしい容姿はまだわからない。ただ、遠目で見ても彼女が美人だということはなんとなくわかった。


 ガラスの壁から射す陽光を浴びる寝姿がサマになっている。世界的な有名画家の絵画でありそうな構図だ。






「また、泳ごうかな? ……いや、ダメだ」






 肌の接触を恐れて彼女を避ける案を検討するも、即座に却下。


 プールの水に感度を倍増させる成分が含まれていることは、前回の誘惑でイヤというほど思い知った。


 ただでさえ今も後遺症が残っているのに、さらに悪影響を重ねがけしたらこの先の誘惑で勝てなくなる。




 プールサイドの道幅がせまいのは辛いが、仕方がない。


 地雷を避けるように、寝ている彼女を避けて通るしかない。




「――――」




 僕はプールサイドの道をゆっくりと歩き出した。


 銀髪の美女を起こさないように、足音をたてないように、慎重に。


 ハダカゆえの裸足、さらに柔らかいマットの床ということもあり、元から足音はでにくい。それでも、万全を期して――






 ツルッ!


「うわっ!?」






 足を滑らせた!


 右足が地面にとられ、前に倒れてしまう!


 とっさに僕は両手を前にやり、地面との激突を手のひらだけにとどめる。




 パシッ、パシッ。


「くっ!」




 受け身で音を立ててしまった。大きな音、というほどでもないが。


 寝ている銀髪美女は起きてしまっただろうか。




 とりあえず、僕は歩行に戻るために立ち上がって――




 ツルッ!


「うわわっ!?」




 立ち上がろうと、地面を押した右手がまたもや滑った!


 まるで雑巾でフローリングの床をから拭きする時みたいに、ツルツル滑る。




 そして、理解した。今いるプールサイドの床は、ただの床じゃない!




「ヌルついてて、滑る……!」


 床が透明な、滑りやすい粘膜に覆われていたのだ。




 何度か立ち上がろうとして、そのたびに滑って僕は痛感する。とても二足歩行なんてできるような地面じゃない。




 やむをえず、僕は四つんばいの体勢をとった。ほふく前進、というより赤子の得意技・ハイハイで進むことにする。




 両手・両肘・両膝・両つま先の計8点を接地。滑りやすい地面に体重をかけながら、バランスを整える。


 その最中で。




 体を半分だけ起こしていた銀髪の美女と、僕は目が合った。






「――ッ!」






 なにをやっているの? と、言わんばかりに。


 銀髪美女は不思議そうな目で、小首をかしげていた。


 僕は気恥ずかしくなる。想像以上の美姫がそこにいた。






 体格的に、たぶん僕より年上。カワイイというより、綺麗だ。


 ふわふわしたウェーブがかかった銀の長髪の下には、姫君を思わせる気品と色香をただよわせる顔立ちが在る。透き通るような白い肌はかしずきたくなるほど美しい。たわわに実った乳房と肉付きの良い腰つきも絶景だった。


 着ている水着はフリルのついた白ビキニだ。セクシーさと清純さを両立するこの水着は、艶と美が同居する彼女に最高に似合っていた。


 できればこの淫夢の世界ではなく、もっとまともな場所で彼女と出会いたかった。






「…………」






 僕は四つん這いのまま彼女と見あって、動けずにいる。


 白雪姫をはじめて見た七人の小人の一人みたいな心境だ。




 のんきに例え話してる場合じゃない。


 大人ひとり分のせまい道幅だけでも厳しかったのに、滑りやすい足場、さらに誘惑女子が動き出すとなったら。


 地雷はひとりでには動かない。地雷を避けるように寝ている彼女を避けて通る、という想定はもう通用しな――






「……あれ?」






 間の抜けた困惑が、僕の口からこぼれ出た。


 意外なことに、銀髪美女は僕にそっぽを向いたのだ。




 まるで僕の存在より、寝る方が重要だとばかりに。


 起こした体を反転させ、彼女は寝そべってしまったのだ。


 僕に足先を向け、頬杖をついて、背中を太陽光にさらして、うつぶせに寝ておとなしくなってしまう。






「…………ふーむ」






 ちょっと釈然としない気分になるも、すぐに僕は切り替えた。


 銀髪美女が動かないなら、やることは前の想定通りでいい。


 地雷を避けるように、寝ている彼女を避けて通るべし。






「よし……行こう」






 僕はハイハイの移動法で、前進を再開させた。


 地面の粘膜で滑らないよう、慎重に重心をととのえながら。


 ゆっくりと前に進んでいく。進んでいく。




 進んでいって、やがて僕は銀髪美女のすぐ後ろまでたどり着いた。


 自然に彼女の足先を見下ろす形となる。




「彼女の横を通るのは……ダメだ、やっぱりスペースが狭すぎる」


 すぐ左にガラスの壁、すぐ右に感度倍増のプール。


 やはり、前に進むしか道はない。




 僕は四つん這いの姿勢で、自分の両腕と両足を広く開いた。


 うつぶせの姿勢で寝ている銀髪美女を、自分の手足の間で避ける作戦だ。


 道幅の狭さゆえに彼女の横を通れないがゆえの苦肉の策。




 今まで僕は女の子が誘惑してくるたびに、最低1回は肌を重ねることを許してしまっている。


 けど、だからといって接触なしでの脱出を諦めていい理由にはならない。




 僕は手足を大きく開いたハイハイで前進して、うつぶせで寝そべっている銀髪美女の背後を通っていく。




 その過程で。


 前に進む都合上、目を閉じられない不可抗力で。






「ううっ……え、エロい……!」


 銀髪美女の躰を、僕は間近で見てしまった。






 ふわふわの銀の長髪は近くで見たらより艷やかで、胸についたふたつの乳房は背後からも形がわかるほど豊満。


 だがそれら以上に銀髪美女を『女』たらしめているのは、彼女の肉付きのいい下半身。特に、尻にあった。


 なにせ、大きい。美しくも豊満な銀髪美女の躰で、特にひときわ目立って尻が大きい。豊潤な肉がパンツからはみ出るほどだ。




 この場で僕が腰を落としたら、彼女の尻はやさしく受け止めるだろう。やわらかい尻の感触で、僕の股間を甘く蕩かしながら……。




「うう~っ……!」




 下腹部に熱い滾りが集まるのを自覚して、僕は呻いた。


 今までの誘惑の蓄積もあるとはいえ、まさか女体のながめだけでここまで欲情させられるとは!




 寝ている彼女の真上を通るという状況もマズイ。間近にいるのに指一本すら触れあえないことをもどかしく感じてしまう。




「だ、ダメだ。前に進むことだけに集中しよう……!」




 これ以上、銀髪美女を見たら色欲で気が狂いそうだ。


 そんな危機感から、僕は目をそらして前だけを見た。




 視界の端で、銀髪美女がまくら代わりに腕を組んでいるのが見える。


 ちらっと、横目でこちらを見る彼女と目があった。


 左手の親指と人差し指で、なにか銀色のものを持っていて――






「えっ? 鍵!?」


 見覚えのある銀の鍵を見て、過去の経験が僕の脳裏によぎった。






 満員電車ステージの8号車、3人目の誘惑美女。


 あのステージでは、出口の扉に鍵がかかっていた。


 まさか今回のステージでも、苦戦を強いられたあの時と同じように、誘惑美女の躰を自分からまさぐって鍵を奪う必要があるのか?






「鍵を――」


 反射的に、僕は鍵めがけて右腕を伸ばした。


 この行動が、僕の最大のミスとなってしまう。




 鍵に気を取られて下半身への警戒がゆるんだ瞬間、銀髪美女は腰を上げ、大きな尻を僕に押し付けてきた!






 ムニュゥッ。


「ふあぁんっ!?」






 股間に生じた快感に驚き、僕は緊張を途切れさせてしまう。


 その気のゆるみは、滑りやすい足場では致命的だ!






 鍵に伸ばした右手を除く、ハイハイの姿勢で地面についた僕の左手と両膝と両足の指。


 それらを全部同時に、僕は盛大に滑らせてしまった!




 ツルッ!


「――ッ!?」




 ヌルついた床に左手と両足を取られてしまった結果、僕はバンザイするように四肢を広げきってしまう。


 ハイハイの姿勢が崩れ、僕の体は地面に倒れていく。


 いや、訂正。倒れる先にあるのは地面ではない。






 背中を向けた寝姿で、白ビキニの銀髪美女が豊満な躰で僕を受け止めようと待ち構えていて。




「しまっ――!」




 彼女が鍵を見せたのは、注意を散らすための罠。


 それを僕が悟ったころには、すでに手遅れで。






 ムニュウウウゥゥゥッ♡


「!!!」


 僕は銀髪美女の背中に倒れ込み、股間を彼女の美尻に埋めこんでしまった!






「う、あああぁぁぁ――ッ!!」


 悦びの悲鳴が、プール中に響き渡る!


 僕は銀髪美女に覆いかぶさりながら、ペニスを包む甘い快楽に震えた。






 視覚だけでも凄艶だった銀髪美女の巨尻は、じかに密着したら期待以上の法悦を僕にあたえてくる。


 こちらが体重をのせた股間をぷるんと押し返す弾力が心地いい。快楽がさらに欲しくて、もっと巨尻に股間を委ねたくなる。





 気持ちいい。お尻、きもちいいッ……!


 もういっそ、このまま彼女を抱いてしまえば……。






「いや、ダメだ! 前に進まないと。ああ、でも鍵が……気持ちいいっ……!」




 自重、義務、戦略、快楽。


 これらがない交ぜになって僕の頭はしっちゃかめっちゃかだ。






 銀髪美女が鍵を持ってると判明した時点で、このステージはゴールしたらクリアという単純なものじゃなくなった。


 色仕掛けにほだされずに奥へすすみ、出口のドアから脱出する。


 だけど、銀髪美女が持つ鍵がないとそもそも出口を開けられない。




 僕は出口の扉を開ける鍵を手に入れるために、銀髪美女の躰をまさぐって彼女から鍵を奪わなければならない。




 ……できるのか? 今の僕に。


 彼女の尻に股間を密着して、理性にヒビが入った今の僕に。






 スリッ、スリッ♡


「あ、ああっ!? ダメぇ、お尻を動かさないでぇっ!?」






 うつぶせの銀髪美女が、腰を左右にグラインドして責めてきた!


 どうやら彼女は僕に迷う時間も与えてくれないようだ。


 やわらかな尻にうまった僕の肉棒がこね回される。下腹部から甘い刺激を受け、理性にさらにヒビが入る!




 おまけに彼女は自身の生脚を僕の脚にからめてきた。それほど固い拘束じゃないが、吸い付く柔肌がこすれて気持ちいい!


 もはや下半身は完全に銀髪美女が主導権を握ってしまった。




 その一方で、上半身はまだ僕の自由度が大きい。


 左腕と右腕は銀髪美女から干渉を受けていない。まだ僕に勝機があるなら、この両腕の使い方にかかって――






「えっ?」






 ふと、首をかたむけて横目でこっちを見る銀髪美女と目があう。




 銀髪美女は無感情な目で僕を一瞥してから、これみよがしに銀の鍵を左手でつまんで見せてきた。


 そのあと唇だけでわずかに微笑むと、鍵を持つ左手を自分の胸元にやってから、ふたたび僕に左手を見せてきた。


 銀髪美女の左手に、もう鍵は無い。つまり彼女は――






「胸の中に鍵を隠してきた……!?」






 谷間の間? 水着の中?


 背中に手が隠れたせいでどこに隠したか見えなかったが、どのみち似たようなものだ。


 鍵がなくなる直前、銀髪美女は鍵を持つ手を胸元に隠した。あきらかにわざと、僕に見せつけるように。


 僕はこのステージの出口ドアを開けるために、銀髪美女の胸から鍵を奪う必要がある。




 だけど、そんなコトしたら。銀髪美女の誘いに乗ってしまったら。


 うつぶせの彼女にのしかかって股間を尻に埋めた状態から、さらにおっぱいまで触ってしまったら。


 僕は、もう……。






 スリスリッ、グリグリ。


「ああっ……! またお尻っ……きもちいっ……!」






 うつぶせの銀髪美女が尻をこね回し、僕の股間を甘やかしてくる!


 まずい、もう猶予が無い。これ以上、彼女の尻で攻撃されたら僕の理性は本格的にダメになってしまう!




 覚悟を決めるときだ。


 僕はまだ自由な上半身で――




A. 両手でおっぱいを揉みしだき、銀髪美女の背中に完全に身を委ねた。


B. 待った! このステージの出口って、本当に鍵がないと開かないタイプなのか?






A. 両手でおっぱいを揉みしだき、銀髪美女の背中に完全に身を委ねた。






 この淫夢の世界に出てくる誘惑美女の外見は、今まで僕が見聞きした二次元キャラの外見を借りたものだ。


 ゆえに、いま僕を誘惑している銀髪美女の外見にも元ネタがある。


 確か彼女は、アイドルのゲームに出てくるキャラだ……名前は思い出せないけど。




 そのアイドルという元ネタの影響なのか、彼女を見てから僕の頭の奥で奇妙な妄想が浮かんでいた。


 アイドルとプロデューサーの逢瀬の話だ。






 * * *




 自分の魅力に自覚が薄いナイスバディアイドルと、真面目で仕事はできるが色香に弱い敏腕プロデューサー。


 二人は世間に隠れながら密かに付き合っているカップルで、ある日お忍びデートでプライベートビーチの海水浴に来た。




 日焼け止めを塗って欲しいとうつぶせになるアイドルに、プロデューサーは豊満な柔肌にサンオイルを塗っていく。


 だが、塗ってる最中に嬌声を上げたり、水着の下にも塗れと言い出したりして、アイドルは無自覚にプロデューサーの肉欲を煽ってしまうのだ。




 ここまで内心の欲情をギリギリでこらえていたプロデューサーは、煽られて肉欲に火がつき、我慢の限界を迎えてしまう。


 自分の塗ったサンオイルで色艶の増したアイドルに、プロデューサーは辛抱たまらず襲いかかってしまうのだ。




 うつぶせのアイドルの無防備な背中に抱きつき、彼女のぷるんとしたお尻に下半身を押し付けて。


 プロデューサーは縋り付くようにアイドルの胸を揉みしだき、盛りのついた犬みたいに尻めがけて腰をふる。


 ごめんな、ごめんな、と繰り返し謝りながらも、体はどこまでも肉欲に忠実に。




 そんなプロデューサーの暴走にアイドルはもちろん驚いた。だが嫌がるそぶりはせず、むしろ優しいほほえみを見せて。


「いいですよ」と、殺し文句を言うのだ。




 こうして許可を得たプロデューサーは理性のタガを外し、アイドルと淫靡な宴を始めていく。


 ……というところで、僕の妄想は止まる。




 * * *






 さて。


 長々と語ったが、なぜこんな妄想話を出したかというと。


 今、僕が迎えている状況とちょうど似ているからだ。






 うつぶせに寝ている銀髪美女が胸に隠した、次のステージのドアを開ける鍵を奪う……その名目で。


 妄想で、アイドルの豊満な躰に我を忘れたプロデューサーのように。


 僕は彼女の背に覆いかぶさって尻に股間を預けたまま、彼女の胸元に自分の手を近づけていく。




「か、鍵を……!」




 あくまで、銀髪美女が胸元に隠した鍵を奪うのが目的。


 そう自分に言い聞かせながらも、ヒビの入った理性は崖っぷちで。


 おそるおそる、僕は水着越しに彼女の乳房を触ろうとして、




 ガシッ、ガシッ。


「え?」


 胸を触ろうとした僕の両手は、銀髪美女に掴まれて阻止された。




 彼女は背中に乗る僕もろとも上体を後ろにそらすと、僕の両手をあらためて自分の胸に誘導した。


 ただし、乳房の正面からではなく、乳房の横から入るように。


 水着越しに触らせるのではなく、水着の中に手を入れさせるように。






「ま、まさか……!」


 銀髪美女の狙いがわかっても、すでに僕に逆らう気力は無く。






 彼女のされるがままに僕は水着の中に両手を入れ、胸を揉みしだいてしまう!




 ふにゅっ♡ ふにゅっ♡


「あ、ああぁッ!?」






 背後から女の水着に手を入れる背徳感、柔らかい乳房をじかに揉みしだく幸福感。


 ぞくぞくするような官能が僕を襲うが、これは序の口。


 銀髪美女の一連の行動には、まだ続きがあった。






「えっ、倒れ――!」


 銀髪美女は上体をそらすのをやめ、体を前に倒していく。




 背後から水着に手を入れて胸を揉む僕もろとも、うつぶせに。


 彼女が上体を倒したことで水着の中の両手は、地面と彼女のあいだに挟まれる形となり。






 結果、僕の両手は銀髪美女のおっぱいに押し潰されてしまった!






 むにゅう~っ♡ むにゅう~っ♡


「あ、ああぁぁぁぁっ♡」


 柔肉に指がくいこむ幸福感に、僕は喜悦を抑えきれない!






 男の欲望を全肯定するような体位が完成してしまった。


 うつぶせの水着美女に背後からのしかかって、水着の中に手を入れ、生乳を揉みながら尻で股間を圧迫する。


 いくら銀髪美女の方から誘導されたといっても、ここまでの事をさせられたら。






「もう……我慢、できないぃぃぃぃ~~っ♡♡」


 僕の理性は、もう誘惑に耐えられない!






 ついに僕は自分から銀髪美女の躰に身を委ねた。


 彼女の肩に顎を乗せ、胸を揉みしだきながら尻肉めがけて腰を振り乱す!






 もみもみもみもみ!


 ズリズリズリズリ!


「ああぁぁっ♡ きもちいッ♡ 気持ちいいぃぃぃぃッ♡」






 あっという間に僕は銀髪美女の虜になった。


 脚を彼女の柔らかい生脚に絡ませながら、ペニスを張りのある尻の中でこね回す。両手は彼女の水着の中で乳揉み天国だ。


 下半身も上半身もすべて銀髪美女に征服されて、もう僕は気持ちよくなること以外なにも考えられなかった。






 もみもみもみもみ!


 ズリズリズリズリ!


「あぁ♡ もうすぐ、イグッ♡ イグぅッ♡」






 ぞわぞわする感覚が背筋を駆けぬける。絶頂が近い。


 僕は銀髪美女に溺れるべく、ペースを上げて最高の快楽を貪った。




 両手は銀髪美女の水着の中で生乳を強く揉みしだき。


 ペニスも彼女の水着の中に入れて巨尻に挟んで前後する。


 全身で銀髪美女にしがみつきながら腰を動かす快感に、一気に僕の熱は高まって。


 そして――!






 もみもみもみもみもみもみ!!


 ズリュズリュズリュズリュズリュズリュ!!


「イグぅッ♡ し、しあわせええぇぇぇぇぇッ♡♡♡」


 びゅぐん! びゅるっ、どびゅるるるぅ!!






 銀髪美女の巨尻から白い体液が溢れ出る!


 僕はなまめかしい尻の感触に自滅してしまった。


 下腹部の幸福感に体を震わせながら、僕は銀髪美女を力いっぱい抱きしめた。両手に乳房を握り、股間を尻に押しつけ、飛びかかる意識を懸命に引き留める。


 やがて射精の勢いが弱まり、すべてを出し終えたところで、ようやく僕は全身をリラックスさせた。






「はぁ、はぁ……♡ 良かった……♡ すごく良かった……♡」






 銀髪美女の上で僕は顔をほころばせる。両手は胸を揉んだまま、ペニスは尻肉に沈めたままだ。




 銀髪美女には一度抱いたら二度と離れたくなくなる魅力があった。


 その魅力が彼女の尻を中心とした豊満な肉体にあるのは言うまでもないが、色香以外でも僕は彼女の雰囲気や気品に好感が持てた。


 艶と美が同居した、一種の神々しさが銀髪美女にはある。そんな彼女を自分で穢す背徳感も快感を底上げしていて――






「……あっ!」






 なにげなしに前を見て、僕は驚いた。


 予想だにしなかったものを見つけたのだ。




 出口方面の施設の壁には、見慣れた自動ドアがあった。


 プールサイドステージで今まで通った自動ドアと同じものだ。


 満員電車ステージで見たような、鍵を必要とする扉は無かった。






 つまり……僕は、ハメられたのだ。


 ひっかけ問題にひっかかってしまった。






 銀髪美女が鍵を見せたことで僕は早合点して、出口の扉を開けるには鍵が必要と思い込んでしまった。


 落ち着いてまわりを見れば、鍵穴のあるドアなんて無いことに気づけたのに。


 銀髪美女の躰に夢中になって、僕は勝てたはずの勝負を落とした――。






「それのなにが問題なんだろう?」






 氷のように無感情な考えが脳に浮かんだ。


 次のステージに行くことなど、僕はどうでもよかった。


 銀髪美女に溺れること以外、心底どうでもいい。




 彼女の肩に乗せた顎をかたむけ、横の銀髪美女の顔を見る。


 透き通った目で見てくる相貌が反則的に美しい。


 半開きにした柔らかい口唇をゆっくりと僕に近づけてくる。




 口づけの誘いだ。僕は迷わず、それに乗った。






 ――チュッ。


「ん……♡」






 互いに口唇を数秒あわせるだけの、柔らかいソフトなキス。


 口唇を離して、銀髪美女と瞳を見つめ合う。


 それだけで、尻に埋もれた僕のペニスは硬さを取り戻していて。






「……もっと、したい♡」






 僕は銀髪美女の躰に、ふたたび没入していった――。






 * * *






 この淫夢の世界は快楽につながらない要素を徹底的に排除する。


 たとえば空腹。たとえば尿意。たとえば眠気。などなど。


 どれだけ時間が経っても、これらの生理的反応はやってこない。




 一方で、快楽につながると判断されたものについては世界の法則に反映する場合もあるようだ。


 その例のひとつが、時間経過による昼夜の逆転。




 今、ガラス張りの壁から射しているのは太陽ではなく、月の光だ。


 どうやら月と銀髪美女はかなり相性が良いみたいで、彼女の月に照らされた立ち姿は女神にも届きそうなほど美しかった。






 そんな絶世の美女と呼んで差し支えない銀髪美女を、僕は今。


 背後から胸を揉みしだき、ペニスをふとももに挟ませて腰を振っていた。






 もみもみもみもみもみもみ!!


 パンパンパンパンパンパン!!


「きもちいいぃぃぃっ♡ でるっ♡ でるぅぅっ♡」






 ガラス張りの壁を背にしながら、立ちバックの体位で女体を貪る。


 すでに僕は絶頂の間近まで上りつめていた。




 指が沈むような感触を返してくる乳房の揉みごこちも、ペニスをぎゅうぎゅうと柔らかく締め付ける内腿の感触も絶品だ。


 なにより、腰を突くたびに下腹部で跳ねる臀部の感触が至福すぎる。


 とても我慢できるような快感じゃなかった。だから、






 もみもみもみもみもみもみ!!


 パンパンパンパンパンパン!!


「でるうっ♡ で、あ、ああぁぁぁぁぁぁーーッ♡♡♡」


 どびゅぶううぅぅぅぅ!






 僕は銀髪美女の内腿の中で精を解き放ってしまう。


 身体中から力が抜けて腰が抜けそうになるも、僕は銀髪美女を背後から抱いたまま離さない。銀髪美女からも豊満な躰を押し付けてきて、僕は背に感じるガラス壁と挟まれる形となり倒れずに済む。




 びゅっ、びゅっ…………。


「ふぅ……♡ ふぅ……♡」




 射精の最後の瞬間まで深い幸福感を噛みしめ、僕は銀髪美女を抱いたまま余韻に浸る。


 ふとももに肉棒を挟まれたまま、停滞すること数十秒。




 余韻がおさまり、また僕の内から肉欲が再燃してきた、まさにそのタイミングで。






 ……スリッ。


「あっ……♡」


 銀髪美女はふとももから肉棒を外し、かわりに張りのあるお尻を股間に押し付けてきた。


 次は尻コキだ。僕は期待に胸を踊らせる。






 僕がキスしたことにより、すでに銀髪美女は『女の子から僕を射精させてはいけない』のルールから解き放たれている。


 これによって解禁された彼女からの奉仕も含め、僕は銀髪美女と思いつくかぎりの性行為を楽しんでいた。


 先ほどの太もも素股も含めて、パイズリ、フェラチオ、髪コキ、脇コキ、などなど。




 そうした試行と検証を行った上で僕が実感したことがひとつ。銀髪美女の躰でいちばん気持ちいいプレイは、やはり尻コキで決まりだ。


 彼女の躰でひときわ目立つ、みっちりした大きなお尻。これにペニスを挟んでしごくのが僕は大好きになった。




 今、僕はまさにその尻コキを行っている。


 背後から銀髪美女を抱きしめて胸を揉みながら腰を動かし、水着の中で尻に挟まれた肉棒を扱き上げる。






 もみもみもみもみ!


 ズリズリズリズリ!


「ああぁぁ♡ お尻きもちいっ♡ さいこおぉ♡」






 全身に感じる柔らかさ、特に股間を直撃する臀部の快感に僕は悲鳴じみた快哉を上げた。


 腰を前後させるたび、銀髪美女の大きく熟れた尻肉がペニスを甘く押し返すのが嬉しくてたまらない。抱きしめる柔肌の体温はとほうもない満足感を僕に与え、両手で揉みしだく乳の柔らかさは際限なく僕の肉欲を煽る。


 あまりに深すぎる官能ゆえ、次の射精は早かった。






 もみもみもみもみもみもみ!!


 ズリュズリュズリュズリュズリュズリュ!!


「でる♡ もうでる♡ う、うわああぁぁぁぁっ♡♡♡」


 ぶびゅっ! どびゅうううぅぅっ!!






 もう何度目かもわからない白濁液の放出。


 ここから、銀髪美女の様相が変わることになる。




 射精したばかりの僕の肉棒に尻を強く押し付け、前後左右にこね回してきたのだ。






 ズリュズリュズリュズリュズリュズリュ!!


「ああぁっ♡ れ、連続でっ……♡」






 やわらかいお尻に間断なく責め立てられ、僕は悶えた。


 銀髪美女が淫夢のルールから解放されているからこそ可能な、彼女の方から僕を射精させる動きだ。




 壁を背にする僕は、物理的に快楽の逃げ場が無い。


 僕は胸を揉みながら、踊る臀部に自分の腰を完全に預けてしまう。


 極上の女体に、さらに深く溺れていく――。






 もみもみもみもみもみもみ!!


 ズリュズリュズリュズリュズリュズリュ!!


「きもちいっ♡ きもちいいぃぃぃぃぃぃーーっ♡♡♡」


 どびゅう! どぶびゅるるるるっ!




「もっと♡ もっとぉ♡」


 もみもみもみもみもみもみ!!


 ズリュズリュズリュズリュズリュズリュ!!


「あ、ああぁぁぁぁぁーーっ♡♡♡」


 ぶびゅるるるるううぅぅぅぅぅっ!!






 * * *






 完敗だ。


 もう僕は、淫夢の世界からの脱出なんて考えられない。




 この世界のルールで僕は射精の代償に理性を溶かされてしまった。


 元から銀髪美女の美しさにやられて僕の理性はボロボロだったが、これで一気にオーバーキルだ。チリ一つ残っちゃいない。


 快楽以外の思考が壊れ、銀髪美女の躰を貪るのみ。




 淫夢の世界での僕の旅路は、6人目の誘惑美女に阻まれた。


 プールサイドステージはあと1人、彼女で最後だったのに。




 13人中・6人目の折り返し地点を前にして、僕の冒険はゲームオーバーを迎えてしまった。


◆GAME OVER

[R18]冒色の性夢-06 IFルート(約12000文字) [R18]冒色の性夢-06 IFルート(約12000文字) [R18]冒色の性夢-06 IFルート(約12000文字)

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