イラスト勉強の参考書のレビューとか書きたいと言っておきながら、まだ一本も記事書いてないので書きましょうか。
大分前の記事で、顔は描けても身体はずっと描けるようにならなかった的なことを書きました。
理由は簡単で、身体を描かなかったからです。
顔は可愛く描けた!でも身体描けないから、描きたくない→また顔だけ描き始める。
描かなければ描けなくて当然でした(>_<)
あるときやる気出して、参考書なぞ買ってみるものの、身体の情報量の前に放り投げる。
当時定番の参考書といえば、
ルーミス『やさしい人物画』
ハム『人体のデッサン技法』
でしたでしょうか。(今でも定番?)
この二冊は私も持っていまして、どちらも挫折しました(いまは普通に読めるようになり、どちらも読了しました(模写とかはしてない))
参考書でお勉強して、模写してというのは、最初はすごくハードルが高くて挫折しやすいと思います。(とくに模写はいまだにハードルが高いと思う。むやみに模写はあまり効果がなくて、特殊なものの見方を意識するようにしないといけないような気がする。自分は模写は嫌いで全然やらんかった。今後の課題です・・・)
そこで自分が身体を描けるようになるために、実践した脳筋プレイをお話します!!
1.骨と筋肉の名前を覚える
骨と筋肉の名前付きの簡単な美術解剖図(医学的なのは細かすぎるので注意)を紙に印刷しました。
名前を隠して、口で名前を答える。思い出せないときは、ノートに書いた。
英単語を無理矢理覚える感覚です。脳筋プレイでとにかく名前覚えました。
2.骨と筋肉の形を覚える
やっとオススメの本を紹介できるぜ!
ローリセラ『モルフォ人体デッサン』
はい有名なやつです。翻訳版が発売されるや一躍有名になってましたね。
骨格、筋肉などのデッサンがたっぷり載ってます。
この本の優れているところは、デッサンがエコルシェ(筋肉組織を露出させた人体像)で描かれていることです。
こいつを汚し使います。
模写はしません。この分量を模写してる暇は私にはありませんでした。
では、どうしたか。
赤鉛筆を用意して、描かれたデッサンをなぞった。以上
脳筋プレイで全ページなぞりました。たしか、1日30頁とか、そんなペースだったかな?
上に紙を置いてトレーシングペーパーを置いてとかではなく、ページじかで直接なぞりました。
ただ、ボーっとなぞっていても効果が薄いと思ったわたしは、なぞっている骨や筋肉の名前を口で言いながらなぞりました。
この本は、デッサンの骨や筋肉に番号が振ってあって(今の新装コデックス版は未確認です)、見返しにはその番号順に骨格と筋肉の名前のリストが載っています。なので、答え合わせもすぐできます。
普通なら、一冊終わればもう美術解剖学の基礎的な骨と筋肉の名前は余裕で言えます。
ついでに、骨と筋肉の基礎的なシェイプもなぞってるので多少身に付きます。
さらに、美術解剖学の基礎的な骨と筋肉の名前を覚えたということは、美術解剖学の本も読める知識がついてるということです。
ローリセラ『モルフォ人体デッサン』を前ページ赤鉛筆でなぞる、という練習は自分にとって一番効果がありました。
3.美術解剖学の本を読む
ウィンスロウ『アーティストのための美術解剖学』
人体に対する少し詳細な知識を入れていきます。
模写しません。座学として読みました。
ウィンスロウの本は定番ですが、初めて手に取った時は眩暈がするほど。こんなの読めるか!(怒)
という感じでしたが、1.2の脳筋プレイを経たあとだとあら不思議、
「読める! わたしにも読めるぞ!」
普通に読み物として面白く通読しました。各章の終わりにあるコラムもまとを得ていて、とても役に立ちました。とくにプロポーションについては暗記するレベルで勉強しました。
この時点で、もはや普通の身体を描くことに対する苦手意識なぞなくなっておった・・・。
しかし、知的好奇心が沸き始める・・・。
4.脳内にデッサン人形を生成するトレーニング
脳内にデッサン人形を生成できたら、なんでも描けるよな?(実際は違ったけど)という、浅はかな意識のもと、
John H Vanderpoel "The Human Figure"
を読み始める。ついに洋書に手を出し始めてしまった。
この書物は、美しいデッサンもありますが、人体の構造についてとても記述的に書かれてる本です。
ですので、文章を読んで、その人体パーツを脳内にイメージする、というトレーニングをしました。
ヴァンダーポールの本だけに飽き足らず、
Hatton "Figure Drawing"
という書物も同様に通読しました。こいつはなかなかの大作ですが、人体ドローイングに関してはかなり網羅的な優れた書物で、なぜ翻訳がでてないのか不思議である。
文書が外国語なので、脳には負荷が大分かかりましたが、外国語だからこそ安易なイメージングではなく、時間をかけて取り組めたかなぁと思います。
ちなみに、この辺りから人体ドローイングの洋書を渉猟し始めるわたし。
欧米はやはり写実的な美術の伝統がありますから、非常に有益な情報がつまった本が多い印象。
しかもその多くは古典化してます。(John H Vanderpoel "The Human Figure"もHatton "Figure Drawing"も初版は20世紀初頭ぐらいか)
そもそもモデルを前にして描くのでなく、頭の中で想像した人物を描くという技法自体が、ミケランジェロあたりから古典的伝統としてあるそうで、われわれのイラスト文化と馴染みやすいと思っとる。
まぁ、そんなところでしょうか。
Hatton "Figure Drawing"なんかは、海外のレビューとか探っても過小評価されてる本だと思うから、一度記事として採り上げたいと思ってます。
5.実物を見る、写真を見る
最後は、これですね。風呂入ってるとき、自分の身体を観察するようになりました。あとは、写真集とか。結局は、リアルが最強です。ここまで練習してくれば、実物や写真を見る目も変わっているのです。
そんな私ですが、いつのまにか身体を描く苦手意識がなくなってました。
とくに身体を描けるようになりたい!という意識のもと練習してきたわけではないのですが、自分の勉強を振り返ってみると。
1.人体比率を覚える
2.身体のパーツごとのシェイプを覚える(部分)
3.身体のパーツごとのつながりを覚える(全体)
4.脳内で人体模型を想像する(イメージトレーニング)
5.つながりの変化で起こる身体のパーツの形態を意識する(形態学)
6.実物をみる(自分の身体、写真)
この辺を螺旋的にぐるぐる勉強してたのだろうか。
もちろん今も勉強中です。ぜんぜん描けない時は描けないし、苦手な部分やアングルはまだたっぷりあります。
そうそう、美術解剖学→実物といったら次は形態学の参考書でおすすめがあった。
それはまた別の機会で・・・
雑文失礼しました。
らるむ
2020-05-31 14:24:27 +0000 UTChollylover
2020-05-31 12:02:15 +0000 UTC