1.「あまり不真面目だと怒るよ?」
帰宅すると、職場の先輩であり同棲する交際相手でもある彼女が出迎えてくれた。
「おかえり……どうだった?」
結局仕事が捗らず残業になってしまったが、思ったよりは早く片付いた。
「平気だよ。そんなにかからなかったから」
彼女はホッとした顔をしたが、すぐにうつむき、申し訳なさそうに言った。
「良かった……私も強く叱っちゃってごめんね……」
「他の人の前で甘くするわけにはいかないし、仕方ないよ。気にしないで」
彼女はぱっと顔を上げると、満面の笑みになった。
「うん……!」
職場の彼女とはまるっきり別人だ。バリキャリな彼女は異例のスピードで出世したものの、もともとはコミュニケーションが得意なタイプではなく、どんどん増えていく部下への対応に心底苦しんだ。立派な上司であろうと必死にこなすうちに、いつのまにか職場限定の人格が形成されてしまったらしい。
職場での彼女が猟犬だとしたら、家での彼女はチワワだ。とにかく甘えてきて、そばにいたがる。
抱きついてきた彼女から、職場用につけている大人っぽい香水が鼻腔をつく。なんだか妙にむらむらしてきて、彼女の両肩をつかみ、ベッドに押し倒した。
「……」
彼女は何も言わず、とろんとした顔で、目をキラキラさせている。もともとマゾだったが、職場で別人格を演じている弊害なのか、重症といえるレベルのドMになってしまった。
ベッドテーブルの棚を開け、アイマスクと手錠を取り出し、彼女に装着させる。服を脱がしていると、まだ身体に触れてもいないのに、すでに喘いでいる。パンツを下ろすと、むわっと熱気が伝わってくるほどぐちゃぐちゃに濡れていた。
「このド変態マゾ女が……」
仕事で叱られた時のことをあえて思い出し、彼女へのイライラを溜め込む。乱暴に太ももを広げ、ストレスを発散するように、思いっきりねじ込んだ。

安い木造マンションなら間違いなく壁ドンされるであろう激しい喘ぎ声は、もはやエロいというより心配になるレベルだ。一切彼女に配慮しない、ズカズカとした雑なピストンでひたすらに彼女を責める。あっという間に2回絶頂した彼女の膣は、突くたびにびちゃ、ぐちゃ、と淫らな音を立てながら、愛液をベッドに飛び散らせた。
SでもMでもない俺には彼女のような異常なテンションに達することはできないが、それでもできる限り彼女を満足させたい。彼女がたまに職場で虚ろな目をしているのを見かける。本来とはかけ離れた人格を連日演じる負担というのは、想像以上に過酷なのだろう。少しでもその負担を下げられるよう、できることはしてあげたい。
本当は優しくしたい気持ちを必死で抑えて、太ももをバシバシと叩き、胸を思いっきり揉みしだいた。彼女は大口を開け、舌を出し、すごい頻度で絶頂した。このままショック死でもしてしまうんじゃないかと不安になるが、彼女にとってはこれがちょうどいいのだ。
彼女が6回目の絶頂を迎えると同時に、俺も彼女の膣奥に大量に注ぎ込んだ。俺の身体まで震えてしまうほどの激しい痙攣を数十秒続けた後、嘘のように静かになった。死んでいるんじゃないかと不安になりお腹をそっと撫でてみると、嬉しそうに喘いだ。全く問題ないようだ。
ぜえぜえと肩で息をしながら、壁にもたれかかる。このまま彼女を満足させ続けることはできるのだろうか。正直自信はないが、仕事で迷惑をかけているぶん、できる限り頑張りたい。
2.「休憩も必要ですよね?」
やっぱり駄目だった。獲物を見つけた野生動物のような彼女の目にじっと見つめられると、身体が動かなくなる。彼女は荒い息づかいで、俺の服をゆっくりと脱がしていく。わざと乳首やペニスを何度も指で刺激し、そのたびにびくんと反応する俺を見て、愉快そうに微笑んだ。
ペニスを取り出すと同時にすごい勢いでしゃぶられ、あっという間に勃起したペニスに跨がり、挿入する。激しいピストンで派手に喘いだあと、身体を後ろに倒し、こちらを見上げた。お前が動け、ということらしい。

普段の彼女とはかけ離れた淫乱な表情を見ながら、ひたすらに彼女を突き上げた。彼女が満足するまではずっとこうして搾り取られるだろうし、全力で責めるしかない。嬉しそうに俺を見つめる彼女にキスし、舌を絡めながらスパートをかけ、彼女の白くてきれいなお腹にぶちまけた。
ぐったりした俺とは裏腹に余裕そうな彼女は、俺にそっと寄り掛かると、耳打ちしてきた。
「全然足りないけど……試験が終わるまでは我慢してあげるね」
やはりこれくらいで満足させるのは無理だった。試験後、どんな目に遭ってしまうのか。気になって仕方ないが、今はとにかく勉強を頑張らなければ……。
3.「先に寝ちゃいますね」
可愛い女の子が無防備に寝ているのを見て、興奮しないほうが失礼だと思う。
最初は胸を見るだけ。少し触るくらいなら。お腹も見たい。太ももを触りたい。「ちょっとだけ」は、どんどんエスカレートしていき、気付けば彼女は全裸になっていた。
初めて見る女の子の裸体は、とにかく美しかった。動画では数え切れないほど見たことがあるが、その中でも、こんなに綺麗な人はあまりいなかった気がする。
(なんでこんな子が陰キャなんだろう……)
そっと胸を触り、優しく乳首をなぞると、かすかにびくんと震えて、切なそうに吐息を漏らした。
(もう少しなら……平気か……?)
彼女の太ももをそっと広げ、緊張して震える舌を、クリトリスに押し付けた。先程より少し大きめに身体が跳ねたが、起きる気配はない。ぴちゃぴちゃと舐めていると、よだれとは別に、粘り気があって熱いものが口に入ってきた。寝ながらでもこれだけ濡れること、その原因が自分であることに興奮が収まらない。
(さきっぽだけなら……)
散々見たことがある言い分だ。知っている限りでは一度もそのとおりになったことはないが、俺は自制心のある人間だ。きっと大丈夫だ。
ペニスを取り出すと、射精した後と変わらないくらいぐちゃぐちゃに濡れていた。彼女の両腕を掴んで、ゆっくりと膣に押し当てると、それだけで射精しそうになるほど気持ちいい。出てしまわないよう、1分ほどかけて、とにかく丁寧に先っぽを挿入した。
もう何がどうなってもいいと思えるほどの快感だ。脳みそが溶けてしまいそうだ。
彼女の顔を見下ろすと、だらしなく口を開けながら、よだれが垂れていた。それに、よく見ると薄く目が開いている気がする。

「え……あれ……起きてる……?」
彼女がビクッと震え、一瞬目を見開いたが、その後わざとらしく目をつむり、静かになった。
(……これって……実質OKを貰ったってことだよな……?)
どちらにしろもう中断できる気がしない。俺は自制できない人間だった。彼女の両腕をぎゅっと握り、思いっきり挿入した。
「……っ……っ……」
横顔を枕に押し付け、唇を噛み、必死に声を抑えている。やっぱり起きているのは確定だが、彼女が寝ているということにしたいなら、それを尊重することにした。
無言で、夢中で腰を振り続けた。あれほど射精寸前だったのに、彼女が受け入れてくれたことで心に余裕ができたのか、うまく射精欲をコントロールできている。
彼女は声を抑えきれず、呻くように、可愛らしい声で喘いでいる。目を瞑っているのを見ると、まだ寝ている設定は継続中らしい。彼女なりの照れ隠しなのだろうか。
綺麗な胸が、動きに合わせてぶるんぶるんと揺れているのを見た瞬間、なぜだか自分が置かれているシチュエーションを改めて思い出し、急激に興奮が高まってきた。あれほど制御できていた射精が我慢できない。情けない声を出しながらばつんばつんと腰を打ち付け、引き抜き、彼女の谷間に熱く粘つく精液をぶちまけた。
「付き合ってくれませんか?」
勝手に口が動いた。こんなタイミングで告白する奴は俺の他にいるのだろうか。我ながら最悪の男だ。彼女が本当に寝ていることに期待したが、そっと彼女を見下ろすと、彼女は目を見開いてこちらを見ていた。
「……」
何も言えないのも当然だ。早く謝らなければいけない。でも、なんて言えばいいのか分からない。
一人苦しんでいる俺を見て、彼女はくすっと笑うと、起き上がって俺に抱きついた。
「夜這いするような人はお断りですけど……友達からならいいですよ」
「……もうセックスもしたのに?」
「そういうことを言う人はやっぱり駄目です」
わざとらしい不機嫌そうな口調でそっぽを向く彼女に、必死に謝った。しまいには土下座までして、なんとかお友達になる権利を獲得することができた。
これだけ醜態を晒したのに嫌われていないことが不思議でならないが、今はとにかく友だちになれたことが嬉しかった。今度は堂々とセックスに誘えるよう、必死に好感度上げを頑張っていこう。
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