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江戸山乱理
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『お揃いおむつの着物撮影会』(1)

◆題名と著者 『お揃いおむつの着物撮影会』 江戸山乱理 ◆あらすじ 親戚の家で着物の写真撮影を行った。その時、万一のことを考えて、まだ幼い従妹はおむつを穿くことになった。さらに寧々子も、付き合いのために、おむつを穿かされてしまった。本来、寧々子にはそんな物は必要ないはずだった。しかし、実際に粗相したのはお姉ちゃんの寧々子の方で、おむつを穿かされてよかったと思うのであった。 ◆主な登場人物 寧々子……主人公の女子 桃子……従妹 ◆目次 一章 桃子の我儘(1-4) 二章 お姉ちゃんもおむつを穿く(5-10) 三章 野外露出(11ー16) 四章 寧々子のおもらし(17ー24) 五章 急遽のおむつ交換(25ー30) 六章 二人一緒に濡らす(31-36) 七章 帰宅後の始末(37ー45) 八章 おむつ姿の撮影会(46-49) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『お揃いおむつの着物撮影会』 江戸山乱理 一章 桃子の我儘(1-4) 1 着物へのお着換え  親戚の家の居間では、おばあちゃんと叔母さん連中はおしゃべりに興じていて、男の子達はテレビゲームに夢中になっていて、寧々子と桃子はお絵描きをしていた。  イトコの子供達の中では、女の子は寧々子と桃子の二人だけだった。年齢は中一と小二で少し年の差はあったが、二人は本当の姉妹のように仲が良くて、この時も一緒に遊んでいた。 「ねえ、もうそろそろ女の子達の着替え、始めた方がいいんじゃない?」  叔母さんが思い出したように言って、おしゃべりをさえぎった。 「そうね。あんまりぐずぐずしてると日も暮れてしまうわね。着替えに時間もかかるから、じゃあ、始めましょうか。二人とも、着替えるよ」  おばあちゃんは寧々子と桃子に声を掛けた。 「はーい」  その時、寧々子と桃子は畳に寝そべって、一緒にお絵描き遊びをしていたが、二人同時に返事して、クレヨンを置いて、立ち上がった。今日二人は綺麗な着物を着せてもらって、外に出て写真を撮影するという予定になっていた。二人とも女の子らしく、それを非常に楽しみにしていたので、ガバッと跳ねるようにして起き上がった。 「二人とも、こっちの部屋に来なさい。それと、男の子たち、着替えを覗いちゃダメよ」 叔母さんはおどけて言った。 「覗くもんか」 「女の着替えなんか興味ないよ」 「勝手に着替えとけよ」  などと、いかにも小学生男子っぽいぞんざいな事を口々にいう従弟たちを後に残して、寧々子と桃子は隣の部屋に連れていかれた。  その部屋の中に入ると、そこにはすでに今から着る二人分の着物が並べてあった。 (私のはこっちかな。今からこれを着るのか。わあ、楽しみ)  寧々子は華やかな柄の着物を見て、心が踊った。 「寧々子ちゃんはこっちにいらっしゃい。私が着せてあげるから」  叔母さんは寧々子に言った。 「桃子ちゃんはこっちにおいで。私がしてあげる」  おばあちゃんは桃子に言った。  こうして、部屋の右隅と左隅のそれぞれの場所で、二人の着替えが始まった。 2 初めての着物 「じゃあ、今着てる服を脱ごうか」  叔母さんは寧々子にやさしく言った。  寧々子は「うん」とうなずいて、着ている服を脱ぎにかかったが、こんな風に大人たちの目の前で裸になるのは久しぶりだったので、少し躊躇したが、まずは、上着を脱いで白の肌着だけになった。 「正式にはそのインナーシャツも脱いで、代りに肌襦袢っていうのを着るんだけどね。でも今日はそのままでいいよ」  叔母さんは着物の知識を色々と教えてくれたが、寧々子には初めて聞く用語が多くて、何の事かよくわからず、「へぇー」と答えたのみだった。 「次はスカートね」  寧々子はスカートも下ろして、パンツ丸出しの下着姿になった。部屋の中にいるのは同性の叔母さん達だけだけが、大勢の前でパンツを見られるのは恥ずかしかった。 「寧々子ちゃん、可愛いパンツ穿いてるね」  叔母さんは呟いた。いきなりそんな事を言われたので、寧々子は驚いて、急いで今自分が穿いているパンツを見てみた。それは動物のイラスト入りのパンツで、中一が穿くのはちょっと幼稚かも知れない。 (そういえば、今日は着物に着替える予定だったのに、どんな下着を穿いていこうかって、全然配慮してなかったな)  今朝、寧々子は何も考えずに、いつものパンツを穿いてきたのだった。 「このパンツ、ちょっと幼稚かな?」 寧々子はおずおずと訊いた。 「いつもこんなの穿いてるの?」 「う、うん…」 「あら、そうなの。寧々子ちゃんには似合っていると思うよ」  叔母さんにパンツをじっと見つめられ、寧々子はいたたまれなくない気持ちになった。  寧々子は横を見ると、隣の桃子はまだ上着も脱いでおらず、ボタンを外すのに手間取っていた。おばあちゃんは脱がすのを手伝おうとしているのに、桃子は「自分でするの」と言い張って、なかなか着替えが捗らないようだった。 (桃子ちゃん、ずいぶん我儘言っているなあ。素直にならないとダメだよ)  寧々子はそんな事を思いながら、桃子を見ていると、 「寧々子ちゃん、よそ見してないで。真っ直ぐ向いておいて」  と叔母さんに注意された。肩を持たれて体を真っ直ぐにされ、叔母さん達二人が掲げ持つ着物に袖を通した。 (着物って、羽織るとこんな感じなのか。結構重いんだな)  寧々子はもちろん自分一人では着付けなどできないので、叔母さんたちに手伝ってもらって、着せ替え人形のように大人しく突っ立て、全てを任せた。着物の前を合わせる所から、帯を締める所まで、最初から最後まで全部してもらった。最後に背中で帯を結んでもらって、着物への着替えが完成した。 「はい、リボン結びができたよ」  叔母さんはポンポンと背中を叩いた。 「ありがとう」  寧々子は首を捻って、後ろを見ると、見事なリボンの形で帯が結んであった。 「自分で鏡で見てごらん」  寧々子は鏡の前に立って、袖を広げながら、着物姿の自分を眺めた。 (わー、きれい。これで外に出るのか。楽しみだなぁ)  と、しばらく鏡の自分の姿に見とれていた。 3 駄々をこねる桃子  寧々子が鏡を眺めていると、背後から桃子の声が聞こえて来た。桃子はまだ嫌だと何とか、ぐずぐず言っているようだった。 (桃子ちゃん、相変わらず、駄々こねてるな)  寧々子は特に気にも留めず、聞き流していたが、不意に「おむつなんてイヤだ」いう言葉が聞こえてきたので、 (おむつ?どういうこと?)  と思って、振り向いた。桃子は下着姿のまま、おばあちゃんに向かって、かぶりを振って、何かを拒否する素振りを見せていた。 (なんだろう?)  寧々子は二人の会話に耳を澄ませていると、やがて状況をすぐに把握できた。  着物はそう簡単に脱いだり着たりできないので、おしっこの時に手間取って、粗相をするかもしれない。だから万一のために、大人達は桃子におむつを穿かせようとしているのだった。  たとえ屋外の公衆トイレなどに行くとしても、着物の裾が床で濡れたり汚れたりするだろうから、おむつの方が手間が省けるのだという。しかし、それに対して桃子は断固として拒否しているという状況らしい。 (なるほど、おむつって、そういう事か。そりゃあ、桃子ちゃんの年齢でおむつは嫌だろうね。小二ではおむつを穿くにはちょっと大きすぎるよね)  寧々子は少し同情した。しかし、 (でも、穿いといたらいいんじゃないの?身内しか見てないんだし)  と、所詮は他人事なので、寧々子はあまり関心を持たず、依然として鏡の中の自分の着物姿に見とれていた。  寧々子はそのようにのんきに構えて、傍観者として、桃子と寧々子のやり取りを見物していた。桃子は相変わらず、嫌だと言って拒否するのを繰り返していた。 「おむつなんて、穿かない!」  桃子は言い張っていた。 「そう?でも万一の事があるからね・・・」  おばあちゃんは何とか言いくるめようとしていた。 「いやなの!」 「前もちょっと、失敗した事があったでしょ?」 「今日は大丈夫だから」 「我儘言わないで。お願いだから」 「穿かないったら」 「こまったね、お願いだから、ね?」  おばあちゃんは宥めるように、あるいは懇願するように言った。 「だって、恥ずかしいんだもん」  桃子もさすがに少しは態度を軟化させたが、やはり依然として嫌がっていた。 (どうでもいいから、早くしてよ、こっちは着替えを済ませて待っているんだよ)  寧々子はそのような会話にあまり興味もなく、何となく聞き流していた。しかし、桃子の次の一言を聞いて、寧々子は(えっ!?)と耳を疑った。 「私一人だけおむつを穿くのは嫌だけど、お姉ちゃんも一緒ならいいよ」  と桃子は言ったのだ。 「あら、ほんとに」  と、おばあちゃんは明るい声を上げた。 (お姉ちゃんって、私のこと?)  桃子のぐずりを他人事のように聞いていたのに、いきなり自分の方へ話が飛んできて、寧々子は戸惑った。 「寧々子お姉ちゃんもおむつ穿くなら、桃子ちゃんもおむつ穿くんだね?」  おばあちゃんは再度確認した。 「うん、そうだよ」  と、桃子はこっくりとうなずいて、さらに 「私一人だけおむつをはくのは絶対に嫌だ」  と、その点を強調した。  おばあちゃんは寧々子の方をゆっくりと振り向いた。おばあちゃんだけじゃなくて、部屋の中の叔母さんたちも含めて、皆が寧々子の方を見た。  状況を未だに飲み込めず、呆気に取られている寧々子だったが、叔母さんは改まった様子で近付いた。 「寧々子ちゃん、悪いけど、あなたもおむつ穿いてくれる?」 (おむつを穿くだって、私が?)  いきなりの展開に、寧々子は言葉を失って、何も言えず突っ立ていた。 4 寧々子のおむつ  寧々子はもう中一なので、問題の焦点は自分になっているという事をすぐに理解できた。 (つまり、今の状態は、私が拒否するかしないかにかかっている・・・)  寧々子はこの場の空気を察して、「この場は、桃子を説得するために、あなたは我慢して」という周りの大人達の気持ちをひしひしと感じた。しかし、寧々子としては、「うん、いいよ。私、おむつ穿くよ」などという言葉を軽々と言えるはずはなかった。 「えっと、でも、私もう着物、着ちゃったし・・・」 寧々子は辛うじて口を開いて、モゴモゴと反論にもならない事を言った。 「着替えなら、すぐやり直せるよ」  叔母さんはそう言うと、寧々子の返事も待たず、寧々子の背後に立って、帯の結び目を解き始めた。 「お願い。ね?」  と、叔母さんに懇願されるような表情で頼まれてしまったので、寧々子は抵抗しようとする気が削がれてしまった。  本心としては「いやだぁ」と言いたいけど、露骨にそうとも言えず、「うぅ・・・」とうめきごえだけが漏れた。寧々子はそれによって、嫌だという意思を表明したつもりだったが、叔母さんは、それを聞いて、「嫌だけど我慢する」という意味に取ったようだった。 「ごめんね。寧々子ちゃん、我慢してくれてえらいね」  と叔母さんに一言そう言われて、半ば強引に押し切きられた形になってしまった。  寧々子の背後でさらさらと衣擦れの音が立った。 (えっ、帯を解いてる・・・)  驚いている間に、素早く帯は外され、前がはだけて、今まで来ていた着物は後ろへ引き剥されて、再び下着姿にされてしまった。  桃子もまだパンツ姿なので、二人で同じ格好で並んで立つ形になって、なんとなくお互いに、その姿を見合った。桃子は白地に赤いリボンが付いているだけの簡素なデザインのパンツを穿いていて、どちらが年下用のパンツか分からなかった。 (なんか、年上の私の方が幼稚なパンツ穿いてるな。私のこんなイラスト入りのパンツを見て、桃子ちゃんに幼稚だって思われてないかな)  寧々子はこれからおむつを穿かされようという時に、こんな些細な事が気になったのが、自分でも滑稽だった。 「おむつ、取ってくるね」  叔母さんはタンスの引き出しを開けて、そこに収納されていたおむつを取り出した。 (そんな所におむつが置いてあるってことは、普段からおむつ使っているってこと?もしかして、桃子ちゃん、まだおねしょとかしてるのかな?)  寧々子は桃子の顔色を伺ってみたけど、そこからは何も読み取れなかった。 「はい、これだよ」  叔母さんは、おむつを二枚取り出してきて、それぞれ寧々子と桃子に手渡した。 (まだ穿くとは言ってないんだけどなぁ)  寧々子は内心では、まだ踏ん切りのついていない状態だったが、目の前に差し出されたので、反射的に受け取ってしまった。  ともかく、受け取ったので、おむつなどを手に取ったのは久しぶりだったという事もあって、それがどんな物なのかを、まずは調べた。  おむつと聞いた時、最初はテープで止めるような形のものを想像していたが、それはパンツタイプのおむつだった。前の所には動物のイラストがあしらってあったが、むしろ寧々子が今穿いているパンツの方が派手な模様だった。また、おむつというと、ぼってりとした厚手の生地を想像していたが、実際には思っていたよりも薄くて軽かった。 (なんか、それほどパンツと変わらないかも。でも、こんなのでほんとにおしっこしても大丈夫なのかな)  これが寧々子がおむつを見た時の感想だった。 二章 お姉ちゃんもおむつを穿く(5-10) 5 寧々子から裸に 「じゃあ、穿こうか。どっちが先に穿く?」  叔母さんの言葉で、寧々子は顔を上げた。叔母さんは意味深な微笑を浮かべて、寧々子と桃子を眺めていた。  二人は再び見つめ合った。桃子は眉をしかめて、子供らしからぬ厳しい表情を浮かべていた。そこからは 桃子の「私がおむつを穿くのは、寧々子お姉ちゃんが穿いてから」という無言の決意を読み取れた。 (もし先に穿いたら、騙されて自分だけが穿かされて、ごまかされるとでも疑っているのかな・・・)  寧々子は桃子の内面を深読みした。どうやら、叔母さんたちも桃子の顔を見て、似たような解釈したようで、その場の空気として、寧々子が先に穿くという流れになった。 「じゃあ、寧々子ちゃんから先に穿こうか。そうしてくれる?」  その口調は質問というよりは、要請という方が近かった。 (うう、ついに穿くのか、なんでいきなりおむつをなんかを穿く破目に・・・)  寧々子は未だに今の状況を自分の中で受け入れる事が出来ていなかった。 「えっと、あの、私が穿いてもいいの?」  寧々子は少しでもおむつを穿くのを先送りするために、自分でも意味のよくわからない質問を発した。 「いいよ。穿けるよね?」  叔母さんはそう答えたが、これもあまり意味の分からない答えだった。 (大きさとして穿けるという意味なのか、穿く意思はあるよねという意味なのか・・・)  しかし、寧々子は周りからの視線の圧力に押されるようにして、そろそろを右足をおむつに通そうとした。しかし、その直後に、 「あ、寧々子ちゃん、待って」と、叔母さんに止められた。 「何?」 「パンツ脱がなきゃ」 「あ、そうか」  寧々子はパンツを穿いたまま、おむつを穿こうとしたのだった。そのような愚かしい勘違で、皆からの失笑を買ってしまい、寧々子は顔が赤くなった。しかし、そのおかげで気持ちが少し和んだ。 「これは持っといてあげるよ」  叔母さんは寧々子の手からおむつを一旦取り上げたので、寧々子は両手が空いた。  寧々子はパンツの縁の左右に指を掛けて、後はずり下ろすだけという段になって、今更ながら、自分が置かれている状況に対して、疑問のようなものが頭をよぎった。 (パンツを脱いで、そして、おむつを穿く・・・。なぜ私はこんな状況に陥ったのだろう・・・)  一瞬、心に中に、いやいやをして駄々を捏ねようかという衝動を感じた。しかし、すぐにそれを打ち消した。 (私はもう大きいお姉ちゃんなんだから我儘を言っちゃだめなんだ・・・)  寧々子は一呼吸おいて、気合をためて、「えいやっ」と、パンツを下ろした。 6 おむつを自分で穿く  寧々子は自らパンツを太ももまでずり下げて、お尻も前も丸出しになった。 (うわぁ、私、お風呂でもないのに、丸出しになってる・・・。皆が私の裸を見てる・・・。桃子ちゃんにも見られてる・・・)  内心はてんやわんやの状態になった。  しかし、意外な事に、周りからの反応は特に何もなかった。寧々子は、例えば「寧々子ちゃん、お尻丸見えだ~」みたいな冷やかしの言葉ぐらいは言われるだろうと覚悟していたのに、何も言われず、桃子でさえ黙って見ているだけだった。 (そうか、大人達はからかうような幼稚な事はしないんだ)  と理解して、それと同時に、何だか張り合いが無いとも思った。ともかく、寧々子はパンツをさらに下ろして、とうとう足首から抜き取った。  周りが何も茶化さないので、自分一人で恥ずかしがるのも変だと思って、寧々子は恥ずかしさで前かがみになりそうな衝動を抑えて、背筋をピンと伸ばして直立していた。ただ、どうしても力が入ってしまい、裸の腰の横で両方の拳をぐっと握った。  寧々子は上半身にはインナーシャツを着ていたが、その裾は前の局部を隠す程には至らなかったので、へそから下は生まれたままの姿を晒していた。その部分はまだ発毛を迎えていなかったので、こじんまりとした割れ目を隠すものは何もなく、周囲の視線から丸見えだった。その小さい丘は、盛り上がった形にそって、白く照明の光を反射していた。 (寧々子ちゃん、背丈はだいぶ伸びたけど、そこはつるつるだ。まだまだお子様なのね)  周りの叔母さん達は皆、その事実を確認した。また、それによって、寧々子におむつを穿かせる事の抵抗感も薄れたようだった。 「脱いだパンツは私がもらうね。じゃあ、はい、これ」  叔母さんは、まだ肌の温もりを残すパンツを受け取ると、それと引き換えに、再び寧々子におむつを手渡した。  寧々子はおむつを受け取りながらも、自分のパンツの行方を目で追った。その内側を調べられて、ちょっとちびった所を見られたりしないか、少し不安だった。 叔母さんは確かにパンツのその箇所に一瞥をくれたが、特に気にも留めていないようで、手早く綺麗にパンツを折りたたむと、脱いだ服の上に置いた。 (私のパンツ、また家に戻ってくるまで、しばらくお別れか)  寧々子は自分のパンツを見て思った。 「こっちが前ね。分かる?」  叔母さんは、穿きやすいように、おむつの胴回りを大きく広げながら、教えてくれた。 「うん、分かるよ」  寧々子は言いつつも、教えてもらわなければ、間違えたかも知れないなと思った。 「穿かせてあげようか?」 「ううん、大丈夫。自分で穿けるから」  寧々子はちょっとむっとなって言った。おむつなんてパンツと同じように穿けばいいのだから、自分一人で穿けるに決まっている。しかし、叔母さんはくどかった 「ほんとに?」 「私、それぐらいできるよ」 「自分で穿くのね」 「うん、自分で穿く」 「寧々子ちゃん、えらい子ね、やっぱりお姉ちゃんだね」  叔母さんは褒めて、寧々子の頭を撫でたので、寧々子はニコリと笑顔になった。このやり取りによって、叔母さんに会話をうまく誘導されて、自ら穿くという流れにされてしまった形なのだが、寧々子自身は、その事に気付いていない様子だった。 7 初めてのおむつ  叔母さんたちは寧々子をじっと見つめて、あたかも無言の圧力を掛けて、早く穿かせようとしているかのようだった。  また、寧々子の方も、ずっと下半身裸で立っていて、なんだか心細くなっていたせいで、パンツでもおむつでもいいから、ともかく早く何かを穿きたいという気持ちも少しはあった。  一瞬の躊躇の後、寧々子はおむつの中へ右の足首を突っ込んだ。 (ついに、私、おむつを穿くんだ・・・)  さすがにその瞬間だけは目の前が暗くなる気分だった。しかし次の瞬間、くるぶしに触れるおむつの肌触りの良さに、声を上げそうになった。 (おむつって、こんなにふわふわなのか・・・)  おむつを足首から膝へ、そして太ももへと引っぱり上げると、縦にも横にもかなり伸びて、その柔軟さにも驚いた。おむつなんて、小さい子が穿くものだから、もっと窮屈で苦しいものかと予想していたが、意外とそうでもないので、これも驚きだった (実際に穿いてみたら、お股の辺りはどんな感触になるんだろう)  ここで初めて寧々子は、おむつを穿く事にちょっとだけ前向きの気持ちになれた。  おむつが両腿の間の股間にぴたりと密着するまで、ぐっと引っぱり上げて、寧々子の下腹部はおへそのすぐ下まで、おむつですっぽりと柔らかく包まれた。 (わあ、私、とうとう、おむつ穿いちゃった・・・)  寧々子は奇妙な感動を覚えた。それと同時に心の片隅に一抹の喜びを覚えた。  パンツとはちがって、下腹部がしっかりと締め付けられる感触だったが、慣れてしまえば、厚目のパンツを穿いているのとそれ程変わらない感じだった。 (なんか、おむつって気持ちいいかも。別に嫌がる必要はなかったな)  しかし、さっきまで嫌そうな態度を急に翻すのも抵抗があったので、あえて不機嫌そうな顔をつくって、おむつが気持ちいいという本心を務めて隠そうとした。ただし、叔母さん達の反応は、寧々子のおどおどした心理とは対照的に、普段と変わらない素振りだった。 「よかった。穿けたね」 「う、うん・・・」 「きつくない?」 「大丈夫」 「ここはもうちょっと、こうしようか」  叔母さんは、寧々子のインナーシャツをまくり上げて、それを胸の所で抑えさせて、おむつを上や横に引っぱって調整したり、巻き込んでいた足回りを整えてくれた。  寧々子のお腹は丸出しで、少女らしくそこには贅肉はほとんど付いておらず、薄い腹筋が割れて見えていた。ふいに、おばさんはおへその横の肉を指先でちょっと摘まんだ。 「やん」寧々子は思わず、黄色い喘ぎ声をもらした。 「うふふ、ごめん、ごめん、なんか可愛くて触りたくなっちゃったのよ」  おばさんは悪びれずに言って笑った。 「もう、おばさんたらっ」  寧々子は悪戯をした叔母さんに頬を膨らませて見せた。 8 鏡の中の自分  おむつ姿になった寧々子を桃子はじっと見つめていて、その視線を寧々子は痛いばかりに感じた。 (そりゃあ、イトコのお姉ちゃんがおむつ穿けば、そんな目で見たくもなるよね)  と、寧々子は「そんなに見つめないで」と思いつつも、半ば諦めてもいた。しかし、 「よし。こんなもんかな。ほら、寧々子お姉ちゃんは、おむつ穿いたよ。次は桃子ちゃんの番だよ」  と、叔母さんたちは、もう寧々子の事はほっぽりだして、次の注目の先は桃子に移ってしまった。 (せっかく思い切っておむつ穿いたんだから、もうちょっと、相手してくれてもいいんじゃない?)  寧々子はとたんに放置されて、ちょっと不満を覚えた。  少し手持無沙汰になった寧々子は、桃子に直視されるのが恥ずかしいという理由もあって、部屋の隅の鏡の前に立って、自分で自分の姿を眺めた。そこに映っている少女は、白のインナーシャツからモコモコしたおむつの下半分が覗いていた (これが、私か・・・)  自分の姿を見て、変な気持ちなった。特にインナーシャツの裾からチラリとはみ出ているおむつは、パンチラよりも別の意味で恥ずかしい。こんなみっともない姿は、身内以外の他人には絶対に見せられない。 (うわー、中学生の女の子がおむつ穿いてるぅー) 寧々子は思わず鏡の中の自分に向かって蔑んだ罵倒の言葉をぶつけた。少しばかり変わった空想癖を持つ寧々子の頭の中では、いじめられる側といじめる側の一人二役の芝居めいた会話が自然と自ずから上演され始めた。 (それは、何よ?)いじめ役の側の声が言った。 (おむつです・・・)いじめられ役の側の声が言った。 (おむつ?中学生がそんなもの穿いて。恥ずかしくないの?) (とっても恥ずかしいです) (よくそんもの穿けたね) (だって、穿けって言われたんです) (言いなりになって穿いたのね。じゃあ、もっと命令してあげる。インナーシャツで隠してないで、全部、見せなさい) (はい、わかりました・・・)  すでに自分の世界の中に没頭していた寧々子は、実際に誰かに命じられたかのように、インナーシャツの裾を持ち上げて、おむつ全体を露わにした。心臓の鼓動はドキドキと高鳴った。  寧々子は、さらに胸の上部までシャツを捲り上げていくと、ついには蕾のようなピンクの乳首が現れた。それは小さく未発達ながらも、可憐に固く突起していた。  運悪く、シャツの布地がその敏感な先端部分に変な風に擦れてしまったので、背筋にビクンと電気が走って、「ひっ」と声を上げそうになった。辛うじて声はもらさなかったが、体の奥からじんわりと心地良い快感が湧いてきて、次の瞬間、股が疼いて、両腿の間でジュンとなった。そこが何だか変な風になったようだった。 (わっ、ヤダッ、濡れた?)  できるなら、おむつの中に手を突っ込んで、そこの状態を確かめたかったが、それは自重した。  そのまま寧々子は鏡を見つめながら、片手でインナーシャツを喉元で抑えて、左右の乳首を露出させ、もう一方の手で、おむつの裾を掴んで、穿き直す素振りをしばらく続けた。おむつを穿かされて、ぺったんこのおっぱいを丸出しに晒している鏡の中の哀れな少女の姿を眺め続けた。 (何だか、ちょっと変な気分になっちゃった。いっそ、インナーシャツも脱いで、おむつだけの格好になろうかしら・・・)  さらなる願望が寧々子の心の底から芽生えてきた。しかし、いくら寧々子といえども、今ここでそうするのは無理だという程度の分別は持っていた。乳首の上とおむつの前に左右の掌をぎゅっと当てながら、別の機会を待とうと思いとどまった。 9 おむつを穿く桃子  寧々子は鏡の前で、そのようないけない妄想をたくましくしていると、その背後で、桃子がおむつを穿く事に同意したのが聞こえてきた。 「うーん、しょうがないな。寧々子お姉ちゃんがおむつ穿いたんだから、私もおむつ穿く」  桃子はいっぱしの口調で、しぶしぶ言った。それを聞いて、寧々子はハッと我に返って、インナーシャツを下ろして振り返った。 「じゃあ、パンツ脱ごうね」叔母さんが桃子を手伝おうとした。 「自分でする」下着姿の桃子は言い張った。 「あら、自分でする?えらいね」叔母さんは、桃子の機嫌を損ねないように、おだてるように言った。 (さっき、私は桃子に裸を見られたんだから、お返しで、今度は私が桃子の裸を見てやる。よーし、しっかり見てやろう)  寧々子は変な決意を固めた。寧々子に凝視されているとも知らず、桃子は躊躇なくパンツを下ろして、サッと足首から抜くと、もう用無しとばかりに、それを畳の上に脱ぎ捨てた。  そのパンツは脱いだままの形で、だらりと畳の上に横たわっていた。寧々子は目を細めて、密かにそのパンツの生地の内側を注視した。しかし、意外な事に、そこは純白のままで、染み一つない状態だった。 (おや、全然汚れてないぞ、全く綺麗なままだ・・・)  寧々子はさっき自分が脱いだパンツを思い出した。自分だけ下着に恥ずかしい染みを作ってしまって、年下の従妹に負けたようなくやしさを覚えた。  次に寧々子は桃子の下半身に視線を移した。桃子は低学年の子供らしく、お尻や前を露わにしても、恥じらいを感じていないようで、変に隠そうともせず、堂々と立っていた。  再度、寧々子は目を凝らして、桃子の下半身を注視した。当然、寧々子と同じように、桃子もその場所は無毛でつるりとしていて、割れ目は剥き出しだった。しかし、よく見ると、桃子は体格が小さい分、そこもやや小振りで、そのためなのかどうか、桃子の丘はぷっくりと高く盛り上がっているように見えた。  寧々子の丘の部分はもっとのっぺりしていたので、これも何だか従妹に負けたような気がした。そういう所にも桃子の自己主張の強さが現れているかのようで、寧々子は興味深く観察した。 (あれぐらい盛り上がっている方が普通なのだろうか。どうなんだろう・・・)  しかし、寧々子は他の女の子のその場所を生で見た経験などあまりなかったので、何という結論も出せなかった。 (私のはもっとぺたんとしてるはずだ。でも傍から見れば私のもあんな風にこんもり膨らんでいるように見えるのかな。よし、じゃあ、今夜にでも、お風呂上りに鏡で確かめてみよう)  寧々子は桃子の前をじろじろ見つめているうちに、その小さな丘の膨らみが可愛く思えてきて、自分の掌に包んで優しく撫でてあげたいという欲望が湧いてきた。しかし、やがて、桃子はおむつを穿き始めたので、そこは隠されてしまった。 「あーあ、おむつなんか、いやだなぁ」  桃子は口ではそう言いつつも、それほど嫌がらずに、すんなりとおむつに足を通した。あんなに駄々を捏ねていたくせに、あっさり穿いてしまった。 「おー、穿けたね」 「うん」 桃子は叔母さんに頭を撫でられながら、あっけらかんとしていた。 (なんだ、特に嫌がらずに穿いてるじゃない。どういうこと?やっぱり桃子は普段からおむつを穿いていて、慣れてるってこと?普通に穿けるのなら、最初から穿いてくれよ、私を巻き込まないでよ・・・)  寧々子はそのやり取りを見て、ちょっと機嫌が斜めになった。 「さあ、お着物、着ようね。桃子ちゃんも寧々子ちゃんも」  桃子の機嫌が変わらないうちにと、再び叔母さん達は二人に着物を着せにかかった。  おむつの上から着物を羽織って、手際よく着付けをしてもらうと、もうおむつは外からは見えなくなった。 「さあ、準備はできたね、じゃあ出掛けよう」 「うん」 叔母さんと桃子は元気よく言った。しかし、これから出発だというのに、寧々子はすでにかなりを精神的な疲労を覚えていた。 10 秘密を盗み聞きした従兄弟達  寧々子と桃子は着物を着せられると、やはりそこは二人とも女の子なので、気分はウキウキして、一緒に手をつないで、跳ねるような足取りで、居間に戻った。  居間に入ると、ふと、寧々子はそこに違和感を敏感に感じ取った。それは何かというと、従弟達はヤケに静かになっていた。 (男の子たち、さっきまでテレビゲームをしていて、あんなにうるさく騒いでたのに、なんか変に大人しいな)  寧々子がそちらを見ると、彼らは複雑な表情を浮かべていて、寧々子と視線が合うと気まずそうに俯いたり、そっぽを向くので、いよいよ不審だった。 (はて?何だろう)  寧々子は考えていると、ハッとして、すぐにその原因に思い当たった。 (そうだ、おむつのことを聞かれたんだ。きっとそのせいだ)  隣の部屋と居間とは、襖一枚を隔てているだけなのだから、着替えの時の会話は全部筒抜けになっていたはずで、おむつを穿いたという話は居間にいる従弟にも聞こえたに決まっている。 (ということは、今、私がおむつを穿いてることもバレてる・・・)  寧々子はようやくその事に気付いて、「あわわ、どうしよう」と焦った。もうまともに従弟達を見る事もできなくなって、上気した顔を伏せて、そそくさと居間を横切って、玄関へ向かった。 「じゃあ、行ってくるからね。お留守番頼むよ」叔母さんは従弟達に声を掛けた。 「行ってらっしゃい・・・」彼らは弱々しく返事した。  寧々子は、従弟達の視線を背中に、というよりも、お尻に痛いほど刺さっているのが分かった。  一番年下の生意気な従弟から、「寧々子お姉ちゃん、おむつ穿いたの?」などという言葉が飛んでくるのではないかとヒヤヒヤしたが、彼も気まずそうな表情で黙ったままだった。あまりの突飛な出来事に、向こうも気恥ずかしくて、何と声を掛けていいか分からなかったのだろう。 (でも、私たちが出掛けて、家の中で従弟達だけになったら、きっとその話題で盛り上がるんだろうな・・・)  想像力豊かな寧々子は、この後、従弟達がどのような会話を交わすのか、目に浮かぶようだった。 「聞いたよな、桃子ちゃんだけじゃなくて、寧々子お姉ちゃんもおむつ穿いたって」 「ああ、確かにそう言ってた」 「マジか。寧々子お姉ちゃん、中学生なのに」 「あの着物の下、おむつで、それで外出か」  従弟達がこのような陰口を叩きあう情景を頭の中で思い描いただけで、寧々子は堪らない気持ちになって、溜息がもれた。  それに、これからもずっと、従弟達は寧々子の事をおむつのお姉ちゃんとして扱うのだろう。その事実を変える事はもう不可能なのだ。 (外での写真撮影が終わって、家に帰って来たら、その後で従弟達とどういう顔で接すればいいのだろう・・・)  寧々子はげんなりしたが、一方の桃子は何も気にしていない朗らかな様子だった。 (いいなあ、桃子ちゃんは気楽で) そこには、「桃子ちゃんは、まだおむつを穿いてもおかしくない年齢で、いいなあ」という羨むような心情も含まれていた。 「お姉ちゃん、早く行こう」桃子は寧々子の手を取って、せかした、 「う、うん」  二人は玄関に降りて、裸足に下駄をつっかけて、戸を開けた。  外に出ると、寧々子は太陽の眩しい日差しに目を細めた。 (後のことは、今は考えなくていいや。とりあえずは、着物での撮影を楽しもうっと)  寧々子は明るい日光の下で、少し元気を取り戻した。


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