『昼下がりの全裸身体測定』(2)
Added 2024-05-20 13:53:05 +0000 UTC『昼下がりの全裸身体測定』(2) 22 身体測定が済んだ順に、女子は一人ずつ衝立の陰から姿を現した。もちろん、その時にはすでに体操服を身にまとっていた。 各自、体育館から出て、教室へ戻っていったが、帰り際の女子たちの反応は様々だった。 強気な女子は智史をにらんで、 「智史君、私の裸、見たよね?」 とでも言いたげだったが、私語は禁止なので、ぶすっとした顔をしていた。ただし、多くの女子は恥ずかしそうにうつむいているだけで、中には、あえて知らん振りしている女子もいた。 立ったままの智史は女子を一人ずつ見送りながら、のぞき見の罪悪感を覚えつつも、 「その体操服の下の生のおっぱいを見てやったぞ」 という優越感でニヤついてしまった。 それは男子だけブリーフ一枚にされていることへの無言の復讐にもなったし、また図らずも、行きしなに智史をからかった三人の女子への仕返しにもなった。 測定の終わった女子が体育館から出ていく一方で、これから測定を受ける女子は順番に教室からやって来た。 体育館に入ってきた女子たちは、壁際で立たされている智史を見ても、 (なんか男子が立たされてるな) というぐらいの認識で、特に気にも留めなかったが、一部おせっかいな女子もいて、事情を知りたがった。 「智史君、そんな所で突っ立って、どうしたの?」 「遅刻したから、立たされたんだよ」 智史が答えると、その女子は (ふーん。可哀そうだけど、でも男子なら、それぐらいは当然だよね) という表情を見せた。しかし智史の方は、 (この女子、これから、僕におっぱいを見られるとも知らず、のんきなやつだ……) と心の中で思った。 これまでの所、智史は測定に来た女子のほぼ全員のおっぱいとパンツを拝むことができた。あまりに見過ぎて、頭に血が上って、体はカッカとほてっていた。勃起したおちんちんの包皮はしずくで先っぽが濡れて、ブリーフの内側には小さな染みが出来ていた。ピッタリしたブリーフの中ではおちんちんはギュッと圧迫されて、智史は密かにその感触を心地良く感じていた。 23 (次は誰の番だったかな?) 智史は思っていると、伊緒が体育館に入ってきた。 (あっ、伊緒だ。伊緒のおっぱいも見れるのか……) 何も知らない伊緒は、智史の姿を見ると、声をかけてきた。 伊緒は智史が立たされている理由を聞くと、わざわざ先生にかけあってくれた。智史を女子の途中に割り込ませて身体測定を受けられないかと、伊緒は先生に頼んだが、案の定、そういうことは出来ないと断られた。 「やっぱり、ダメだった。じゃあ、私が先になるね。終わったら教室で待ってるから」 「まあ、しょうがないよ」 伊緒は今から裸に剝かれるとも知らず、屈託のない笑顔を見せながら、衝立の中へ進んでいった。 (あんな風に親切にしてくれた伊緒なのに、おっぱいとパンツを見てやって、辱めるのは、ちょっと気が引けるな……) ただし、同情しつつも、それが楽しみであることには変わりなかった。智史は期待に胸を膨らませた。ブリーフの中ではおちんちんもより一層固くなって上を向いた。 智史は衝立の隙間をのぞきながら、伊緒の順番をまだかまだかと待ち構えた。他の女子の裸体などは、もうどうでもよくなってしまい、 (君、邪魔だよ。向こうが見えないから、そこをどいてくれ) と視界を防ぐ女子に心の中で叫んだ。 しばらく見ていると、ある女子の向こうに伊緒の露出した肩が見えた (あっ、いた。伊緒だ) 行列が進むにつれ、体操服を脱いで、おっぱいとパンツを晒しながら、気を付けをしている伊緒の全身が見えた。 伊緒は毅然とした表情だったが、唇をかんでいた。 (やはり伊緒も裸にされるんだな……) と思うと、哀れな気持ちになった。しかし、智史の視線はすぐに伊緒の裸体に移った。少女っぽい可憐な顔に似合わず、伊緒のおっぱいは丸く発達していた。 (伊緒って、顔に似合わず、おっぱいは意外に大きいんだな……。もしかして、クラスで一番大きんじゃないかな) 伊緒のパンツは、白地に赤リボンがついた少女らしい下着だった。足回りのひらひらのレースがおしゃれだった。 伊緒の恥じらう表情とおっぱいやパンツを交互に見ていると、智史は堪らない気持ちになった。ブリーフの中ではおちんちんがキュンと切なくなって、 その先端はジュンとさらに濡れた。ふと、手も触れていないのに、絶頂を迎えそうになった。 (ヤバいっ) 智史は慌てて、目をつぶって、心を無にして、何事もなく持ちこたえた。 もう一度目を開けると、伊緒は智史を見つめていて、二人の視線はぶつかった。伊緒は裸体を見られて、さすがに最初は体をビクッとさせたが、すぐに普段の調子を取り戻して、ジッとひるむことなく、智史を見つめた。おっぱいとパンツを丸出しの伊緒に見据えられて、逆に、智史の方が圧倒されて、うつむいてしまった。 24 身体測定が終わって、衝立の向こうから出てきた伊緒は、さっきと比べると、神妙な顔をしていた。 他の女子はトボトボと教室へ戻って行ったが、伊緒は先生の目を盗んで、立たされている智史のすぐ近くにまで駆け寄ってきた。 「智史君、私が裸になったの、見たよね?」 伊緒はそれに気付いていたが、一応は確認した。 「うん、見たよ」 智史はウソをついてもしょうがないので、正直に言った。 「そうなんだ……」 伊緒は複雑な表情を浮かべた。それは、恥ずかしがった方がいいのか、怒った方がいいのかを迷っているかのようだった。 普段とは違って、ずいぶんとしょげた様子の伊緒を見て、智史は少し悪いような気がして、裸を蔑むような意図は無いということを伊緒に伝えたかった。智史は、 (伊緒のおっぱいは綺麗だったし、パンツは可愛かったよ) と伝えようかと思った。ヤラシイ気持ちではなく純粋にそう思っていた。しかし、そのようなセリフを面と向かって言うのは気が引けた。 言うか言うまいか、踏ん切りがつかないでいると、向こうから佐井先生が怖い顔をして、 「あなたたち、私語はダメよ」 と注意した。伊緒は慌てて、 「私、もう行かなきゃ」 と言って、二人は早々に別れた。しかし、その別れ際、伊緒は視線を下ろし、智史のブリーフの股間を一目見て、意味ありげに唇の端で笑ったようだった。 (え?どういうこと?) 一人残された智史は混乱した。 (今、伊緒は、僕が勃起しているのを見て笑った?いや、伊緒はそんな性格ではないはずだけど……) 智史は半信半疑だったが、気のせいだろうと思うことにした。 四章 智史の全裸身体測定 25 女子の測定は全員が済んで、最後の一人が体育館から去ると、辺りは閑散となった。しばらくの間、智史は一人さびしく立たされていたが、 「そこの男子、来なさい」 とようやく佐井先生から声がかかった。 (やっと僕の番が来た) 今日は長い時間立たされたものの、クラス全員の女子の裸を目撃するという思わぬ収穫があって、心はウキウキと弾んでいた。智史は測定を受けるつもりで、衝立の中へ進もうとすると、佐井先生は「待ちなさい」と、その場で留めた。 (今度はなんだよ、うるさいな) と思いつつ、顔だけは真面目に 「はい、何ですか」 と訊いた。先生は 「脱ぎなさい」 と言った。智史はその意味が分からなかった。 (すでにブリーフ一枚の裸で、これ以上何を脱げというんだ?どういうこと?) 智史は露骨にそのような顔をした。しかし、先生は同じことを繰り返すだけだった。 「聞こえたでしょ。脱ぎなさい」 「何をですか?」 「そのブリーフをよ」 「え?ど、どういうことですか」 「どういうことって、そういうことよ」 「ど、どうして」 「どうしてですって?遅刻した罰に決まってるでしょ。遅刻しておいて何もなく終わると思ったの?」 (遅刻の罰として、僕を全裸にするだと?立たされていたのは遅刻の罰ではなかったのか……) 智史は、ようやくそれに気付いて青ざめた。この学校の厳しさは、女子をパンツ一枚にするぐらいなので、校則を破った男子を身体測定で全裸にするぐらいは、平気でするのだろう。智史は呆然として、口もきけなくなった。 「あの……ブリーフを脱ぐって、つまり、ここで、すっぽんぽんになるってことですか?」 ようやく、おずおず訊いた。 「そうよ」 それは当然だという口振りで、先生は言い切った。 「えっと、でも……」 こういう時は変に抵抗しても無意味だし、むしろ、状況はかえって悪化する可能性が高いは知っていたが、智史は、何か言わざるを得なかった。 「自分で脱ぐ?それとも脱がされるのがいいの?」 先生は聞く耳を持たなかった。 「あっ、自分で脱ぎます」 智史は、無理矢理に脱がされるのではないかと思って、思わず一歩後ずさった。 「男子なんだから、それぐらい恥ずかしがることないでしょ」 (恥ずかしいにきまってるだろ) 「女子も皆パンツだけで測定を受けたのよ。男子ならすっぽんぽんだっていいでしょ」 (どういう理屈だよ) 「いやがってたら、いつまでも終わらないよ?」 (それはそうだな。脱がされるぐらいなら、自分で脱ぐ?いや、しかし……) モジモジしているだけの智史を見て、先生は、このままではラチが明かないと見た。 「まったく、しょうのない子ね」 と言って、衝立の奥の方へ声をかけた。 (誰に声をかけたんだ?) 智史が思っていると、 「はい、先生、何でしょう」 と言いながら、杏梨が衝立の陰から現れた。 26 杏梨はすでに体操服姿に戻っていた。一方の智史はブリーフ姿で向かい合って、 「あれ、杏梨、まだここにいたの?」 と思わず声を上げた。 「うん、だって、私、保健委員でしょ。記録係してたの」 (そういえば、杏梨が帰っていく姿を見ていなかったな。保健委員で、やることがあったのか) 二人のやり取りに割り込むように、佐井先生は、 「杏梨ちゃん、智史君に手を貸してあげなさい」 と杏梨に命じた。 「はあ」 智史と先生の話はさっきから聞こえていたはずで、杏梨は先生を見て、心許ない表情を浮かべていた。しかし先生は、 「脱がしてあげなさい」 と後押しした。 「……わかりました」 保健委員の杏梨としては、先生の言いつけをはねのけるわけにはいかないので、言われた通りにするしかなかった。 「智史君は、自分では何も出来ないない子みたいだから、杏梨ちゃんが脱がしてあげて」 先生は杏梨の背中に追い打ちをかけた。 「は、はい」 杏梨は返事して、おずおずと智史の前に進んで、二人は真正面から見つめ合った。 「あ、杏梨……」 「智史君、じゃあ、脱がすよ。いいよね?」 「ま、待ってくれよ……」 智史は心の準備がまだ整っていないのに、杏梨は変に積極的だった。智史としては、杏梨が自分の味方をしてくれて、罰をやめてもらえるように、先生を説得してくれるのを期待していた。 (杏梨は、僕の味方をしてくれないのかよ……) 杏梨は智史の残念そうな表情から、それを読み取ったが、 「だって、先生が言ってるんだから、しょうがないじゃない」 と無情だった。ただ、保健委員の杏梨としては、そうせざるを得ないという事情は、智史にも理解できた。しかし、イヤなものやイヤで、 「うう……」 とうなって、手でブリーフを抑えて、離さなかった。 「智史君、そんなにイヤイヤしないで。智史君がいうことを聞かないと、私が怒られるんだよ?分かってる?」 杏梨は、その智史の手をつかんで、ブリーフから引き剥そうとした。杏梨の後ろには先生が目を光らせていて、無言の圧力をかけていた。 「だめぇ、やめてぇ」 「もう、智史君、駄々をこねるのはいいに加減しなさい。そんなにワガママいうんじゃありません」 杏梨は、聞き分けのない小さい子を叱るような口調で言った。 「だって……」 「ほら、良い子だからね。誰も見てないからいいじゃない。あ、そうだ、グズグズしているの他のクラスの女子が来るかもよ?」 「うう、わかったよ……」 智史は渋々ながら、ようやく同意した。 「智史君は、えらいね~」 杏梨はわざとらしく大げさに褒めた。素直になった智史を見て、杏梨は一安心するとともに、先生の威光を笠に着て、さらに調子に乗った。 「じゃあ、智史君、自分で言ってごらんよ」 「えっ、何を?」 「自分で、『僕のブリーフ脱がして下さい』って言ってよ」 「なんで僕がそんなことを……」 「だって、自分から進んでされるっていう気持ちは大切でしょ?無理矢理にされるんじゃなくてさ」 「どういうこと?よく分かんないんだけど……」 「そうしないと脱がせてあげないよ」 そんな意地悪を言ってくる杏梨だったが、それを見ていた先生は止めるどころか、逆に加担して、 「智史君、せっかく杏梨ちゃんが親切にしてくれてるのに、どうして、そんなに自分勝手なの」 などと言った。 「ほらね、先生もそうおっしゃってるでしょ?」 「うう、わかったよ。もう脱がしてよ」 「本当にそうして欲しいの?本心から言ってる?」 「もう早くして。僕のブリーフ脱がして」 智史は杏梨と先生の二人がかりで、グイグイと迫られて、半ばヤケになって言い切った。 27 杏梨は智史を納得させることができて、満足気な様子だった。智史はブリーフを手で抑えていたが、杏梨はその手を取り上げて、背中で組ませた。 「両手はこうしておきなさい」 「これでいい?」 「そのまま、ジッとしてるんだよ」 杏梨は智史の正面にしゃがみこんだ。 (わっ、僕の股間の目の前に杏梨の顔が……) 杏梨はブリーフのふちに手を掛けて、智史を見上げた。 「じゃあ、脱がすよ、いいね」 (いよいよだ……) 智史はうっと身を固めた。しかし、杏梨はそこから変に間を開けて、智史の怯える表情を見て楽しむように、ニヤニヤと笑っていた。 その時、智史はまだ勃起してることに気付いた。杏梨に「ちょっと待って」と言おうとしたら、その瞬間、ブリーフは膝までズルリと下ろされた。 「わっ」 智史は思わず叫んだ。普段は露出しない部分が外気に晒されてヒヤッとした。 ブリーフから解放されたおちんちんは、ピョコンと跳ね上がって、正面にしゃがんでいる杏梨の顔を指すように、ピンと前に突き出た。まだ勃起していたが、包皮は亀頭をすっぽり被っていて、先端で垂れ下がっていた。 自分で見下ろすと、おちんちんは勃起していたが、親指ぐらいの大きさで、先っぽの余った包皮は濡れてテカテカ光っていた。まだ生えそろっていない薄い茂みやブリーフの内側につくってしまった恥ずかしい染みも、丸見えになっていた。 それら全てを、ほとんど触れそうな間近の距離で、杏梨に見られてしまった。杏梨は驚いたような、感心したような表情で、智史のおちんちんをジッと見つめた。 (男子が女子のおっぱいに興味があるように、やっぱり女子も男子のおちんちんに興味があるんだろうな……) 智史には恥ずかしいと感じつつも、そんなに見たいなら、もっと見せつけてやろうかという開き直った衝動も覚えた。ただ、杏梨は妙に熱心な眼差しで眺めるので、 (杏梨は同級生の男子のおちんちんを見るのは初めてなんだろうか?) という疑問が生じた。しかし、智史は自分のおちんちんは大した代物ではないと自分でも知っていたので、 (僕のなんて見ても、参考にならないよ) と教えたくなった。またすぐに、 (いや、そうじゃなくて、小さすぎて、変に思われてるのかも?) と思い返したりして、智史は自分のおちんちんと杏梨の顔を見比べながら、色々な考えが頭の中をよぎった。 28 杏梨はあまりに長い間、智史のおちんちんを凝視していたので、先生は、 「杏梨ちゃん、智史君の足を上げさせて、ブリーフを脱がせてあげて」 と注意した。杏梨は我に返ったように、 「あ、はい」 と返事した。杏梨は膝に引っかかっていたブリーフを足元まで下ろして、智史の右足首をつかんだ。 「智史君、右足を上げて。はい、そう、上手だね、次は左だよ」 杏梨の手付きはやけに慣れていた。 (杏梨は、小さい子供なんかを相手にして、下着を脱がした経験とかあるんだろうか) 智史の心の中に、ふと幼稚園の頃の記憶が蘇った。お遊戯をしていて、おしっこを我慢できずにおもらししてしまい、保母さんにブリーフを脱がされたが、その時に今と全く同じようなセリフを言われたことがあった。 (そういえば、昔、そういうこともあったな) 智史は当時を思い出しつつ、足を上げると、ブリーフはサッと抜き取られた。 「ほら、智史君のブリーフ、脱がしちゃった」 杏梨は指先にぶら下げたブリーフを、高く掲げて見せて、さらに得意げにグルグル振り回した。 (ああ、僕のブリーフがそんなところに…) 智史は全裸にされて、ちょっと悲しくなって泣きそうになりながら、ついさっきまで自分がはいていたブリーフを懐かし気に見つめた。 「智史君、脱がせてもらった杏梨ちゃんにお礼を言いなさい」 先生は命じた。 「はい……。杏梨、脱がせてくれて、ありがとう」 智史は両手を背中で組んで、おちんちんを丸出しの全裸の状態で、そんなお礼を言った。杏梨は、その智史の真面目腐った様子がおかしかったようで、顔を伏せて、クックと忍び笑いをした。 29 智史は全裸にされて、思わず手を前にやって、おちんちんを隠した。すると、佐井先生はすかさず、 「手は体の横よ。背筋を伸ばして」 と叱った。さっき見た女子たちと同じような扱いで、気を付けの姿勢を取らされて、前を隠すことは許されなかった。 「じゃあ、こっちに付いてきなさい」 (ようやく測定をしてもらえる) 智史は全裸で体育館のような広い場所を歩くという経験がなく、おちんちんを丸出しでは、身動きはどうしてもぎこちなくなった。智史は歩きながら、無意識的にまた手で前を隠してしまった。今度は言葉ではなく、横を歩いてる先生の手が智史のお尻に飛んできて、バチンと鳴った。 「あうっ」 智史は反射的に叫んだ。驚いて体をビクンと反らしたので、おちんちんも前に跳ね上がった。 「手はここにこうだよ」 先生は智史の両手を取って、裸の腰の左右に密着させた。 「はい……」 智史は左のお尻に衝撃の余韻を感じながら、か細く答えた。この学校では体罰は珍しくないが、生のお尻を叩かれたのは初めてだったので驚いた。ただ、叩かれて音は高く鳴ったが、意外にも、痛さはそれほど感じなかった。 ふと見ると、向こうの方で、杏梨は智史を心配そうな顔で見ていた。 (お尻、大丈夫?) (全然痛くなかったよ) (へえ、そうなの) (じゃあ、測定受けてくるよ) (うん、行ってらっしゃい) 二人は目だけでそのような言葉を交わした。 30 智史は佐井先生に連れられて、衝立の中へ足を踏み入れると、そこには係の女教師が三人程いて、一斉に智史を見た。彼女らの視線はおちんちんに集中したようだった。 (何か言われるかな?) 智史は心配したが、教師たちはさすがに囃し立てるような幼稚なことはしなかった。むしろ、測定の時に男子が裸にされるのは当たり前だという顔をしていた。 (今の僕みたいに、裸にされた男子を何度も見てきて、慣れてるのかもな……) 先ずは身長と体重の計測で、その担当の中年教師はニヤニヤと笑みを浮かべていた。 (気味の悪い笑顔だな……) 智史は思いつつ、 「三組の和田智史です。よろしくお願いします」 と言って、記録カードを手渡した。 「君で三組男子は最後だね」 「はい。そうです」 「じゃあ、上靴を脱いで、身長計に乗りなさい」 智史は上靴を脱いで、身に付けているものは靴下だけの格好になって、身長計の柱に背中をつけた。すぐに計ってくれるのかと思ったが、その教師は、「アゴを引いて」とか「体を真っ直ぐにして」とか、色々文句を付けて、さらに腰の辺りをベトベト無遠慮に触って、智史の立つ位置を調整した。 (気安く触らないでくれ……) 智史は素肌の脇腹を触られて、気持ち悪さとくすぐったさに身をひねった。 その教師は智史のおちんちんをあからさまに覗き込んで、ニヤッとした。それは、「可愛いおちんちんね」とでも言いたげな表情だった。 (そんなにジロジロ見るなよ) 智史は思わずイヤな顔をした。 「じゃあ、いいよ。次は体重ね」 身長の次は体重で、智史は体重計に乗って、気を付けの姿勢を取った。 「じっとして」 「はい」 じばらく微動だにせず立っていたが、教師はなかなか「いいよ」と言ってくれなかった。その教師は体重計越しの正面に座っていて、その視線はもろに、智史の股間に突き刺さっていたようで、 (体重計の針を見ているの?それとも、僕のおちんちんを見ている?) と智史は訝しんだ。 「智史君、靴下も脱いで」 「え?」 「靴下も脱いで」 「靴下を?ど、どうしてですか?」 「この体重計の目盛り、基準がゼロの所に調整してあるのよ」 「はあ……」 「だから、何かを身に付けていると、誤差が出るでしょ?」 「でも、靴下ぐらいなら……」 「こういうのは正確に計らなきゃ」 「で、でも……」 「いいから脱いで」 その教師は全く取り付く島もないという感じだった。 (それって、ちゃんとした決まりなの?それとも嫌がらせ?) 智史は嫌がらせなのではないかと疑ったが、こんな所で問答するわけにもいかないので、 (運の悪い教師に当たってしまったな……) と諦めて、ハァと溜息をついた。いったん体重計から降りて、靴下を脱ぎ捨てた。正真正銘の全裸になって、その状態で体重計に乗ると、足の裏が冷たかった。 傍から見ると、靴下の有無ではあまり変化はないはずだが、智史本人からすれば、恥ずかしさは倍増した感じだった。その教師はそれを見透かしたように、 「本当のすっぽんぽんになっちゃったね」 などとからかった。智史は心の中で、 (わざわざ言うなよ。誰のせいだよ) とぶつくさ言った。 「はい、いいよ、じゃあ次に行きなさい」 ようやく体重の測定が済むと、智史はその意地悪な教師のヤラシイ目線から解放されて、全裸のまま横へ進んだ。 31 次は胸囲と胴囲の測定だった。その係は化学の女教師で、彼女は智史の学年を教えていたので、お互いに知り合いだった。顔見知りの相手なので、智史は裸体を見せるのをちょっと怯んだが、その教師は智史の体をチラリと見ただけで、何も言わず測定を始めた。 (なんだ、からかったりしないのか) 智史は肩透かしをされた気分になった。ただ、その教師は、 「どうしたの、智史君。今日は変におとなしいじゃない」 と皮肉を言った。 (全裸にされて、元気にいっぱいというわけにはいかないだろ……) この教師はこの学校では例外的にやさしくて、授業中にちょっとぐらい私語をしても怒られなかった。ただ、あまりに図にのって騒ぎすぎて、注意をされたことが何度かあったので、智史のことはよく覚えていたのだろう。 「胸囲を計るよ。両手を横に広げて」 その教師は智史の正面に立って、メジャーを伸ばした。言われた通り、智史は手を水平に広げると、その教師はメジャーを智史の胴体にグルリと回して、胸囲と胴囲を計った。それが乳首とか脇腹とかに当たって、くすぐったかったが、智史は声を出さないように我慢した。 しかし、若い教師に体を触られたり、見られたりしたため、最初は恥ずかしさで縮こまっていたおちんちんは再び勃起してきて、ピンと前に突きだした。 (わっ、こんな時に……) その教師は、智史の前でしゃがんで胴囲を計っていたので、イヤでもそれは視界に入るはずだった。 (勃起してるおちんちん、絶対、見られてる……) そう思うと余計に勃起してきて、おちんちんは上向きにそそり立った。しかし、その教師は何も言わず、黙って淡々と測定の作業をしていた。 (なぜ、何も言わないんだろう。僕の小さいおちんちんなんて眼中にないってこと?) 智史は自分のおちんちんを無視されて、安心しつつも、腹立たしいような気持ちにもなった。 しかし、その教師の本音としては、憎からずと思っている男子の精一杯勃起しているおちんちんを目の前にすれば、やはり無心ではいられなかった。それを一瞥して、ニヤリとした。鼻でフンと笑って、 (まったく、男子って、ほんと、しょうがないね) という表情をわずかに見せた。 智史はそれを見下ろしながら、 (大人からすれば、僕のおちんちんなんて、それぐらいの扱いなのか。キャーとかは言ってくれないんだな……) と、口惜しさの中で、現実を知った。 32 測定中、その教師は無表情を装いつつも、その視線はおちんちんに注がれているのは、智史には丸わかりだった。また、変に時間をかけて、必要以上に智史の体を触ってきた。 今日のは年に一度の健康診断ではなく、学期ごとの身体測定なので、単に計るだけのはずだった。しかし、その教師は、医者でもないのに、それらしく、目玉を覗き込んで、「ちゃんと寝てる?」とか、お腹の肉をつまんで、「もっと食べた方がいいよ」とか言ったりした。 智史は体のあちこちをまさぐられながら、 (先生は僕の体に興味があるんだな……) と思えてきた。そして、「先生、男子のおちんちん、見たいんですか?」と訊きたくなったが、そういうわけにはいかないので、それは飲み込んだが、 (見たいなら、もっと見せてやろうか) と意気込んだ。智史は思い切って、 「先生、僕のって、どうでしょう?」 と訊いた。心臓はドキドキと高鳴った。 「何が?」 その教師は顔を上げて、無心に訊いた。 「あの……、僕のおちんちん、やっぱり、僕の年齢にしては、小さいですか?」 智史は自分の勃起したおちんちを二本指でつまんで、腰をつきだして、その教師に見せつけた。教師はキョトンとした表情で、しばらく智史のおちんちんと顔を見比べていたが、 「さあ、どうかな。個人差もあるからね、そんなもんじゃない?」 と軽くあしらった。智史は、相手からもう少し強い反応が返ってくることを期待していた。最悪怒られることも覚悟していたので拍子抜けだった。 「はあ、こんなもんですか」 しかも、その教師は目の前のおちんちんをつついて、 「私は可愛いおちんちんだと思うよ。この長さも計ろうか?ははっ」 と自分で言った冗談に自分で笑った。 (可愛いか……。それは、あまり誉めているようには聞こえないな……) 33 その教師はちょっと真面目な顔になって、また医者の真似事を始めた。おちんちんをつまんで、左右に振ったり、包皮を引っぱったりした。 「まだ皮被りだね」 (そんなの、見れば分かるだろ。ちょっと手付きが乱暴だな。やっぱり、女なので、扱い方を知らないんだな) 智史は思いつつ、弄ばれるがままに任せていると、教師は右手でおちんちんをつまみながら、左手でたまたまを手の平の中に包んで、二つの丸みを転がすように揉んだ。くすぐったいような心地良いような不思議な感覚が智史の背筋に走った。 (あわわ) 智史は声を出すのは我慢したが、おちんちんはさらに勃起した。 「こんな可愛いの、食べたら一口だね」 教師はおちんちんに語りかけるように、そんなふざけたことを言って、唇をパクパク開いて、口の中にふくむ素振りを見せた。 (へぇー、この先生、そんなふざけたことを言う人だったんだ……) 智史はそういう愛撫の仕方があるとは、知識として知っている程度だったので、相手の積極性にとまどった。それと同時に、目の前にしゃがんでる教師が自分のおちんちんを口で吸っているという情景を想像してしまい、さらに固く勃起した。しかし、教師は立ち上がって、 「じゃあ、これでおしまいね」 と言った。智史はもっとおちんちんを弄ばれるのを期待していたので、露骨に残念な顔をした。 「ふふ。智史君、今日はおとなしくできて、えらかったね。おりこうさんだったね」 教師は智史の頭をポンポンと撫でて、智史を衝立の外へ送り出した。 智史は歩きながら、教師の冗談を真に受けてしまった自分がバカみたいに思えた。 (まだ子供だって思われたのかな?もう精通ぐらいしてるって教えたらよかったかな?) 智史は脱いだ靴下を拾って、はき直していると、背後から教師に呼び止められた。 「智史君」 「はい」 「もう少し、気持ちが落ち着いてから、出て行きなさい。杏梨ちゃんが見たら驚くよ」 教師は自分の下半身を指差して、片目をつぶって見せた。智史はその意味は理解できた。 智史の身体測定は、一人きりで並んで待つこともなかったので、わずか五分程しかかからなかった。 (待ち時間は何十分もあったのに、あっけなかったな) 記録カードは回収されたので、智史は全裸の手ぶらの姿で衝立の外へ向かった。 五章 杏梨と先生からの教鞭 34 智史は衝立から出たが、辺りには誰もおらず、体育館の中をキョロキョロと見渡した。 (あれ、誰もいない。えーと、裸のまま教室へ戻るわけにはいかないし、どうすればいいんだ?) そう思っていると、向こうの衝立の陰から杏梨が出てきた。 「智史君、測定、もう終わったんだね。早かったね」 「うん、僕一人だったから」 智史はおちんちん丸出しの裸体で、前を隠す物は何も持っていない状態だったが、見られるのにも、見るのにもお互いにもう慣れていたので、変に隠したりはしなかった。ただ、杏梨の表情には何か引っかかるものがあった。 (どうしたんだろう、勃起しているわけでもないのに) 自分で見下ろして確認しても、それは普段と同じようにダラリとしていた。 「杏梨、どうかした?」 「えーとね」 「何?」 「さっき見たんだけどね。あ、のぞいたわけじゃなくて、偶然見えたんだけどね」 「だから、どうしたの」 「智史君、先生におちんちん触られてたよね?何されてたの?」 杏梨は、智史の身を案じるような眼差しを向けた。杏梨の口からおちんちんという言葉が出たことにも驚きだったし、また、さっきの先生に体を弄ばれたのを見られていたことも意外だった。 「えーと、あれは……、単に触られただけ」 「単に?」 「そう」 「なんて言うのかな。ヤラシイことじゃなくて?」 「全然そういうのじゃないよ」 「でもイヤじゃなかった?ああいうことされるのは」 「いや、それほどでもないけどね」 「そうなんだ」 「うん……」 「あんな風におちんちん触られてもイヤじゃなかったの?へぇー、そう。まあ、智史君本人がそう思ってるのなら、それでいいんだけど……」 杏梨は信じられないという顔をした。最初は心配そうにしていたのに、徐々に好奇心を露わにして、根掘り葉掘り、その時のことを訊きたがった。 「結構強そうに触られてたけど、そんなとこ触られて痛くなかったの?」 「あれぐらいなら。痛くはないよ」 「ふーん」 杏梨は興味津々の眼差しで、智史のおちんちんを見つめてきた。そうされて智史もまたちょっと変な気持ちになってきた。 (体を触られるって言っても、男が女にされるのと、女が男にされるのとでは、話が違うだろう……) 智史はそう言い返そうと思ったが、そもそも先生におちんちんを弄られたというのは、自慢になるようなことでもないので、もう話題を変えようと思った。 「あのさ、杏梨、そんなことより、僕のブリーフはどうしたの?」 杏梨は手ぶらだったので、智史はさっきからそれが気掛かりだった。 「あ、それはね……」 杏梨はまた表情を曇らせて、今度は杏梨が口ごもる番だった。 (これは何か事情があるな) 智史は思った。杏梨はそれを説明しようとしたが、その瞬間、 「あ、先生がこっちにくる」 と言って後ろを指差したので、智史は背後を振り向いた。 35 二人の話声が聞こえたのか、佐井先生も衝立の向こうからこちらへ近付いて、二人の前まで来た。なぜか先生は厳めしい顔をしていた。 (な、なんだ……) 「智史君」 先生は低く静かに言った。 「はい……」 智史は緊張で声が上ずった。 「これを返してほしいのね?」 先生は言って、手に持っていたブリーフをヒラヒラさせて智史に見せた。 「あ、はい、そうです」 智史はやっとブリーフをはけると思って、ホッとして、明るい声で答えた。受け取ろうとして手を伸ばしたら、先生はパッと手を引いて、ブリーフを返してもらえなかった。 (なんで返してくれないんだよ。もう測定終わったじゃんか) その不満が思わず顔に出た。 「智史君」 「はい」 「どうして私がこんなことを言って、怒ってるかわかる?」 「い、いいえ。わからないです」 「あら、そう?自分のことなのに、わからないの。しょうのない子ね」 「えっと、何でしょうか?」 「これを見なさい」 先生はブリーフを智史の顔へ突き出した。いきなり真ん前に自分のブリーフを見せ付けられて、智史はたじろいだが、しばらくそれを見ていると、気付いて、「あっ」と声を上げた。 真っ白のはずのブリーフの前の布地は、恥ずかしい薄黄色の染みで汚れていた。さっき女子たちのおっぱいとパンツをのぞき見た時、思ったよりもたくさんの先走りの液が出て、ブリーフにベッタリと付けてしまったのだった。 動かぬ証拠を突きつけられ、智史は顔を真っ赤にした。杏梨の顔を見ると、杏梨もそのことを知っている様子だった。 (下着検査をするのは教師の役割のはずだが、保健委員なので杏梨も手伝ったのだろうか……) 「杏梨ちゃんが見つけたのよ」 先生は言った。 (そうだったのか。さっき杏梨が僕のブリーフを脱がした時、あまり見ていないようで、しっかり見ていたらしいな……。先生にチクったのか……) 智史は責めるような目で杏梨を見た。しかし、杏梨はそれに応えるように、 「だって、おしっこで濡らしたブリーフなんて、衛生的じゃないでしょ。それに先生だって一目見て気付いたんだよ。そもそも、そんなはしたないことするる智史君の方が悪いんだよ」 と言い返してきた。 (おしっこで濡らした?それは、おしっこじゃないんだけどな。そっか、杏梨は先走り液をおしっこと勘違いしてるのか……。でも、先生は大人だから、本当のこと、分かってるだろうな……) いずれにせよ、先生の顔つきを見れば、ただでは済まない様子だった。智史は罰を覚悟して、あきらたようにうなだれた。 36 「こっちに来なさい」 智史は佐井先生に首根っこをつかまれるようにして、向こうの衝立の陰へ連れ込まれた。 「遅刻したのと、ブリーフを汚したのとで、今からお仕置きをします」 先生は改めて罰の宣告をした。 (遅刻の罰もなのか?。それは立たされて終りじゃなかったのか) 智史は思ったが、ともかく、罰を与えられること自体は予想通りの展開で、驚きは感じなかった。 (問題はどういう罰かだな。また立たされるのか、反省文でも書かされるのか、それとも、体罰か……) 智史は様子をうかがっていると、先生は一脚のパイプ椅子を持ってきて、智史の前に置いた。 「智史君、この椅子の座面に両手をつきなさい」 そのようにすれば、智史は屈んだ姿勢で、背中を先生に向けることになる。 (あ、これは、お尻を叩かれるんだ……) 智史は今から何をされるかを理解して、顔から血の気がサッと引いた。いつの間にか、すぐ傍まで来ていた杏梨も、引きつった表情をしていた。 (やむをえない……) 智史は観念して、お尻を叩かれる覚悟を決めて、震える手を座面につけた。 ただ、お仕置きはすぐには始まらなかった。先生は、変にもったいぶって、後ろから智史の頭を抑えて、上半身を屈ませた。また、股の間に手を差し入れて、内ももグッと押して、両足を開かせた。 「足をもっと広げて」 「は、はい……」 「それで、腰を引いて、もっとこう背中を反らして、お尻を高く突き出すみたいにしなさい」 「こうですか?」 「うん、いいよ、そんな感じ」 素直にお仕置きをされる姿勢を取った智史を見て、先生は満足気な表情を浮かべた。しばらくの間、これから叩くお尻の弾力を確かめるように、その辺りの丸みや太ももを撫で回した。 智史は、背後からお尻を直に撫でられて、背筋がゾクゾクして、裸体の全身に鳥肌が立った。先生は手付きは、今から叩く箇所をあたかも揉みほぐしてるかのようで、それ自体は不快ではなかった。 やがて、その手の動かは止まった。 (いよいよだ……) 「智史君、覚悟はいいね?」 先生のその声は厳そうだったが、どこか愉しんでいる趣きもあった。 「はい……」 智史は前を向いて、椅子に手をついて、お尻を突き出しながら、コクリとうずいた。 「では、お仕置きを始めます。智史君、分かってるね、自分で言いなさい」 「は、はい。えっと……、僕は校則違反をしました。だから、お仕置きをお願いします」 智史は、こういう決まり文句を言わされる時には、いつも空々しい気持ちになった。 37 佐井先生は片手を智史の腰の上に置いた。 (来る……) 智史は体を固くして、最初の打撃に身構えた。その一瞬の間合いは、変に長く感じられた。 一発目は右のお尻に受けた。先生の手の平は智史のお尻の丸みの真ん中を打って、ピシッと高く鳴った。 「あうっ」 智史は思わず、片手を後ろにやって、自分のお尻をかばった。先生はすかさず、 「智史君、ダメよ。手は前についておきなさい」 と言って、再び両手を元の場所に戻させた。しかし、三発、四発と食らうと、また智史は嫌がって手でお尻を守ろうとした。 「まったく、しょうのない子ね。杏梨ちゃん、手伝ってくれる?」 先生は杏梨を呼び寄せた。 「あ、私ですか?」 「杏梨ちゃん、こっちに来て」 「はい」 「智史君が暴れないように、手を抑えておいて」 「……わかりました」 杏梨は躊躇したが、先生の言いつけなので、断れなかった。 「智史君、ごめんね。こうしておけばすぐ終わるから、頑張って」 杏梨は智史の両手首をつかんで、椅子の座面に上に抑えつけた。お仕置きは再開され、ビシ、バシと小気味よい音を鳴らして、先生は智史のお尻を打ち続けた。智史は、思わず前のめりになって、屈んでいる杏梨の頭頂部に、自分のおでこが当たりそうになった。 (この学校は、やはり厳しい……) 智史は改めて思い知った。痛さと恥ずかしさのために、目には涙があふれてきた。前には杏梨がいるというのに、両手は座面の上で抑えられているので、それを拭うこともできなかった。智史は声を出すまいと努めたが、後ろから受ける打撃はあまりに強く、「うっ」、「あっ」といううめき声がノドから自然にもれて、閑散とした体育館に響き渡った。 お尻を一発叩かれるごとに、智史は腰をビクンと震わせて、その反動で、おちんちんも勢いよく跳ね上がった。十発目を超えたあたりから、お尻の感覚は麻痺してきて、痛みはほどんど消えて、衝撃だけが感じられるようになった。 ふと見下ろすと、おちんちんはピンと勃起していた。 (なんで僕、勃起してるんだ……) 智史は自分でも驚いた。 前で屈んでいる杏梨は、すでにそのことに気付いていて、不思議そうに勃起したおちんちんを見つめていた。杏梨は顔を上げて、 (なんで勃起してるの?お尻を叩かれて興奮してるってこと?) という目で智史を見た。智史は気まずくなって、杏梨と視線も合わせられなかったが、おちんちんは依然として勃起したままだった。 お尻を打たれる度に、その衝撃で、勃起しているおちんちんは上下に大きく振れた。杏梨はジッとそれを凝視していた。 38 佐井先生は智史のお尻を叩いているうちに、興が乗ってきたようで、打つ手のペースを速めた。さらに、振りかぶっては叩き、叩いては振りかぶりと、 リズミカルな調子も出てきた。 (先生、叩くのを愉しんでいるんじゃないか……) 智史は背後の先生の気配をうかがって、そんなふうに思えた。 「智史君、反省してるのかな?」 先生は叩きながら、声を弾ませて、鼻息も荒く、智史の後頭部に話しかけた。 「は、はい、してます。うっ……」 お尻を打たれれば、どうしても叫び声がもれた。智史は反射的に背筋をのけ反らせながら答えた。 「どうしてお尻を叩かれているのか、自分で言ってごらん」 「はい、僕は、遅刻して、それと、ブリーフを汚してしまって、その罰として、あっ……、叩かれています」 「いま、どんな気持ち?」 「とっても痛いです。んっ」 「それだけ?」 「えっと、僕はいろいろ悪いことをしたので、こうされて当然だと思います。ひゃっ」 「じゃあ、お礼を言いなさい」 「はい、佐井先生、僕にお仕置きしてくださって、ありがとうございます」 「お礼をいう時は本人の顔を見て言わなきゃダメでしょ」 「は、はい。そうでした」 智史は上半身をねじって、自分の肩越しに、先生に改めてお礼を言った。先生は笑みを浮かべていた。 「じゃあ、次は杏梨ちゃんにもお礼を言いなさい。お仕置きを手伝ってくれてるでしょ」 「はい。杏梨、お仕置きを手伝ってくれて、ありがとう」 智史はやむをえず言った。杏梨は目の前で真顔でそんなことを言われて、智史の両腕を抑えたまま、はにかむような表情でうつむいた。 「智史君」 先生はまた話しかけた。智史は、今度は何だと思いつつも、 「はい」 と真面目に返事した。 「どうしてそんなふうにしてるの?」 「そうなふうって、何がですか?」 「おちんちんよ。どうして大きくしてるの?」 「え……」 智史は絶句した。まさかそんな所を見られるとも、また指摘されるとは思っていなかった。 「今、おちんちんはどうなってるか、自分で見てみなさい」 先生は叩く手を止めて言った。 「お、大きくなってます……」 「ふーん、お尻を叩かれて、おちんちんを大きくしているの。反省してないんじゃないの?」 「そ、それは……」 「ちゃんと反省する気持ちがあれば、おちんちんはそんなふうにはならないよね?」 「あ、あ……」 「智史君には、もっときついお仕置きが必要みたいね。ちょっと、そこで待ってなさい。杏梨ちゃん、智史君が逃げないように、ちゃんと抑えといてね」 先生はそう言い残すと、その場を離れ、向こうの衝立の中へ行った。 39 今から何をされるのか分からず、智史は戦々恐々とした。その様子を見て、杏梨も我がことのように不安がった。 「どうしよう。僕のせいで、先生を怒らせちゃったみたい……」 「謝った方がいいじゃない?」 二人は小声で相談したが、何の結論の出ないまま、すぐに先生は戻ってきた。 智史はすぐに先生の右手に細長い棒が握られていることに気付いた。 (あっ、教鞭だ……) 先生はその教鞭をシュッシュっとしごいたり、ビヨンビヨンとたわめたりして、硬さや弾力を確かめていた。 (ああ、僕はあの教鞭でお尻を叩かれるんだ……) 智史はそう思うと、恐怖で背筋がゾクゾクした。 「お尻を叩かれて勃起するなんて、全くふざけた子ね。それじゃあ罰にならないじゃない。今度はこれでたっぷりお仕置きしてあげるから、覚悟しなさい」 「あの、先生、勃起なんかしてすいまんせでした」 智史はダメ元で謝ってみた。 「あら、悪いと思っているの?」 「はい」 「じゃあ、それを態度で示しなさい」 先生はさっそく教鞭を使って、智史の両足の内ももをパシパシと左右に叩いて、さらに開脚させた。次に、股の間を教鞭で下からグイと持ち上げ、腰を高く突き出す格好をとらせた。 (これは先生、相当怒っているな……) 「まだおちんちん立ってるわね。この教鞭でお尻を叩いて効果が無ければ、直接おちんちんを叩くからね」 先生は斜め後ろから智史の股間をのぞきこむと、横から教鞭を差し入れて、その先端で勃起しているおちんちんを裏筋をスーと撫でた。 (あわわ。もし、こんな硬そうな棒で、本気でおちんちんを叩かれたら、僕、どうなってしまうのだろう) 勃起したおちんちんを教鞭でバシバシ叩かれるという情景を想像すると、智史はゾクゾクした感情を味わった。 「じゃあ、いくわよ」 (え、もう?待って、だって心の準備が、まだ……) 智史は内心慌てたが、先生はそんな事情などは斟酌せず、教鞭を大きく振りかぶった。シュッと空気を切り裂く音が聞こえたか思うと、お尻がピシリと鳴った。智史は「うっ」と短く叫んだ。 (い、痛い……。これは耐えられるのだろうか。もうやめてと願いする?いや、そんなことをしても、かえって厳しくされるだけか……) 智史がそのように思い悩む間も、お尻にはビシバシと教鞭が落ち続けた。右から打たれ、また逆手で左から打たれ、あるいは上から、時に下からという具合に、お尻と太ももまでの広範囲を縦横に教鞭を受けた。 智史は逃げたいのを歯を食いしばって耐えていたが、ふとした瞬間に涙が零れた。そこからは子供みたいにウグウグと嗚咽をもらして泣いてしまった。頬を伝った涙はアゴから滴って、杏梨の手の上にポトリと落ちた。 いつの間にか、おちんちんもすっかり縮んでいて、ダラリと下を向いていた。 40 お尻への打撃が止んだ。 (はて……) 智史はこわごわ後ろを振り返ると、さすがの佐井先生も、二十回も三十回も打ち続けて、疲れたようで、ハァハァと肩で息をしていた。 (休憩してるだけ?これで終りかな?) 「智史君、反省してるようね」 先生は智史の縮こまったおちんちんをのぞきこんで言った。 (どうやら、お仕置きも終りのようだな) そう思って智史は安心すると、お尻の痛みが急に大きく感じられた。 「杏梨ちゃん」 先生は智史の頭越しに、杏梨に話しかけた。 「はい」 杏梨も明るく返事して、握っていた智史の手首を離して、立ち上がった。 「杏梨ちゃん、あなたもやってみる?」 「え?」 杏梨だけでなく、智史も、先生の言葉の意味を理解できなかった。 「保健委員なら、一回ぐらい、男子をお仕置きをする体験しといた方がいいと思うよ」 先生はそう言って、教鞭を柄の方を向けて、杏梨に差し出した。杏梨はまだボンヤリしていたが、先生は教鞭を押し付けるようにして、杏梨の右手に握らせた。杏梨はキョトンとした顔のまま、とりあえずは教鞭を受け取って、それをまじまじと見た。教鞭と智史と先生を交互に見て、 (これで智史君を叩くの?私が……?) という顔をした。先生は、 (そうよ、それで智史君を叩くのよ) と言うようにうなずいた。 (先生は杏梨に、お仕置き役をさせようとしているんだ……) 智史もようやく理解した。 先生は、まだ踏ん切りのつかないでいる杏梨を説得しようとした。 「何事も経験だからね、少しやってみなさい」 「はあ、でも……」 「そんな悩む程のことでもないよ」 「えぇと……」 杏梨と智史は顔を見合わせたが、杏梨は、 (私がするの?まさか……) という感じだった。智史も、杏梨がそんな暴力的なことをするはずはないと信じていた。