【こちらの作品について】 アルスとイーリェ: 葉桜の下でキスをしよう。公園を訪れる人はほとんどいないけど、この時期の桜も大好きなんだ。 #内緒でキスをしよう #shindanmaker https://shindanmaker.com/890944 こはら深尋さんのキャラクターであるイーリェちゃんと。 https://www.pixiv.net/artworks/64036749 https://www.pixiv.net/artworks/65723105 うちの創作キャラクターであるアルス https://www.pixiv.net/artworks/63981851 のアオハル現代パロディにしたSSとなります。 小説コースで提供している文章が安定していない為。 リハビリと練習かね、診断をもとに、書かせていただいた際。 某企画上、恋人関係にあったキャラクターを登用と。 こちらでも微調整の後、キャラクターと文章の掲載許可をいただいております。 修整してある程度見れるものになったものを、小説コース等の文体のサンプルとして通常コースにて掲載、ツイッターにて最初に書いたバージョンをこちらで全体公開させていただきました。 気に入って頂けた場合は口調や、表現の調整をした糖度割り増し版を 支援コースにて楽しんで頂ければ幸いです。 https://www.fanbox.cc/@hiro-neko/posts/1410320 【本文】 『甘くて冷たいファーストキス』 学校帰りの待ち合わせ。少ししか違わないのに中学生は大人で、小学生は子供な気がする。 「元気ないぞー?虐められた?」 ほっぺをムニっと、いたくないつねりかたで覗き込んだイーリェは。 耳まで熱くなるこちらを見透かすように、悪戯っぽい笑みを浮かべる。 真夏に咲く向日葵みたいな笑顔。 最初、からかわれてるんだと思ったのに。 彼女で、お姉さんの顔をするイーリェに気づけばずっとドキドキしてる。 でも、恋人が何するかとか、話すかも分からなくて。 ゲームや歌の話ばかりしてしまう。 子供っぽいで嫌われちゃうかもしれない 今日こそクールなかっこいい彼氏を頑張るんだ。 心臓が飛び出そうなほど跳ね、じわじわと夏を先取りしすぎたセミの応援歌を背景に汗ばんだ手をそっと伸ばす。 「あ!アルス荷物持ってて。」 「え?あ、うん?」 さっと引いた手はやたら寂しく感じ、居心地悪く。伸ばしては曲げ、自分に言い聞かせるように。 失敗じゃないと小さくつぶやく 「はい。」 ひたりと当てられた冷気に飛び上がると二等分するアイスが目の前に差し出される。 「公園で食べよ」 あれだけ迷って握れない指先を容易く絡め取られ青々とした葉桜の下のベンチで休憩。 「イーリェばかり頑張ってるよね」 年頃で言えばきっともっとかっこいい恋愛をしたいはずだ わかってるけど子供だから僕は知らない 女の子が、何で喜ぶか。 何がデートになるのか。 何も、何も知らない。 「ごめんね。」 目頭が熱くなり、鼻がツンと痛む。 「アルス」 「?」 チュッ 啄むように触れた湿り気を帯びた唇が触れ、小さな音を立てる。何が起きたか理解できず固まる僕にイーリェは珍しく照れ臭そうなバツが悪そうな笑顔で 奪っちゃった。と小さく呟く イーリェが、三歩かそれ以上前を歩くのをゆっくり歩いて僕がついてくるから確認するそんな不器用なキス。 ………ちゅ 視線を伏せるイーリェの唇は冷たくチョコの味がする。 初めてのキスはレモンなんて言うけど 僕らのキスはチョコアイス味… 照れ臭さの中。お返し。と笑って見せると、おませさんめ。 そう言いながらも普段僕が浮かべる赤い顔みたいに染めた頬で。 目を細めたイーリェの顔はやっぱりキラキラして見える。 少しだけまっててね。 きっといつか、君に優しいキスをできる男になるから。 言葉にできるわけはないけど それでも 少しだけこの初夏の季節が 僕らには特別になった気がした。 fin