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『罰ゲーム!?おしり体温計と健康診断』【再教育シリーズ×直腸検温】

ヨウジが生活を始めて約1ヶ月、三年の仮教育執行期間から考えると。 まだまだ先が長く、ため息が漏れる。 斉川はのんびりしているようで、元々はそこそこヤンチャをしていたらしく。 ふっくらとした見た目からは想像できないような、身体能力で。 ヨウジの脱走を阻止、お仕置き、風呂や、私生活での羞恥心向上を目的にした、補助を行う。 体重70キロを超える筋肉質で、高身長の相手が、170センチ程度の、標準より少しばかり低めの身長をした、少しぽっちゃり男にひぃひぃ泣かされる姿は。 なかなかに見ものだ。 私服などは、ある程度の権限を与えられているが。 他は月額で決められた、オヤツやマンガ雑誌1冊分程度のお小遣いと。 小学生で行ったであろう簡単な、さんすうや、漢字の勉強というのは、案外面倒くさい物がある。 そういった理由で、子供としての生活をサボったり。 甘えとは別の怠惰を見せれば、お仕置きと称した罰則があり。 暴言やケンカ、大人としての嗜好品などへの着手がバレれば。 フルコースといえるような、お仕置きがあることをヨウジは身をもって学習させられている。 「ヨウ君、はい、健康診断だから、用意しようね。」 「はぁ!?そんなん聞いてねーし!!」 「先週言ったよ?ほら、カレンダーにも書いてあったでしょ?」 とりあえず、反抗的な態度は直せないヨウジにやれやれという様子で。カレンダーを指す。 ダイニングにかけられた旧式なカレンダーにはキッチリと"ヨウジ君定期健診"の文字。」 「行きたくない。」 「だぁめ、大丈夫だよ。今日は、お注射とかはないから。」 「そうじゃねぇよ!!」 「じゃあ、何がいやなの?」 困ったような顔で顔を覗き込まれながら、その視線に本心を悟られないように視線をそらす。 仮執行が決まった際、一度身体検査は受けている。初めてではないが。 ブリーフ一枚に履き替えさせられ。 医者に見られる。 ソレ自体は普通なのだが。 ヨウジにとって、詳細を、丁寧に献身されるソレはもはや罰ゲームとさえ思えるものだった。 「ワガママ言わないの。帰りお菓子買ってあげるから。」 必死の抵抗もむなしく、なんとなく察してはいるらしく。 緩く笑い頭を撫でられる状況にもイラついてしまう。 ただ、今日は既に二度、"少しばかりのオイタ"が原因でキッチリ年の数叩かれた尻はヒリヒリとしていて。 三度目の尻叩きを受けたくなければ。そろそろ腰を上げるしかないと。 観念させられる。 「よしよし、偉いね。」 わざとらしい、体操のお兄さんみたいなリアクションにいちいち威嚇するような視線を送るヨウジの腰をポンポンと叩き急かしながら。 車に乗せると。 地域で再教育者の検診をメインにやっている。 藪中医院へと向かう。 大人として生活している時もおもったが。 藪という単語がついているだけで、イメージが悪くなるのだから。 医者というのは損な仕事なのではないか。 などと、ヨウジが現実逃避しているうちに、順番がまわってきて、斉川は定期報告窓口。 ヨウジは、診察室へと通される。 男性の看護士に言われるままパンツ一枚になり。医者の前に立つと。 「こんにちわ、うん、便秘とかも無いみたいだし。好き嫌いも少ない。元気な生活をしてるみたいだね。」 「……。」 診断前のお仕置き回数や、投薬治療履歴、排泄回数、夜尿の頻度などの一覧を管理されてるらしいモニターを見ながら。 のんびりとした、口調で絵に描いたようなおじいちゃん医者が後ろを向くように促してくる。 「お?」 「?」 「はは、随分ヤンチャというのは本当のようだなぁ、今日もやらかしてたか。」 言われて、自分の尻が、午前中に叩かれた痕が未だ残っているのだと気づき。 耳まで熱くなりながら、尻をかばうように隠す。 「大丈夫大丈夫、お前さんくらいヤンチャな坊はいっぱいおるからの、待合室でケンカして。ひっぱたかれるヤツもおるぞ。」 ジジィになれば十や二十の年の差なんて大差ない。全員子供といわんばかりに。赤くなった尻を眺めながらそんなことを言っている。 「もういいだろっ!!」 「待て待て、未だ確認しておらんだろ、そこに横になって。」 「はぁ?」 「まぁ斉川の坊は、アレでいて女好きじゃし、無いとは思うが一応な。健康状態を確認にもひつようなんで。肛門も調べるから。」 最初の検診ではなかった、その項目に思わず顔を引きつらせ。 「いらねぇ!!」 パンツを履きなおして逃げようとするが、 退路である扉の前には、愛想の無い看護士。 「ほれほれ、斉川君呼ぶか?その前に終わらせるか。大丈夫じゃよ。今日は浣腸なんかは予定に無いし。ナカが傷ついてないかと、検温だけじゃから。」 何が大丈夫というのだ、そうは思うが。 斉川を呼ぶというのは、つまり駄々っ子を励ましたり𠮟る役としての親を呼ぶ意味を兼ねているので。 目の前で尻を更に色づける様子を観察されると考えにいたり。 ひとまずは観念をするように。 医療ベッドへ横になる。 「今も鍛えとるんか?元気そうな尻じゃのぉ。」 そんな何の褒めでもない世間話をしながら薮中が、尻を押し広げ、ジェルで肛門周りをほぐしながら、ナカを見るためにグッと押し広げる感触と。 体感したことのない器具の挿入による異物感。 異物に対しての、生理現象で起きる排泄感に思わず唇を嚙む。 「うん、ナカもキレイじゃな。問題ないよ。本部にもキチンと元気なイイコって報告しておくからな。」 カッカッと楽しげに笑い、仕上げの直腸体温計を一度、不快感から開放された尻へと再度挿入される。 「んぐっ」 細さとしては指よりも細く、多分座薬程度の物なのだが、先端の冷たい感触に。 思わず変な声が漏れる。 「先っちょが冷たいのは、慣れんわなぁ。」 それを見透かしたような言葉に腹立たしさとはずかしさを感じつつ。 そのあとは逃げるように、会計を済ませる斉川を置いて車へと戻る。 「イイコだったって?先生がアメをくれたよ。」 ふふっと笑いながら頭を撫で、差し出されるアメに。 こんなアフターフォローまで完璧な子供扱い。本当に罰ゲームでしかないとは思うが。 ただ、健康に、健やかに生活をするだけで評価され。 かりそめでも愛情を与えられるというのは。 確かに、経験無い人間にとっては。 少しだけ、ほんの少しだけ、キモチが楽になったり、人生観を思い返すきっかけになるかもしれない。 そんなことを考えながらも、いいや、やっぱりコレは洗脳的な何かだ。 国家の陰謀だと。 自分がほんの少し生活になじんだ事を否定するヨウジなのだった。


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