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独占欲とファインダー【小説×年の差×SM×オシオキ】

きっかけはなんだったか。 何度目かの浮気、何度目かの反抗、何度目かの…… 最愛の人に対しての愛情確認とでもいうのか。 少しばかり火遊びが過ぎた自分への罰として。 写真撮影をすることになった。 白磁のような肌にするりと、手入れされた赤縄が蛇のように這い。 一呼吸する間もなくぐっと締め付けられる。 脇から、腕にかけての拘束での、血液の酸素の巡りが一時的に弱まり来る。 酩酊と、不快なはずの、胸元を絞るように締め付ける圧迫感が心臓を早鐘のように高鳴らせる。 「っぁ。」 か細い悲鳴が漏れるが、 「まだ動くなよ?」 暗がりでみるとグレーがかった青い瞳が、すっと細められ。 射抜くように身動きの取れない少女を見据える。 「だって、キツイんだもん。」 甘える仔猫が喉を鳴らすように、キスをねだるよう潤んだ瞳で口付けを求めようと背を伸ばすが。 「オシオキだっていっただろう?」 意地悪く、邪険な態度をわざととり。 年上の恋人はその身を少し吊るすように縄を引き上げる。 「くっんっ!」 被虐趣味はないつもりだが、サディスティックで、普段の優しさのない冷たい言葉と、肉体的に加えられる痛みで。 自然と甘い声が漏れる。 胸を絞られ、背から肩にかけては。 名前は知らないが、どこか下世話な雑誌に載っていそうな。 ギチリと動くたびに鈍い音をきしませる縛り方をした縄で締め付けられている。 上半身はタンクトップは着せられているがその状態で固定され、無防備に突き出すようにアヒルすわり状態の尻を。 ゆっくりと撫でられる。 「ワルイコはいくつになっても、オシオキがひつようだな?」 悪い子という単語にドキリとしながら、恋人の悪戯っぽい含みある言葉に。 どう応えるか迷う。 応えればきっと、恥ずかしくて苦しいオシオキの間許してはくれない。 けれど、拒めば、きっと彼の中で自分は悪い子のままで。 いつか嫌われるかもしれない。 不安と、期待と焦り、アップダウンする感情を前に、正確な答えを出せない自分に助け舟を出すように。 タバコを片手に持ったまま。ヤニ臭い唇で。 軽く唇にキスをする。 嫌っていないという意思表示。 見捨てたわけでもないと。 ただ、許してもいないという焦らすような口付け。 舌を入れることは許されず、すぐに離された唇は少女の唇ではなくタバコを咥える。 「どうする?」 実質一択の答えを要求するように。突き出した尻をそっと撫でられる。 なにが起きるか理解している体は強張り、まだ叩かれていないそこはひどくひりつく感覚が走る。 「おしおき、うける。」 上ずった声、うわごとの様に、気が付けば言わされている。 その反応に満足したように。 「そう?」 そういうと上半身を縛り、足場を拘束される形で開いた尻を下着ごしに強く平手を打ち込まれる。 パンッ 乾いた音が室内と耳朶を響かせる。 ビリビリとする肌の感覚がさらに鋭く。痛みと熱をあがらせる。 「っ」 ふぅふぅと二発、三発と パシッ パンッ ピシャッ 音こそ軽いが、膝が勝手にガクガクと揺れ始める。腰が疼くように、反応する。 𠮟られた記憶と、今のオシオキが加算されるように体を疼かせる。 ツゥッ、っと気が付くと愛液は膝小僧を擦る畳へとシミになるようで。 恥ずかしさがいっそう際立ち、唇を嚙む。 「仕上げは撮ってからにしようか。」 「え?」 少し恥ずかしい撮影。 普段ハメ撮りやプレイ記録なんてものは一切イヤだとやらない自分への罰として用意されたカメラのレンズが自分の痴態を収めていると気づき。 我に返る。 顔をそむけようとするが、肩からギッチリとかためられた体勢では首を動かす事もままならず。 羞恥と、圧迫感にゆがめた顔、十数発平手打ちを打ち下ろされ、ほんのり色づいた尻肉が。 安いポラロイドに収められていく。 ジーっという音と共に生み出される背徳的な自分の偶像に、目を背けようとするが。 「こんな顔を他の男にも見せるの?」 そういった恋人が目の前にひらつかせた、愛液の筋が伝った太ももと、顔を赤く染め、潤んだ目で何かをいう自分の姿。 「そんなの見せないっ」 「でも、多分見られてる。そう思うと、カワイイお前でも、泣いて謝るまで𠮟りたくなる。そんな姿ならオレにしかみせないだろうからね?」 自分だけのものという言葉は嬉しいが、そこに加えられる条件は嬉しくないものだ。 「泣きたくはないよ。」 縄を結われたまま、向かい合わせで対面座位の体制になって膝のうえに跨りながら、小さな尻を包むように捕まれ。 拗ねた悪態をつく。 その様子に、ようやくいつもの温度に戻った悪戯な恋人は。 「だって、姫はそうでもしなきゃ、どこでも愛想を売る。花売りだからな。」 鼻を子供にするようにつまみからかう事にふて腐れた表情をしてみせると。 「大丈夫、お前の手綱は離してやる予定はないよ。躾も愛情も与えていいのは俺の特権だ。」 ふふっと笑ながら、浮気クセのある年下の恋人の拘束を解き。 甘い口づけをする。打って縛って。 キスをして。 体にだけでなく。少女の心にはもう刺青より深く、恋人の愛が刻まれている事を当事者はきっとまだ知らない。

独占欲とファインダー【小説×年の差×SM×オシオキ】

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