青(Blue)=咲(saki) 紫(purple)=テイ(tei)
咲:はじめまして…?
テイ:そう、はじめまして。だって君は僕のこと覚えてないでしょう?
咲:あっ、はい。はじめましてなら、それは当然では…?
テイ:あはは。確かにそれもそうですね。すみません。
テイ:ってあれ?なんだか距離を取られてませんか?
咲:だって普通に怪しいじゃないですか。ここも何処かわからないし…
テイ:わかった。それなら、親しみやすいように口調を変えよう。
テイ:だから君も、上辺なんて繕わないで、本当のキミを見せて
咲:(え…?)
咲:(何…?この人の瞳を見てると…意識が……)
咲:…ぁ
テイ:まだ目を合わせただけなのに、キミ全然耐性ないね?
咲:(なに…?なんの話…?)
テイ:それとも、僕と相性がいいのかな?
咲:(目が…離せない…)
テイ:気になるなぁ。キミのこともっと見せてよ。
咲:(この人の目…心を深く覗いてきてるような…)
咲:(目を逸らさないと…私が…全部…この人に…)
テイ:やっとキミに触れた。これが待ちわびたって気持ちなのかな?大丈夫。今はまだ見るだけにしてあげるからね。
テイ:…ん?やっぱりキミ、記憶も変だけど心も変だね?
テイ:まるで自分の望みで心をを縛ってるみたいだ。
咲:…!なにを…いって……
テイ:自覚してないんだ。
テイ:…なるほどね。なんで僕と相性がいいのかわかったよ。
咲:一体何なの…貴方…!!
咲:いきなり人の心を覗いて…勝手に納得して…全然意味がわからない…!
咲:それに…ここはどこで、貴方は一体…私は…あれ?
咲:(あれ?)
咲:…っあ
咲:(彼の目を見てから、なんか変だ。気持ち悪いような、安心するような…)
テイ:そうだった。
テイ:キミは覚えてなかったね。ここはキミの夢の中だよ。
咲:(…夢?)
テイ:いつもは説明してたんだけどね。でも良かった。
テイ:今回は触れられるから必要ないね。
咲:(今回…?この人は何を…)
テイ:キミの記憶を引き出してあげられる。
咲:(記憶…?引き出す…?)
テイ:ほら、全部思い出して。
テイ:フフッ、どう?ちゃんと思い出せた?
テイ:それとも、所詮何回かの記憶なのに人(キミ)には耐えられないかな?
咲:わ、私…は
咲:(私は…今まで何度もこの人と会っていた。でも目覚める度に私はそれを忘れて)
咲:(私は…彼に従うべきで…?あれ?彼は私の全てで━━)
テイ:(混乱してるねぇ。そうだよね。)
テイ:記憶を呼び起こすついでに、僕が作った記憶も混ぜたんだから、仕方ないよね。
咲:…違う。こんなの私の記憶じゃない。私だって全然実感できない。
テイ:記憶の操作はまだ難しいみたいだね。
咲:(本当になんなんだこの人……)
テイ:まぁいい。焦らなくても時間は沢山あるんだから。それに
テイ:もう時間切れみたいだしね?
咲:…え?
咲:(あ…また意識が…)
テイ:…ふふっ、今回は沢山話せたね。はじめて触れることができたし、キミのことも知れた。
テイ:まぁキミが目覚めた時には、この夢の話は忘れちゃうんだろうけどさ。
テイ:またおいでよ。キミならいつでも歓迎してあげるから。