ルーシーとシーザー、二人の女の子と『恋人ごっこ』する話 前編
Added 2024-10-31 14:33:46 +0000 UTC「触んじゃねぇ、ルーシー!プロキシはオレ様のもんだ!」 「いつからプロキシさんはあなたのものになったんですの!?もう埒が明きませんわ……シーザー、私と決闘なさい!!!」 「いいぜ、受けて立つ!!!」 ………どうしてこんなことになってしまったかというと、話は今朝のシーザーからのDMまで遡る。 ── 『プロキシ、今日会いてるか?』 いつものように誤字混じりのメッセージ。空いてるよ、と彼女に返信をすると、ブレイズウッドに来い、とだけ返事が来る。 着くと、そこには少し思い詰めたような表情のシーザーがいた。 彼女は僕を見るなりぱあっと顔を輝かせ、「プロキシ!よく来たな!」と手を挙げる。 そしてそのまま僕はシーザーのバイクに乗せられ、郊外の初めて見る場所へと連れて行かれてしまったのだ。 「なんでこんな所に……って、思うよな?実は、他の奴には聞かれたら困る内容の話がしたくてな……。」 頭を掻き、少し照れくさそうにするシーザー。 そして顔を赤くしながら、意を決したように口を開く。 「単刀直入に言う……!オレ様と、こ、こっ、恋人ごっこ………してくれねぇか………!?」 「……恋人ごっこ?どうしてだい、シーザー?」 「あー、なんだ……。近頃、ブレイズウッドじゃ恋愛がトレンドでよ……よく恋愛相談されるようになったんだよ。でもよ、オレ様はそういうのに詳しくねぇし……」 突然何を言い出すのかと思えば、そういう理由があったのか。 「なるほど。つまり君は、僕に恋愛の学習に付き合って欲しいんだね?」 「ま、まあ……そういうこった」 「でも、それなら僕より適任が沢山いるんじゃないか?正直、そういうのには僕も疎いしね」 「い……いーや!ダメだ!プロキシじゃないとダメだ!だから、頼む!この通りだ!!」 両手を合わせ、頭を下げるシーザー。 そこまで言われちゃ断る理由もないし、何より彼女の頼みだ。僕は快諾することにした。 「分かった。僕で良ければ協力するよ」 「……マジか!?あ……ありがとよプロキシ!恩に着るぜ!」 「それで、聞きたかったのだけれど……『恋愛ごっこ』というのは、具体的に何をすればいいんだい?」 「あー……とりあえず、てっ、手を繋いでくれねぇか?恋人っぽく……」 「手を?それだけでいいのかい?」 「あ、あぁ……。それじゃあ……やるぞ。」 そう言うとシーザーは手を震わせながら差し出してくる。 それを握り返すと、彼女は顔を真っ赤にしながら俯いた。 ……なんだかこっちまで恥ずかしくなってくるな。 「こ、こっからどうすりゃいいんだ……?」 「うーん……とりあえず、歩いてみよう。」 「……そ、そうだな!じゃあ行くぞ!」 シーザーは僕の手を引き歩き出す。僕もそれに合わせて足を動かすが……なんともぎこちない。 しばらく無言で、並んで歩き続ける。 「プ、プロキシ……ありがとよ。じゃあ次は、きっ、き、ききっ、キスを───」 その瞬間、けたたましいバイクの音が遠くから聞こえてくる。 「あぁ?こんな場所、一体誰が通って……」 その爆音は凄まじいスピードでこちらに近づいてきていた。 そしてすぐ傍で止まったかと思えば、 「シーザー!!ようやく見つけましたわ!よくも私の化粧品を勝手に使ってくれましたわね!?あなたが蓋を適当に閉めたせいで、取り出した勢いでめちゃくちゃに零してしまいましたわ!!!どう落とし前をつけてくれるつもりですの!?!?」 と、怒り心頭のルーシーがバイクから降り、シーザーに掴みかかった。 「げっ!ルーシー!?な、なんでここに……!!」 「手当たり次第、そこら中を探しまわりましたの!というか……シーザー、プロキシさん、その手はなんですの……?」 「こ、これはだな……!お、オレ様とプロキシは……その……」 しどろもどろになるシーザー。 するとルーシーはわなわなと震えだし、怒りを爆発させる。 「そういうことだったんですのねシーザー!!あなた、プロキシさんとのデートのために私の化粧品を使ったんですのね!!?」 「そ、そういう訳じゃねぇって!」 「じゃあどういうことですの!?この期に及んでまだしらを切るつもりですの!?」 「いや、違ぇんだよ!そもそも、オレ様とプロキシは『恋人ごっこ』をしてただけで……」 「はぁ?恋人ごっこ?言い訳するなら、もっとマシなのを考えやがれですわ!……人の物を勝手に使うような人は、プロキシさんに相応しくないですわ。ほら、私とデートに行きますわよ、プロキシさん。こんな盗っ人バカ猪はここに置いていってしまいましょう?」 「はぁ!?────」 ─── こうして、最初のシーンに戻る。今はシーザーとルーシーが決闘をしている真っ最中だ。 お互いにお互いを罵り合いながら、両者の得物を激しくぶつけ合う。 「シーザー!!あなたのようなガサツでお馬鹿な脳筋は、プロキシさんには相応しくありません、わッ!!!」 「うるっ、せぇ!!ルーシー……お前に勝って、証明してやるぜ!プロキシに本当に見合うのは……オレ様だってな!!!」 その後も攻防は続き、二人とも無傷で戦い続けているが……見ていてすごく危なっかしいな。 それに、すごく長時間戦い続けているけれど……疲れたりしないんだろうか? 「二人とも。そろそろ休憩にしないかい?」 提案をしてみるも、金属のぶつかり合う激しい音と彼女たちの叫び声によってかき消されてしまう。 どうやら、大人しく待つしかないみたいだ。 ── 「はぁ………はぁ………もう、動けませんわ………。」 「どうやら、引き分け、みてえだな………。」 地面にべったりと座り込み、肩で息をする二人。 「お疲れ様。ほら、タオルと飲み物。」 二人にタオルとスポーツドリンクを渡す。 「お、おう……ありがとよ、プロキシ……。」 「……ありがとうございますわ、プロキシさん。」 シーザーは受け取るなりそれを一気に飲み干し、ルーシーも少しづつ口に含んでいく。 「ぷぁっ!生き返ったぜ……。それにしても、ルーシーがオレ様と引き分けるなんてな。」 「フン。褒め言葉として受け取っておきますわ……。それより、今回引き分けになってしまった以上……何かで決着をつけなければなりませんわね。」 「ああ?何か、ってなんだよ?」 「こういうのはどうでしょう?あなたと私で、プロキシさんと週替わりでお付き合いを……あなたの言葉を借りるなら、『恋人ごっこ』をするというのは。」 「なるほどな、それでプロキシに良い評価をもらった方が勝ちってわけか。いいぜ、受けて立つ!」 気づけば勝手に話がどんどん進んでいる。 「あの……二人とも、僕の意見は……?」 「よし!じゃあ最初はオレ様からだ!いいよな、ルーシー?」 「かまいませんわ。あなたの後の方が、より私の素晴らしさが引き立つでしょうから。」 ── 「……というわけなんだ。」 「えーっ!?じゃあお兄ちゃん、あの二人とデートするってこと!?羨ましいなぁ。私もルーシーやシーザーとデートしてみたいよ!」 「リン。こっちはデートなんて初めてで、緊張しているんだ。何かアドバイスはあるかい?」 僕がそう言うと、リンは少し考え込み、やがて何か思いついたように目を輝かせる。 「そうだ!お兄ちゃん、ちょっとこっち来て!」 そう言うと彼女は僕を壁際に立たせ、そその向かいに立つ。 「いくよ〜、えいっ!」 ドン、という音と共に、リンの顔がすぐ目の前に迫る。 「どう?ドキドキする?壁ドン!これ、二人にもやってみたらいいよ!」 「はぁ……。ありがとう、参考にしておくよ。」 「あ、お兄ちゃん!今呆れたでしょ!?もー、仕方ないじゃん!私だってお付き合いなんてしたことないんだし……。そもそも、二人がどれだけお兄ちゃんを満足させられるかの勝負なわけだから、お兄ちゃんは自然体でいいんだよ!」 確かにその通りだ。リンは時折、とても的を得たことを言う。 「ありがとう、リン。なんだか上手くいく気がしてきたよ。……明日からは、しばらく二人で出掛けられないかもしれない。すまないけど、よろしく頼むよ。」 「しょうがないなぁ。楽しんできてね、お兄ちゃん!」 ── 月曜日。店の営業時間が終わり、ようやくひと段落だ。 リンに店の留守番を任せ、僕はシーザーに言われた場所へと向かう。 「おっ、来たな。乗れよ、プロキシ!」 着くなり突然彼女の『相棒』に乗せられ、どこかへと連れて行かれてしまう。 相変わらず腹に響く凄まじい轟音だが、なんだかいつもよりスピードが遅いような気がする。 そのまま郊外をぐるりと回り、結局僕達は六分街のスタート地点に帰ってきた。 「……どうだ、プロキシ?気持ち良かったか?」 「ああ。爽快な気分だよ。でも、シーザーにしては珍しく安全運転だった気がするな。もしかして、僕のことを気遣ってくれたのかい?」 「よく気づいたな!今日は、プロキシにじっくり景色を楽しんでもらいたくてな。さて、バイクの旅も済んだことだし、こっからは……」 「ここからは?」 「六分街を適当に歩こうぜ。もちろん、てっ、手を繋いでな。最初はブレイズウッドにしようと思ってたんだけどよ、パイパーやバーニスにまで知られたら面倒だろ?」 そうして、僕達は六分街を歩き始めた。緊張からか、二人の間には沈黙が流れている。 何か話した方がいいかな、と口を開こうとした僕より先に言葉を発したのは、シーザーではなく銀髪の少女だった。 「あ、プロキシ先生。こんにちは。今日はデート?」 「やあ、アンビー。まあ、そんな所だね。でも訳ありだから、ニコ達には秘密で頼むよ。」 「分かった。楽しんで。」 見られたのがアンビーでよかった。彼女ならきっと、むやみやたらに言いふらすことはしないだろう。 ほっとしながら更に歩いていくと、今度はサメの尻尾の生えた女子高校生と出会う。 「あ、プロキシ。なんかデート中じゃん。ウケる。写真撮っていい?」 「それは困るな、エレン。一応お忍びなんだ。見なかったことにしてくれないかい?」 「無理。……だけど、秘密にはしたげる。じゃ、楽しんで〜。」 気だるそうにひらひらと手を振るエレン。……多分、彼女も約束を守るタイプだろうから大丈夫なはずだ。 しかし、これほどに多くの人に見られては、パイパーやバーニスにバレるのも時間の問題だ……。 そんなことを考えていると、向かいから更に顔見知りが歩いてくる。 「あら、店長ちゃん。デート中?ふふっ、羨ましいわぁ。店長ちゃん、今度アタイともデートしてくれない?……冗談よ。それじゃ、ゆっくり楽しんで。」 僕をからかうなり、すぐにジェーンさんは去っていった。 「ごめん、シーザー。今日はなんだか知り合いによく会うね。ブレイズウッドの皆に、噂が広まっていかなければいいのだけれど……。」 「……うぇっ?あ、あぁ。そうだな……」 間抜けな声を出すシーザー。どうやら何か考え事をしていたようだ。 そのまま僕達は暗くなってきた六分街を歩き続け、ほとんど会話もないまま最初の集合地点に戻ってきてしまった。 足を止めると、真剣な口調で言うシーザー。 「プロキシ。オレ様は今まで、ライバルはルーシーだけだと思ってた。だが……今日で思い知らされた。プロキシ……オマエ、モテるんだな………。」 真面目な顔で言うものだから、なんだか少し面白いな。 「そうなんだろうか?僕としては、あまりそう感じたことはないよ。」 「……とにかく、オレ様はもっと努力しなきゃならねえ。他のヤツに負けねえようにな……。明日は覚悟しとけ。郊外の人間の本気、見せてやる!」 そう言ってシーザーは『相棒』と共に去っていった。 ……明日は、一体何が待っているんだろうか。 ─── その翌日。シーザーはまたしてもバイクに乗って現れた。 「色々考えたんだが……やっぱオレ様にはこれしかねぇと思ってな。ま、とりあえず乗れよ。」 もう何度目か分からない相乗り。出発してから幾許かの時間が経ち、辺りの景色がすっかり郊外らしくなってきた。 今回はどこに向かっているのだろう、などと考えていると── 「プロキシ!!!これから言うセリフに返事はいらねえ!オマエの声じゃかき消されちまうかもしれねぇからな!!!」 猛烈に唸るエンジンよりも大きな声で叫ぶシーザー。 「プロキシ!……いや、アキラ!!!オレ様は……オマエが好きだ!!!!」 あまりにも真っ直ぐな告白。 「ダチとしてじゃねえ!恋人としてだ!!!いきなり付き合ってくれとは言わねえが……せめて、この一週間だけは、オレ様と本物の恋人になってくれ!!!」 彼女が言い終えると同時に、バイクはゆっくりと減速していく。 やがて完全に停止すると、シーザーは振り返らずにぼそり、と呟く。 「い……いいか?」 普段は豪快で快活なあのシーザーからは想像もできないほど、なんだかひどくいじらしげな様子だ。 「ああ、もちろん。よろしく、シーザー。」 僕がそう言うと、シーザーはようやくこちらを振り向く。 その顔は、まるで花が咲いたような笑顔だった。 「ありがとよ!それじゃあ早いところ、恋人らしいことしようぜ!時間がもったいねえ!」 「恋人らしいこと……うーん。またこの前みたいに、手でも繋ぐかい?」 「いや……同じことをもう一回してる時間なんてねえ。なにせあと六日しかねぇんだからな。だから……」 言い淀むシーザー。少しして、意を決したように彼女は言う。 「……キス、しようぜ。」 「……え?」 思わず聞き返してしまう。シーザーは顔を赤くしながら続ける。 「い……いや、もちろん嫌ならいいんだが……やっぱり恋人らしいつったら、そういうのが思いつくだろ?」 「そうだね……それなら、してみるかい?」 「も、もちろんだ!じゃあ、いくぞ………」 ── なんて、初心だった頃が懐かしく思えてしまうな。といっても、数日しか経っていないんだけれども。 シーザーに告白された日から五日が経った、日曜日の朝。顔を洗いながら、今までのことを振り返ってみる。 ……キスをしてから、僕達の関係は急速に発展していった。 あと数日しかないからという理由で、シーザーはどんどんと過激なことを僕に求めてきたのだ。 初めはハグだとか、手を繋ぐだとかで済んでいたのだけれど……。日をまたぐにつれ、一緒に寝るだとか、一緒に風呂に入るとか、胸を触らせてきたりだとか…… そして今日は最終日。一体シーザーはどんなことを提案してくるのだろう? ──ピロン、という音と共に、シーザーからDMが届く。 『着いたぜ』…… 今日はシーザーが僕の部屋に来るとのことだった。 『分かった、今向かうよ』と返信し、軽く支度をしてから玄関へと向かう。 「おう!おはよう、アキラ!な、なあ……今日ってよ、リンはどうしてる?」 「リンなら……気を遣ってくれたのか分からないけど、出かけてるよ。」 それを聞くなり、シーザーは安心したような、嬉しそうな表情を浮かべる。 「そうか!じゃあ今日はオマエと二人っきりってことだな!とりあえず、案内してくれよ。」 彼女を連れ二階へと上がり、部屋に招き入れる。 「お、おお……なんつーか、小綺麗だな……。物がたくさんあんのに、全然散らかってねえ。なあ、ここ座っていいか?」 シーザーは僕のベッドを指さして言う。 「もちろん構わないよ」 シーザーはベッドに腰掛け、少し照れ臭そうに笑う。僕も隣に座り、雑談を始める。 「なあ、今日は『恋人ごっこ』勝負の最後の日だろ?明日からはルーシーとオマエが恋人に……あくまで『ごっこ』だが、なるわけだ。」 「ああ、そうだね。」 「ルーシーは強い。正直、これまでのデートの内容じゃ、あいつに勝てる自信がねえ……。」 個人的には、ただのデートの範疇をかなり逸脱していた気がしなくもない。 「シーザー、僕は結構満足しているよ。だから、そんなに思い詰めなくても───」 「いや。ダメだ。オレ様はカリュドーンの子の首領として、そしてなにより一人の女として、絶対に負けられねえ。だから……」 覚悟の籠もった目で、シーザーは僕を見据える。 「アキラ。オレ様を抱いてくれ。」 ……突然の発言に、僕は動揺を隠しきれない。 「い、いや、シーザー。少し落ち着いて……」 「オレ様は冷静だ。」 真剣な眼差しで見つめられ、とても断れそうにはない。 「……わかった。でも、本当に大丈夫なのか?」 「ああ。」 「じゃあ、シャワーは浴びなくていいのかい?最低限の準備とかも……」 「……実は、ここに来る前に全部終わらせてきた。だから……頼むぜ。」 もはや、これ以上言葉を交わす必要もないだろう。 僕が頷くと、シーザーは服を脱ぎ始める。慌てて僕も上着を脱ぎ捨てる。 ……彼女は下着まで全て取り去り、一糸纏わぬ姿となっていた。 「あ……あまりジロジロ見んなよ……。」 恥ずかしげに言うものの、隠そうとはしない。既に覚悟を決めているのだろう。 「シーザー……いくよ。」 まずは唇を重ねるだけの、軽いキスから。 それから数分間、何度も彼女の唇を啄むようにして弄ぶ。……やがて、舌を挿れても大丈夫そうだと判断する。 ゆっくりと舌で歯列をなぞりつつ、徐々に奥へとねじ込んでいく。僕の舌が触れる度、彼女は身体をぴく、ぴくと跳ねさせる。 「ぷはっ……」 一旦口を離し、次は舌同士を絡め合わせる。静かな部屋にはいやらしい水音と、時折漏れる彼女の吐息だけが響く。 「んっ……はぁ……んむっ……」 もうそろそろいい頃合だろう。僕はゆっくりとシーザーをベッドに押し倒した。 「あっ……」 「シーザー。……綺麗だよ。」 そう言うと、彼女は両手で顔を隠してしまう。 「バカぁ……恥ずかしいこと言うんじゃねえっ……」 思わずドキリとしてしまうような、しおらしげな声。 すかさず僕は「触るよ」と宣言し、シーザーの無防備な胸を優しく揉み始める。 「おまっ……卑怯だぞっ……」 彼女の言葉を無視して、ぐにぐにと手を動かしていく。 空いたもう片方の手で身体をなぞっていくと、シーザーは身体を捩って悶え始める。 「んっ……あっ……やめっ……」 脇腹やへその周りをゆっくりと撫で回す度に、彼女の身体がびくんと跳ね上がる。 こちらの緊張もほぐれてきて、ゆっくりとシーザーの身体を観察できるようになってきた。 豊満な胸と、肉付きのよい太もも。それにそぐわぬ、引き締まった細い腹回り。 あまりに美しいその身体つきに魅入られ、思わずさわさわと撫で続けてしまう。 「なあ……もういいだろっ……」 そう言われて下の方を見ると、シーザーの秘所はびっしょりと濡れていて、シーツにまでシミができているほどだった。 「ごめんよ。あまりに綺麗で、見とれてしまった。」 「なっ……!?バカっ!いいからさっさと──」 シーザーの言葉を最後まで聞かずに、僕は彼女の秘所に舌を這わせ始めた。 初心なそれを守るには心許ない程の毛が、顔をくすぐってくる。 「う、あっ……!?」 突然の快感に驚いたシーザーは、僕の頭に手を当て抵抗する。 「や、やめっ……きたねえからっ……」 しかし僕は止めない。シーザーの秘所から溢れる愛液を舌で舐め取りつつ、彼女の反応を楽しむ。 「あっ……あんっ……!やっ……!」 やがてシーザーは腰を浮かせて大きく身体を跳ねさせるが、それでもなお舌を動かし続けると、今度は僕の頭を両手で力無く掴んでくる。 「だ、ダメだってぇ……!あたまっ……おかしくなっちまうぅ……!」 そしてついに彼女は限界を迎え、身体を大きく跳ねさせる。 「──────ッッ!!」 ぐったりとしたシーザーの秘所から口を離すと、彼女は肩で息をしながらこちらを睨む。 「はぁ……はぁ……」 「……ごめんよ。少しやりすぎたかな?」 荒くなった呼吸を落ち着けるようにしながら、シーザーは答える。 「……許さねぇ。だから……オマエのも舐めさせろ。」 そう言うが早いか、シーザーは僕の陰茎に舌を這わせる。 「あむっ……んちゅ……」 そしてゆっくりと口へと含むと、前後に頭を動かしはじめる。 たどたどしくも必死なその奉仕は、僕の興奮を徐々に高めていく。 「シーザー……そろそろっ……!」 そう言って彼女を離そうとするが、彼女はそれに抵抗する。 そして── 「んっ………! んむぅっ!」 口内での射精。精液がどぷどぷと容赦なく放出され、シーザーの口の中に溜まってゆく。 「げほっ……ごほっ……」 苦しそうに咳き込みながらも、彼女はそれを全て飲み込んだ。 「はぁ……はぁ……オマエの、意外と変な味してんだな……。」 「……大丈夫かい?」 「心配いらねえ。それより、よ……。オレ様……もう、我慢できそうにねえんだ……。」 シーザーは僕の陰茎を手で支えながら言う。 「リンが帰ってきちまう前に……オマエを、できるだけ多く感じさせてくれ。」 「……わかった。」 僕はゴムを装着すると、ゆっくりと彼女の膣内へと挿入していく。 「……うあっ……なんだ、これっ……!あっついのが、入ってくるっ……!!」 シーザーは初めての快感に戸惑いながらも、少しずつ一物を受け入れていく。 「うっ……くっ……!」 やがて全て入ると、彼女は僕の方にもたれかかってくる。 「すげぇ……オレ様いま……アキラと繋がってるんだな……。」 「そうだよ。」 「へへっ……嬉しいぜ。」 そう言って笑う彼女の表情は、今まで見たどんな笑顔よりも美しく見えた。 僕達はしばらく抱きしめ合い、互いの体温を分かち合った。 「もう………動いてもいいぜ………」 恥ずかしそうに言うシーザー。 「分かったよ。……じゃあ、動くね。」 ゆっくりと抽挿を開始すると、彼女はそれに合わせて甘い吐息を漏らし始める。 「くっ、あっ………!」 普段の彼女からは想像もできないような、甲高い可愛らしい声。 僕はそれをもっと聞くために、少しずつ腰のスピードを早める。 「あっ……!アキラっ、ダメだ……!」 シーザーの制止などお構いなしにピストンを続けていくと、やがて彼女の膣内がきゅうっと締まり始める。 「くっ……ううっ!」 ビクビクと身体を震わせながら、絶頂に達するシーザー。 「はぁっ……はぁ……」 肩で息をしながらこちらを見上げてくる彼女を見て、僕の興奮も高まっていく。 「シーザー……愛しているよ。一緒に、もっと気持ちよくなろう。」 「………ッ!!♡ アキラっ……好きだ……!!オレ様を、めちゃくちゃにしてくれぇっ………!!!♡♡♡」 シーザーは僕に抱きつき、耳元でそう叫ぶ。僕はそれに答えるようにピストンを再開させる。 「うあっ……!あっ、ああっ!♡ ぐ、う゛ぅ♡」 融け合ってしまいそうな程熱く、愛液で満たされた彼女の膣内が僕の陰茎にねっとりと絡みつき、強烈に舐りあげる。 「アキラ………アキラっ………!!!♡♡」 「シーザー………そろそろ限界だ………!」 「オレ様もっ………♡♡イクっ……イッちまう……!!♡♡♡ ああ、あああっ……♡♡♡♡♡」 僕達は同時に絶頂を迎えた。ドクドクと精子を放出する感覚に、頭が真っ白になるような感覚を覚える。 「はぁーっ……!♡ ああぁっ……♡♡♡」 シーザーは大きく身体を仰け反らせながら余韻に浸っている。僕はゆっくりと陰茎を引き抜くと、彼女にキスをした。 「……へへっ……♡」 シーザーは幸せそうに微笑むと、僕の首に腕を回してくる。 そのままどちらからともなく唇を重ねると、言葉を発するまでもなく再びまぐわう僕達。 そこからは、何度も何度も体位を変えてのセックスが続いた。 そして気が付けば、段々と日が沈み始める時間になっていた。 「ん、ちゅ………なあ、そういえばリンっていつ帰ってくるんだ………?」 「はぁ………はぁ………。そろそろ、帰ってくる頃合だね………。シーザー、片付けだったりもあるし、この辺に───」 続きは言わせないとばかりに、再び舌を入れられてしまう。 「んんっ……!?」 そのままたっぷり10秒程経ち、ようやく口を離される。 「ぷはっ!はぁ……はぁ……ダメだ。ギリギリまで、オマエを味わわせてくれ………」 そうして僕達は、時間ギリギリまで身体を重ね続けたのだった。 ── 「あれあれ?二人とも、なんだか顔が赤くない?もしかして〜?」 「いやいや、違ぇって!本当にただビデオを見ただけなんだよ!勘弁してくれ、リン!」 「本当かな〜?お兄ちゃんも、顔赤いよ〜?」 どうにかリンが帰ってくる前にシャワーを浴び、証拠隠滅を終わらせることができた僕達。 リンにイジられながら、僕の『恋人ごっこ・シーザー編』は終わりを迎えようとしていた。 「じゃあね、シーザー!また遊びに来てね!」 「ああ、リン!また来るぜ!……じゃあ行こうぜ、アキラ。」 「……ああ。」 二人で手を繋ぎながら店を出ると、並んでゆっくりと歩いていく。 「……なあ。今日でオレ様達は恋人から、ただの友人に戻っちまうわけだよな。」 「そうだね。」 「もし、もしもの話だが……。この勝負の後、オマエがルーシーよりもオレ様の方が良いって思ってくれたんなら……」 深呼吸をするシーザー。そして歩みを止め、僕の方へと向き直る。 「今度は、ずっと……期限ナシの、本物の恋人になってくれねぇか……?」 真剣な眼差しで見つめられ、僕は思わずドキリとしてしまう。 「……ああ。わかったよ、シーザー。もし君を選んだなら、その時は改めて君と恋人になろう。ずっと、永遠にだ。」 それを聞いたシーザーは、ただ小さく「へへっ……」とだけ零した。 彼女の頬を伝う一筋の涙は、夕焼けに照らされて美しく輝いていた。 「じゃあ……またな。」 「……ああ、また。」 ── 「ようやく私の番、ですわね。プロキシさん、シーザーとの逢瀬は楽しめましたの?」 日曜日が終わり、また新しい一週間が始まる。そしてそれは同時に、今度はルーシーとの『恋人ごっこ』が始まるということを意味していた。 「ああ。中々刺激的だったよ。」 「ところで、シーザーとはどこまで行きましたの?まあ、あのピュアなバカ猪のことですから、せいぜいハグか手を繋ぐ辺りが関の山でしょうけど……。」 ……ここは本当のことを言うべきだろうか?いや、しかし……。 「……それくらいだよ。」 「はぁ?あなた、まさかキスすらせずに終わらせたなんてことはありませんわよね?いくらシーザーがピュアとはいえ、それではヘタレすぎるというものですわ。」 実際にはハグやキスどころでは無かったのだが、ここは黙っておこう。 「ふん、見損ないましたわ。この勝負、シーザーはまるで勝つ気がないようですわね。なら、とっとと決着をつけてしまいましょう。あのバカに勝つのなんて、一日ありゃあ充分ですわ!」 そう息巻くルーシーに連れられ、ルミナスクエアの高級飲食店へと到着する。 「プロキシさん。今日もビデオ屋の経営で疲れましたでしょう?今晩はここでゆっくりとディナーにいたしましょう。」 「すごいな。こんな所で食事できるなんて。だがルーシー。僕は今、この財布で太刀打ちできるのかが心配だよ。」 「ご安心を。当然、全て私の奢りですわ。プロキシさんはディニーのことは気にせず、ただ料理を楽しめばいいんですの。」 突然、目の前の金髪の女の子が女神か何かに見えてきた。 こんな幸運なことがあっていいんだろうか? 「ありがとう、ルーシー。この恩を、どうやって返したらいいのか……。ああ、リンにもいつか食べさせてあげたい……!」 「ちょっとプロキシさん。お料理を口にする前からそんなに感動してどうしますの?ほら、早く行きますわよ!」 一足先に入店したルーシーを追い、恐る恐る中に入ると、そこには高級店らしい煌びやかな装飾が施された空間が広がっていた。 「こちらでお待ちください。」 どうやらルーシーはきっちり予約を済ませていたようで、僕達はすぐに席に通された。 「コースはおまかせしましたわ。さ、プロキシさんもリラックスなさって?」 そうは言われても、庶民である僕にとってこんな場所は異世界みたいなものだ。 緊張するなという方が無理である。 「個室ですから、そこまでマナーも気にする必要はありませんわ。」 「そういうわけにもいかないさ。僕なりに頑張ってみるけど、至らない部分があったら教えてくれるかい、ルーシー?」 ルーシーは満更でもなさそうな顔で頷く。そのまま二人で雑談をするも、緊張のあまり内容のある話をする余裕がない。 やがて料理が運ばれてきて、食事の時間が始まる。 「中々美味しいですわね。プロキシさんのお口にも合うといいのですが。」 慣れた手つきでカトラリーを扱うルーシー。その様子を見ていると、彼女が裕福な生まれであるということを改めて思い知らされる。 一品、二品と食べ終える度に、徐々に緊張も解れてきた僕は、ルーシーと改めて雑談をすることにした。 「ルーシー、やっぱり君はお嬢様だったんだなと改めて感じたよ。しかし、その過去にあまり良い印象は持っていなかったんじゃなかったかい?」 「……ええ、そうですわ。」 「だというのに、今日こんな場所に来てしまって大丈夫なのかい?僕は嬉しいけれど、君は………」 少し苦そうな表情になるルーシー。しかしすぐにいつもの顔つきに戻り、口を開く。 「フン……郊外流のもてなしをして差し上げてもよかったのですけれど、あなたには合わないだろうと思っただけですわ。それに、そういった野蛮なのは既にシーザーがやっているでしょうし。」 「君なりに気を使ってくれたということだね。ありがとう、ルーシー。」 「ま……まるで私が、あなたのことを気にかけているかのような言い方はやめてくださいまし!あくまでこれは『ごっこ』であって、全ては勝敗のためですから。」 ルーシーの反応が面白くて、ついつい怒らせたくなってしまう。 「そうだね、ごめんよルーシー。」 「……ふん!分かればいいんですわ……。」 そんな会話をしながら食事を進めていく。ルーシーのカトラリーの扱い方を観察し、僕もそれに倣う。 「段々と上手くなってきましたわね、プロキシさん。」 「ありがとう。そういえばルーシー、話が変わるのだけど……今日の初めにした話、覚えてるかい?」 「シーザーとプロキシさんが、どこまで進展したのかというお話ですわよね?」 ネタバレしたらどんな反応をするだろうか。きっとしない方が良いのだろうけれど……好奇心には勝てない。 「実は、最後まで行ってしまったんだ。」 「………ゴホッ!!ゲホっ……!!」 飲みかけていた水を吹き出しそうになるルーシー。どうやら完全に不意をつかれたようだ。 「さ、最後……?最後っていいましたの……?最後って、"アレ"ですの……?あのシーザーが……?」 大いに狼狽えるルーシー。そんな彼女の様子が面白くて、笑ってしまいそうになるもどうにか堪える。 「プ、プロキシさん!嘘ですわよね!?最後って、せいぜいチューとか、ハグぐらいのことですわよね!?」 「ルーシー……違うんだ。"最後"っていうのは、君の想像する中で一番過激なアレのことだよ。」 「…………」 口をパクパクさせながら顔を真っ赤にするルーシー。 「破・廉・恥……ですわ〜〜〜〜〜ッ!!!!! あなた!そこに立ちなさいですわ!!今すぐ去勢してやりますわぁッ!!!!!」 まずい。完全に怒らせた。何か言わなければ……… 「でもルーシー。君も脚やへそを露出している、破廉恥な服装をしているじゃないか。あまり人のことは言えないんじゃないかい?」 「……〜〜〜〜ッッ!!!!!私の格好のどこが破廉恥ですの!??!!??分かりましたわ……喧嘩を売っているんですのね!!! 上等ですわ、とっとと───」 「お客様………恐れ入りますが、他のお客様のご迷惑になりますので………」 怒られてしまったルーシー。恥ずかしそうに謝罪をして席に座り直すと、キッ、と僕のことを睨んでくる。 「この後………覚悟しておいてくださいまし………」 ぼそりとそう呟くルーシー。そんな彼女に対し、僕はただ苦笑いをするしかなかった。 ── 会計を済ませ、お店を後にする僕達。ルーシーが店員さんに注意されてから、僕らはほとんど会話をしていない。 これで解散はまずい。ひとまず話しかけてみることにする。 「ル、ルーシー……さっきは───」 「黙って着いてきてくださいまし。」 振り向かずにそう言うと、彼女はずんずんと先へ進んでいく。 何か言える雰囲気でもなく、僕はただただ黙ってついていくことしかできない。 やがて、ルーシーはとある建物の前で立ち止まる。 なんだかお城のような、ファンシーな見た目の……いやこれ、ラブホテルじゃないか。 「ルーシー、こんな所で立ち止ってどうしたんだい?疲れたなら他の場所の方が───」 「……入りますわよ。」 そう言うと僕の手を引いて、ホテルの中へと入ろうとする。 「ちょ、ちょっと待った!一体どうしてこんな所に入ろうとしているんだい?」 「……あなたは黙って着いてくればいいんですの。ほら、行きますわよ」 有無を言わさずに中に連れ込もうとするルーシー。物凄い力で引っ張られ、どうにか抗うので精一杯だ。 「黙ってというわけにはいかないよ。こんな場所に女の子と二人で入るのだから。ルーシー、一体どうしたんだい?理由を話してくれないかい。」 ルーシーはその言葉で初めて振り返る。彼女は僕と目が合ったのに気づくと、すぐに顔を背けてしまった。 一瞬しか見えなかったが、その表情は悲しいような、怒っているような、複雑なものだった。 「ただ……悔しかったんですの。あのシーザーに"そんなこと"できるはずないと下に見ていたこと、そして適当にお金をかければ喜ぶでしょうなどと、浅はかな考えをしたことが………」 震える声でぽつり、ぽつりと漏らすルーシー。 「ここに連れてきたのは、その気持ちを払拭するため。そして、私にも"それ"ができると証明するためですわ。偏に、一人の女としてのプライド故でしてよ。プロキシさん……断ったらどうなるか、お分かりですわよね?」 少し照れながらも、きっぱりと言うルーシー。とても断れるわけもなく、僕は頷く。 「結構ですわ。それでは……参りましょう。」 ルーシーと共に手続きを済ませると、二人で指定の部屋へと向かう。 ドアを開けると、そこには大きなダブルベッドがあり、部屋の奥にはシャワールームが併設されていた。 全体的にゴージャスな装飾がされていて、なんとなくルーシーにぴったりだな、と感じる。 「で、でっ、では………シャワーを浴びましょうか。プロキシさん、お先にどうぞ。」 「いやっ、ルーシー……君が先で構わないよ。ほら、遠慮せず………」 緊張からか、ギクシャクした会話になってしまう僕達。こういった場所が初めてなばかりにどうしてもぎこちなくなってしまうが、どうやらそれは彼女も同じなようだ。 そこからはしばらく譲り合いをした後、結局僕から先にシャワーを浴びることになった。 「ふう………」 念入りに身体を洗い流すと、備え付けのバスローブを羽織ってシャワールームを後にする。 ベッドの方をふと見ると、僕がシャワーを浴びに行った時と全く同じポーズのままのルーシーがいた。まるで石像のように動かない。 「ルーシー、待たせたね。」 「……は、ひっ!?………ゴホン!よ、よくってよ。それでは、少々お待ちくださいまし……プロキシさん。」 そう言ってシャワー室に向かうルーシー。そんな彼女の歩き方が、緊張ゆえか左右同じ側の手足を出すものになっていたのを僕は見逃さなかった。 ルーシーが戻ってくるまで少し考え事をする。正直、彼女と性交渉をすることになるだなんて考えもしなかった。 だってルーシーは僕よりも年下で、まだ子どもといっていい年齢だ。カリュドーンの子の皆に知られたらどんな顔をされてしまうだろうか。 それでも、どうしても興奮してしまう自分もいる。僕だって男だ。あんな美少女を抱けるとあっては、昂るなという方が無理だろう。 「その………お待たせしましたわ、プロキシさん………。」 そんなことを考えているうちに、ルーシーが戻ってきた。トゲトゲとした装備を外し、バスローブに身を包む彼女はまさにお嬢様といった高貴さを放っている。 ルーシーは僕の隣に座ると、俯いたままぼそりと呟いた。 「その……よろしくお願いいたしますわ、プロキシさん……。」 その一言を合図に、僕達は見つめ合う。目を瞑り、唇を重ねると、互いの舌を絡ませる。 ルーシーの小さな舌が僕の口の中で蠢く度、脳が痺れるような甘い感覚が走る。彼女とキスをしていると、自分が男で彼女が女であることを強く意識させられる。 「ん……プロキシさん……ちゅ……んっ……」 そのまましばらくキスを続けた後、僕はルーシーをベッドに押し倒すと、彼女のバスローブを脱がせる。 露わになった彼女の美しい肢体を観察しながら、それをゆっくりと手で愛撫していく。 重力によって潰れ、お椀状になった胸を優しく揉んでやりながら、引き締まった腹や肉付きのいい太ももを撫でる。 「あ、んっ……んぅっ………」 その度に彼女は身体をピクッと反応させ、小さく声を上げる。 「かわいいよ、ルーシー」 「ひぅっ………うるさい、ですわっ………!」 普段の強気な彼女の面影はもはや無く、そこに居たのはただの幼い少女だった。 そんな彼女の下腹部に目をやると、ぴっちりと閉じた毛ひとつ無い割れ目から、下品な唾液がダラダラと垂れているのに気がつく。 そこを指でなぞってやると、彼女は身体をビクビクっと震わせながら悲鳴にも似た声を上げる。 「きゃ、うぅんっ!!♡ ………び、びっくりさせないでくださいまし………!」 「ごめんよ。これからここを指でほぐして、気持ちよくするけどいいかい?」 「わ、わざわざ言わないでくださいましっ………!!」 顔を真っ赤にして抗議するルーシー。だが、もう身体を小さく痙攣させながら期待に満ちた顔をしているのが丸わかりだ。 僕は大陰唇をかき分け、ゆっくりと指を膣口に侵入させていく。膣内は窮屈で、異物を追い出そうとしているかのようにうねうねと蠢いている。 まともに自慰もしていないということがはっきりわかるほど、初心で幼い膣。 こんなものに突然挿入しては、ルーシーは間違いなく痛がってしまうだろう。僕はゆっくりと膣内をほぐすように、指をくねらせる。 「く………ぅん………は、ぁ………♡ うぅっ………♡」 緊張を和らげるため、キスをしながら愛撫を続ける。 焦る必要はない。彼女の初体験をより良いものにするため、じっくりと時間をかけてほぐしていく。 「んぅ………♡ ちゅ、んむ………♡ プロキシさんっ………♡」 やがてお互いに慣れてきて、リラックスしてきたのかルーシーは僕の背中と首に手を回してより密着してくる。 お互いの体温を分かち合いながら、根気強く秘裂を蕩けさせてゆく。 耳元でルーシーの小さな甘い声が響き、僕の興奮もどんどん高まってくる。 「んあっ………もう、充分ですわ……プロキシさん。感謝いたしますわ……私のことを気遣ってくれたのでしょう?本当に、お優しい方ですのね………。」 吐息混じりに言うルーシー。そんな彼女の顔はすっかり上気し、汗で髪がへばりついている。 「その……お礼をさせてくださいまし。あなたのものも、気持ちよくして差し上げますわ。」 そう言うと、ルーシーは僕の一物を握り、上下にしごき始める。 彼女の手は小さくて柔らかく、その拙さが逆に興奮を煽ってくる。 「プロキシさんの………とても熱いですわね………。それに、こんなに大きくて………ごつごつですわ………」 ルーシーは手を動かしながら、僕の一物をまじまじと観察する。初めて見るであろう男根をどぎまぎしながら握る様子は、とても幼気で可愛らしい。 「ど、どうなんですのプロキシさん……気持ちいいんですの……?上手くできているのか全然分かりませんわ……」 不安げにそう尋ねてくるルーシー。僕は彼女の頭を撫でながら答える。 「ああ……とても気持ちいいよ。ありがとう、ルーシー。」 「……っ!そ、そうですか……それなら良かったですわ……」 そう言うと、彼女はさらに激しく手を上下させる。不慣れな動きではあるものの、あのルーシーがこんなことをしてくれているという事実だけで興奮が高まってゆく。 「ルーシー……そろそろ、出そうだ……!」 「っ! 出るんですのね?いいんですのよ、たくさん気持ちよくなってくださいまし………!!」 ルーシーの手に導かれるかのように、昇ってきた精液が勢いよく発射される。 それはルーシーの顔や胸元にかかり、美しい柔肌を汚していく。 「きゃあっ!?す、すごい量ですわ……!これが、精液……なのですね………」 顔についた精液を指で掬い、まじまじと見つめるルーシー。 「す、すまない……すぐに拭き取るよ。」 ティッシュを数枚取り出し、彼女の顔を拭こうとすると彼女はそれを制止した。 「いえ、大丈夫ですわ。それより……その、プロキシさん……まだ満足していらっしゃらないようですけれど……。」 僕の一物はまだ元気いっぱいで上を向いていた。それを見たルーシーは恥ずかしそうに目を逸らす。 「その……さっきので、充分に解れておりますから………ですから、その……。」 もじもじとしながら僕の一物を横目に見るルーシー。やはり彼女は素直になれないようだ。 「なんだって?僕に何をしてほしいんだい?」 「い、言わせないでくださいましっ!!ほら!プロキシさん、早く……来てくだいまし………。」 そう言うとベッドに寝そべり、両手を広げて僕を迎えようとするルーシー。 「わ、私の初めてを……奪ってください……」 恥ずかしさからか、目をぎゅっと瞑りながら言う彼女。 その一言で、僕は完全にスイッチが入った。 「ルーシー……!!」 僕は彼女の上に覆い被さり、抱きつくとそのままキスをする。 しばらく互いに舌を絡め合わせた後、自らの一物に手早くゴムを装着する。 「挿れる、からね………」 僕はそう宣言して、ゆっくりと彼女の膣内に挿入していく。 「う……うぅっ………!」 彼女の肉壺はやはりとても窮屈で、異物を拒もうと押し返してくる。 しかし先程念入りに前戯をしたお陰か、なんとか根元まで挿れることができた。 「ルーシー、全部入ったよ……痛くないかい?」 「え、ええ………大丈夫でしてよ。」 痛みに耐えながらも健気に微笑むルーシーを見て、思わず胸が高鳴る。僕はそのまま、ゆっくりと腰を動かし始める。 「んっ……あっ、ああっ……♡」 抽挿に合わせてルーシーが可愛らしい声を上げる。その顔はすっかり蕩けきっていて、普段の高飛車さなど微塵も感じられない。 「はぁっ………気持ちいい、ですわ………♡」 お互いの手を絡め合わせ、恋人繋ぎをしながら腰を動かしていく。 「あ、ぁん……♡ プロキシさん………!♡ 好き、好きですわ………♡」 あのルーシーに甘い声で愛を囁かれ、どうしようもない興奮と多幸感を覚える。 身体をより密着させながら、激しく抽挿を繰り返していく。 「ひ、ぐぅっ♡ 愛していますわ、プロキシさん………!♡ 大好きですわ………!!♡♡ うぅっ♡」 耳元で囁かれた蕩けた言葉が、直接脳に響いて僕を狂わせる。 もう限界だ。僕はラストスパートをかける。 「ルーシーっ………そろそろ、出すよ………!♡」 「はい、はいっ………♡ 私の中で、存分に果てて下さいまし………っ!!♡」 ばちゅばちゅと肉と水のぶつかり合う音を立てながら、本能のままに突きまくる。 そして……… 「イクっ…………!!!♡」 ルーシーの小さな身体を思い切り抱きしめながら、絶頂を迎える。 同時にルーシーもまた達したようで、膣内がきゅううっと締まる。 「あっ………♡ あぁっ………♡ プロキシさん………♡♡」 余韻に浸りながら、しばらくルーシーに覆い被さった後ずるりと引き抜く。 ゴムの先には大量の精液が溜まっていた。もし膣内に出したなら、確実に妊娠してしまいそうな程の量だ。 「プロキシさん………幸せでしたわ………♡」 「ああ。ありがとう、ルーシー………」 ── それからのルーシーは焦りから解放されたのか、すっかりいつもの調子に戻っていた。 余裕ありげでふてぶてしい方が彼女らしいし、僕としてはむしろこっちの方が落ち着く。 郊外をルーシーに案内してもらったり、逆に六分街を僕が案内したりと、初日とは比べ物にならないほど平和な六日間を過ごし、僕とルーシーの恋人ごっこは期日を迎えた。 そして今日は、判定の日。この恋人ごっこ勝負の勝敗を、僕が決める日だ。 「おう、来たなルーシー!オレ様もプロキシも、待ちくたびれちまったぜ!」 「……今、予定時刻の十分前のはずですわよね?文句を言われる筋合いは無いと思いますわ。……そんなことは置いておいて、とっとと判定の時間にいたしましょう?」 二人の女の子が僕をじっ、と見つめてくる。この二週間で、彼女達の想いはしっかりと伝わった。 ……というか、そもそもごっこの範疇を超えていた気がしなくもないけど。 「えー………っと。」 僕の一言で、どちらか一方を喜ばせ、どちらか一方を悲しませてしまう。もしシーザーを選べば本当の恋人になるという話だったが、ルーシーの言動を見る限り彼女も同じ気持ちなのだろう。 つまり、単にどちらかを勝たせ、どちらかを負けさせるというだけでなく。 どちらか一方を失恋させてしまう、ということでもあるということだ。 なら、いっそ─── 「どっちも勝ち、じゃダメだろうか………?」 「「………はぁ!?!!?」」 同時に大声をあげて驚く二人。まあ当然のことだろう。彼女達にボコボコにされてしまう前に、訂正しなければ……などと考えていると、ルーシーが口を開く。 「ま、まあ……このバカ猪も私ほどではありませんけど、ちょっとは魅力的ですものね。分かりますわ。」 「ふ、ふーん?まあオレ様も?オマエのことはちょっとは認めてるけどな?」 おや……思っていた反応と違うな。 「ということは、プロキシさん………私達二人と、恋人になるということでいいんですのね?」 「その覚悟はあんのかよ、プロキシ?」 それは、もちろん。 「あるよ。これからよろしく、二人とも。」