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屋根が高い
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天空の花嫁の花嫁は娘~実子の奴隷嫁として祝福されし王妃ビアンカ

 Skebでのレズ堕ち小説の依頼を、また受けさせていただきました!

 皆さん、レズ堕ちへのこだわりが素晴らしすぎる……。

 今回は国民的RPGの大傑作『ドラゴンクエストV』より、主人公の娘(タバサ)×ビアンカとなります。

 花嫁論争に新しい一石を……!(やめろ)


屋根が高いのSkebページ

(https://skeb.jp/@ms4f6YXjaryTfBR) 






 少しばかりグランバニアの王城から離れた森の中、仲睦まじい母娘の姿がある。


「──タバサ、どうして笑っているの?これからの訓練は、少し危ないものなのよ」

「え、あ、ごめんなさい、お母様」


 タバサは母であるビアンカの姿を見上げながら、口元へ勝手に浮かんでくる笑みを抑えきれずにいた。

 タバサと兄・レックスも受け継いだ豊かな金髪が、三つ編みにまとめられた右横で揺れる様も。宝石のように美しい青い瞳が、優しくも理知的にまばたきを繰り返す様子も。薄めに塗った紅を塗った唇以外には化粧をしていないのに、少なくともタバサから見れば世界で一番美しい容姿も。

 何もかもが、タバサの隣で母であるビアンカが立っていること。生きて、共に歩んでいることの幸福を伝えてくれる。

 母のビアンカ、それに父であるリュカとは、タバサとレックスは長らく引き離された状態で暮らしていた。

 生まれたばかりの母が魔物によって攫われ、それを取り戻さんとした父も魔物は打ち倒したものの、最後の罠にかかり二人とも石像に変えられてしまったのだ。

 欲深い人間の手で二人の石像は売られてしまい、タバサは母の優しさと父の偉大さを従者のサンチョから聞かされる形でしか知らず、その温もりを感じることのないまま育った。

 その後にレックスと共に繰り広げた大冒険の末、タバサは父を救出し、そしてリュカと共にビアンカのことも遂に救い出した。

 そういう事情があるので、リュカともそう感じる部分はあるが、一緒に歩いている、隣にいてくれるだけでも心が温かくなり、大好きな気持ちが止まらなくなってしまうのだ。

 この辺りは、兄のレックスは非常に感情の制御が上手で、甘える時と我慢する時をしっかりと分けられている。普段は対等な兄妹のように接しているが内心では兄を尊敬し、もっと幼い頃は「お嫁さんになりたい」と願ったほどに慕っているレックスの立派さを、こういう時は意識してしまう。


「怒った訳ではないから。さあ、タバサ……これで練習をしてみましょう」

「はい、お母様!」


ビアンカの柔らかくも努力や苦労の刻まれた手から渡されたのは、革製の鞭だ。

 これまでタバサは、ビアンカやリュカを元の姿に戻すために必要だった、ストロスの杖を武器としてきたのだが、ビアンカを救出したことでタバサたち家族の因縁の根源・魔界に乗り込む計画が立てられており、地上よりも凶悪な魔物が蔓延る其処では流石に力不足だろうということになった。

 そこで新たな武器として、リュカが青年であった頃に大量に入手した……「カジノでどうしてか、当たる台が分かるんだよ。ヘンリーも驚いてたっけ」とはリュカの談……グリンガムの鞭を新たな武器にしようと決めた。決めたのだが……これまで魔法戦闘を主にしてきたので、鞭の使い方が分からない。

 そこで幼い頃から鞭の扱いに長けていたビアンカが、直々にタバサに指導をしてくれることになったのだった。


「(お母様からの指導……お母様と二人きり……えへへ……)」

「さあ、タバサ、まずはお母さんを狙って打ってみて?」

「えぇっ!?」


 母娘の穏やかな時間にうっとりしていたら、いきなりハードな指示が飛んできた。てっきり、モンスター相手に練習するものかと思っていたのだが。


「モンスターたちだって、魔界の魔王……ミルドラースによって狂わされてしまった、被害者の面があるでしょう? 襲ってくるならば自分の命を守らなければいけない。けれど、無益な殺生はいけないことよ……あの人に改心させられたモンスターたちと過ごした、あなたになら分かるでしょう?」

「そ、そうだよね……お母様、気を付けます! でも、そうなるとお母様が……」

「私のことは心配しないでいいわ。少しは勘を取り戻せていないところはあるけれど……子供の頃からリュカと、あなたのお父さんと冒険をしてきたんだもの。ふふっ、強いお母さんをちょっと見せたいところもあるのよ」


 やっぱり自分はまだまだ子供で、尊敬する母には敵わないのだということを、どこか嬉しく感じながらタバサは鞭を構える。間違えれば自分を打ってしまうこともある危険な武器だ。慎重に、狙いを定めなければ。


「(それにしても、お母様ってどうしてこんなに美人なのかしら……フローラさんやデボラさんとも会ったことがあるけれど、あの絶世の美女二人と並んでも、確かにお母様を選んでしまう気持ちがわかる……)」

「タバサ?」

「は、はい! いきます、お母様!」


 タバサとて鞭の使い方は分からなくても、レックスやサンチョに守られながらではあるが、過酷な冒険をしてきたのだ。戦闘のセンス自体は両親から受け継いだものがあり、タバサの奮った鞭は外すことなく、ビアンカの身体に吸い込まれていく。


「……っ」

「お母様、大丈夫ですか!?」

「ええ、少し驚いただけ。タバサはレックスほど直接戦うのは得意じゃないと思っていたけれど……やっぱり成長しているのね」


 多分、褒められた。

 そのことが嬉しくなって、タバサは今度はビアンカの周囲をとてとてと駆けまわりながら、その体のあちこちへと鞭を奮っていく。

 石になっていた期間もあって、ビアンカの身体はタバサほどの年の娘がいるとは思えないほどに若々しく、そして父リュカに負けないほどに強靭でもあった。子供たちを守る父の背中の頼り甲斐を知るタバサの鞭は、少しずつ強さを増していく。


「……っ……ぁ……んっ……」

「(お母様、攻撃を受けているのに……な、なんだか色っぽい……わ、私も、もう少ししたら、こんな風にセクシーギャルになるのかな……)」


 ほんの一瞬、ビアンカの吐息と艶めかしさに意識を奪われ、狙いが本来の個所から外れた。

 胴を打つはずだった鞭先は、ビアンカの豊かな胸へと吸い込まれ、ぱちんっ! と痛々しい音が響き渡る。


「っぁ……」

「お母様! ご、ごめんなさいっ!」

「だ、大丈夫よ、タバサ。驚いた、だけだから……んっ……」


 ビアンカは懸命にタバサを安心させる笑みを向けてくれるが、その額にはうっすら汗が浮かび、頬は少しだけ紅潮しているように見えた。タバサよりもずっと経験豊富なビアンカだが、ずっと打たれるがままで疲れてしまったらしい。


「お母様、すぐにホイミを……!」

「ま、待って。タバサの鞭の痕を見て、癖や軌道を考えたいの。気持ちは嬉しいけれど、回復はいいわ」

「そ、そう?」


 回復が必要ないというのなら、きっと大事では無いのだろうと思う。けれど、胸を打たれた時の表情、打たれた後の吐息……それは明らかに先までの余裕とは違う。

何か湿度のようなものが籠った熱を感じて、タバサは落ち着かない気持ちになる。


「(いつものお母様は綺麗で、ほぅ……と息を吐いてしまうくらい美しいのに……さっきに一瞬のお母様はなんだか……“可愛かった”、ような……な、なにを考えてるの、わたし!)」

「今日は、このくらいにして帰りましょうか。さあ、タバサ」

「あ……はい、お母様」


 伸ばされた手のぬくもりは、ずっとタバサの知らなかったもの、けれど想像の中よりもずっと心を躍らせて、それでいて落ち着かせもするものだ。

 けれど今日は……なんだか胸を高鳴らせる何かがそこに込められている気がして、タバサはビアンカの顔を見上げられない。

 さっきまでは嬉しくて笑っていたのに、変な子だと思われないか、少しだけタバサは心配だった。



「──ふぅ……」


 湯浴みを済ませ、ビアンカは寝台の上で息を吐き出す。

 寝着から覗く手や足に残る痕は小さなものだ。きっと一晩眠れば消えてしまう程度のものだろう。

 けれど、一つだけ……寝着の胸元を捲って覗き込むようにして見つめる傷だけは薄っすら赤く腫れて、ジン……と胸の奥に熱を伝えてくるようだった。


「タバサ、強くなったのね……」


 娘の成長を喜ぶ気持ちは、無論ある。というよりも、殆どはそれで胸の内は占められている。

 けれど、柔い部分に刻まれた傷を、何故か特別なものだと感じて……痛みよりも、ある種の快感として受け止めている自分がいることに、ビアンカは戸惑う。


「……気の、迷いよね。娘に鞭で打たれて喜ぶ母親なんて、そんな……」


 コンコン、とノックが鳴った。ビアンカの夫であるリュカは、夫婦でありながら入室の前にはノックで知らせてくれる。リュカの父であるパパスが大きな秘密を抱えて、共に冒険していた頃からの癖だという。

 少しだけ水臭いなと思うこともあったけれど、今日は大いに助かった。ビアンカはパッと胸元を正して、リュカの入室を促す。


「お疲れ様、今日はタバサの訓練に付き合ってあげたんだってね」

「え、ええ……レックスに比べれば、やっぱり女の子なのもあって、決して力は強くないんだけれど……成長しているんだなって、感じたわ」

「そっか。そうやって互いの時間を埋めていけるのは、よいことだと思う」


 リュカは黒髪を揺らして、静かに微笑んで見せる。

 そこには、同じように離れていた時間を、少しだけビアンカよりも先に埋めてきた、先輩の余裕があるような気がした。

 子供の頃、子猫……今のゲレゲレ……を助ける為に冒険した時は、自分がお姉さんだと思っていたのに。


「(この人は、私も知らない辛い時間をたくさん過ごしたはずなのに、笑えるくらい優しい人、なのよね……)」


 それはビアンカにとって、とても好ましいところだ。彼に乱暴な扱いを受けたことなど、アルカパの宿で初めて枕を共にした日から、一度もない。

 人は自分がされたことを返して、神様は自分ができなかったことを叶えてくれる……そんな言い伝えを昔に聞いたことがあった。もしかしたら、リュカの心根は人よりも慈悲深い神様に近いのかもしれない。

 急に、胸の腫れが熱を孕んだ気がした。ビアンカの顔に朱が走り、きっと聡いリュカは彼女が……発情していることに、気付いているだろう。


「……今夜はゆっくり休んで。明日からも、大変だろう?」

「え、ええ。ごめんなさい、あなたの気が一番急いていると思うのに」

「いいんだよ。もう、何も失わないために、誰かに失わせないために、僕らはミルドラースを討つんだ。焦るのは、禁物だ」


 リュカはビアンカの肩を軽く抱いて、そのまま「おやすみ」と隣の寝台へと入った。

 気遣いは、とても嬉しかった。嬉しかったけれど、こんな夜こそ、少し乱暴に抱いて欲しかった……。

 何を考えているんだと必死に自分の思考を否定し、大きくなっていく熱を抱えたまま、ビアンカも眠りについた。



 リュカが慈愛の人だとすれば、ビアンカは献身の人なのだと、ビアンカの父であるダンカンは評したことがある。

 リュカは自分が持っている底知れないほどの愛を分け与える人で、ビアンカは自分が大切と思った相手の為に苦労することを喜びに変えるタイプだと。

 だからこそ、まだ自身の病が直る前にリュカの冒険へ同行させ、自分の病の看護だけで生涯を遅らせたくなかったのだと、何時だったか語られた。

 その時はピンと来なかった……ダンカンの看病を苦だと感じていなかったつもりなのもあり……のだが、当たっているかも知れないとタバサとの訓練の中で、ビアンカは感じることがある。

 タバサが鞭を奮い、それが彼女の経験となって、大切な家族を……ずっと離れていた愛しい娘を守る。

 その喜びの表象として、痛みや苦しみは分かりやすかった。

 それを身勝手な喜びの為にもたらすような輩には、ビアンカは怒りを覚える。けれど、相手が最愛の娘であり、その痛みが彼女の人生の糧になると思うと……ビアンカはもっともっと、すべてをささげたくなってしまうのだ。


「はぁ、はぁ……がんばったわね、タバサ……」

「う、うん……お母様、今日はこの辺りで」

「いいえ、もう少し、もう少し特訓をしましょう……ふぅん……♥」


 ビアンカは色っぽい息を吐くと、四つん這いになってタバサを見上げてみせる。

 娘の目の奥に、悦楽が確かに宿っているのが見える。

 鞭を奮う時、ビアンカを鳴かせる時、タバサの瞳は何時も悦びと背徳の輝きを宿していた。その葛藤が、娘の成長につながるのだと思うと……ビアンカは、己を抑えなくなっていく。


「人型の魔物ばかりが相手ではないわ、タバサ。こんな風に、四つ足の獣が襲ってきたなら、どう打ち倒すかしら……」

「た、確かに。お母様、ありがとう! え、えいっ! えいっ!」

「んんっ……く、はぁぁっ……♥」


 喉から、甘い声が漏れ落ちるのが止められない。娘の前で四つん這いになり、背中や尻を鞭で打たれている……奴隷として酷使されているのではない、理不尽な暴力に屈しろと迫られているのでもない、愛しい娘が懸命に奮う鞭が与える痛みと、ほんのりと胸に宿る屈辱……。


「(ああ……タバサ、タバサぁ……♥ 母親に鞭を奮うごとに、あなたは少し強くなる……私よりも、強い命へ近づいていく……何もできなかった私が、あなたの糧になれるの……♥ お母さんは、それがたまらなく嬉しい……気持ちが、いいのぉ……♥)」

「はぁ……はぁ……お母様、なんて可愛い声……♥」


 どこか屈折した母の愛と被虐の快感を覚える母ビアンカに対して、娘タバサもまた少しずつ内心を変化させていた。

 この世で一番美しくて、冒険を幾つもしてきたと自負してきたタバサよりも経験豊富で、世界で一番強いのだと思っている父が愛する人……ずっと憧れていたぬくもりを、想像の中よりも強く与えてくれた人。

 そんな相手が、タバサが鞭を奮う度に甘い声を上げて、まるで悦んでいるように青い瞳を震わせる。

 ビアンカがタバサに何かをしてあげたいと願うように、タバサもまた普通の子供よりも少し大人びていて……兄レックスが天空の勇者としての役目を、幼くも受け止め全うしている影響が大きい……ビアンカに何かしてあげられないかと何時も思っている。

 そんなタバサの母への想いが、今この鞭の訓練を通じて、出口を見つけたような気がした。


「(お母様は……わ、わたしが鞭で打つと、気持ちいい……の? 痛いのがいい……とか? それも、誰でもいいんじゃないよね……モンスターにさえ、優しくできるお母様だもの……わたし、だけ? わたしだけが、お母様を気持ちよく、してあげられるの……?)」


 ぞくぞくと背筋を伝い、タバサの胸の内に冷たい熱情が宿る。

 鞭を奮う力は強くなり、慣れてきたこともあって視線はビアンカの顔に集中する。

 どこを打たれればより気持ちよく感じるのか、ビアンカの細かい表情の変化を懸命に読み取っていく……ビアンカの望み通り、これを通じてタバサは成長していた。

 やがてビアンカが口からぽたりと涎を零し、舌をすぼめた口から伸ばしてしまうように、背中を打てるようになっていく。特にお尻との境目辺りが、ビアンカは特に好みらしい。


「(お母様、ビアンカお母様ぁ……♥ あなたは、自分の美しさを自覚しているの……♥ あのフローラさんやデボラさん、絶世の美女である令嬢を相手に、勝っちゃ位にキレイなのよ……♥ そんなお母様が、ああ、そんな……淫らで愛らしい顔をしたら……♥ 男も女も、みんな夢中になるに決まってる……♥)」

「はぁぁっ……♥ んっ、ふぅぅぅっ……♥ た、タバサぁ……♥ 鞭は、打つ以外の使い方も、あるのよ……♥」


 ビアンカが顔を赤らめて、すぼめた口から突き出した舌を震わせて、母としての言葉を紡ぐ。

 美しい獣を躾けているような気持ちになりかけていたタバサは、そのギャップに脳を揺らされて、ますますビアンカへとのめりこんでいく。


「こうやって、鞭は……巻き付ける、という使い方があるの……相手を拘束したり、意識を奪ったり……」


 ぐるぐると革の鞭がビアンカの喉へと巻かれて、タバサはごくっと喉を鳴らす。

 もしも、本気で両手でもってグイッと引けば……流石に首の骨が折れたりはしないだろうが、ビアンカは忽ちに意識を失い、泡を噴いて気絶するだろう。失禁も……してしまうかも知れない。

 背筋を這い回る快感と支配欲は高まり、意識を失ってうつろな目をしたビアンカを幻視して、タバサはまだ未成熟な性の疼きを……股間がきゅっと切なく締まるような感覚を覚えた。


「ほら、こうやって相手の生殺与奪を奪ったわ……タバサは、どうするの……?」

「え、えっと、ビアンカお母様の意識を簡単に奪えるんだぞって、脅すとか……」

「お母様、じゃないわ。そんな丁寧な口調で、相手は言うことを聞いてくれないわよ……ビアンカと呼び捨てして……♥」


 ビアンカ。

 夫であるリュカはそう気安く呼んでいるが、ビアンカはグランバニアの王妃である。

 故に誰もが様付けをして呼び、タバサもレックスも「お母様」という呼称を使ってきた。

 呼び捨ては、とても特別な……伴侶にしか許されないものだと、そう思っていたのに。


「い、いいの……いいん、だよね……? ふぅー……ふぅー……ビアンカ……♥」

「あ、うぅぅ……♥」

「ビアンカ、ビアンカ……ビアンカ、わたしに赦しを乞いなさい♥」


 ビアンカは首に鞭を巻く過程で、タバサの前で跪くように膝を突いた状態にある。

 そんなビアンカの美しい金髪に、ぐりっと靴をにじらせたのは、タバサ自身の判断だった。

 足に力を籠めるごとに、首がゆっくりと絞められていく。きっとビアンカは悦んでくれると、タバサには確信があった。


「おっ……あぁぁっ……♥ ゆ、許してください、タバサ様ぁ……♥ わ、私が、ビアンカが悪ぅございましたぁ……♥」


 首を軽く締められて顔を赤くしながら、ビアンカの口から漏れる媚びるような言葉を聞いて、タバサの頭の中には完全に火が点いていた。それはメラ系の魔法のように、水をかけても消せない不思議な業火だ。


「それじゃあ、ビアンカ……♥ 何が悪かったのか、言ってみてよ……♥」

「そ、それはぁ……♥ いぎぃぃっ♥」

「適当に謝っただけなんだ♥ 嘘つき、嘘つき♥ そんな嘘で騙せると思ったなんて、可愛いビアンカ♥」


 ぐり、ぐりと頭を踏み躙る度に、ビアンカの喉から「ほぉぉっ♥」と甘い声が漏れる。タバサはそれを燃料に、母に対して尋問を続ける。


「あなたの罪状はねぇ……こんなに可愛く♥ 美しくて♥ 魅力的なのに♥ 娘を誘惑したことだよ♥ 反省して♥ 反省しなさい、ビアンカぁ♥」

「あっ、あっ、あぁぁ~っ……♥ タバサ様、タバサ様ぁぁぁ……ぐ、ぎぃっ♥ もっと、もっと締めてぇぇ♥ 頭、踏んでぇぇぇっ♥ 私のこといじめて♥ 貪ってぇぇっ♥」

「言われなくてもそうするんだから♥ ビアンカ、落ちろ♥ 落ちちゃいなさい♥ 口からブクブクって軍隊ガニみたいに泡を噴いて♥ おしっこ漏らしちゃえぇぇっ♥」


 ビアンカは意識こそ失わなかったが、真っ白に泡立つを涎を口の端から零しながら、タバサの前で……娘の前で静かに失禁した。

 それも、ただの失禁ではない……小水にしては粘っこく、潮が混ざっているのは間違いなかった。ビアンカは、娘に首を絞められながら、頭を足蹴にされて……達してしまったのだ。


「(あぁぁぁ……こんな快感、知らないぃ……♥ あの人との、リュカとの交情以上に、気持ちいいことなんて無いと思ってた……ううん、あの人と枕をかわすのは、今でも最高だと思ってる……でもこれは……それ、以上……♥)」

「お、お母様、大丈夫だった!?」


 正気に還ったタバサは、慌ててビアンカの首から鞭を解き、ぱっぱっと頭に付いた塵を払いながら、ビアンカを小さな体で抱きしめてきた。

 この小さなぬくもりが、先まで自分を支配していた……そのことに、ビアンカはまた興奮が沸き上がって来るのを意識する。


「だ、だい、じょうぶよ、タバサさ……タバサ……でも、すご、かったぁ……♥」

「お母様……いじめられるのが、好きなの……?」

「……そう、なんだと思う。けれど、あなたにだけよ……好きな人にされるから、気持ちいいの……♥」


 それはビアンカの本音であり、また彼女の性質を正確に言い当ててもいた。

 娘からいじめられると、彼女に尽くしている気持ちが確認できて、最高に気持ちよくなれる……倒錯した快感に溺れたことへの羞恥すらも、今のビアンカにとっては興奮の種火となっていた。


「そう、なんだ…それじゃあ、また訓練をお願いしても、いい?」

「……ええ、タバサ、様……♥」


 タバサの目には愛しい母に対してだけ芽生えた嗜虐の光があり、ビアンカの眼には生まれて初めて彼女の深淵に触れられた被虐の悦びがある。

 この日、母娘は普通の家族から一歩、逸脱した。

 もっとも、グランバニア王家自体が普通の家族とは言い難いところはあるだろうが。



 自分はリュカの妻なのに、子供が二人もいるのに、そしてなによりも……相手はその、娘だというのに。

 悩みは幾らでも湧いてきて、ビアンカがリュカの妻であり、レックスとタバサの母親である限り、決して解消されることはない。

 その上で、ビアンカとタバサは日に日に過激なプレイに励むようになってしまっており、今ではタバサの鞭の指導という建前すら忘れ、鞭を使わないことすらあった……既にタバサの鞭遣いは一流のものではあったが。


「(この前は、顔を踏んでもらっただけじゃなくて、靴を……タバサ様の靴を舐めさせてもらったわ♥ 私のここ、大切な場所を足蹴にして『ビアンカのおつゆで汚れてしまったじゃない♥』なんて言って……格好、よかった……♥)」


 ぐりぐりと顔を靴でにじられながら、自分の愛液を舌で舐めて綺麗にするのは、これまで感じたことのないほどの充足をビアンカに与えてくれた。

 それに、ビアンカを呼び捨てにしながら堂々と“主人”として接し、薄く冷たい笑みの奥に愛情をたっぷり込めて接してくれるタバサの姿は、天空の勇者として希望を纏うレックスの妹だとよくわかるくらい、格好よく見えた。


「(その前は、お馬さんごっこをしたのよね……♥ 森の中で四つん這いになって♥ お尻をタバサ様の可愛いくて小さな手で何度も叩かれて♥ 轡の代わりだって、鼻に指を入れてフックされて……はしたなく漏らしてしまったわ♥)」


 これはビアンカからの提案だったのだが、タバサはその“先”を見取る才能に目覚めつつあり、ただ四つん這いにして乗り回されるだけでなく、馬のように酷使されるのがたまらなかった。

 タバサが耳元で「ビアンカ、お前は名馬ね……♥」と囁いてくれた時など、一生お馬さんとしてタバサと添い遂げたくなりかけた。


「(そして、今日……鞭で首を軽く吊られながら、おマ〇コを……ああ、タバサ様のまだ熟れ切っていないそこを、舐めさせて頂いたの……♥ どんな男の子よりも先に、甘いおつゆを啜って……おしっこまで飲ませて頂いたわ♥)」


 ぐいぐいと鞭を容赦なく惹かれ、酸欠でボーっとする頭で懸命にタバサに、自分の産んだ娘の女の部分の奉仕する。これ以上の悦びなど、母親にとってはあるのだろうか。

 おしっこを飲まされる時も「口を指で開いて、ずっと笑顔でいなさい♥」と命じられて、傅きそうになるのを必死に我慢した。とても美味しくいただけたけれど、傅いて頭からかけられるのも、きっと気持ちいいだろう……。


「……ふぅ」


 そこまで考えたところで、ビアンカは自分が考えたことで冷静になる。


「どれだけ愛し合っても……夫婦になんて、なれないのに」


 ビアンカはリュカの妻だ。そして、リュカとは間違いなく尊敬と親愛で繋がっている。彼のことは大好きだし、彼の子供を産めて幸せだと心から言える。

 そんな相手が、きっといずれはタバサにも現れる。今は近くにいる年上の女性への憧れと、それを自分の手で穢す暗い喜びを、恋だと勘違いしているだけだ。

 あの甘いおつゆを滲ませていた、ビアンカの呼吸を塞ぐくらいに押しつけられれ、白目を剥いて絶頂を繰り返した膣を……男が貫き、子を成す日が来る。何しろ、王族なのだし。


「(私は、その日が来た時に耐えられるの……私の中の最も深いところを満たしてくれたタバサ様が、誰か別の男に娶られて……二度と私とは関係を持ってくれなくなる……普通の母娘に戻る……あぁ……!)」

「ビアンカ、大丈夫かい?」


 リュカの優しい声音に、まるで何か後ろ暗いところを見られたような反応を示してしまう。娘への屈折した恋心で悩むという、間違いなく後ろ暗い場面ではあるのだけれど。


「あ、あなた……」

「すまない、ノックは何度かしたんだけれど、調子が悪いのかと思って」

「そ、そんなことは無いわ。あなたと再会できた喜びを、感じない日はないもの」


 それは、紛れもなく本音だ。リュカを愛している、彼には何一つとして問題はない。世界一素晴らしい伴侶だと、胸を張って言える。

 ただ、それ以上にビアンカの胸を掴む少女が、二人の間に生まれてしまっただけ……リュカと夫婦の時間を過ごし、快楽に身を捩りながらも、心の何処かでは「タバサ様にメチャクチャにいじめられたい」と願ってしまっている。

 今日も、夫と妻の、王と王妃の時間が始まる……そう思って、精一杯の笑顔を浮かべる。そこに本当に嘘が無いことが、自分でも悲しくなってくる。

 しかし、リュカはうんうんと何度か頷いた後、ピンと指を立てて言った。


「タバサがね」

「た、タバサ!?」

「タバサが、何か悩んでいる様子なんだ。僕には相談できないことらしいけれど、何か聞いていないかい?」


 それは間違いなく、ビアンカに端を発することだ。

 考えてみれば当たり前だろう、彼女の方も悦んでくれているのは確信しているが……それでも、同性にして母親と、よりにもよって嗜虐と被虐の関係にあるなど、相当の懊悩に違いない。

 まさか全てを悟られて、責められている……胸の内が冷たくなっていくビアンカだったが、リュカは相変わらずどこまでも人をホッとさせる口調で続ける。


「君になら、話してくれるんじゃないかな。ビアンカに任せきりにするようで、申し訳ないんだけれど」

「え……」


 タバサの元に、行ける。行っていいと、リュカ直々に言ってくれた。

 それはビアンカの胸のつかえをすっと晴らし、彼女は直ぐに「ええ、そうね。わかったわ、今夜はあの娘と寝てみるわね」と告げて、てきぱきと準備を整える。

 ビアンカが今夜は夫婦の営みに乗り気でないと悟り、心遣いをしてくれただのろう……どこまでも優しい、最高の夫に感謝すると共に、後ろ暗い気もちが雲のように沸き上がって来る……。



「(ビアンカお母様と、結婚したい)」


 さて、タバサの悩みというと正にこれであり、全幅の信頼を置くリュカにこそ話せないものであった。艱難辛苦の末に再会した妻と娘が不貞行為をしているなんて、リュカのことも大好きなタバサにはとても言えない。

 けれど、もうビアンカを満たしてあげたいというだけでは、自分の中の気持ちは満たされない。ビアンカのすべてを奪って、傅かせて、苛め抜いて……その上で望むものを果てないくらいに与えたい。そう思う気持ちは、きっと愛だ。

 愛しいビアンカは大好きなリュカの妻であり、つまりがタバサの母親であり、そして同性でもある。トドメとばかりに、愛情表現は暴力を含む。あまりにも結婚までの障害は多く、きっと多くの人を傷つけてしまう。

 ビアンカに望まれて痕を付けるのは大好きだが、人を傷つけることはタバサは嫌いだった。偉大な父と気高い兄を見て育ったタバサの胸にも、王族の責任感は確かに根付いているのだから。


「タバサ、今日も眠れないの? 寝ないと、体力も精神力も回復しないよ」

「レックスお兄様……」


 タバサの片割れ、天空の勇者、初恋の人であり、今でも最も信用している相手、兄のレックス。

 タバサ以上に優しく気遣いのできる兄が、タバサの不調を気付かないはずもない。しかも、しばらくの間は悩む猶予も与えてくれた上での質問だ。

 本当にそつのない人である……実はタバサより十歳くらい年上と言われても信用するだろう。


「……その、例えばの話なんだけれど、お母さんのことが大好きな娘がいると思ってね?」

「まるでタバサみたいだね」

「た、例え話だからね! それで、お母さんへの好きは、家族の好きじゃないの……男の人が、女の人へ向けるような、好きなの。娘は、どうするべきだと思う?」


 自分で言っておいて、何も隠せていない問いである。正道の人である天空の勇者にこんなことを言って「汚らわしい!」と一刀両断されたらどうしようと、今さら怖くなってきた。


「うぅん、そうだね。誰かを好きになるとか、誰かと一緒になりたいとか……そう思った時に一番大切なのは、互いの相性だとボクは思う」

「相性……?」

「相手を満たしてあげられること。自分が、相手と居て満たされること。これが一番大切で、実際にはこれ以外のことってそこまで重要じゃないと思うんだ」


 とんでもないことを言っているレックスだが、しかしタバサのとっては救いになる言葉だった。相性は、いい。きっと最高だ。

 ビアンカの一番深い部分を、満たせなくてもなお夫婦になれるくらい、彼女を愛したリュカの娘だから、きっとタバサはビアンカの深いところに触れられるようになったのだと思うから。


「だから、好きなら告白すべきだと思う。その気持ちをただ抱えているだけだと、きっと何処かで“もういいや”ってなってしまうんじゃないかな。それって、すごく悲しいことだよ……答を出さずにやめてしまうんだから」

「告白、そう……そうだよね」

「それで、これも例え話。お母さんが大好きな娘には、お兄ちゃんが居るんだ」


 急な話の展開に、タバサは目を丸くする。


「そのお兄ちゃんは、どんなことがあっても妹の味方だよ、きっとね」

「……ありがとう、お兄様! 大好き!」


 感謝と共に勢いよく抱き着くタバサを、レックスは「わぁ」と言って受け止めながら、背中を優しく撫でていた。



「お母様!」

「た、タバサ? どうして部屋にいないの、私はあなたに……」

「わたしは、お母様が好き! 一生、お母様のことをいじめてあげたい! ずっとずっと悦ばせてあげたい! 結婚、したいの!」


 怒涛の告白に、ビアンカは完全に凍り付く。

 人気のない夜の王城の廊下、夜行性の仲間モンスターたちすらも眠りにつくほどの深夜である。

 誰かに聞かれていることは無いと思うが、誰に聞かれて構うものかという覚悟がそこには感じられた。


「た、タバサ……」

「お母様は、どうなの? わたしと、普通の母娘に戻る? もう、鞭で打ってあげることも出来ない。頭や顔、乳房を踏んであげるのも無理。おしっこだって飲ませてあげられない。そうなっても、仲のいい母娘で居続けられる?」

「い、いやっ! そんなの、嫌よ!」


 ビアンカの喉からも、考える余裕のない本音が漏れだした。

 ずっと抱え続けていた、愛する人には全てを捧げ尽くしたい、愛されている証拠に痛みや苦しみも与えて欲しい……最高の男であるリュカにすら満たしきれない欲望を受け止めてくれる相手が、たまたま……たまたま、最愛の娘だった。


「私も……ビアンカも、タバサ様と結婚したい……! 毎日いじめてほしい! 鞭で体中を打って欲しいし、お馬さんごっこだってして欲しい! 言葉攻めもいっぱいされたいの! タバサ様が、好きなのぉぉっ!」

「ビアンカお母様!」


 母娘は、夜の廊下で互いの想いを伝えあい、そして夫婦に……婦婦になって添い遂げたいという、その思いを交わし合った。

 小さな体を抱きしめるビアンカ。大きな体を抱き返すタバサ。

 二人の想いは、真の意味でこの時に通じ合い……母娘よりも先、母娘であり恋人同士として歩み出した。

 恋人が番になる為には、こなさなければいけないことがある。すべてを失ったとしても、本音を伝えなければならない相手がいる……親への挨拶は、必要な儀礼なのだから。


「──そうだったんだね。祝福するよ」

「え?」


 ……だからこそ、場合によっては廃嫡や放逐だってあり得ると思っていたのに、リュカが笑顔でそう答えたことに、二人は驚愕していた。


「あ、あなた、その、失礼だけど、意味は分かっているの? 私は、娘と添い遂げようとしているのよ? それも、痛みを与えられて悦ぶ、常ならぬ関係として!」

「お父様、幾らなんでも器が大きすぎるわよ! わたし、お父様に殴られるくらいの気持ちで来たのに! そ、その、世間的にはこれって、絶対に認められない感じで……」

「殴る、か。僕は、それが出来ないから」


 リュカは静かに語る。教主イブールを打ち倒し、自ら終わりを告げた光の教団に奴隷として囚われる前。宿敵ゲマの配下によって、嬲り殺された父パパスのことを。その時に刻まれたトラウマは、今でも胸に残っている。

 その後の過酷な奴隷生活も重なって、リュカの中では暴力自体に対する忌避の心が芽生えた。他者をそれで屈服させようとする輩へ行使することに、躊躇はない。それでも、理由なき暴力は決して振るえなくなってしまった。


「だから僕は、本当はビアンカがどこか物足りなさそうにしているのに、気付いてはいたんだ……なのに、それをずっと黙って、満たせないのに誤魔化していた。謝るべきは、僕の方だ。ビアンカを、ずっと縛り付けてしまって」

「そんな……リュカは悪くないわ。そんな優しいところに、私も惹かれたんだもの。謝らないで、リュカ……! あなたは立派な人、優しい最高の男よ……!」


 ビアンカがそう訴えた瞬間、リュカはニヤッと悪い笑みを浮かべた。

 タバサは知っている、彼女の父は優しくて善良だが……頭もいいし、機転だって利くのだと。


「それじゃあ、ビアンカとタバサも謝るのはよそう、ね?」

「うぐっ……お父様、ズルい……」

「僕は、正直なところ嬉しいんだ。僕の愛した人を、本当に幸せにしてくれる人が、僕の娘だったんだよ。こんなに光栄なことってある? レックスが天空の勇者だったことも含めて、僕は子供たちから欲しかったものをもらってばかりさ」


 もう一度リュカが心から「祝福するよ」と告げたのを契機に、タバサとビアンカは改めて見つめ合った。

 父であり、夫である人に、近親の同性愛を賛美してもらえる。こんな幸せな結婚など、あっていいのだろうか。


「ビアンカお母様……いいえ、ビアンカ。リュカお父様に代わり、あなたを必ず幸せにする……徹底的に苛め抜いて、すべての快楽をあなたにあげる」

「ああ……タバサ、様ぁ……♥」


 ビアンカの顎を少しだけ乱暴な手つきで支えると、タバサはその唇を奪う。

 軽く窒息させるほどの激しい舌遣いと、息をも奪う程の激しい口づけ。

 一足先の誓いのキスと、白目を剥いてお漏らしする“元”妻を見つめて、リュカは静かに「ほぅ……」と息を吐き出した。



 そこはかつて、ビアンカがタバサとレックスを出産した部屋だった。

 その直後にビアンカは魔物に攫われてしまい、以降はなんとなく縁起が悪いということで使われていなかった部屋だが……ビアンカとタバサの縁の始まりの場所として、ここ以上の場所は浮かばなかった。

 ビアンカが二人を出産したベッドは、軽く埃が払われてリュカと呼び寄せたレックスが座っている。

 その眼前には、ウエディングドレスを纏ったビアンカと、真っ白なヴェールと黒いボンテージを身に着けたタバサ、二人の花嫁の姿があった。

 魔界に乗り込み、魔王ミルドラースを打ち倒す……その前に、家族だけでの“一足早い結婚式”をあげようというのは、リュカの提案であった。

 ビアンカはウェディングドレス姿のままでその場で土下座をし、タバサは鞭を手にその頭を踏み躙る。ビアンカの喉から「あぁっ……♥」と愛し気な声が漏れた。


「ビアンカ……わたしの愛しい奴隷妻♥ わたしに鞭で打たれ、馬扱いされ、小水を飲まされて……♥ かつての夫リュカとのセックスよりも、それは気持ちよかったのよね♥」

「は、はいぃ……リュカとの交情は幸福そのもの……♥ 私の人生の中でも至高の快感の一つですが……そ、それでもタバサ様にいじめられる方が、ずっと気持ちよかったですぅぅ♥」


 甘えたようなビアンカの声を聞きながら、タバサは恍惚とした表情で以て鞭をビアンカに振り下ろす。

 娘の妻となる女の喉からは「おひぃぃぃっ♥」と快感の声が響き、引き裂かれたウェディングドレスの下からは、いやらしい下着が覗いていた。


「恥ずかしくて着れないと思っていた“エッチな下着”も、わたしとの行為の際はむしろ、悦んで身に着けた……そうよね、ビアンカ♥」

「はいっ♥ はいぃっ♥ た、タバサ様に、可愛がってもらいたかったんですぅ……♥」

「くすっ……可愛いビアンカ♥ わたしもかつては、レックスお兄様と結婚をしたいと願っていたわ……どう、嫉妬するかしら、ビアンカ?」

「うぅぅっ♥ レックス、ズルいぃぃ……♥ タバサ様は、私のお嫁さんなのにぃぃっ……♥」

「安心して♥ 今はあなたの方が、ビアンカの方が何千倍も好きよ……だから、結婚するんだもの♥」


 互いの愛が本物であり、これまでで最も深いものであると宣じられる度に、リュカは「いいぞ!」とか「その調子だ!」と声をかける。

 レックスの方は「参ったなぁ」と照れたような顔をしていたが、その手は拍手を行っており、二人の関係を心から喜び、祝福しているのは間違いなかった。


「わたしはここに、グランバニア王リュカへと誓います……母ビアンカを、一生マゾ奴隷妻として愛し続けることを……♥」

「──王として、君の父として確かに聞き届けた」

「は、はいっ♥ ビアンカは♥ 娘に、タバサ様に♥ 一生マゾ奴隷妻として♥ 身も心も捧げる事を誓いますぅぅぅっ♥」


 ビアンカの絶叫じみた誓いと共に、タバサが足で以てビアンカの顎を撫で、体を起こさせる。そして、勢いよく鞭を振り下ろした。

 タバサの手にしている鞭は革製だが、ビアンカの指導によって学んだ技術を活かすべく、グリンガムの鞭と同じ先端が三つあつものとなっている。

 それらはビアンカの両乳首と陰核を正確無比に打ち付け「おへぇぇぇぇぇぇっ♥ イッくぅぅぅぅぅぅ~っ♥」というマゾアクメが、誓いの口づけの代わりとなった。


「お父さん、世界が平和になったら……」

「ああ、その時は国民、いや世界中の人が祝福してくれる中で、ビアンカとタバサの結婚式を行おう」


 いつか来る平和を夢見て、硬く誓い合う父と息子。

 当然、娘とその妻となった母の心も一つであり、家族は形を改めつつも、魔王討伐に向けてより強固に一つとなったのだった。



 ──魔王ミルドラースは、偉大な人間の王と天空の勇者、そしてその家族を始めとした仲間たちの前に敗れ去った。

 世界には再び平和が取り戻され、グランバニアの地では今日も“女王”とその妻が街の視察を行っている。


「ビアンカ、あちらを見て♥ フローラさんとデボラさんよ♥」

「はい、タバサ様♥ あの二人も結ばれたんですね♥」


 女王となったタバサの視線の先では、グランバニアへと移住したフローラとデボラ、サラボナの大富豪の姉妹が愛し気に唇を重ねて、姉妹同士の愛に耽っている。フローラの夫であるアンディは、その光景を穏やかに見守っていた。

 デボラの胸には妹であるフローラへの恋心があったのだが、フローラは既に彼女の為に命を賭けられる男、アンディと結ばれていた。しかし、ここグランバニアでなら重婚も可能である……同性婚も、近親婚もだ。

 街中には同性婚、近親婚、多重結婚……中には異種結婚している者の姿もある。旧グランバニア王リュカの、一番の忠臣とも言われたキラーパンサー・ゲレゲレと、妖精のベラなどがその代表と言えるだろうか

 そんな真の意味で愛に自由な国の象徴として、母ビアンカを娶り即位したタバサは、エッチな下着一枚だけのビアンカに首輪をつけて歩かせながら、時おりその丸く見事な尻を鞭で打つ。


「あぁぁ♥ タバサ様ぁ♥ み、みんなの前で……国民の前で、イッちゃうのぉぉっ♥」

「くす、イキなさい、ビアンカ♥ わたしとあなたの愛をみんなに見せてあげましょう♥ あなたのその淫蕩で美しい姿が……世界の平和の象徴なのだから♥」

「あはぁぁぁっ♥ イクっ♥ イクぅぅぅぅ~っ♥ タバサ様の鞭でイクのぉぉぉっ♥ みんな、見てぇぇぇぇっ♥ グランバニア王妃の、恥ずかしい絶頂見てほしいのぉぉぉっ♥」


 ぷしゃぁぁぁっ♥ と派手に愛液を噴き出しながら、幸福な絶頂を迎えるビアンカ。

 その姿に顔を赤らめるものはいても、視線を逸らしたり蔑む者は一人としていない。

 すべての国民が、二人の愛を祝福している。

 その温かな空気の中で、タバサは母の尻を何度も打擲しながら「愛しているわ、ビアンカ……永遠に♥」と、何時ものように深い愛を語るのだった。



「──私はかつて、過ちを犯した。決して許されざる過ちだ……人と、天空人が結ばれることを拒絶し、その果てに過酷な生を天空人の末裔に強いてしまった」


「……自分の常識にないものを、拒否する心は誰にでもあります。例え、神様にだって」


「だが、その血筋はやがて地上の守り人となり、今代において再び魔界の脅威を打ち払った。私は、間違っていた……愛を否定することで産まれる秩序など、この世にはあってはならないのだ」


「僕も、そう思います」


「……お前の娘と元妻が、その証明をしてくれることだろう。私が誤っていたのだと、千年の繁栄を以て教えてくれ。私はいま一度、地上を見守ろう……今度は、すべての愛の守護者として」


「ええ、それがいいと思います」


「……お前は、これからどうする?」


「そうですね。テルパドールのアイシス女王のもとにレックスを送ったら……彼女は、幼い少年が好きなんだそうですよ……もう一度、魔界に渡ろうと思います。今度こそ、すべての因縁を断つために」


「エスターク、か。お前は、それでいいのか? 愛の守護者として生き続ける。己の愛は求めずとも好いと?」


「愛なら、もう貰いましたから。ここまでありがとうございます、あなたもどうぞお元気で……マスタードラゴン」

天空の花嫁の花嫁は娘~実子の奴隷嫁として祝福されし王妃ビアンカ

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