「──聞き間違えだと思うから、もう一度聞くわね、セス? ……あなた、小学校って言った?」
真紅の髪を揺らしながら、豊満な肉体を誇る美女が、何処か呆れたように口を開く。
パープルをベースとしたストライプ柄のフレアパンツに、レースの装飾が入ったノースリーブの白シャツ。腹部を露出した上半身には赤ネクタイを締めており、足は動きやすいサンダル履き。
主婦だと言われれば「まさか」と思うが、では何の仕事をしているのかと問われると、返答に困る格好をしている。
彼女の名はヴァネッサ。表向きは主婦で通しているが、実態は諜報機関“リング”のエージェントである。
銃や刃物を使わず、卓越した身体能力とボクシングのみで、超常的な存在や改造人間の類とすら渡り合う、一流の格闘家でもあった。
そんな彼女の元に下された、組織から新たな指令……それ日本のとある小学校を調査せよという、ヴァネッサならずとも困惑するしかないものだった。
「もしかして、子供のことを考えて下見の機会をくれたとか? あっという間だものね、子供が大きくなるのは。これまで組織に忠実に仕えてきた私への、ちょっとしたボーナスかしら?」
冗談めかして言葉を帰せば、同僚のセスからウィットに富んだジョークだったという告白が聞けるかと思ったのだが、向こうから帰ってきたのはどこまでも真面目な報告だ。
「三珠鹿角……ええ、覚えてるわ。KOF個人の部で優勝した子でしょ? 私も参加して、不知火舞に惜しいところで敗れたから……まさか、その舞が小学生の女の子に負けて、しかもあんな恥ずかしい姿を全国に晒すなんて……小学生?」
自分で口にしていて気づく。もしや、その日本の小学校というのは……。
「……日本なんて、特異なファイターの宝庫じゃないの。草薙を始めとしたデーモンスレイヤーの家系に、麻宮アテナみたいなサイコソルジャーまで。小学生の女の子が一人、格闘家として卓越してるからって、組織の調査対象になるのは」
ヴァネッサの言葉は途中で止まる。
セスからの報告で読み上げられる格闘家たちの名前が、不知火流のくノ一・舞だけでは無かったからだ。
「ムエタイクイーンのキングに、ネスツの残党・アンヘル。S.I.Nとの関係を疑われているハン・ジュリに、“世界一有名な女性格闘家”春麗刑事……ですって? 冗談でしょ……全員が“小学生の女の子に負けてる”……?」
これが尋常ならざる事態だと、ようやく理解し始めたヴァネッサ。そんな彼女の端末に動画が送られ、ヴァネッサは通話を繋げたまま、その内容を確認する。
『あひぃぃぃぃぃ~っ♥ もっとぉぉっ♥ もっどぉぉぉぉっ♥ 私のケツぶっ壊してぇ♥ もっともっと嬲ってぇぇぇぇっ♥ 好き♥ 紅葉のこと好きなのぉぉぉっ♥ ロリコン雑魚負け嫁のおちり♥ もっとぺちぺちしてぇぇぇっ♥』
『キングさんったら、時どき思い出したようにリベンジ挑んだ来ては、雑魚負けするんだもんね♥ 本当はこうやってカウンターに押し付けられて、スパンキングでマゾイキするのが癖になってるんでしょ♥ 変態♥ 大好き♥』
『お゛っ♥ お゛ほぉぉぉ~っ……♥ 紅葉にケツ叩かれながら、だい、だいしゅきって言われるの、気持ちいい~♥ 頭ふわふわするぅ……紅葉のモノだって思い知らされるぅぅ……幸せ、幸せだよおぉぉっ♥ ひぎゃぁぁぁぁっ♥』
そこには、自身が経営するバー“イリュージョン”のカウンターへと押し付けられ、日本人の少女によって尻を打擲されては、マゾヒスティックな快楽に酔い、涎を垂らして絶頂を繰り返す、ムエタイの達人・キングの姿があった。
ただ暴力に屈しているのではなく、時おりキスをねだっては唇を重ねるその顔は、心から幼い少女にほれ込み、彼女の暴力を含む愛を受け入れているのが一目で分かる。
ヴァネッサは、その表情をかつても見たことがあった。ことごとく技を返され、最後は子宮に巨大な球体を叩きつけられて、KOF決勝の舞台で失禁敗北した舞が、表彰式の時に優勝者の少女にべたつきながら浮かべていた顔だ。
ヴァネッサの知るキングは、男女問わず人に媚びるタイプではなく……先に名前の挙がった格闘家たちも同じ状態になっているのならば、これはもう不自然としか言いようがない。
「これだけの女性格闘家を叩きのめして、それもペドフィリアに性矯正して交際しているパワフルな少女たちが、全員が同じ小学校、全員が同じクラス……少なくとも、私ならここへ子供を通わせたいとは思わないわね」
動画と共に送られたデータの中には、格闘家以外の厄ネタを抱える少女たちも何人かいた。
ある少女など、幼くして鷲峰組という日本のヤクザ組織のヒットマンであり、ヴァネッサたちの界隈では悪名高いロアナプラの街から、ヤバいハッピートリガーを連れて帰ってきたという情報まで記載されている。
「OK、セス。どうやらこの子たちには、ただの気のいいお姉さんじゃなくて、戦うお母さんエージェントとして接する必要がありそうね。何かしら超自然的な存在が関わっているのか、それとも秘密結社絡みか……調査してみるわ」
それでもヴァネッサは、これまで積み上げてきたエージェントとしての経験と、家族を支えなければならないという使命感に突き動かされ、同僚からもたらされた指令を承諾した。
そうして、日本へと渡る準備の手始めとして、訪日中に家族が食べる食事の作り置きを始めるのだった。
※
「──お姉さん、昨日もここに居ましたね」
「ん? ああ、気付かれちゃったか~。いや、君のね、動きに見とれちゃって」
日本のとある公園。
学校が終わってから夕刻まで、ひたすらに拳を奮って蹴りを放つという、そんなトレーニングを繰り返している小学生の少女を、ヴァネッサは数日に渡って観察していた。
実際に少女は……ヴァネッサの調査によって、木崎須美という名前が判明している彼女の動きは、小学生にしてはかなり洗練されたもので、実践を積んでいる格闘家や、専門的なトレーニングを積んでいる者に、僅かに劣る程度だった。
そう、劣る程度だ……卓越したセンスはあるが、それでも女性格闘家を打ち倒せるレベルではないし、ましてやKOFで優勝するなど不可能だろう。
性格が悪いことをしているなとは思いつつ、ヴァネッサは例の小学校のクラスの生徒の中で、危険度が低くかつ格闘に興味のありそうな生徒を選別し、接触の機会を待っていたのだ。
ヴァネッサの美しくも陽性の魅力を称えた容姿は、少女の警戒心を解くのに一役買っていたし、向こうから話しかけるように仕向けたことで、不自然さも感じさせないように配慮している。彼女がやはり、一流のエージェントだった。
「クラスメイトに、KOFで優勝した娘がいるんです。それで、ウチのクラスはちょっとした格闘技ブームで……」
「少し前までは、女の子が格闘技なんて……みたいな風潮もあったのにね。先人たちに感謝ってところかしら」
「ふふっ、そうかも知れません……あの、ヴァネッサ選手ですよね? KOFにも何度か参加されている」
「あははっ! よかった、戦績奮わないから気付かれないかと思った!」
快活に笑って見せるヴァネッサだが、KOFで全力を出したのは秘密結社ネスツを壊滅させる時くらいであり、それらは当然テレビ放送されていない。
常人よりは遥かに高い実力を持つものの、いまひとつ振るわないファイター……そんな印象を与えられているのなら、むしろ好都合だと言えた。
「KOFで見た時からずっと、ヴァネッサさんのこと格好いいって思ってました。飛び道具とか、武器まで使う人だっているのに、拳一つで戦っていくの、すごく格好良くて……それに、すごく綺麗だし」
「くすっ、ありがと。既婚者を褒めても、何にも出せないわよ?」
「そ、そんな……お話しできただけで、嬉しいです……」
もじもじと照れたような態度を取る須美は、どうやら他のクラスメイトと同じで同性愛の傾向が多少なりあるらしい。このくらいの年頃の娘は、友情や憧れと愛情の区別がつかず、悩んだりするものだ。
「(私にも居たかな、そんな対象。結局は、最愛の旦那に収まったんだけどね)」
「あ、あの……も、もし良かったら、指導を……手合わせをお願いできませんか!? ケン・マスターズ通信空手だけじゃ、強くなるのに限界があるなって思ってて……本物の格闘家の方と、拳を交えてみたいんです!」
「通信空手だけで、あそこまで出来るようになるのは凄いと思うけど……。でも、いいわ。日本旅行に来るはずが、子供が熱を出しちゃってね。一人だけでの観光にも飽きちゃったし、付き合ってくれる?」
「つ、付き合う!?」
ぴょこんと身長の半分ほども飛び上がって見せる須美を、可愛いなと思いつつもヴァネッサは少しだけ罪悪感を覚える。
須美が本当にヴァネッサに憧れてくれている少女でも、何か裏のたくらみがあるのだとしても……ヴァネッサの本気の前では、せっかく褒めてあげた彼女の実力と才能は、跡形もなく打ち砕かれることになる。
「(本当なら、頭を撫でて優しく流してあげるくらいのこと、してあげたいんだけどね……君の学校の秘密に迫るために、少し派手めに勝たせてもらうわよ)」
「そ、それじゃあ、全力で行きます!」
「OK、あなたのことをしっかりと磨いてあげる……上げていくわよぉ!」
そうして、人気のない公園にて、ヴァネッサの調査活動の幕が開けた。
※
「捕まえました……♥」
「あぐっ……し、しまった……!?」
ダウンを取られて跳ね起きようとした直後、ヴァネッサはその頬をしっかりと須美にホールドされてしまい、まるで乙女に口付ける王子のような構図になってしまう……片方は三十路で、片方はローティーンの少女なのだが。
ヴァネッサがここまで追い込まれたのは、この数日の間に須美が見せていたファイトスタイル……それを彼女が“一切使わなかった”からだ。
須美の本来のファイトスタイル……それは“捕食と狩り”とでも言うべきもの。
縦横に振り回す両手を“ばぢんっ!”と打ち合わせることで、間に挟まれたものを粉々に砕く……まるで魔獣の顎を再現したかのような攻撃に、未熟な正拳や直蹴りが来ると思い込んでいたヴァネッサは、あやうく初手でKOされかけた。
「私の攻撃って、どうやっても単純になっちゃうから、普通の徒手空拳も鍛えた方がいいよって、華代ちゃん……クラスメイトの子が、提案してくれたんです。確かに、手数が増えた気がしますね……♥」
須美はそう言って笑っていたが、そこで直ちに対応し、須美への評価を上方修正して立ち回ってきたのは、エージェントして優秀なヴァネッサなればこそだろう。
だが彼女のファイティングスタイルであるボクシングは、須美の“捕食と狩り”とは相性が悪すぎた。腕の長さはヴァネッサの方が上だが、相手の間合いに拳が入れば“食い千切られ”かねないのだから。
結果、攻めあぐねているところを、使ってこないと無意識に決めつけていた正拳突きで体勢を崩され、そのままホールドされてしまったのだ。須美の“挟み込む力”は凄まじく、ヴァネッサの身体能力でも振りほどけない。
「はぁ……はぁ……♥ 憧れだったんです、ヴァネッサさん……♥ 両手しか使わない、ボクシングスタイルの格闘……♥ 二本の腕だけでも、格闘家になれるんだって……あなたのお陰で、視界が開けたんです……♥」
「あははっ、それは何より……恩人への配慮ってことで、この手は離してくれない?」
「ちゃんと、後で離します……後で……♥ んっ……♥」
それこそ捕食するように、須美の唇がヴァネッサへと迫って来る。やはり、この娘も同性愛傾向があったらしい。
ケダモノのように貪るキスをされるのだろうと当たりをつけ、ヴァネッサは少しだけ「旦那に悪いなぁ」と思いながらも、それを反撃の機会と見て待ち構える。
既に出産経験まであるヴァネッサからすれば、日本人のティーンである須美ほどは、キスは神聖なものでもない。夢中になったところで軽く顎を打ち抜いて、お説教をしてやろうとヴァネッサは大人の余裕で構えていた。
「(最近の女の子はおませさんね。日本人の娘は貞淑で恥ずかしがり屋って聞いてたけれど、古いのかしら……まあ不知火舞や麻宮アテナみたいな娘もいるしね……んむぅぅぅぅぅぅっ♥)」
じゅるるるるるるるるっ♥ じゅぞっ、じゅぞぞぞぞぞぞぞっ♥
ちゅぶっ、ちゅずずずっ、じゅるっ♥ ちゅぽっ、じゅぽぉっ♥
耳へと届いてくる激しい水音と、背筋を駆け巡る未知なる快感。
ケダモノが食いつくように、歯がぶつかるほど乱暴なものと決めつけていたキスは、ヴァネッサの舌を巧みに絡めとって、ちゅこっ♥ ちゅこっ♥ とこすり上げるところから始まった。
旦那ともこんな深いキスを交わしたこともないし、そもそも誰とも経験がない。キスを軽く見ていた時点で、ヴァネッサは何処かで「口内は性感帯である」ということを、忘れてしまう程度のキスしかしてこなかった。
この日本人の少女とのキスは、まるで違う。舌が敏感な場所だと覚えこまされ、口の中に他者の唾液が溢れるのを心地よく感じてしまい、歯列を舌で舐め上げられるだけで、ズボンにじわぁっ……♥ と蜜が染みていく。
「(そん、なっ……♥ わ、私……こ、子供とのキスで、感じて……んふぅぅぅっ♥ い、イクの止まらない……♥ うそ、でしょ……体が、キスされただけで言うこと利かなかくなってる……♥ こ、こんなの、知らないぃぃ……♥)」
ローティーンの少女が、人妻で経産婦の自分の知らない口付けで以て、蕩かしてくる……その格闘能力だけでなく、相手の性戯についても見誤っていたことを思い知りながら、ヴァネッサは白目を剥きながら体を痙攣させ続ける。
舌が伝えてくる熱、行内に広がる少女特有の唾液の甘さ、緩み切った股間の湿り、そこに酸欠の苦しみと快感が合わさって、ヴァネッサの意識は少しずつ遠のいていく。
完全に落ちる……意識を快楽の中で失う……そう思った瞬間、ちゅぱっ……♥ とヴァネッサの唇から須美のそれが離されて、銀色の橋が互いの唇の間を伝った。
れろっ、れるぅっ……と橋を舐め取り、口の中に収めていく須美が、ヴァネッサを愛し気に見つめながら囁く。
「降参ですか、ヴァネッサさん……♥ 子供にキスされて、負けちゃうんですか……♥ 格好いいヴァネッサさんが、私にキスされただけで……蕩けちゃうんですかぁ♥」
ずっと丁寧だった須美の口調が、ひどく挑発的なものに変わる。
快感と、羞恥で理性がすっかり弱まっていたヴァネッサは、本来なら負けを認めて解放のチャンスを狙うべきなのに、感情のままに口を開いてしまっていた。
「こ、これくらい……なんとも、無いわぁ……♥ 大人のオンナを、舐めちゃ駄目よ、お嬢ちゃ、ん゛ん゛んーっ♥」
舌を絡めるベロチューから、次はひたすらに己の唾液を飲ませ、息を留めるディープキス。舌を絡めとられて快感に染め上げられていたヴァネッサは、確実に堕としにかかってきたキスに抵抗の術を持たない。
「(あっ……あぁ……♥ いい、匂い……♥ 小さくて、柔らかくて……あったかくてぇ……♥ こんなに心地よいキスが、この世にあるの……♥ 私がこれまで経験してきたのは、全部……なんだったのぉ……♥)」
腰をに手をまわして抱きとめられ、豊満な人妻の胸と少女の未成熟なそこが擦れあう。ぷしゃぁぁぁっ……♥ とひと際派手に潮が吹きだし、ズボンを台無しにして滴った。
ぷつっとサスペンダーが切られ、マン汁で重くなった下ばきがストンと落ちる。
ぐしょぬれになった下着が露わになり、指先がくちっ……♥ とはっきりと透けてしまったマ〇コの形をなぞってきた。
「(もっと、もっとしてぇ……♥ キスしながら手マン♥ マ〇コいじってぇ……♥ 負けたい……負けたい♥ 負けていいから、早くぅぅっ……♥ せ、セックスしてぇぇ……♥)」
「あむっ♥」
「んひゅうぅぅぅぅぅぅぅぅっ♥」
唇を重ねたままで、舌を柔らかく噛まれ、同時に指がつぷり……とヴァネッサの秘所へと入り込んできた。
肉竿だって幾度も入った場所なのに、少女の指は蕩け切ったそこを完全に掌握しているようで、細い子供の指一本が入った時点で、ヴァネッサはイキ狂ってしまう。
ぷはっ……♥ と唇が離されると同時、ぐらっとヴァネッサの身体は支えを失い、倒れこむとブリッジの姿勢でマン汁を噴き出す、卑猥な噴水へと変貌した。
鍛え上げられた腹筋を幾度もムキッ♥ ムキッ♥ と躍動させながら、腰をへこつかせて愛液を垂れ流す。
「あ゛へぇぇ~っ♥」と唸るその顔は、大人の余裕など何処にもなく……動画で見たキングのそれと同じ、ペドフィリアのマゾ女のアヘ顔でしか無かった。
「手合わせ、ありがとうございました。やっぱり、ヴァネッサさんはお強いんですね……くすっ♥ 明日も私、ここで特訓をしますから──良ければ見に来ていただけますか?」
「うひぃぃっ♥ ほぉぉ~っ♥」
腹筋にちゅっ♥ とキスを落とされ、その快楽でじょぼじょぼと小便を漏らしてしまうヴァネッサ。
卑猥な公園のオブジェと化した彼女を置いて、須美は去っていく。
少女が立ち去った後も、ヴァネッサはしばらく立ち上がることもできず、キスの快楽を反復しては腰へこブリッジ絶頂を繰り返していた。
※
──翌日。
公園では今日も、須美が“余技”である通信空手の型の練習をしており、小学生とは思えないほど鋭い拳や蹴撃を放っている。
軽く汗ばむ程度まで訓練を続けた頃、公園にふらりと来訪者が現れた……ヴァネッサだ。
彼女は昨日までの余裕に満ちた態度をすっかり顰めて、まるで人の目を避けるように背中を丸めて歩いている。エージェントとしての隠形ではなく、まるで悪いことをして責められるのに怯えているような、情けない姿だった。
「こんにちは、ヴァネッサさん♥ また来てくれたんですね……今日も、手合わせお願いします♥」
「あっ……あっ……♥」
辛うじてボクシングの構えは取るヴァネッサだったが、その視線は完全に須美のぷるんとした桜色の唇に注目しており、まるで気合が入っていなかった。
「うぎぃぃぃぃぃ~っ!? 砕けるぅぅぅぅっ! し、死ぬ、死んじゃううぅぅぅぅ~っ♥ た、たしゅけてぇぇぇぇぇ~っ!」
結果、まともに“捕食と狩り”の一撃を受けたヴァネッサは、その鍛えられた腹筋をメキメキと圧迫され、蜘蛛につかまった羽虫のようにメチャクチャに手を振り回し、無様を晒して命乞いをする。
百年の恋も冷める、彼女の旦那でも愛情を失うような痴態だったが、須美だけがキラキラと輝いた眼をしていて、すぅ……とヴァネッサに顔を近づける。
「ほら、ヴァネッサさん……♥ この距離なら、必殺のアッパーが入りますよー♥ 小学生の子どもなんかに負けない、熟女の実力を見せてくださいよ……♥ ほらほら♥」
そう言って、わざわざ腹筋を締め上げつつ、ヴァネッサに自分の顎を見せつける。渾身のヴァネッサの拳が突き刺されば、防御能力に関しては“格闘家の平均値”程度の須美は、KO寸前まで追い込まれることだろう。
ぶくぶくと白い泡を口から漏らし、失神寸前のヴァネッサは、須美の顔が至近距離にあるのを見て……。
「んふぅぅぅっ♥ れろれろれろぉっ……♥ きしゅ♥ きしゅ、させてぇ……♥ んほっ♥ ふぅぅっ♥ キスぅぅぅぅっ♥」
まるで馬のように口をすぼめて伸ばし、べろべろと舌を突き出してキス乞いをする。
拳なら届くが、キスは届かない……一流の格闘家であるヴァネッサが、それを理解できないはずもない。彼女は勝利よりも、一時の快楽を選ぶほどに、ただ一度の少女からの口辱で堕ち切っていたのだ。
ぱっと締め付けていた腕が放たれ、ヴァネッサは圧迫から解放された拍子に放尿しながら、ぺたんと尻餅をつく。お漏らしをしながら、少女の唇を見上げて涎を垂らすヴァネッサは、まるで廃人のようだ。
「くすっ、可愛い……♥ ヴァネッサさんは、二回も私に負けちゃいましたね♥ ううん、分かってるんです……ヴァネッサさんは手加減してくれたんですよね? 優しい、優しいヴァネッサさん……でも、ご褒美くらいはもらえませんか?」
「はひゅっ……きしゅっ……ご、褒美ぃ……♥」
「ヴァネッサさんが、旦那さんと子供を大切に思ってるのは知ってます、KOFでも実況やインタヴューで言ってましたもんね……♥ でも、今だけは。私のことが、木崎須美のことが一番大好きだって、言ってくれませんか?」
それは、ヴァネッサの中に残った防衛線。崩壊しかけている彼女の人格の、もっとも中枢を支える最後の理性。
どんな危険な任務も家族の為にこなし、報酬もすべて家庭に注いできた。家族愛こそが、ヴァネッサの戦う力の根幹。
そんなヴァネッサは、須美からの屈辱的な提案に、それまでの痴態が嘘のようにすっくと立ちあがって見せると──。
「んほぉぉぉぉっ♥ ほっ♥ ほぉぉぉっ♥ 好き♥ 好きぃぃっ♥ 須美ちゃんが好き♥ あなたが大好きよぉぉぉっ♥ 家族なんてどうでもいいのぉ♥ あなたに比べたら価値なんて無い♥ 捨てちゃう♥ あなたの為に捨てるぅぅっ♥」
ヴァネッサがむわぁっ……と雌臭を漂わせる腋を丸出しにして、既に何度も絶頂と失禁でぐしょぐしょになった股間を突き出しながら、思い切り腰へこ踊りをして須美に媚びる。
その顔には自分を未知の快感へと高めてくれる、娘ほどに年が離れた少女への堕落した愛情が滲み切っており、古い愛情を無価値なものだと擲ってすら見せた。
須美はその様子に心から感動した様子を見せると……身長差の関係で顔を埋めることになる、腋にまずちゅっとキスを堕とす。
「おひぃぃぃぃぃっ♥ 腋マンにキスぅぅぅっ♥ おばさんのくっさい腋マ〇コに、須美ちゃんの唇でキスされちゃったぁぁっ……♥ おぉぉ……漏れるぅぅぅっ……♥」
「んちゅっ、れるっ……♥ ヴァネッサさんは、おばさんじゃないです! 私の大好きなヴァネッサさんを悪く言うのは、ヴァネッサさんでも許しませんよ、このババァ! かりっ♥」
「いひぃぃぃぃぃ~っ♥ ご、ごめんなさいぃぃっ♥ 須美ちゃんみたいに可愛い子の♥ か、カノジョになるの初めてだからぁぁっ♥ は、反省しますぅぅっ♥ ババァ反省しますぅぅぅ~♥ おおぉぉっ♥」
「ふふっ、わかってくれればいいんですよ、ヴァネッサさん……♥ んっ、大人のお姉さんのおしっこの匂い、好き……♥ これから腋マンにキスしたら、必ずおしっこ漏らしてくださいね♥ どこでも、誰の前でも……ですよ♥」
須美に腋を啜られ、軽く噛まれ、何度もキスされて、腑抜けのようになりながら、鼻水と涎塗れの顔でヴァネッサは何度もうなずく。頷くたびに股間からは、ぷしゃっ♥ ぶしゃっ♥ と小便が漏れ出して、命令を素直に聞いていた。
「ほら……綺麗な顔を見せてください……♥ ふふっ、ヴァネッサさんは美人なのに、鼻水噴いちゃって、涎も止まらなくて、酷い顔……旦那さんも幻滅しますよ♥ 子供さんだって、近寄りません♥ 絶対です♥」
「あぁぁっ……♥ 言わないでぇぇ……ううん、もっと言ってぇぇぇっ♥ 須美ちゃんにバカにされるの、気持ちいいのぉぉっ……も、もう一回だけ、ババァって言って……♥ 須美ちゃんに、ババア扱いされたいぃ……♥」
「ふぅ……人がせっかくカノジョ扱いしてあげてるのに! ババア呼びされたがるとか何様ですか、この年増! 私が大好きだって思った時には、もう結婚してた裏切り者! 次に裏切ったら捨てます! 捨てますからね、ババアが!」
「おほぉぉぉぉぉっ♥ は、はいぃぃぃっ♥ ヴァネッサは二度と♥ 須美ちゃんを裏切りませぇぇぇんっ♥ ババアは須美ちゃんだけのお嫁さんでしゅぅぅぅっ♥ 年とっても可愛くしてぇ♥ ずっと可愛がってもらうのぉぉぉっ♥」
「くぅぅっ♥ おばあちゃんになっても、ヴァネッサさんだったら可愛いに決まってるじゃないですか♥ この、舌出せババア♥ 覚えさせます♥ ヴァネッサさんにとどめ差します♥ キスで負けなさい♥ 負けちゃえババアっ♥ 好きっ♥」
じゅるるるるっ♥ とトドメのベロキスが落とされて、ヴァネッサの最後の理性が失われた。エージェントとしての使命も、格闘家としての矜持も、家族への愛も……須美とのラブラブキスに比べれば何の意味もない。
「(あぁぁっ……しあわせぇぇ……♥ そう、そうだったのね♥ 女性格闘家たちは、みんなこれを知ったから……♥ 彼女たちは賢かっただけ……なんて愚かだったのかしら、私は……♥ もう、絶対に須美ちゃんを悲しませない……♥)」
力強く須美の身体を抱きしめながら、潮と小便と愛液の混ざったものを垂れ流し、絶頂し続けるヴァネッサ。
また一人、女性格闘家が幼い少女の恋人へと堕ち……しかし、その事実は誰にも知られることは無い。
──数日後、リング機関へと提出された報告書には、こう記されているばかりだった。
『──調査の結果、対処が必要な要因は発見できず。むしろ、優秀な格闘家の卵たちとして、シャドルーなどの秘密結社の干渉から守るべく、リング機関の保護が彼女たちには必要である。その責任者として、自身が立候補したく──』
今回の攻め役
※木崎須美(きざき すみ)
・小学生。海道華代や小笠原紅葉のクラスメイト。クラスの中では比較的、おとなしくて礼儀正しい性格をしている。また指摘された弱点を埋めるために鍛錬に励むなど、格闘に対して非常に真摯でもある。
・蹴りや頭突き、投げなどを含めた総合格闘技の方が強いというのは、多彩な技がKOFを通じてテレビで流れ、ストリートファイトが街中で始める世界では一つの常識であり、自分のファイトスタイルに悩んだ時期もあった。
・そんな折に見たヴァネッサの(フッ飛ばし攻撃以外)すべて手技というファイトスタイルに大いに感動し、彼女のお陰で“視界が開けた”という程にヴァネッサのことを慕っている。
・“捕食と狩り”と称される、両手を鞭のように振り回し、交差させることで素手での切断、裁断を可能とする凶悪な技の使い手であり、挟み込む力は小学生どころか格闘家の域さえ超えている。子供特有の身体の柔らかさも秘訣らしい。
・異様なほどキスが上手いが、これも実際には“捕食と狩り”の応用だと思われ、挟み込み、蹂躙し、しごき上げるという“戦闘”としてのキスハメセックスを得意とする。彼女は一途なので、ヴァネッサにしか使わないが。
・ケンがやっている通信空手の鍛錬も行っており、そっちの筋もいいらしい。その内『ジャスティス学園』のひなたのように、足から火が出たりするようになるのだろうか。
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2023-01-16 08:32:37 +0000 UTCminasaba
2023-01-16 08:17:09 +0000 UTC