──科学の発達した時代においてもなお、飛びぬけた技術力が見て取れる研究室だった。
その中央で無数の機会に囲まれながら、白衣姿の美女が時に様々なデータを打ち込み、時に実験の経過をモニターで以て観察している。
色白の肌。黒縁のメガネから覗く、クールな切れ長の瞳。長身も手伝い、整った目鼻立ちは、グラマラスなプロポーションによって更に強調されている。豊かな髪は少しばかりが癖が強いようで、茶色の長髪は所々が外はねしていた。
白衣の下は、赤と青の6面分けで構成された、少々奇抜なデザインのミニワンピース。この二色の対比にこだわりがあるのか、右足には赤、左足のは青のハイヒールを履いており、パンストに包まれた脚線美は当然のように極上。
ここまでは魅力的な部分しかなく、男どころか女であっても喉を鳴らしてしまいそうな麗人なのだが、たった一点。白衣の左肩に刻印されたワンポイントが、すべてを台無しに……否、むしろ反転させている。
真っ赤なリボンに白字で“R”の文字が二つ。
それは世界最悪の軍隊、世界征服に最も近づいた私兵集団と恐れられた、レッドリボン軍のマーク。
ある時期に突如として壊滅してしまい、時期が近いことから古の魔王ピッコロに滅ぼされたのだ等とも言われることがある、逆に言えば御伽噺を落ちださなければ滅びに納得が見出されないほどの、悪魔の軍団。
壊滅したはずのそのマークを白衣に輝かせ、女は不敵な笑みを浮かべて奇妙な実験を続けていた。
「波動の観測データも上々……後は16号の再生が終わり次第、クローン軍団の調整を行って大規模侵攻を開始するだけ。ふふっ、そうすれば──存分にフルコースが味わえる」
ぺろりと唇を舐める仕草は、何処か愛嬌すら感じさせるのだが、彼女が見つめている画面には高名な格闘家たちが映し出されている……つまりは、人を相手に舌なめずりをしてみせたということだ。
女の名は、無い。生前はボミという名だったのだが、彼女の記憶からは完全に消えている。
識別用に与えられているのは、人造人間21号という型番。永遠の命を手にする為に、自らを20番目の人造人間として改造した狂気の天才科学者ドクター・ゲロが作り出した、最後の女性型人造人間。
優秀な頭脳を持つ研究者……ボミのことだ……の細胞をベースに、あらゆる戦士の細胞を組み込むことで製造された、バイオロイド戦士。かつて地球を混乱させた怪人“セル”と、開発コンセプトは似ていると言えるだろう。
ドクター・ゲロが自らの創造物に殺害された後も、隠された研究室にてコンピュータが開発を続けており、完成したのは数年前……素体の年齢は別として、人造人間としてはまだ十にも満たない年齢である。
そんな21号は、レッドリボン軍とドクター・ゲロの理想を叶える為……というのはほとんど建前で、己の欲求を叶える為に研究活動を行っていた。
「もうすぐスイーツ食べ放題……! 世界征服のついでに、全ての人間の“味”を採点してあげる。支配なんて興味はないけれど、そうした方が強い連中が集まって来るものね。そうすれば、あんたも何も言えなくなるでしょう?」
自分の胸を見つめて、性質の悪い笑みを浮かべて見せる21号。まるで、そこに自分以外の誰かがいるかのような仕草だった。
21号は生物を菓子に変えるという、魔人のような力を持ち合わせており、これによって常に捕食衝動に駆られており、すべての生物を自分の餌としか見做していない。
彼女が目的のために動き出せば、世界中に大混乱が広がることは必定だが……極上の食事の写真を何度も確かめるように、格闘家たちを映しているモニターを覗いた21号の目が、ピンと跳ね上がった。
「……だれ、この女?」
画面の中央に、奇妙な女が立っていた。
巫女服というのだろうか、白と赤の装束を纏っている女は、とにかく大きかった……大きすぎた。女性の中では長身な方の21号ですら、見下ろせるほどに背が高い。
そして、髪はそんな背丈の腰どころか膝まで届くほどに長い……何故敢えて膝と表したかというと、女が猫背気味に頭を前に倒しており、ばっさりと髪がかかって顔が見えないように垂れ下がっていたからだ。
髪質はモニターでも分かるほどに劣悪で、あちこちに枝毛やほころびが見えている。手入れというものを知らないのだろうか。
モニターが映し出しているのは、ドクター・ゲロが抹殺対象としていた……21号からすると“楽しみな食事”に過ぎないが……孫悟空と、ピッコロ大魔王の生まれ変わり……マジュニアと名乗っている個体の、天下一武道会での決勝戦だ。
悟空とピッコロが激闘を繰り広げている武舞台、女は何故かそこに佇んでいる。この映像を何度か確認した時には、こんな女はいなかったはずだし、審判にしても金髪とサングラスの男性だったはずだ。
「気持ち悪い女ね。まるで──」
まるで──幽霊みたい。
科学者にして、技術の結晶である人造人間が口にするには、あまりにも陳腐な表現に、21号は苦笑する。映像データも古い、何か支障が起きて他の映像と混ざっているだけだろう。
そう思っていた21号の方へ……女がひたっ、と一歩近づいてきた。
画面の中で動いただけだ。一歩、前に歩み出した。それをどうして……21号は“自分の方に向かってきた”と思ってしまったのだろう。
「……本当に気持ち悪いわ。映像、変えて」
コンピューターが21号の声を認識し、画面は孫悟空と完全体となったセルとの対決の光景に変わる。天下一武道会を参考にした武舞台は、この後セルの気まぐれで吹き飛ばされることになる。
……その奥に、さっきよりも近づいて、女が立っていた。
「は……?」
ぼさぼさの黒髪、異様なほど高い背丈、薄汚れて所々破れた巫女装束。
そして、髪の間から片方の目が覗いているのが、女が近づいたのでわかった。
綺麗な、目をしていた。不気味な、死んだ馬か何かのような目をしていると思っていたのに、まるでこちらの内心を見透かすように、澄んだ目をしている。
21号が顔をひきつらせて、咄嗟に視線を逸らしかけた瞬間……女はひたひたひたひたと歩みを進め、孫悟空が瞬間移動を使ってセルの間近に接触し、かめはめ波で上半身を消し飛ばすのを“突き抜けて”……モニターにぶつかって来た。
無論、モニターに女が激突するなんてこと、起こるはずがない。
女は……ずるぅりと、画面から這い出してきたのだから。
「なっ、なっ……お、お前は!?」
びたんと、高い位置のモニターから頭から落下し、女の巨体が跳ねる。
仰向けになっていた女の下半身が起き上がり、手を使わない異様な方法で、上半身もせりあがって来る。
そうして、先までモニターの中にいたはずの不気味な女は、21号の正面に立っていた。
モニターの映像がメチャクチャに乱れて、何処かの海の光景、寂れた郊外の一軒家、森の中の賽銭箱、何かの碑、古井戸などが順番に映された後、画面に大きく「貞絵」という文字が浮かび上がった。
「サダ、エ……? こ、こいつの名前なの……!? はぁっ!」
21号の判断は早かった。彼女の体には、あらゆる戦士の遺伝子情報があり、様々な戦闘スタイルに関する知識もコンピューターに与えられている。“敵”に対する行動は速やかだ。
モニターが吹き飛ぶことも躊躇せず、外周が黒い鮮やかな炎のような光弾という、禍々しい攻撃をぶっ放す。
孫悟空らが使うエネルギー弾による攻撃に対抗する為、“アブソリュートリリースボール”と名付けた、21号の得意技の一つ。
光弾は女に直撃し……女は本当にビクともしなかった。
「は……?」
確かにエネルギー弾は当たっているのに、服や髪が焼ける臭いも、女が衝撃で弾き飛ばされることもない。
まるで干渉自体を受けていないかのように、女は腹に光球がめり込むのも構わず、ひたひたと21号へと近づいてくる。アブソリュートリリースボールは、そのまま女の体にめり込み……押し潰されたように、消えてしまった。
「ずぁっ! だだだだだだだっ!」
一瞬で間合いを詰め、21号の連撃が女に叩き込まれる。その一発ごとが、通常の人体ならはじけ飛んで痕跡すら残さないレベルの連撃。達人を越えた、超人の域に入った者にのみ許される武技。
「(なに、なんなのよぉっ!? こ、こいつ、どれだけ殴っても手ごたえがない! いや、手ごたえはある、確かに肉にめり込んでいる感覚はあるのに……それが、芯に伝わっていない!?)」
かつてレッドリボン軍では、生態兵器としてブヨンというバイオ獣の生成を行っていたが、まるでその個体を思わせるような、物理攻撃が届いていない感覚。
21号は一旦距離を取ろうとして……耳元で、誰かが囁くのを聞いた。
『──かぁんかぁんだらぁ』
それは、聞き覚えのある声だった。ひび割れて、ノイズのようなものが混ざっているが……21号自身の声だ。
己の声を聞くという奇妙な体験の意味を理解するよりも早く、女の体に異常が起きた。
女の下半身が、緋袴から伸びていた足がじゅるんっと蛇体に変わり、上半身にはめきめきと新たに二対の腕が生えてくる。髪の間から覗く目は、ぎょるんと爬虫類のものへと変わっていた。
六本腕に蛇の体という、魔神のような姿に変化した女……貞絵は、滑るような動きで21号を捕えると、その両手をあっさり拘束し、下半身も蛇体で締め上げてしまった。
「ば、バケモノ……!? いぎぃぃぃぃっ……! こ、こっちからは、触れられなかったの、にぃぃ……ど、どうして、一方的に……きゃあぁぁぁっ!?」
残った四本の腕が、ワンピースを引き裂く。二本の腕が、その胸を少し強めにぎりぃぃっ……と揉み上げ、ワンピースの残骸を投げ捨てた腕が、腋の下をくりくりと弄って来る。
「う、あぁぁっ……♥ お、お前、何し……んきゃぁぁっ♥ ひっ、ひうぅぅっ♥ や、やめろぉっ♥ この、バケモノぉ……んひぃぃぃっ♥」
ずるぅぅぅっ……と、拘束されている下半身と蛇体の間に、尾の先端が入り込んでくる。巧みに動くその個所は、パンスト越しに21号の秘所をずりずりと擦り上げ、蛇の鱗が擦れて言うような快感を人造人間へと与えてくる。
「(こいつ、まさか……わ、わたしを犯す気なの!? わ、訳がわからない! 理不尽すぎる! いきなり出てきて、なんだっていうのよぉぉぉっ!)」
21号は非常に狡猾だが、しかし実体験としての経験が不足していることもあり、想定外の事態の発生に弱い。というより、貞絵の起こしている現象に関して言えば、対応できるものの方が希少だろう。
じゅるんっと、髪の間から長い舌が覗き、21号の露わになった臍を舐め始める。腕の愛撫や尾の擦り付けに比べて、その動きは妙に巧みで繊細で、21号の感覚はメチャクチャに混乱していく。
「ひぅぅぅっ♥ そ、そんなところ、舐めるなぁ……♥ んぉっ♥ うあぁ……違う、違うぅ! わたしは、こんな無様な声なんて出さないぃぃっ……ひおぉぉっ♥」
遂にパンストだけでなく下着まで鱗に巻かれて引き裂かれ、直接的に蛇の尾で擦り上げられる秘所の快楽に、21号は体を弓なりに反らせ、口をすぼめて絶叫してしまう。口の端からは勝手に涎が漏れ、眼鏡の奥には涙が浮かんでいた。
ぷくぅ……♥ と己の乳首が膨れていくのが分かり、21号の顔が羞恥に染まる。腋をくちくちと弄んでいた腕が伸び、乳首だけを摘まんでぎゅっと押し潰してきた。
「ひぎぃぃぃっ♥ いっ、いっ、いぃぃぃっ♥ や、やめてぇぇ……も、やめてぇぇぇ……♥ な、なんでもするっ♥ わたしにできることなら、なんでもするからぁっ♥ も、もう、犯さないでぇぇぇぇっ♥」
悲鳴をひり上げる21号に、貞絵の目が爬虫類の無感情なものから、あの妙に澄んだ人のものに変わる。
そうして、しゅるんっと舌がしまわれると、髪が左右に分かれて、貞絵の顔が露わになった。
「あっ……♥」
21号には、顔の美醜への興味はあまりない。素体の方は結婚し、二人の息子までいたのだが、彼女の持つ欲求は食欲だけだ……今、無理やりに性欲を引きずり出されているが。
そんな彼女ですら、息を飲んでしまうくらい、美しい顔が髪の下からは覗いていた。まるで白塗りの人形のような、整い過ぎて不安すら感じさせる造形だ。
魔神めいた外見とのギャップが凄まじく、却って異形感を強めるのだが……貞絵は、すっと21号の唇へと己のそれを近づけてくる。
「(──かかった! このまま口からエネルギーを吸収して、逆転してやる!)」
21号のエネルギー吸収器官は、口内を含めた食道と消化器系だ。相手を菓子にして摂取しなければならないという手間はあるが、リアルタイムで能力を向上させたりもできる。
菓子にして丸のみにする訳では無いので、消化して倒すと言うことは出来ないが、それでもエネルギーを引きずり出して逆転してやると、潮らしい演技を取っていた21号はほくそ笑む。
そうして、唇がゆっくり重ねられ……ぎょるんと“21号の”目が白目を向いた。
「(んえぇぇぇぇぇっ♥ ま、待って、まっ……キス、上手すぎる……♥ こいつ、バケモノの癖に……ひぃぃぃんっ♥ え、エネルギーを、エネルギーを吸い取って……あはぁぁぁぁぁぁっ♥ なにこれぇぇぇぇっ♥)」
じゅるんっと伸びた舌が口内だけでなく、食道を、内臓を舐め回す。体の中から愛撫され、エネルギー吸収の余裕などまるきりない。
ほぼ同時に、蛇の先端がぴんと直線を描くと、つぷっ♥ つぷぷっ♥ と秘所の中に挿入されていく。
男の肉竿などでは絶対に経験のできない、挿入されるごとに少しずつ太くなっていくという、異形の快感が21号の体を駆け巡る。
体の内側を荒れ狂う、正体不明の二種の快感の前に、21号は完全に掌握され、抵抗の意志を失い……ぶぴっ♥ と鼻水を噴いて失神した。
……直後、21号の目に、突然理性の光が宿る……そう、理性だ。食欲に、捕食衝動に支配されていない、理知的な光だった。
「んっ……ふ、あぁぁっ……♥ あ、ぅぅ……じゅぽんっ♥ はっ……はっ……♥ 表に、出られている……快感で、あの娘が弱まったから……んっ、あぁぁっ……♥ ありがとう、ございますぅ……♥」
……実は21号の中には、相反する二つの人格が存在している。
食欲を満たすことしか興味のない、悪の人造人間らしい狂気を宿した人格。
これに対して、元となった研究者……ボミのことだ……をベースにした、落ち着いた大人の女性としての人格も備わっている。
こちらは、捕食衝動が強まるごとに力を弱め、これまでは眠ったように体の中で閉じ込められていたのだが、貞絵によって悪の人格が失神した為、こうして表に出る機会を得たのだ。
「……あ、あの、こんなことを頼んで、聞いてもらえるかは分からないのだけれど……この施設を、破壊してもらえませんか……? ここは、存在してはいけない場所です……か、代わりに……わたしの体を、捧げますから……♥」
貞絵がやろうと思えば、力ずくで21号を犯せるのだから、交換条件など本来は成り立つはずもない。
だが、貞絵はしばらく蛇の尾で21号を優しく突いていたが……しゅるんっと人の形に戻ると、首筋に顔を埋めながら、くちゅくちゅと秘所を指で弄り始めた。
聞き入れてくれた、ということなのだろうか。21号……善の21号は、貞絵が与えてくる快感に「あっ……♥」と素直な喘ぎ声をあげる。
悪の人格との戦いで深く考える余裕はなかったが、彼女には家族や恋愛に憧れている一面があった。そんな21号にとっては、貞絵の愛撫がとても優しいものに感じられたのだ。
『──まぁぁふぃぃ』
耳元で、囁き声がする。それは、21号自身の声音だ。
周囲の機器や、モニターなどが火を噴き、メチャクチャに画像が乱れ、データが吹き飛んでいくのが分かる。コンピューターウィルスの類だろうか? この不可思議な存在……貞絵は、そんなことまでできるのか。
崩壊していく研究施設の中で、例えここが丸ごと吹き飛んでも傷も負わないような、そんな屈強な二人は交情を続ける。くちゅっ、ぐちゅっ♥という淫らな水音が、炎や爆発の音に紛れていく。
……この炎の中で、21号が再生しようとしていた人造人間も、きっと塵に帰ってしまっただろう。そのことに、小さな痛みを感じる。
「(おやすみなさい、さようなら──)」
別れの言葉を心の中で囁きながら、同性との性交を続けるのは、彼女が新しい人生を歩み始めるケジメのようでもあった。
──その後、荒野で不審な爆発が観測されたというニュースが一部を騒がしたが、おおむね世界は平和を享受していた。
人造人間21号の行方は杳として知れないが……彼女の研究施設跡に関してはレッド製薬が「バイオハザードの可能性がある」と調査を行い、後の騒動の種となっていく。
もっとも、もう彼女からすれば、それは気にするほどのことではないのだろうけれど。
今回の攻め役
※貞絵(さだえ)
・怪異。ボロボロの巫女服を纏った、異様な長身の女性。まるで手入れされていない髪の毛は腰どころか膕(膝裏)まであり、猫背気味に前にばさりと投げ出していることが多く、不気味。髪の合間の顔は人形のように整っていて、澄んだ綺麗な目をしている。
・匂宮葉子の暴れている『僕のヒーローアカデミア』の世界の住人……なのだが、一応《怪異》の《個性》持ちだと言われてはいるものの、実態はよく分からない。戸籍も過去の遍歴も不明で、本当に人外の可能性もある。
・実際、AFOが個性黎明期に、似たような存在を見かけたことがあるらしい。その時は赤いドレス姿で、常に気道のねじれた様な唸り声を発していたとのこと。
・青色神社と呼ばれる廃神社の境内に潜んでおり、「20代以下」の「女性」が訪れた場合のみ、様々な現代妖怪やネットロアの力を使って襲い掛かって来る。目は澄んでいるが、ヴィランなのは間違いないのだ。
・家出したばかりの頃の夜羽廻千佳と互角の激闘を繰り広げていたところで、匂宮葉子に仲裁され、不可侵条約を結んでいた。葉子や千佳の悪だくみにのり、様々な世界で出現するようになる。
dekoi
2023-01-05 09:32:37 +0000 UTC屋根が高い
2023-01-04 02:29:01 +0000 UTCdekoi
2023-01-04 02:16:53 +0000 UTC