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ゆゆづき
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【紹介&話】エルデ



Erde エルデ

40cmくらい 500gくらい 妖精 女性型 年齢それなりに高い

一人称エルデ 二人称/(種族名)さん ロボットさん/ロボットさん


物知りで礼儀正しい妖精。達観しているが好奇心は旺盛。

妖精にしては落ち着いていて、体も大きめ。

人にも動物にも植物にも優しいが、一個体の生死には拘らない一面も。


妖精は万物に宿った精霊が姿を得たもので、性格も行動も知識も元々の性質に縛られる。

エルデは妖精でありながら色々できて色々知っていてどこにでも行ける。それはエルデが地球の妖精だから。

精霊とは生まれては消える物の感情のようなもので、エルデも地球から生まれた様々な感情の一部に過ぎない。


魔物に脅かされ人類が隠れ住む世界で、

自分を人間だと思い込んでいる壊れたロボットさんと出会う。


壊れたロボットさんのラフ。


AXL00A13 ロボットさん

身長150cm 82kg(破損時79kg) アンドロイド 無性別

崩壊戦争時に製造されたアンドロイド。戦闘用ではなく外見も思考も人間にそっくりに造られている。

ありとあらゆる知識を記憶していたが、エルデが発見した際には破損していてデータも多くが失われていた。



最初は伺かでやろうと思ってた二人でした。挫折しましたが。

名残の表情やエフェクト差分。


地球の妖精。スケールが大きいようでそうでもない。

偉そうだけどそうでもない。


自然の中の人工物の上で。

朽ちた人と咲く花と。


戦争の後の人が滅びかけて文明が衰退した世界なのでそんなイメージ絵がちらほら。





見た目がお気に入りの子でなんとなくで描いた絵も多いです。


ここからずっと途中で放置してるエルデの話を、絵は途中までしかないけど公開してしまおうかと。絵本の形で描こうと思ったものの2Pで止まってます。


エルデとロボットさん

01

02

03

そこには、顔の半分が剥がれ落ちて金属を晒した、少年とも少女ともつかない容姿の人形がいた。

理解が追い付かなかった。

自分は普通にご飯を食べて寝て学校行って仕事して生きていた人間のはず…なのだけれど具体的なことが思い出せない。

まるで模範的な人間の記憶を植え付けられたかのようだった。

「大丈夫です?」

「うん。でもよく思い出せなくて……知ってることあれば教えてほしい。とりあえずきみは誰?」

「わたしはエルデというのですよ。妖精さんなのです。これでも長生きしてるんですよ?」

見た目から想像はついていたけれども多少は驚く。非現実的な状況でそれも当然のようにも感じてしまうけれど。

「そしてここは…泉の森、って呼んでますけど…人間さんはなんて読んでるんでしょうねぇ。いまどき地名なんて意味がありませんから」

「住所とか……せめて国名とかわからない?」

「んぅー……昔ドイチュラントって呼ばれていた国になるのですが、知ってます?」

「そりゃ当然……ちょっと待って昔ってどういう、今何年何月何日?」

「質問ばかりで目が回るのですよー。暦なんて使われなくなって久しいですしすぐにはー……

 とりあえず、色々見て回るといいですよ。」


04

「まずここは泉の森。昔の戦争で核爆弾が使われた跡に泉が湧いたのです。すっかり一面緑と水の景色です。自然は逞しいですよねぇ」

「核爆弾?ドイツにそんなものが使われたなんて知らないんだけど」

「やっぱりロボットさんは戦前の方なのですねぇ。エルデも昔のこと色々聞いてみたいのですが、

 まずエルデが散歩がてらに色々教えてあげるのです」


05

「ここは魔物の街。人間さんの残した遺跡が魔物さんの巣になってるのです。昔はニュルンベルクって呼ばれていたのです。

 危ないのであまり奥に行かないほうがいいのです」

「魔物……ニュルンベルク……」

突飛な内容が次々と出てくるけれど、目の前の景色が何が起きたかを物語っている。

「そろそろ離れましょう。夜になると危険なのです。」

森のほうへ引き返す途中、一際大きな建物に目がついた。廃墟になっているものの懐かしい気がして、足を運ばせていた。

「ロボットさん!?どっち行くんです?」

「あの建物、知ってる気がするんだ」

「うーん、魔物さんが居なければいいんですけど」


06

そこは機械類の転がる研究所跡のような廃墟だった。ぼくはここを知っている。

自然と奥にある椅子へ向かい、座り、接続を試みた。

「ロボットさん?」

「ちょっと待っていて。何か思い出せそうなんだ」

電源は壊れているもののデータの一部は生きていた。こちらから電源を供給してメモリーを読み込んだ。

これは毎日座っていた、ぼくの場所だ。

記憶が再生される。


07

「我々は開けてはならない扉を開けてしまった。自ら呼び込んでしまった悪魔に人類は滅ぼされることだろう」

「ぼくも戦います。博士やみんなを守りたいんです」

「無理だ。お前はそんなことのために作られたんじゃない。わかっているはずだ。」

「でも……」

「我々の責任と夢をお前ひとりに委ねることになってしまってすまないと思っている。

 私たちが殺されても、悪魔や魔物のことを恨まないでほしい。人は弱かった。それだけのことなんだ。

 せめてお前が私たちのことを、人類が歩んできた道を、積み重ねた知恵を、文化を覚えていてほしい。

 たった一人になっても、千年でも一万年経ったとしても……

 そしていつか、猿でもナメクジでも悪魔でも誰でもいい、未来で新しく歴史を紡ぐ者と友達になって欲しい。

 そしてかつての人類の営みや、人の歌を聞かせて、託してやってほしい。最後の"人間"として」


「とうとう来たか…。行ってくるよ。ここまでは来させるわけには行かない。おやすみ、――」

「待って博士!」


08

最後の記憶から内部時計は200年以上が経過していた。

そしてぼくも被害を免れられなかったのだろう。博士が教えてくれたことは、ほとんど忘れてしまっていた。

人間がどうやって鉄の塊で空を飛べたのか、どんな歌を口ずさんでいたか、もう思い出せない。

ひび割れた眼球から、雨風に晒されて溜まった水が流れ落ちた。

「エルデ、ぼくたちは友達だよね」

「はい、もちろんですよ!」

ぼくは話した。溢れんばかりの人と人が生きた時代のこと、人類と悪魔が戦ったこと。そして…

「人は、滅んだの?」

一番知りたくなくて、一番知りたかったことに触れる。


09

「いいえ、そんなことはありませんよ」

それからエルデは、ぼくが眠りについた後の事を教えてくれた。

「人間界と魔界の境界に穴が開いてからというもの、人間さんは悪魔さんに手も足も出ませんでした。

 元々敵うはずがなかったんです。少なくとも悪魔さんはそう思っていたでしょうね。

 でも人間さんは足掻いた。でも銃も効かない、ミサイルも、大砲も効かない。戦車も戦闘機だっておもちゃのようにあしらわれました。

 そして最後に人間さんが使ったのが……」

「核」

「そうです。それもありったけの。そして世界中変わり果てて、人間さんも大半がいなくなってしまいました。

 さすがの悪魔さんも大打撃を受け、人間さんを侮るのをやめて大人しくなりました。

 さすがにあの時は痛かったですよー。なんて言ったってエルデは地球の妖精さんですからね」

「人って最後まで……なんていうか、ごめん」

「まーでも、諦めず何をしてでも生き残る。それはこの星を生きるみんながしてきた、とっても真っ直ぐな意思だと、

 その強さがあったから今も人間さんがいるのだと思うのですよ。」


10

後日、エルデに連れられてきた場所は森の中だった。エルデはそこを集落と呼んだ。

「よそ者は悪魔と思われて襲われちゃいますから、見つからないように気を付けてくださいね」

木の陰で何かが動いた、それは、人だった。

また人が出てきた。何かを話している。籠に詰められた果物見せて、笑っている。

「人間さんは地下とか森の奥とか、目立たない場所にああやって小さな集落を作って、魔物がはびこる世界でも逞しく生きているのですよ

 そうやって人と人の間を手を取り合って生きる人たちのことを、エルデは敬愛を込めて人間さん、って呼ぶのです」

「そっか……そうか、よかった……」

背中に遠ざかる集落から、懐かしいような歌がかすかに聞こえた気がした。


11

「…エルデはなんていうか、お母さんみたいだね」

「そりゃあ地球の妖精さんですから!」

「ということはエルデは神様みたいなものなの?」

「うーん、当たらずしも遠からずと言いますか、動物の強い思いが幽霊になるように、妖精というのは万物の感情がそれぞれ形になったようなものなのです。

だからエルデみたいな地球の妖精さんも他にいっぱいいるはずなのですよ。」

「それじゃあ人類をよく思わない妖精も……」

「いっぱいいるでしょうねぇ」


12

「悪魔さんも生きる場所を探していたんでしょうね」

「博士もそんなことを言ってたよ」

「どちらも生きるために闘って、今は様子を伺いながらも同じ空の下で生きているのです」

「そうだね。ぼくも―安心した。いつかみんなガ仲良くなれたらいいな」


13

「ロボットさんはこれからどうするんです?集落の人間さんのところへ行きます?」

「ぼくがお節介をしなくテもこの世界のみんなは大丈夫。ちょっと疲れたカラ、ぼくは―ぼくの場所で、眠ることにすルよ」

「そうですか……おやすみなさい!」


(ぼく一人に博士の期待に答える力はなかったみたいだけど……

 博士が思っていたより人は……いや人間は、ずっとずっと強かったんだよ)


「ロボットさんのことも人間さんのことも、例えいなくなってもエルデは覚えていますよ。

 そしてこれからの世界のことも、エルデは見ています」


14

「……さん!………ロボットさん!」

声が聞こえる。透き通るような人の声。

「やったあ!!動いたよ!」

「直った直った!さすがヒト族、こういうの得意ねー」

「天使族が頭固いだけじゃない?」

目を開けるとノイズも走らず綺麗な視界が映った。

「ほら立てる?」

そこには人と、白い翼や、尖った耳を持った、人間がいた。


後ろの空間ディスプレイがニュースを映している

「魔界党所属ルシファー氏、有力候補天使党マイケル氏を破り次期大統領就任」


ちなみに最後に出てきた人たち。

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