俺、横山翔也はとてつもない遅漏だった。その遅漏を活かし、俺はバトルファックのプロリーグで活躍していた。中でも挿入戦に無類の強さを誇り、一度も挿入戦でイッたことがないという凄い記録を持っていた。そんなある日、ファン交流イベントが企画され、俺もプロとして参加することになった。企画内容はファンと挿入戦を行うというもの。ファンは我こそは巨根、または名器だと自信のある人間が参加することができる。 中でも、俺の参加は目玉扱いらしい。絶対の守備力を誇る俺のちんぽに素人の名器は通用するのかという企画らしいが、そんなもの通用するわけがない。通用するのなら、俺はとっくにプロでイケているだろう。 イベントの日。俺は登場するのが最後ということもあり、客席でイベントを見守る。やはり、プロをイカせる素人は現れない。イベントが終了すると、素人は目を輝かせながらプロと握手してリングを降りていく。 「そろそろ出番か」 俺は準備運動を始める。素人との対戦とはいえ、準備運動は欠かさない。念入りにストレッチをして、リングに上がる。相手の素人は若い女だった。 「菜穂です。よろしくお願いします」 「よろしく」 握手を交わして対戦を始める。ルールは騎乗位で挿入し、どちらが先にイクかというもの。騎乗位というのは女が馬乗りになる体位だ。この体位は女が有利な体位だが、それは素人相手だから当然だ。 「それじゃ挿入れますね」 「どこからでもどうぞ」 菜穂がゆっくりとちんぽを挿入する。きつい締め付けがちんぽを圧迫する。だが、俺のちんぽは何も感じない。この程度の名器なら、何も恐れることはないな。 「どうですか」 「なかなかの締まりだ。いいね」 リップサービスをしながら、微笑む。その態度から俺が余裕だというのが菜穂に伝わったのだろう。菜穂は唇を尖らせながら言う。 「まだまだこれからですから」 そうして菜穂はゆっくりと腰を振り始める。勝負が始まった。 なんとなくわかる。菜穂の名器はプロにもなかなか存在しない稀有な名器だと。この締まり具合。それからちんぽを食い破ってくるミミズの感じからして、素人の男なら挿入れただけで射精させられているだろう。だが、そんなとんでもない名器でも、俺は余裕だった。 「もっと激しく腰を振ってもいいよ」 余裕を見せつけるようにそう言う。だが、菜穂はにやりと笑うと、逆に余裕を見せつけてきた。 「大丈夫です。序盤はこの速度がいいんです」 自分がイカないように調整しているのだろうか。だが、こんな速度の腰振りでは俺がイクことは永遠にないだろう。だが、不思議とこれまでの挿入戦にはなかった感覚がある。微妙に快感がちんぽから流れ込んでくる。それだけでも凄いことだ。俺のちんぽを感じさせているのだから。俺は驚いていた。 「さすがはプロの堅牢の城。ぜんぜん感じてないみたいですね」 「そんなことはない。じんわりとではあるが、感じてはいる」 「普通はもうイってる男の人がほとんどなんですよ」 「だろうね。君の中は物凄い名器だ。だが、俺もプロだ。負けるわけにはいかない」 それからしばらく、ゆっくりとした腰振りが続く。そして、戦況は徐々にはっきりとしてくるのだった。 「くっ……」 まさかの俺が顔をしかめる展開が続いていた。 じんわりと感じていた俺のちんぽはいつしかはっきりとその快感を感じられるほど敏感になっていた。今ならはっきりとわかる。ちんぽを食い破ってくるミミズの威力も、締まりの絶妙さも。 俺の様子を見た菜穂が、にんまりと笑う。 「そろそろやばくなってきましたか?」 「くっ……まだまだ」 「じゃあこっちもそろそろスピードアップです」 そう言って腰振りの速度を上げ、グラインドで腰を振る。グラインドが加わったことでそれまでの快感に加わり、さらに強烈な快感が全身を駆け巡る。 「あぁぁぁぁっ……」 とうとう喘ぎ声を我慢できないほどになっていた。菜穂がイク様子はまだない。このままでは負ける? この俺が? いいや、そんなことあるはずがない。プロの中でイッたことがないんだから。素人の名器ごときで…… 「うわぁぁぁぁっ……」 ダメだ。気持ち良すぎる。初めての感覚に脳が追い付かない。俺はびくびくと体を痙攣させながら快感の波が押し寄せてくるのを肌で感じる。駄目だ。もう我慢できない。ぱんぱんに膨れ上がった睾丸がきゅっと持ち上がる。 「トドメです」 菜穂の高速腰振りが炸裂する。それを最後に、俺は絶頂の階段を駆け上がった。 「イクっ……♡」 どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡ びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ…………♡ 初めての中でイク感覚に、俺は呆然自失になる。き、気持ち良すぎる。 「あぁっと、これは……」 司会が俺の痙攣を見て、異常事態を察する。 「これはプロ、イってしまったか?」 それを聞いた菜穂が誇らしげな顔で会場を見渡す。 「イカせました」 そう菜穂の宣言を受けて、会場は大歓声に包まれる。素人がプロをイカせた。それも挿入戦で負けなしの堅牢の城、横山翔也をイカせたのだ。会場は興奮と熱で盛り上がった。 中でイクのってこんなに満たされた気持ちになるのか…… 初めて知ったその感覚に、俺はうっとりとする。 「また中でイキたくなったら私としましょうね。連絡先教えます」 そう耳打ちしてくる菜穂に、俺は苦笑が止まらないのだった。 【完】 作品リスト一覧 https://batllefack-m.fanbox.cc/posts/7603841