「姫野選手、見事な勝利でしたね。そんなに強いと彼氏さんとか尻に敷いているんじゃないですか」 「彼氏なんていませんよ。それに私、自分よりバトルファックが弱い男の人とは付き合う気はありません」 「そんなこと言ったら姫野選手に勝てるのはそれこそプロの男性ぐらいしかいなくなっちゃいますよ」 「プロにも負けるつもりはありません」 テレビの向こうではきはきと答える女子は姫野愛華。つい先ほどバトルファックの全国大会で優勝を果たした。そして、今はその優勝者インタビューを受けている。 そして、俺はそんな姫野先輩に恋をしていた。 わかっている。姫野先輩が自分より弱い男と付き合わないと決めていることぐらい。昔、直接聞いたのだから。 俺は3年前、中学の全国大会で姫野先輩と対戦した。結果は惨敗。1度もイカせることができないまま、俺は射精を繰り返した。 彼女の強さに惚れた俺は、すぐに告白した。だが、返事はNO。 「ごめんね。私より弱い人と付き合う気はないの」 その言葉が俺に火を着けた。今まで才能でしかやってこなかったバトルファックを基礎から真剣に取り組んだ。姫野先輩を追いかけて、常栄高校を受験した。バトルファック部に入れば、姫野先輩と戦えると思った。 だが、姫野先輩は男子と練習せずに女子とばかり練習をするので、まったく対戦する機会がなかった。 それでも俺は諦めずにこの3年間みっちりトレーニングを積んできた。先輩に想いを伝えたいその一心で。姫野先輩よりも練習を積んできた自負がある。今なら姫野先輩にだって。 俺は少しでも姫野先輩に勝つ確率を上げるため、部では弱い振りを続けてきた。それで姫野先輩の油断を誘えるのなら、安いものだ。なので、俺は部での実績がまったくない。部内では弱い認定されているので、大会の登録メンバーからも漏れているのだ。 この大会が終わったら、姫野先輩は卒業してしまう。勝負を受けてくれるかはわからないが、俺は試合を申し込むつもりだ。 「姫野先輩、優勝しちゃったね~」 テレビを見る俺にそう話し掛けてくるのは同級生の雪村小織。この学校で唯一俺の実力を正確に把握している女子だ。 「ああ。やっぱりあの人はすげー強い」 「坂井からすればどこかで負けてくれた方が良かったんじゃない?」 「いや、優勝してくれて良かったよ。誰にも負けない姫野先輩に勝つことで、俺のことを認めてもらえるんだからな」 「男の子だね~。まあ、あたしも勝ってもらいたいかな。ずっと練習に付き合ってきたんだし」 「雪村には感謝してる」 雪村は俺と同じ中学の出身で、バトルファック部のNo.2だった。たまたま俺と同じ高校を受験して合格したので、練習相手を頼んでいたのだ。高校に入学してから部活外でこうしてマンツーマンで練習の相手を務めてくれている。 「言葉だけの礼なんていらないし」 「わかってる。姫野先輩との試合が終わったどんな結果になろうともらきちんと礼はする」 「言ったからね?」 俺の小指に小指を絡めて悪戯っぽく微笑む雪村。 こいつとは中学の頃から一番肌を重ねてきたからな。姫野先輩とはまた違った感情を持っている。たとえるなら家族に対して抱くような感情だ。 「じゃあ、明日姫野先輩に試合を申し込むよ」 「うん……頑張って!」 そう言って俺たちは解散する。部屋から出る際、「いよいよか……」と呟いた姫野の声は聞こえなかった。 姫野先輩が学校に帰ってきた後、俺は彼女を呼び出した。 「話って何かな?」 「……姫野先輩。全国大会優勝おめでとうございます」 「ありがとう」 「それで、姫野先輩が卒業する前に、俺と1度だけ試合をしてもらえませんか?」 「いいよ」 「無理なのはわかっています。ですが、どうしても姫野先輩に俺の強さを証明したくて……今、なんて言いましたか?」 「だから、いいよ」 姫野先輩は優し気に微笑み、俺を見ていた。 俺は面食らいながらも、日時の提案をする。 「ありがとうございます。で、では今週の土曜日に部室でどうですか?」 「土曜日だったらみんな練習お休みだもんね。部室も空いてるし。うん、いいよ」 「いいんですか。貴重なお休みを」 「君が提案したんでしょう? それに私、バトルファック好きだから」 「では、お願いします」 「うん。楽しみにしてるね」 予想外にあっさりオーケーを貰えて俺はなんだか拍子抜けだった。本当はもっと色々ごねる予定だったのだが。姫野先輩とこんなに試合が組めていいものなのか。姫野先輩がプライベートで男との試合を受けてくれたことなんてないと聞いていたが…… 「とにかく、試合は組めたんだ。あとは悔いなく実力を出し切るだけだ」 俺は拳を握り、雪村に電話した。姫野先輩との試合が組めたことと、審判をお願いする為だ。 「そっか。……試合できるんだ。良かったね」 電話に出た雪村はどことなく元気がなさそうだった。 「どうした? 体調でも悪いのか?」 「え? ああ、ちょっと疲れが出てるだけかも。審判ね。任せといて。あんたの晴れ舞台目の前で見てあげる」 「ああ、頼んだ」 どことなく元気のない雪村の様子は気になったが、今は自分のことに集中すべきだと判断し、俺は電話を切った。 そして、試合当日になった。 俺は予定時間よりもかなり早く部室についた。武者震いというか遠足の前の子供というか。とにかく興奮してなかなか眠れなかった。 「やあ、早いね、坂井くん」 俺が部室に着いてほどなくして、姫野先輩がやってきた。 「姫野先輩、早くないですか?」 試合の時間までまだかなりある。こんなに早く姫野先輩が現れるとは思わなかった。 「ちょっと早く起きちゃってね」 「先輩もですか」 「ということは坂井くんも?」 「俺はなかなか寝付けなかっただけですけど」 「おやー? そんなんで私とベストな試合ができるのかな?」 「大丈夫です。今日が1番ベストコンディションです」 「それは楽しみだねー」 審判を務める雪村はまだ来ていない。俺たちが早く着きすぎたのだ。 俺は試合まで時間を持て余し、姫野先輩と雑談を続ける。 「今回は試合を受けてくださりありがとうございます。てっきり断られるかと思ってたんですけど」 「あはは、君からの誘いを断るわけないよ」 「……どうしてですか?」 俺はまさかという思いで問い返す。 「君が3年前に私に告白した男の子だから、かな」 「……っ⁉ ……覚えていたんですか?」 「さすがに告白してくれた子のこと忘れるわけないでしょ。私どんだけ薄情だと思われてるのって話だよ」 覚えていてくれた。俺のことを。嬉しい。姫野先輩を好きになって良かった。 姫野先輩は覚えていてくれた。その先輩が試合を受けてくれたということは―― 「特訓、してきたんでしょ? 私を倒すために」 姫野先輩はにやりと笑い俺を見つめてきた。 「……俺は部で大会にも出たことないですよ?」 「んー、それはあれじゃない。私に油断させようと弱い振りしてただけじゃない? すべては今日の試合に勝つために」 全て見抜かれていた。これは観念するしかない。 「参りました。その通りです」 「名探偵姫野と呼びたまえ」 「姫野先輩には小手先の技は通用しないのはよくわかりました。今日は正々堂々勝負します」 「お、すごい自信だね」 「この日の為にやってきましたから」 「そっか、頑張ったんだね」 ほどなくして雪村が到着した。俺たちは着替えを済ませリングに上がる。 「両者、準備はいいですか?」 「ええ」 「ああ、いつでも大丈夫だ」 雪村も俺の特訓に付き合ってくれた。思うところがあるのか、感情を抑えているように見えた。意を決したのか、目を見開き手を振り上げる。 「始め!」 念願の試合の火蓋が切って落とされた。 まずはお互い睨み合う。 むやみやたらに攻め込むのは墓穴を掘りかねない。相手は全国NO01のバトルファッカーだ。 1つのミスで一気に決められる恐れもある。 「あれ? 来ないの?」 「先輩相手に踏み込むのは自殺行為ですよ」 「へえ、なんだ。ちょっとがっかり。君の積極性を見たかったんだけどな」 そう言うと、姫野先輩は一気に距離を詰めてきた。姫野先輩の魅惑の美巨乳が左右に揺れる。そのおっぱいに一瞬目を奪われたその隙に、俺は姫野先輩に間合いを詰められていた。 「くっ……」 「遅いよ」 咄嗟にバックステップを踏んで逃げようとするも、姫野先輩の体からは逃れられなかった。 「うわっ……」 体を押し付けてくる姫野先輩。俺はバランスを崩し、背中から転倒する。 俺は慌てて態勢を起こそうとするが、姫野先輩が逃がしてくれるはずもなかった。瞬く間に俺の股に体を滑り込ませ、数々のちんぽを屠ってきたその美巨乳で俺のちんぽを挟み込んだ。 むにゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……っ! 「うおっ……」 3年ぶりに味わう姫野先輩のおっぱいはとてつもない感触だった。 ちんぽが溶ける。そう錯覚するほどに快感の爆弾が落とされたような凄まじい威力だった。 「どうかな? これ、我慢できた人いないけど。君は我慢できる?」 「うっ、くそっ……♡」 「私に勝つために特訓してきたんだよね? だったらこの程度のおっぱい固め外さないとさ」 むにゅむにゅむにゅむにゅ…… おっぱい同志を擦り合わせながら、俺のちんぽに快感を与えていく。ハリ良し、弾力良し、大きさ形全てにおいてパーフェクトな神乳だ。姫野先輩の神乳に挟まれたちんぽは、1つの例外なく精を漏らしている。姫野先輩のおっぱい固めから逃れた男はただの1人もいないのだ。かなり絶望的な状況だが、奇跡を起こさなければ姫野先輩には勝てない! 俺は腰を使いながらなんとか姫野先輩のおっぱいからちんぽを脱出させようとする。姫野先輩のおっぱいに捕まることも想定済みだ。雪村のおっぱいで脱出の訓練は積んできた。姫野先輩のおっぱいの動きに合わせて腰を動かす。上手く外せれば体を捻って体勢を立て直す。 俺は姫野先輩のおっぱいの動きに合わせて腰を動かした。練習通りの成果が発揮できた。これは外せた。俺がそう確信したその時だった。 「おっと、逃がさないよ」 なんと姫野先輩は自らおっぱいを一瞬広げた。そして、俺の腰振りが空振りしたのを見るやいなや、またおっぱいを閉じてしまう。 「う、うおっ……♡」 「君がおっぱい固めの対策をしてくるのなんてお見通しだよ。このままイカセてあげる」 「ま、まだです!」 「無駄だって。その動きはもう見切った」 またしても俺の腰振りは空振りに終わり、再び神乳に挟まれた。そして姫野先輩はパイズリのリズムを変えてきた。これでは姫野先輩のおっぱいの動きに合わせることができない。 「あっ……♡ うぅ……♡」 「この動かし方だと君のパイズリ外しは通用しないよ。多少イカせるのに時間はかかるかもしれないけど、私としてはこの体位を続ける限りなんのダメージもないしね。続けてればいつか限界は必ず訪れるよ♡」 ぬちょ、ぬちょ、ぬちょ、ぬちょ…… 「あぁぁぁ……♡」 「ほら、聞こえる? 君のちんぽが泣いてる音。すっごいたくさん涙を流してる。私のおっぱいに負けちゃうのもすぐそこだね」 「く、くっそ……♡ なんとか外さないと……うあぁぁぁぁ……♡」 「すごいすごい♡ まだ抵抗できるんだ。全国でもこうやって挟んであげたらみんな諦めてびゅーびゅー精液噴き上げてくれるんだけど」 「あっ……♡ お、おふぅ……♡」 「でも、脱出は無理そうだね? どう? まだ我慢できそう? 特訓してきたからまだ我慢できる? ん?」 姫野先輩に煽られている。わかっている。姫野先輩はあえて俺の屈辱感を煽っている。屈辱を感じながらイってしまえば、そこで敗北感を刻み込まれてしまうからだ。俺はこの人には勝てないんだと、戦う前から心が負けてしまう。屈辱を感じてはいけない。そう頭ではわかっているのに……! く、悔しい……! あれだけ必死に特訓してきたのに。パイズリ外しの手は封じられ、ちんぽもあっさり限界を迎えそうになっている。雪村のおっぱいであれだけ特訓したのに、姫野先輩のおっぱいの気持ち良さは尋常ではなかった。 「うっ……♡ あぁぁぁぁ……♡ 耐えろ……耐えろ……あぁぁ……♡」 「うん、おっぱいに伝わってくるよ。君のおちんちんがもう負けますーって震えてるの。もう負けちゃうよね? おっぱいに負けちゃうよね? いいの、負けて。君は勝つために今日ここに来たんじゃないの? こんなに簡単に負けちゃっていいの?」 イキたくない……! 俺は姫野先輩に勝って、想いを伝えるんだ……! 「耐えろ……耐え……あぁぁぁぁっ……♡ くそっ……♡」 どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡ どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡ びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる…………… 大量の精が吹きあがった。姫野先輩はあえておっぱいを圧殺せずに吹き上がる精液を見守った。 「おー、すっごい飛んでるー。噴水みたい笑 君が必死で特訓してきたおちんちん、おっぱいにあっさり負けちゃったね♡ 気持ち良かった?」 「あ……あぁぁ……くそっ……」 大量の精液が姫野先輩とリングを汚した。これほどの大量射精させられてしまっては、体にダメージが残ってしまう。おっぱいに挟まれた時点で諦めてすぐに出しておくべきだったか…… 戦略ミスを嘆いている時間はない。試合は2本先取。早く体勢を立て直さなければ。俺はなんとか体を起こそうと試みる。だが、体は重く思うように動いてくれない。 「ダメダメ。君はもう負けだから。敗者にふさわしいポーズを取らないとね」 そう言うと姫野先輩は俺の足を持ち上げた。体に力が入らない俺はあっさりとされるがままになってしまう。 俗にいうちんぐり返しの体勢にさせられ、俺は屈辱感を味わった。 「く、くそっ……!」 「ほーら、今からこのまま手コキでイカせてあげる。君の努力の結晶、私が手で打ち砕いてあげる」 シコシコシコシコ……シコシコシコシコ…… ちんぐり返しの状態で手コキが始まった。 ま、まずい。姫野先輩は手コキのトップアーティストと呼ばれるぐらい手コキの達人だ。その手コキをこんな屈辱的な体勢で披露されたらたまったものではない。 俺は腹筋や背筋を使って脱出を試みるが、姫野先輩の体はびくともしなかった。ちんぐり返し。完璧に決まっていた。 シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ…… 「うっ……くそっ……♡」 にゅちゅ、にゅちゅ、にゅちゅ、にゅちゅ…… 「たった今出したばっかりなのにもう先走り……これは正直期待外れだね」 姫野先輩の目に落胆の色が浮かんだ。 好きな人に落胆されたくない。俺はその一心でただただ耐えた。少しでも射精を先延ばしにしようと尻に力を入れ、必死で踏ん張った。 「もうこれ以上何もないようだし、終わらせるね。せっかくだから私の本気の手コキ味合わせてあげる」 「ちょ……♡ まっ……♡ あぁぁぁぁ……♡」 変幻自在の手コキが繰り出される。今までの手コキが様子見の手コキだったのだと一瞬で理解させられた。裏筋を人差し指の腹でなぞったり、竿を逆手で扱き上げたり、先走りを亀頭に塗り広げられたり……ありとあらゆる手コキが俺のちんぽを襲ってくる。 次々と違う快感が押し寄せる為、快感への備えが全くできない。俺の腰は快感による反射でビクビクと跳ね、いつの間にかお尻からも力が抜けていた。 扱くスピードは決して速くない。むしろこんなにゆっくりなのに……今まで味わったどんな手コキよりも気持ちいい…… このままイカされたら自分の精液が顔に降ってくる。そう頭ではわかっているがどうしようもなかった。 そして、その瞬間はすぐに訪れた 「あっ……い、イクぅぅぅぅーーーーーーーっ♡」 どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡ どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡ どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡ びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる…………… 「うわっ……⁉」 噴き出した精液が俺の顔面に向かって降り注ぐ。俺は顔面にたっぷりの精液を浴びながら敗北を悟った。 「あーあ。出ちゃった。1分もたなかったんじゃない?」 「うぅ……」 「ほら、まだ出るでしょ? 出し切りなさい」 姫野先輩はそう言うと、精液を絞り出すようにちんぽを扱き始めた。先ほどまでと違い乱雑に速く扱く手コキ。俺は体を跳ねさせるが、しっかりと固定されていてびくともしない。数秒後―― 「ああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……♡」 ぶしゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ! ぶしゃっ……! ぶしゃっ……! ぶしゃっ! ぶしゃっ! しゅっ……! しゅっ……! しゅっ……しゅっ……しゅっ…………しゅっ…………しゅっ………… 大口を開けて叫ぶ俺の口の中に、次々と潮が降り注ぐ。潮を噴く前に射精した精液も口に入っていたので、精液と混ざり合い奇妙な味を味わった。俺は大量に自ら噴き上げた潮を飲まされ、KO負けを喫した…… これが、失恋の味……失恋の味は精液と潮の味だった…… 試合が終わり、姫野先輩は特に何を言うでもなくあっさりと帰っていった。 自身の精液でべとべとになった身体をシャワーで流し、俺は壁に頭をうちつけた。 俺の3年間の努力はまったく通用しなかった。完膚なきまでにイカされた俺は悔し涙を流す。 「ちきしょぉ……」 もう少し何かできると思っていた。あわよくば姫野先輩が手加減してくれるんじゃないか。そんな淡い期待も心のどこかで抱いていた。結果は無残だった。 姫野先輩は落胆していた。俺のあまりの弱さにがっかりさせてしまった。それだけが悔いが残る。 「坂井……」 シャワー室から出ると、雪村が沈痛な面持ちで俺を出迎えた。 「……悪い、せっかく雪村に付き合ってもらったのに、結局俺、何もできなかったよ」 「……ううん、坂井は頑張った。坂井の努力はあたしが1番近くで見てたんだから」 「雪村……」 雪村が俺を抱き寄せた。雪村のおっぱいに顔を挟まれながら、俺は悔し涙を流した。 今だけは雪村のおっぱいが、姫野先輩のおっぱいよりも気持ちよく思えた。 「あっ……雪村、や、やばい」 「ん? どうしたの、坂井?」 「あぁぁぁぁぁ……」 びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる…………… 「うわっ……⁉ えっ、坂井イッちゃったの?」 「す、すまん」 俺は雪村のおっぱいにぱふぱふされただけでイってしまった。姫野先輩に完膚なきまでに負かされた俺はどうやら相当な早漏になってしまったようだ。 「なら、また特訓しないとだね!」 雪村は笑っていた。俺の背中を擦りながら優しく励ましてくれる。 「いいのか?」 「ここまできたら最後まで面倒見ますって。あたしに任せて。絶対、坂井の早漏を治してあげるから!」 雪村は胸を張ってそう言い切った。 その表情は、どことなく嬉しそうだった。 「どう? 坂井。全力で戦ってみて。悔いはない?」 「ああ。悔いは残ったが、未練はもうない。俺は今日で姫野先輩を諦める」 「……そっか」 雪村が笑顔で頷き、俺の背中をバシッと叩いた。 俺の恋は、こうして終わりを迎えたのだった。 それからほどなくして、雪村の秘めた気持ちに俺が気付くのはまた別のお話。 【完】 作品リスト一覧 https://batllefack-m.fanbox.cc/posts/7603841 あとがき 11月1本目です! 今回は3年間ある1試合に勝つ為だけに努力してきた男の子が完膚なきまでに負かされたうえに早漏になってしまうっていうお話を書いてみました。ちんぐり返しでイカされるのってすっごく屈辱的じゃないですか? 雪村との話もまた書くかもしれません! いいねやコメントで反応をいただけるとモチベーションに繋がるのでお願いします! 豆政
豆と虎
2023-12-09 03:54:31 +0000 UTCてがね
2023-12-08 16:18:18 +0000 UTC