NokiMo
豆と虎
豆と虎

fanbox


卒業試験~射精我慢検定試験~

 高校の卒業試験の日がやってきた。  誕生日を迎え18歳になった者は、この卒業試験を受けなくてはならない。この試験に合格しないと、卒業することはできない。僕、田中優一も先日誕生日を迎え、無事18歳になった。  入試で1位を取った俺は、新入生代表としてこの高校に入学を果たした。それから1度も学年トップを譲ることなく、ここまでやってきた。あとはこの卒業試験さえパスしてしまえば、首席での卒業が約束されている。  試験内容は射精我慢検定試験。この射精我慢検定で最低3級を取得しなければ卒業は認められない。大人の仲間入りを果たすのに早漏では駄目だということだ。この射精我慢検定は女性と交際する際に提示しなければならないと法律で定められており、女性が男性と付き合う判断材料にされるぐらいだ。 「正直、やってみないとわからないなぁ。自分でオナニーする時とは違うだろうし」  自分でするときはそもそも我慢しようとしてないからなあ。女の子の手で扱かれたらどんな感じなんだろう。  僕は童貞だ。女子と付き合ったことはないし、普段女子と話すこともまあない。  でもたった1人だけ、僕に話し掛けてきたきた女子がいた。 「来たね」  試験を受ける部屋に入ると、今日僕の試験を担当するクラスメイトの女子、綾垣さんがベッドに腰掛けて待っていた。  綾垣凪咲さん。絹のような艶のある黒髪が腰のあたりまで伸びていて、凄く女の子らしい人だ。顔も可愛くて、クラスでも結構モテている。 「やあ。今日はよろしくね」  何を隠そうこの女子、綾垣さんが僕が唯一会話できる女子だ。 「うん、よろしくね。絶対にイカセちゃうんだから」 「そんなに気合入れないでよ。これ僕の卒業がかかってるんだから」 「だからでしょ? 私が首席で卒業しようと思ったら田中くんを卒業させないようにするしかないじゃない」 「……本気で言ってる?」 「本気も本気、大真面目よ」 「はぁ……」  僕は溜め息を吐く。まさか綾垣さんがそんなことを企んでいたなんて。この射精我慢検定試験は、試験を受ける相手を指名できる。当然指名された相手にも拒否権はあるのだが、綾垣さんは僕が頼むと快く引き受けてくれた、と思ってたんだけど……どうやら違ったみたい。  相手を指名するにも条件があるから、僕が頼める女子が綾垣さんしかいなかった。この射精我慢検定試験は同い年の女子しか指名できないのだ。  そして僕がなぜこの美少女とお近づきになれたのかというと、それは僕が学年トップだったからだ。  綾垣さんは入学してからずっと僕をライバル視してきたんだけど、僕は1度も負けたことがなかった。試験の度にテストの点数を比べ合い、負けたことを悔しがる綾垣さんは相当の負けず嫌いらしかった。 「私、この3年間首席を取るつもりで本気で頑張ったんだから。だから絶対に首席で卒業するわ」 「負けないように頑張らないと」  相当の気合の入りようだ。でも、なんとかなるだろう。綾垣さんには勝負事で負けたことはないし、なにより綾垣さんだって誰とも付き合ったことがない処女だそうだから、経験だってないだろう。そんな人の手コキぐらいだったら我慢できると思う。ネットで色々調べてみたけど、80%の男子はこの試験をパスできているみたいだし、それほど難易度の高い試験だとは思わない。同い年の女子っていうのが有利に働くみたいで、経験談を読んでみれば経験のない女子の手コキは気持ち良くないらしい。特になんのテクニックも持ってないから、10分程度なら誰でも我慢出来てしまうのだそうだ。 「じゃ、そろそろ時間だし、始めましょうか」 「うん。……ベッドに横になればいいんだよね?」 「そう。仰向けでね」  僕は服とパンツを脱ぎ捨てベッドに仰向けに寝転がった。  初めて異性に裸を見せたけど、これすっごく恥ずかしいな。  普段一緒に机を並べて勉強している女子に見られている……そう考えてしまっただけで、僕のちんぽはむくむくと起き上がった。 「へぇ……これが田中くんのおちんちんなのね……おっきくなったのに思ってたよりすっごく小さい」 「どうだろ……他の人のを見たことがないからなんとも……やっぱり小さいかな?」 「うん、かなり小さいと思う。私も他の男の子のを見たことはないけど、本にはもっと大きいって書いてあったから」 「そっか……」  うう……綾垣さんに小さいと評されてちょっとショックだ。 「ふふ、こんなちっちゃいおちんちんだったら、すぐにイカセられちゃいそう……」 「そ、そんなことはないよ」 「ええー、そうかなあ。だってまだ触ってもないのに勃起してびくびくしてるし……」  綾垣さんは俺に疑いのまなざしを向けてくる。確かに裸を見られただけで勃起してしまったのは童貞丸出しで恥ずかしい。綾垣さんは服を着たままなんだし。 「やる前からそんなに期待してるってことは、もしかしたら田中くんってM……マゾなんじゃないのかな」 「そ、それはないよ。マゾだなんて」 「そうかなー。マゾっぽい反応してると思うけど」  綾垣さんの視線が僕を舐め回すように上下する。その品定めをするかのような視線に耐えきれず、僕は綾垣さんに訴えた。   「そ、そんなことより早く始めようよ。ずっとこの裸でいるのは恥ずかしいし……」 「ごめんごめん、そうだね。さっさと始めよう」  綾垣さんが俺の体の横に座る。 「えっと、ルールだけどイッた時間で取得級が決まるのはわかってるよね?」 「わかってる。3分以内に射精したら5級。3~5分でイッたら4級。5~10分以内にイッたら3級。10~15分以内にイッたら2級。15~60分以内にイッたら1級だよね?」 「そうよ。1級に関しては60分以内にちゃんと射精しないと失格になっちゃうけどね。あくまでこの試験は射精の制御力を図るための物……出せないのはただの遅漏だからね。ちなみに5級が病的な早漏。4級が早漏、3級で普通、2級で我慢強い、1級で射精マスターって評価されてるから。卒業する為には3級は取得しないとダメよ」 「わかってる」 「ということは私が首席で卒業する為には10分以内に田中くんをイカせればいいのね」 「イカないけどそういうことだね」 「ああ、あと試験代を徴収するのを忘れてた」 「そうだったね」  僕は体を起こし、財布から千円札を10枚取り出す。この試験のシステム上、1万円札だとなにかと不便なのだ。 「試験結果が5級だった場合は1万円、4級だった場合は8000円、3級だった場合は5000円、2級だった場合は3000円、1級だった場合は試験代が免除になる。試験代はパートナーの女の子に支払うって決まりだもんね」 「そう。つまり田中くんは私に10分以内にイカされちゃうから8000円支払うことになるわね」 「いや、どんなに払っても5000円だよ」 「じゃあ、試験ではっきりさせましょうか」 「望むところだ」  僕は再びベッドに仰向けになると、試験開始を待つ。綾垣さんがタイマーをセットし準備が整った。 「じゃあ、始めるよ?」 「はい」 「スタート♪ まずはこの可愛いおちんちんを私のすべすべの手で包み込んでぇ……ゆーっくり扱いていくね」 「お、うわぁ……」  綾垣さんの手が僕のちんぽを包み込む。ひんやりとした感覚が予想以上に気持ちいい……僕の武骨な手とは大違いだ。 「はーい、しこしこしこしこ……しこしこしこしこ……気持ちいい?」 「あ……んぁ……♡ おぅ……♡ あぁぁぁぁ……♡」 「感じてる顔可愛い♪ すぐにぴゅっぴゅさせてあげるね♪」  綾垣さんが僕の耳に息を吹きかけてくる。それがなんともたまらなく、まるで電流を流されたかのように僕の体がびくびくっと震えた。 「あ♪ おつゆ出てきたぁ……♪ なんだ、早そうじゃない♪」 「あぁぁぁぁ……♡ えぇ……嘘っ⁉」 「嘘じゃないよ。ほら、見せてあげる……見て。糸引いてるでしょ?」  綾垣さんは僕の亀頭に人差し指で触れると、そのまま引き離して僕の顔の前に掲げる。 「うぁぁぁぁ……♡ えぇ……う、そ……♡」  もう射精する準備を始めてしまっている。ネットに書いてあったこととあまりの違いに僕は焦燥感を覚えた。  やばい。少し射精感が迫ってる……このままじゃ10分持たない……♡ なんとか意思を強く持って臨まなければ本当にイカされてしまう。僕は目をきゅっと強く閉じ、おじいちゃんの裸を思い浮かべた。なんとかえっちな気分を打ち消そうとした。  だが…… 「私ね、実は高2ぐらいから田中くんには勉強で勝てないかもって思ってたんだ。だからこの卒業試験で田中くんを不合格にしちゃおうって計画を立てて、いろいろ頑張ったの」 「んあぁぁぁ……♡ え……?」 「田中くんに指名してもらえるように毎日話し掛けたし、手コキのテクニックも磨いた。風俗嬢のお姉ちゃんに聞いてどうやったら男の子を早くイカセられるか考えた。だからはっきりと言える。私、田中くんを不合格にする自信、あるよ!」  まさか綾垣さんのたくらみを聞いた僕は、ショックでおじいさんの妄想が吹き飛んでしまった。綾垣さんが高2の頃から計画していた? 僕から首席をかっさらう為に? この勝負、負けられない……負けてたまるか……! こんな、ことで……僕の3年間がふいになんてなっていいはずがない……! 「へえ……田中くんって普段オナニーする時こうやって扱いてるんだ」 「あぁぁぁぁ……♡ なんで……♡」  綾垣さんの扱き方は、まさに僕が普段オナニーしてる時の扱き方だった。 「これもお姉ちゃんに教えてもらったんだ♪ おちんちんに触れれば、普段どうやって扱いてるかがわかる……癖が出ちゃうんだよ?」 「そ、そんなぁぁぁぁ……♡ あぁぁぁぁ……♡」  亀頭ではなく、皮を使って竿を扱くオナニーのやり方。僕はこの扱き方が大好きだった。フィニッシュはいつもこの扱き方だった。  それを僕より気持ちいい手で扱かれている。一気に射精感がこみ上げてくる……! 「そろそろいいかな……スピードアップ♪」  しこしこしこしこしこしこしこしこ…… 「あぁぁぁぁ……♡ た、たんまたんま……♡ だ、ダメだ……♡ ……イクっ♡」 「えっ? ちょっ、もう⁉」  どぴゅーーーーーーーーーーっ……♡ どぴゅっ……♡ どぴゅっ……♡ どぴゅっ……♡ びゅく、びゅ、びゅく、びゅく……♡ 「あ、あぁぁぁぁぁ……」 「うっそ、もうイッちゃったの⁉ 信じられない。流石に早すぎでしょ! えっと、タイムは……うわぁ……」  綾垣さんがタイマーを僕に向けてくる。  2分30秒……僕の最速記録だった。は、早すぎる…… 「2分30秒って……5級じゃん! 病的な早漏って……キモすぎる。いくらなんでも雑魚ちんぽすぎるでしょ!」 「うぅ……」  綾垣さんの罵倒に、僕はがっくりと項垂れる。 「ねえ知ってる? 早漏はまだ救いようがあるけど病的な早漏は一生治らないらしいよ? 田中くん、もう高校卒業できないんじゃない」 「えっと、またリベンジします……」 「こんなに早いんじゃ……何度やっても一緒だと思うけど」  綾垣さんがちんぽを追撃してくる。 「うっ……♡」  どぴゅっ……♡  それだけで俺はまたイってしまった…… 「はい、じゃあ試験代の1万円ね」  綾垣さんはお札を僕に見せつけるようにひらひらとさせながら懐に仕舞った。 「次は必ず合格するから」 「無駄だと思うけど頑張って。でも、これで私の首席卒業が確定するね♪ 計画通り♪」  嬉しそうに綾垣さんは口の端を吊り上げた後、退室していった。  くそぉ……絶対に見返してやる……!    射精我慢検定試験は何度でもチャレンジできるし、いつ挑戦してもいい。  極端な話、毎日挑戦してもいいわけだ。  ただ、毎日挑戦するのは推奨されてはいない。なぜなら、毎日女の子に射精させられ続けてしまったら、早漏が悪化するからだ。脳が女ん子の手に扱かれたらイクことを覚えてしまい、扱かれたら射精するという指示を出してしまう。そうなったらもう早漏は治らないと思った方がいいだろう。なんなら女の子にイカされる気持ち良さにハマってマゾに落ちてしまう人も多いのだとか。  慎重にいくなら、特訓してから再チャレンジするのが望ましい。  だが、僕にはそんな余裕はなかった。  卒業まで日がないし、なにより綾垣さんから首席の座を取り戻さなければならない。  僕は毎日挑戦することを決意した。綾垣さんにそのことを話しに行くと、彼女はにまりと笑った。 「いいよ♪ 私としてその方が都合いいし。毎日イカセてあげれば、ますます早漏になって絶対に卒業試験パスできなくなるもんね」 「いいや、そんなことにはならないよ。今日で合格してみせる」 「無理無理。だって私、昨日は全然本気出してなかったもん。感度を高める為にあえて手を抜いて扱いてあげたのに情けなく出しちゃってさ……めちゃくちゃキモかった」  綾垣さんはこれまでと違い、完全に僕のことを見下していた。  クラス内でも、僕が2分30秒でイッてしまったことは広まっていた。周囲の女子から顔を合わせるたびくすくすと笑われる。この汚名を返上する為にも、一刻も早く3級を取得しなくてはならない。  パートナーの変更は認められていない。最初に指名した相手と合格まで頑張らなければならないため、綾垣さんの責めに打ち勝たないと、僕は永遠に高校を卒業できないことになる。それだけは避けなくては。 「じゃ、また放課後にね♪」 「わかった」  そして迎えた放課後。  射精我慢検定試験用の部屋に集合した僕たちは、手際よく準備を済ませる。  試験代の1万円を準備し、ベッドに仰向けに横たわる。 「それじゃ始めるわよ?」 「ああ、いつでもこい」 「ふふ、すぐに負けさせてあげる♪」  綾垣さんは俺のちんぽにむかって唾液を垂らす。それを亀頭から竿に塗り広げていく。 「うぁぁぁぁ……♡ うおぅ……♡ んぁぁぁぁ……♡」 「まだ触っただけだよ?」 「くっ……♡ ぬるぬるがやばい……♡」 「昨日はぬるぬるさせる前にイッちゃったもんねー」 「ず、ずるいって……♡ あぁ……♡」 「ずるくないよ。ちゃんとルールの範囲内」  ぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃ……  唾液で滑りが良くなった状態で、昨日と同じく僕が普段扱いている扱き方で責められる。 「うっ……♡ や、やばい……♡」 「やばいの? もう出ちゃう? こんなにゆっくりなのに?」 「あぁぁぁ……♡ ちょっ……♡ ま、マジでやばい……♡ ダメ、ダメダメダメダメ……♡」 「我慢しても無駄よ、早漏なんだから。イッちゃえ雑ー魚」 「うぁぁぁぁぁ……♡ ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……♡」  どぴゅるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅ……♡ ぴゅる♡ ぴゅる♡ ぴゅる♡ ぴゅる♡ ちろちろちろ……♡ 「はい、早漏確定~♪ タイムは……お、すごい♪ 1分切ったよ! 52秒だって笑」 「うぁ……♡ くっ……♡」 「弱すぎ♪ こんなの毎日やってたらマゾになっちゃうね♪ あ、もうなってるか。明日もぴゅっぴゅさせてあげるね♪」 「うぅ……♡」  僕は試験代の1万円を綾垣さんに渡し、自らの目の上に腕を置いた。 「くっ……ちっくしょぉ……」  僕は悔しさのあまり涙が溢れ出た。  ちっとも我慢できない……綾垣さんにちょっと扱かれただけであえなく射精してしまう。  それだけではない。綾垣さんにイカされるのが凄く気持ちいい……病みつきになってしまいそうだ。 「本当に、僕は……」  マゾになってしまったのだろうか。認めたくないけど、綾垣さんにしてもらうのがやばい……  もう明日のことを考えている。いつの間にか僕の思考は射精我慢検定試験に合格することから、綾垣さんにしてもらうことに頭が切り替わっていた。 「みじめだね、田中くん♪」  綾垣さんに見下されているのも、なんだか心地よい。これはもう重症だ。    翌日も僕は綾垣さんに挑戦した。だが、勝てる見込みがあったわけではない。負ける前提でのダメ元の挑戦だ。  当然、そんな状態で試験に臨んでも、いい結果が得られるわけがなく……  ぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃ…… 「あぁぁぁぁ……♡ で、出ちゃうぅぅぅぅぅ……♡」 「負けちゃえ♪」 「あ、あ、うぁ……♡」  ぴゅくぴゅくぴゅくぅぅぅぅぅぅ……♡ ぴゅる……♡ ぴゅる……♡ ぴゅる……♡ ぴゅる……♡ 「はい田中くんの負け~♪ 今日のタイムは26秒。だんだん早くなってるね♪」 「おうふ……♡ く、悔しい……♡」 「悔しい? 負けて気持ちいいの間違いでしょ? 負けて嬉しいんだよね? 私に負かされるの気持ちいいんでしょ? 不合格射精気持ちいいんだよね♪」 「うぅ……♡」  僕は何も反論することができない。ただ僅かに残った男としてのプライドが、負けて気持ちいいと認めることだけは避けていた。   「クラスのみんなに教えてあげよーっと♪ 田中くんが凄いって。また記録更新したよって」 「そ、それは……」 「嫌だったらもっと我慢すればいいでしょ? 出しちゃうってことはみんなにバラされても平気って言ってるのと同じだよ?」    僕は何も言い返せず、ただ唇を嚙みしめることしかできなかった。  それからも毎日綾垣さんに挑み続けた僕だったが、3級を取得することはできず、毎日彼女の手に負け続けた。僕はクラスメイトから、三擦り半の田中という異名を付けられた。実際に三擦り半でイってしまったことから、残念ながら事実だ。最近は綾垣さんを見ただけで先走り汁が溢れてくる。  そしてとうとう、卒業の前日となってしまった。今日3級を取得できなければ、今年卒業することはできなくなる。僕は射精我慢検定試験を受験するのにお金が必要になった為、アルバイトを始めた。その結果、学業の成績が著しく落ちてしまい、仮に射精我慢検定試験の3級に合格したとしても、首席での卒業は叶わなくなってしまった。全ては綾垣さんの手のひらの上だったわけだ。  それでも、留年だけは嫌だった。なんとか10分我慢する。そう決意して、試験の部屋に向かった。  綾垣さんは面倒そうに僕を出迎えた。最初は楽し気に僕をいじめていた綾垣さんも、最近は僕があまりにも早いものだから、おもしろくないと半ば飽きられていた。  今日ここで卒業資格を得なければ、しばらく受験できなくなる。綾垣さんが卒業してしまうからだ。  これからは綾垣さんの時間が取れた時しか試験を受けれなくなる。そうなれば、僕はいつ卒業できるかわからない。絶対に今日合格するんだ。 「ねえ、留年しそうなのって田中くんだけらしいよ」  綾垣さんはスマホに視線を落としながら、淡々と言った。  この射精我慢検定試験において、3級を取得できていないのは学年で俺だけらしい。みじめだ。 「今日合格してみせるから」 「無理でしょ? 三擦り半でイッちゃうくせに」 「……そ、それは……」  そう。合格は絶望的だ。たった3回綾垣さんの手でこかれただけで、僕はびゅーびゅー精液を漏らしてしまう。勝ち目はない。  それでも、やるしかない。 「あのさ。もう正直私めんどくさいんだ。だからタイムはかるから自分で扱いて?」 「え、でもそれじゃ試験にならない……」 「うるさいなー。試験なんてやっても無駄でしょ? それだったら自分で調節しながら扱けるんだから流石に合格できるでしょ。もう田中くんが卒業しようがしまいがどうでもいいし。もう私の首席は確定してるわけだからね。だから自分でこきなよ。大丈夫。私が言わない限りバレないって」  これは綾垣さんの最後の慈悲だろう。ずるだが卒業できるのなら……やるしかない。 「わかった」 「ただ一応試験だから、私は言葉責めだけするね?」 「うん。じゃあ、始めるよ?」  僕は自分のちんぽを手で掴み、ゆっくりと上下し始めた。既にちんぽはがちがちに勃起している。綾垣さんの姿が目に入る真竹でこうなってしまう。クラスで顔を合わせる度に、僕のちんぽはびんびんで、先走りをだらだらと漏らしていた。 「ん……♡ んん……♡ んぁ……♡」 「情けないね。せっかく私の前でオナニーしてるのに、私はスマホゲームに夢中で見向きもされないって」 「うぅ……♡ あぁぁぁぁ……♡」  ぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃ…………    自分で扱くスピードを調節できるはずなのに、僕の手はどんどんと加速していく。  綾垣さんに雑に扱われている感じが気持ちいい……   「ていうか、ぬちゃぬちゃ音してるけどもう先走り出てるの? 今始めたばっかりでしょ。まさかとは思うけど、ここに来た瞬間から漏らしてたの……?」 「いや……そ、それは……♡」 「ああ、いいよ。別に興味ないし。まあさすがにこれで10分も持たないってことはないだろうから――」  綾垣さんがそう言った瞬間、僕のちんぽが悲鳴を上げた。もっと、もっと……♡ と、先走り汁をだらだら垂らしながら、せつなげにおねだりしている。僕は先走り汁をちんぽ全体に塗り広げると、更に扱く速度を上げた。 「ちょっと待って。なんでそんなに激しく扱いているの? 我慢する気ある? ふざけてるの?」  僕の扱く速度に気付いた綾垣さんが怒気をはらんだ声で俺を責め立てる。 「あぁぁぁぁ……♡ だって綾垣さんが……♡ 10分持たないことはないとか言うから……♡」  そんなことを言われたら、逆に10分以内に射精したくなってしまう。それがマゾの性だ。 「いや、さすがに意味わからないんだけど……もう知らない。勝手にこいてろ」  綾垣さんは俺の醜態に呆れたのか、以降僕に見向きもしなくなった。 「あぁぁぁぁ……♡ そんな……♡ 綾垣さん、無視しないで……♡ 僕のオナニーを見てください……♡ お願いしますからぁ……♡」  必死で懇願するが、綾垣さんは無視を決め込んだ。その冷たい態度に僕はますます興奮し―― 「あああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……♡ イっちゃう……♡ イクから、もう出るから! 綾垣さん見てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ……♡!」  僕の絶叫に近い懇願も無視され、僕は…… 「ああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……♡」  どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーー♡ 「きゃっ……⁉ ちょっ、えっ……⁉ 嘘でしょっ……⁉」  どぴゅるるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡  どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡  びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡    どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ 「がはっ……♡ ぐぁ……♡ あが……♡」    3分持たなかった。  長く激しい射精を終えた僕は、ぐったりとその場にへたりこんだ。  綾垣さんはわなわなと肩を震わせていた。 「ふざけんじゃないわよ……ふざけんじゃないわよ!」  パンッ……!  どぴゅっ……♡  綾垣さんは僕を睨みつけると、思いっきりビンタした。そしてその刺激で、僕はまた射精した。  その時僕が考えていたのはビンタされるのが気持ちいいということだった。 「何考えてるの……あんたが飛ばした精液が、私のスマホの画面にかかったじゃない……私の顔にも……ありえないんだけど。まじきもイって」  綾垣さんの顔は僕が飛ばした精液で汚れていた。 「ご、ごめん弁償するよ……」 「当然でしょ! あとあんたのくっさい精子かけられて精神的苦痛を受けたから、慰謝料払いなさいよね」 「あ、はい今持ってる分払います」  僕は財布ごと綾垣さんに手渡した。 「もうあんたの相手なんてごめんだから。2度と顔見せないで。早漏に人権なんてないんだからね」 「うぅ……ごめん」 「マジキモイ……いやいやいやいや、キモすぎるって……」  悪態をつきながら綾垣さんは部屋を出ていった。  僕は1人取り残された部屋の中でもう1度ちんぽを扱き始めた。  綾垣さんの軽蔑した目が忘れられない……♡ 「綾垣さん……ごめんなさい……あぁぁぁぁ……♡」    どぴゅっ……♡  僕はそれから綾垣さんのあの軽蔑した目を思い出してはオナニーに耽り、負け続けた。  結局僕は卒業試験に合格することはできず、退学することになった。学歴が高校中退になってしまった僕はまともな仕事に就くことができず、みじめな人生を歩んでいくのだった…… 【完】   作品リスト一覧 https://batllefack-m.fanbox.cc/posts/7603841 あとがき 今回はバトルファックではなく、いわゆる射精我慢ゲーム物です。どうしても早漏な男の子を書きたくて、どう書けばいいか凄く頭を悩ませました。早漏だからどうしても行為の時間が短くなってしまうという難点があり、読み物としてダメな気がして……でも、女の子に早漏を馬鹿にされるってドM的にはみじめになってすっごく気持ちいいと思うんです。なんで今回はこういう形にしました。こういうMなシチュエーションのお話も書いていきたいと思います! いつも読んでくださりありがとうございます! いいねやコメントなどで反応をもらえると励みになります。お優しい方はよろしくお願いします♪   豆政

卒業試験~射精我慢検定試験~

Related Creators