幼馴染に初めての敗北①
Added 2023-09-21 05:55:40 +0000 UTC「バトルファックで俺に勝つ?」 幼馴染の陽菜からそう宣言されたのはある放課後のことだった。 「うん、あたしが次の体育の授業で隆に勝つ」 高校に進学した俺たちは腐れ縁で、幼稚園の頃からずっと一緒だった。その度に陽菜は俺に張り合い、なにかしら勝負してきたのだが。まさかバトルファックでも張り合ってくるとは思わなかった。 なぜなら俺は中学の頃からバトルファック部に入っており、これでも三年の経験がある。まったくの素人の陽菜に負けるとはとてもじゃないが思えない。 「勝負するって言っても、次の授業はスパーリングで相互愛撫ってだけじゃないか」 「うん、だからその相互愛撫で先にイッた方が負けってルールでやろうよ」 「まあ陽菜がいいなら俺は何も言わないが。多分ていうか普通に俺が勝つと思うぞ」 「ふーん、すごい自信あるじゃない」 「当たり前だ。これでも経験者だからな」 「あたしだって競技はやったことないけど、授業で勉強はしっかりしてるもん」 「座学と実践は別物だろ」 「実習でもあたしって高得点もらってるんだからね」 実習といっても男のペニスを直接刺激して、イカせるまでを実践したに過ぎないだろう。互いにイカセ合うという実践は積んでいないはずだ。 「まあ、いいぜ。最近お前との勝負もご無沙汰していたしな。久しぶりにやってやろうじゃないか」 「お、その意気だよ隆。あたしのテクで骨抜きにしてあげるから覚悟してよね」 陽菜とはずっとなにかにつけて勝負してきた。勉強にスポーツ、ゲーム。どれをとっても俺が勝利を収めてきた。それぐらい陽菜は不器用だった。努力家であることは認めるが才能というものがこれっぽっちも無かったのだ。 そんな陽菜と競い合うのは、正直俺にとっては息抜きみたいなものだった。ずっと一緒にいる幼馴染との唯一の繋がりを持てる行為だった。 俺は陽菜に勝ち続けることで、自分という存在を維持しているといっていい。大袈裟かもしれないが。子どもの頃から陽菜にだけは負けたくない。そんな思いが俺の努力の原動力となっている。俺がバトルファック部に入ったのも、いずれ陽菜とそういう関係になった時に、えっちで後れをとりたくなかったからにほかならない。 「これを恋と呼ぶのかどうかは、正直まだわかってはいないが」 とにかく、陽菜といるのは居心地がいい。いつかこの想いが恋に変わるかどうかは、俺たちのこれからにかかっている。 体育の授業になった。まだ入学して間もない俺たちは体育の授業もそれほど数をこなしていない。バトルファックの授業も今日で4度目で、初めて異性とのスパーリングの授業となる。スパーリングだから勝敗は特に言われないが、俺と陽菜は個人的に勝負をすることになっているので、お互いのセルフジャッジに委ねることになった。 予めペアを組んでいた俺たちは、すぐに用意されたマットの上に移動した。 「じゃ、やろっか」 「ああ、すぐに気持ちよくしてやるからな」 「あたしが先にイカセてあげるから」 俺たちは互いに向かい合う。ルールは単純明快。お互いの性器を愛撫し合うこと。それ以外の部分の愛撫はルール違反となる。つまり、お互いの指先のテクニックを競い合うルールだ。手コキと手マンの勝負。ある意味、このルールならバトルファック部とも小細工なしに戦うことができる分、手コキに自信がある陽菜に少し有利かもしれない。だが、バトルファック部の看板を背負う身であるからには負けるわけにはいかない。というより、陽菜に負けるのはプライドが許さない。あのなんでも不器用な陽菜にテクで上回られるなんて想像するだに屈辱だ。 相対する陽菜の身体を改めて見る。 セミロングの茶髪におっとりした垂れ目。少し厚い唇は艶めいている。おっぱいも中学2年ぐらいから急成長し、今やEカップぐらいはありそうだ。決して太っているわけでもなく、やせ型でもなく理想的な曲線美を誇っている。 改めてみると、やっぱり陽菜は可愛い。近すぎてあまり意識はしないが、客観的にみると美少女といって差し支えない。 そんな美少女と互いに一糸まとわぬ姿で向かい合っている。俺のペニスは既に臨戦態勢で、陽菜の秘部も若干湿りを帯びている。 タイマーをセットし、俺たちは互いの性器に手を伸ばす。 「それじゃ、スタートだよ」 陽菜の合図で、俺たちは互いに指先を動かし始める。やはり陽菜は既に濡れていたようで、あっさりと俺の指をその中に咥えこんでいく。なかなかキツイ締まりを指で味わいながら、俺は指をまさぐる。 「ひゃん……」 可愛い小さな悲鳴とともに、陽菜が空いている方の手を口に咥える。指で触れられただけでこの感度。これはあっさりイカせられるかもしれない。陽菜はといえば、俺の玉袋を優しく揉み解しながら、ゆっくりと擦っている。現状そこまでの快感はないが、不思議な心地よさを感じる。 「んっ……んぁああああ」 陽菜は歯を食いしばっているが、それほど長く持ちそうにない。これほど敏感だとは思わなかった。これでよく俺に勝負を挑んできたものだ。この様子じゃ、俺をイカせるのも難しいだろう。時間は10分だがさっさとイカセてしまおう。 「おいおい、まだ始まったばかりだぞ。もうイキそうなのか?」 「いやぁ……だって、隆に触られてるんだって思ったら……ん、んぁああああ」 俺は少し大きく指を動かし、陽菜の中を掻きまわす。 「痛くないか」 「ひやぁ……んん……優しいね、隆は。気持ちいいよ」 「そうか。我慢せずにイっていいぞ」 「あぁぁぁっ! くっ、このままだと負けちゃうからそろそろ反撃する、ね?」 そう言うと、陽菜は俺の玉袋を指でなぞると、そのままペニスの根元から裏筋にかけてをつーっと指を走らせた。 「うぉ……」 「どう? これされるとみんなぞくってしちゃうみたいなんだけど」 「ど、どうってことないぜ」 強がってみたが、実際は違った。背筋にぞくっとした快感が奔り、思わず声を漏らしてしまったのだ。まさかこの俺が陽菜に感じさせられるとは。 「じゃあ、そろそろ握るね」 陽菜はそう宣言すると手で優しくペニスを包み込んだ。ひんやりとした快感がペニスに伝わり、俺はまたしても声を漏らす。 「あ、やっぱり気持ちいいんだ。ちょっと焦らした甲斐が、んぁ、あったみたい」 「ほざけ。お前に焦らしている余裕があるとはな。すぐにそんな余裕なくしてやるよ」 俺は休めず、手を動かす。バトルファック部でも用いているテクニックだ。そう簡単に耐えられるはずはない。 だが―― 「ふーん、この程度かぁ」 やや強がってはいるものの陽菜は余裕を崩さず俺を見つめてきた。その大きな瞳に捕らえられた俺の瞳はその場で固定され、魅了されてしまう。 「ふふ、シコシコ。シコシコ。こうやったゆっくりされるのってどう? バトルファックってやっぱり激しくされるのって多いみたいだから」 確かに、バトルファックではこうした手コキも激しい動きのものが多い。手を早く激しく動かして、その動きで相手を翻弄して絶頂まで持っていくのが主流だ。だが、陽菜が見せているのはスロー手コキ。バトルファック部でも一部の選手しか見せないテクニックで、生憎と隆にはまだスロー手コキを操る選手との対戦経験がなかった。 「うぁ……」 「あん♪ 喘いだ。効いてるんだぁ……」 陽菜は楽しそうにゆっくりと俺のペニスを刺激する。そのゆっくりの手コキに俺はなぜか物凄い快感を味わっていた。そんな馬鹿な。こんなにゆっくりなのに。どうして激しくされるより気持ちいいんだ…… 「あ、お汁出てきた。もうすぐイッちゃいそうなんだね、隆」 「誰が。まだまだ耐えられる」 「じゃあ、ちょっと動きを変えてみるね。これならどう?」 そう言って陽菜は手首に捻りを加えてきた。ペニスの扱きに回転が加えられ、俺は新たな快感にもんどりうった。 「あん……それは……」 「あれー隆、どうしたの? 効かないんじゃなかったの」 先走り汁をどばどばと溢れ出させている時点で効いているのは明白なのだが、陽菜はあえてそう煽ってくる。 それがまた気持ちよく、俺を絶頂の道へと転がしていく。 「くそっ、こうなったら先にイカセるしかない」 想像以上に追い詰められた俺は、慌てて陽菜をイカせにかかる。だが、ペニスから与えられる快感はそれ以上に大きく、まともに責めを展開することができなかった。なにより、焦る俺と、ゆっくり責めるという余裕を見せる陽菜とでは精神的にどちらが優位かは明白だった。 「あ♪ またトプって透明なのが出てきたよ。そろそろ仕上げかなぁ♪」 楽しそうに陽菜がペニスを扱く。こんなにもゆっくりなのにどうして俺はこんなにイキそうになっているんだ。 「あ……んあああ……」 「あれ、どうしたの隆。そんなせつなそうな顔して」 「ち、ちくしょーっ……」 俺は目を瞑る。瞑目した先に待っているのは、どうしようもない快感の波。頭が真っ白になり、とうとう限界を迎える。 「あれ。もしかしてイッちゃう? こんなにゆっくりなのに? イッちゃうの」 陽菜の煽りに屈する形で俺は大きく喘いだ。 「んぁああああ……イクっ……!」 どぴゅ……ぴゅるっ……ぴゅっ、ぴゅ、ぴゅ…… 勢いよく飛び出た精液がマットを濡らす。 勝敗は明白だった。飛び出た精液は大量で、俺はペニスを陽菜に握られたまた、絶頂の余韻に震えた。 「はぁ……はぁ……はぁ……くそっ……」 俺の悔しそうな顔を覗き込みながら、陽菜がガッツポーズを作る。 「やった! あたしの勝ち!」 はちきれそうな笑顔で喜ぶ幼馴染に俺は酷い屈辱を味わっていた。陽菜に負けた。あの陽菜に。なにをやらしても不器用で才能のなかった陽菜に、競技経験が3年上回っている種目で負けた…… 「初めて、隆に勝負で勝った」 陽菜にとってみれば今まで俺と数多く対戦してきて収めた始めての勝利だ。その嬉しさはひとしおだろう。 だが俺はどうだ。バトルファックだけでは負けたくなかった。正式な勝負とはいえないが、それでも負けは負けだ。受け入れがたい気持ちになった。 「ふふん、隆。リベンジならいつでも受けるよ」 陽菜は飛び散った精液を指で掬いながら、それを舐めて怪しく微笑んだ。 「……次は負けない」 人生初めての陽菜への敗北を味わった俺は、さらなる努力を誓った。 ②に続く↓ https://batllefack-m.fanbox.cc/posts/6711579 作品リスト一覧 https://batllefack-m.fanbox.cc/posts/7603841