はのみどです。
引き続き、C100新刊「ダンツミ」のテキストコメンタリー枠です。
本はメロンブックス様にて好評発売中です。
息の長いペースで売るために多めに刷ったのですが、コミケ終了後の4日経過時点で委託分の1/3が無くなっていますのでご検討中の方はお早めに!
【14a】魔王城の魔物たち
450年前にも存在が確認されている魔物たち。
・コボルト
ケモ&オーバーオールのかわいいやつです。
戦後は魔法使いに弟子入りした個体もいます。
・アルラウネ
作者が昔遊んでた「モンスターコレクション」というカードゲームで仲間内で人気だった花の精です。ギャルっぽいけどそこまでギャルじゃない。
・エアエレメンタル
風の精霊なのですが、人々の信仰を失い(忘れられて)邪霊と化した魔物。
人も霊も神様も、多分忘れられることが一番辛い。
信仰されていた頃は恐らく「シルフ」と呼ばれていたかもしれません。
・ダークエレメンタル
闇を司る精霊が邪霊と化したもの。マントの下は全身白タイツです。
プリンセスオーダー後は魔道士先生の生徒になった個体もいます。
【14b】ゴーレム
インプの動乱や王国の興りよりもはるか以前、数千年前の地層から出土した超兵器です。
その時代の国家が敵国への侵攻用、または抑止力として建造したのか。
もしくは、このような兵器を作らないといけないような「巨大な何か」が地上に現れた時代があったのかもしれません。
【15a】スフィンクス
魔物というより神話生物の類です。インプと何らかの契約を行い付き従っていますが、本人は楽しいから付き合っている程度だと思われます。
なぞなぞに付き合わず、普通に剣で戦おうとすると地上最強クラスに強いと思います。FF5の「ものまねしゴゴ」みたいなものですね。
【15b】リッチー
ある意味本編の黒幕。本人も言っている「死してなお恐ろしい」は、「死してなお恐ろしい」で検索すると一発で元ネタにたどり着くと思います。
恐らくもともとはどこかの時代の人間の魔道士か学者だったのでしょうが、450年前段階ではアンデッドとして森の魔物と結託していました。
誰にも見つからない想定で描いているのですが、実は最終話に小さく後ろ姿だけ登場しています。
【16】プリンセス&インプ(450年前)
過去プリンセスは基本現代プリンセスとキャラデザ同じなのですが、カラーで描くときは過去プリの髪の色を少し薄くしています。
過去編は「ライブアライブ」と同じく好きだったスクウェアのRPG「ゼノギアス」の影響を無意識的に受けているかもしれません。
(過去編を描いている間、光田康典さんの「遠い約束」をよく聴いてました。)
ダン摘みは自分が好きだったゲームのごちゃまぜ全部乗せみたいなものですね。
【17a】退魔の姫君&ルーンナイト(初代)
・退魔の姫君
この段階で17歳~18歳前後。現代のプリンセスも成長するとこんな感じになるはずです。魔王インプ討伐後も活躍を続け、帝国に奪われていた中央の王国領を取り戻した人物でもあります。遷都後の旧王都は封印監視のための集落となりますが、それを前身として「冒険者の町」が作られることになりました。
・ルーンナイト(初代)
インプ誘拐事件の際、プリンセスを刺客から守った兵士がルーンナイトの称号を得た姿です。ルーンナイトの称号は世襲制ではなく、師が素質のある弟子を見つけて継承していくスタイルなので現在のルーンナイトと血の繋がりは無い…はずです。肩当てを正面から見ると猫の面にみえるようにデザインした覚えがあります。
使用していたとされる剣の銘は「エルボレアス」。妖精郷に由来するという最初期のルーンブレードです。
(名というか形の由来は、Warsport社製のアサルトライフル「LVOA-S」を剣の形に落とし込んだものです。)
【17b】伯爵家の令嬢
設定では、450年前の王国の周囲にはモープ、サーテ、ポーテという先代王の時代からの伯爵家があり、この三家は王家に対して密かに反感をつのらせていました。刺客を送り、インプやプリンセスの誘拐を企んだのもこの三家のうちのどれか。もし誘拐が成功していたら、二人は東の帝国(モンゴル帝国みたいな感じ)に交渉材料として売り渡されていたでしょう。
令嬢たちによるインプへのイジメ行為は、その親世代の王家への態度や雰囲気に感化されたもので間違いないでしょうが、親と娘が連携してインプを追い込んだわけではなく偶然が重なったものでしょう。
ちなみに、設定を考えていた一年前は「同じ王国領の中で王と伯爵がこんな仲悪いことある?」って思ってたんですが、今現在大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の殿と御家人の関係を見ている限り、自分の作った設定は間違っていなかったと確信しました。
【18】ギルド員
まさかここまで表立った活躍をするとは作者も思っていなかったギルド員さんたちです。先輩さんと後輩の絵は描いた時期も掲載理由もまったく違うのですが、うまく並ぶように描き直したり描き足したりしています。
実は初期段階だと先輩さんの出自には秘密があり、それを発端としたストーリーを構想したりもしたのですが完全になくなりました。
ダン摘みが10巻くらいまで続いてたら描かれていたかも…
【19】あやかしムジナ
19話初登場の魔物ですが、実は10話の忍びメイン回の代わりにこのエピソードが来る予定でした。元ネタはドラクエ4のあの村ですね。
獣人にしようと思って色々勉強したのですが、可愛くするのが難しい…
現在もケモキャラのデザインで絶賛悩んでいます。
【20】ウンディーネ
水の精霊様として崇められていたこともある彼女。魔物のエレメンタル種との違いはそこですね。
かつて自分が2chで匿名で絵を描いていた頃、同じ板にある版権人魚キャラを可愛く描いている方がいて、自分もいつかこの方のように人魚キャラを描きたいなあとずっと思っていたので、その気持ちが結実したキャラでもあります。
今もどこかで元気になさっていると良いのですが・・・
【21】戦士&神官
最後に登場した冒険者、戦士と神官です。
デザイン気に入っているので、何かの機会に描いてみたいですね。
【22】AGSルミノア号
AGS、と手前に付くのは、イギリス海軍のHMS(Her Majesty's Ship)や、北大西洋航路の豪華客船の頭についていたRMS(Royal Mail Ship)などにちなんだものです。
翼とプロペラはあくまで離陸後の操作性やバランスを補助するためのもので、34話のプロトタイプの時点である程度の飛行能力を有しています。(ゴーレム機関自体に重力を制御する力がある)
いつか、この船で旅をする4人のその後の物語を描けたら良いですね。
【23】エルフ
花の妖精郷に存在するたったひとりのエルフ。
その成り立ちは、魔王インプ出現の時代よりも、さらにはゴーレムの時代よりもずっとずっと前です。
ひとりぼっちの彼女は、魔道士、ルーンナイト、そして剣士に、「仲間を信じろ」と呼びかけます。
彼女自身が孤独から解放されるときは来るのでしょうか。
彼女の正体、彼女の物語。
ダン摘みの巻数がもっと長かったら、もう少し掘り下げられたかも、と思います。(とはいえ、十二分に描かせてもらえた、とも思っております。)
余談なのですが、6巻の裏表紙オビを外したところで寝ているエルフの横の文章
「GOOD NIGHT YOU LORD OF SANCTUARY.」
(おやすみ、聖域の王よ。)
ですが、
こちらは1999年のアメリカ映画「サイダーハウス・ルール」の台詞、
「Goodnight, you princes of Maine, you kings of New England.」
(おやすみ、メインの王子。ニューイングランドの王たちよ。)
に由来します。
孤児院で行き場もなく暮らす子供たちに、院長先生が寝かしつける際に言う台詞で、大好きな言葉だったりします。
【24~27】おまけ漫画
ルーンナイト様は極端に疲れていただけだと思います。
鎧のインナーのまま寝てしまっていたのもそのためかなと。
だからノーカンです!
さて、解説もこんな感じでしょうか。
「ダンツミ」が出せたことによって、自分の夢のひとつであった「自分の作品の攻略本を手にする」に近いものが果たせた気がしています。
この先、ダン摘み関連のものを描かなくなるわけではありませんが、一旦ピリオドは打てたのかなあと思いますね。
奇しくも、この本の発行日はダン摘み本編の最終回が公開されてから1年+1日。
終わってから1年経っているにも関わらず、多くの方に愛された作品になったこと、とても嬉しく思っています。
現在は、新たな連載作品を作るために担当さんとやりとりを重ねています。
(コンセプトや主人公のデザインは、実はもうほとんど完成していたり…)
少しでも皆様に新しい作品を読んでいただけるよう頑張っていますので、今後もどうかよろしくお願いいたします!
それでは、また次の冒険で!
666
2022-08-26 09:48:32 +0000 UTCTHEpicture
2022-08-18 15:41:09 +0000 UTCはのみど
2022-08-17 12:19:08 +0000 UTCはのみど
2022-08-17 12:18:36 +0000 UTCはのみど
2022-08-17 12:18:04 +0000 UTCえぐぜ
2022-08-17 11:29:34 +0000 UTCnono
2022-08-17 10:33:05 +0000 UTC湊あおい
2022-08-17 09:34:44 +0000 UTC