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【ダン摘み前夜】出張編集部にて

はのみどです。それでは前回の続きのお話を。


時間は少し飛んで2017年の2月。

オリジナル同人誌即売会、コミティアに一般参加した僕は、

その前年に出した同人誌「龍角さん」と、「ほのぼの系」の二次創作本数冊を手に、

どうしても一度行ってみたかった「出張編集部」に足を運びました。


(※こちらはTwitterに掲載したもの。龍角さんについてもいつか個別で話したいですね!)


一番初めに向かったブースは、「徳間書店 COMICリュウ」。

理由は、二次創作を通じて仲良くなった作家さんが当時連載していたからでした。

横長のテーブルには3人の編集者さんがおり、それぞれ作家さんと応対しています。

僕は緊張しつつ、企業説明会のエントリーシートのようなものを手に順番待ち。

やがて、右端に座っていた優しそうな笑顔の男性の方に呼ばれました。


「同人はいつからやってるの?」

「えーと2013年から…」

「じゃあ4年目か。そろそろベテランだねえ」


…と、軽く作家歴の話を聞いてくれつつ、本を読んでくれた編集さん。

「“意味もなく舐めてもらっても良いのじゃぞ?”ってちょっとエロくていいね」と、

顔を赤らめた龍角さんの一コマを気に入ってくださいました。

そして…今になってみれば運命の一言。


「なんかこういう絵柄でエッチなのとか描いてたりする?」


と質問をされたのです。

…そう、僕はこの時、所謂「おトイレ我慢系」の本や資料を持ってきていませんでした。

確かに自分はそのジャンルが好きで、これからも色んなものを描きたいと思っていて。

でもどこかで「嫌な目で見られてしまうかもしれない」と、ある意味自分をよく見せようと、無意識に見栄を張っていたのかもしれません。


「これから何をするのか」を決める場で、なぜ「一番したいこと」を隠すのだろう。


僕は「携帯の画像で、しかもエッチかどうかすら分からないのですが…」と断りを入れ、Twitterの画像を漁り、編集さんに1枚の画像を見せ、言いました。


「これはエルフに邪魔をされておもらしする冒険者のゲームを妄想したものなんですが、こういうのが好きです」

(前回 「ダン摘み前夜」冒険の夜明け前より)

https://www.fanbox.cc/manage/posts/1338367


それを見た編集さん、「どうしてそんな事思いつくんだww」と大爆笑。

あはは…と、つられてなんだか僕も笑ってしまいました。


そこから先はまさかの展開。


編集さん「いやーいいね!これネームにして送ってきてよ!!」

僕「!?」


え?え?と困惑しているのもつかの間、なんと名刺をいただいてしまいました。


(あれ?これってどういうこと?)

(そのネームがOKだったらどうなるの?)

(そもそもあの妄想を漫画にって、どうやって?)


ビッグサイトの帰り道で、帰りの電車で、いろんな事を思いました。

そして何より、「好きなことを隠さず言ってよかった」と、心底思いました。


その後4ヶ月。人員不足で仕事環境が傾いた職場を必死でやりくりしながら

キャラクターやらネームやら、僕はああでもないこうでもないするのでした。


※2017年2月~3月に描いた、最初の主人公たち。

冒険者を陥れようとする魔王と、それにツッコミを入れる側近という役回りでした。

(あれ、もしかして…誰かさん達に似てますか?)


思いの外長くなってしまったので、今回はこのへんで!ฅ(ΦωΦ)ฅ

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