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【第一話+第二話】着ぐるみフェチな菊川奈美さん

【第一話】着ぐるみフェチな菊川奈美さん んっ・・・・んぁっ・・・・ 着ぐるみの中の人の声を、今この場で再生された。 今まさに着ぐるみの中で演じている人がどんな状況のつぶやきをしているのか、内蔵された音声が再生されたのだ。 スピーカーからは喘ぎ声のような、か細く小さな音が聞こえてくる。 よくよく耳を澄まさないと聞こえないような小さな声。必死に我慢しているけども、つい漏れ出てしまって、本当に気持ちよさそうにしているような声に聞こえる。 声は明らかに女性のようにも感じたけども、真相やいかにといった具合だ。 ************************************ 着ぐるみフェチ そういわれて真っ先に思い浮かべるとしては、特殊性癖を有する男性。着ぐるみに異常なまでの執着をして性的な興奮を覚える男性。着ぐるみという存在に興奮したり、中の拘束感に興奮したりと、着ぐるみフェチと言ってもさらにそこから枝分かれした性癖が多く並ぶカオスな世界。 そう、イメージとしては男性を思い浮かべることがほとんどだろう。 事実、着ぐるみフェチの殆どが男性だ。 しかし、着ぐるみフェチな女性はいないわけではない。着ぐるみフェチな女性は絶対数は男性の1/50程度であるものの、確実にいることは間違いない。 そんな女性がどんな日常を送っているのか、少しお知らせしてみたいと思う。 ******************************** 彼女の名前は菊川奈美。今はOLなんて呼び方は古いみたいだけども、一応会社で事務員をこなしている25歳の女性だ。 そんな彼女は誰にも言えない秘密を持っていた_________ 彼女は17時ちょうどに仕事を終えると、寄り道することなく、1Kの一人暮らしのアパートに吸い込まれるように戻っていった。 丁度梅雨の時期、かなり蒸し暑い日が連日続き、梅雨の間の連続晴れ日更新といった具合の夕暮れ時だった。 かなり足早に帰宅した彼女は背中や額にうっすら汗を浮かべていた。 会社から彼女の家は徒歩圏内だが歩いて25分ほど、距離にすると1km以上離れている。近いといえば近いのだが、歩きと考えるとそこそこの距離にも思える。 そんな距離を、ペースを緩めることなくスタスタとした勢いでアパートに帰っていく菊川さん。 少し汗ばんだ状態で自宅に戻ると、彼女は早速自分時間を最大限に楽しむための準備をし始めた。 おもむろにYシャツを脱ぎ、ズボンも脱いだと思うと、これらを洗濯カゴの中に早々に入れるや否や、クローゼットの奥から大きな段ボールを取り出してきた。 段ボールにはこう書かれている。 「アニマルスーツ ライオン」 そんな箱を開けると、たてがみが立派な茶色のモフモフの毛で覆われたライオンの着ぐるみが出てきた。 この着ぐるみは個性は何もなく、何処にでもいるような汎用の着ぐるみだ。そんなライオンの頭を取り出すと、今度はボディと手を取り出す。 その際に、彼女はモコモコと非常にボリュームのあるボディや手をスンスンと嗅いだ。 モフモフとした感触がたまらないのか、香ばしい香りに虜になっているのか、彼女の表情は非常に幸せそうだ。 ボディと手を取り出すと、残りはライオンの足を取り出した。 次に彼女は・・・何やらライオンの背中にあるファスナーを開けて、ボディの中をガサゴソとし始めた。 ライオンのお尻あたり、そう、尻尾のあるあたりで何かをしている。 ・・・よくよく見てみると、ボディの内側の尻尾の付け根付近に何やら黒色の突起のようなものがぬらりと黒光りしているのが見える。 どうやら、ライオンの尻尾がディルドのようなものと連結されているようだ・・・。 しかもこのディルドはそこそこ太くて複雑な形状をしている。おまけに、クリトリスの部分に振動を与えるようなギミックまで備わっている。 ふつうの着ぐるみではなく、かなり淫乱な仕様の着ぐるみといったところだ。 彼女はパンツを脱ぎだした。既にアソコがかなり濡れていて、目の前の着ぐるみに非常に興奮している様子が良く分かった。 パンツから糸が引いている状態のまま、彼女はパンツを脱いだ。 ブラはそのままの状態、髪は後ろにポニーテールのように束ねると、面下を被って準備完了といった具合に、そのままライオンのボディを着始めた。 そして、腰まで着ぐるみを持ちあげたときに、彼女は動きをストップした。 尻尾の根元についているディルドを股の下から腕を伸ばして掴み、 そして自分の大事なアソコに当てがった。 「んぁ・・・・」 誰もいない1Kのアパートの中で微かな喘ぎ声が聞こえた。そのまま彼女は自分の中にディルドを挿入させていく。 「んぁ・・・・ぁ・・・・んんんっ・・・・」 非常にヌルヌルとしている状況の様で、あっという間に長くあったディルドが見えなくなっていった。 彼女は気持ちよさで若干涙目になりつつ、顔が火照っているのか真っ赤になっていた。 ディルドは刺さったままの状態で、ボディを淡々と着ていき、最後に背中のファスナーを閉じた。 次に彼女はライオンの頭を取って、そして自分の頭に被せていく。 「ん・・・くぅ・・・」 両手を上にあげたときに、アソコに食い込んだディルドが奥深くまで突き、気持ちよすぎて思わず喘ぎ声がこぼれてしまう彼女。その気持ちよさは結構凄まじいものだったらしく、暫く足ががくがくと痙攣しているようにも見えた。 たてがみがモフモフと大きく、重そうなライオンの頭。視界は口からで、顔周りのフィット性は高そう。そんな頭を被せて、あご紐を留めて自分の頭としっかりと固定した。 固定した次にライオン着ぐるみの足を履く。この時にライオンはしゃがんだのだけども、途中でしゃがむ動作を停止させてしまう。 足がピクピクと痙攣して、ライオンからは切なそうな喘ぎ声がひっきりなしに聞こえてくる。しゃがむことで先ほどよりも強くディルドが奥深くまで挿入されてしまい、気持ちよさで我慢できなくなっているようだ。 既に着ぐるみの中では蒸れて汗ばんでいる様子だ。 しかし、彼女はこの着ぐるみを何度も着たことがあるのだろう。手慣れた手つきで着ぐるみの足部分を装着し、最後に手袋を装着して・・・完成だ。 こうして1Kのアパートから人が着えて、1頭の身長の低いライオンが現れた。 姿鏡の前に立つライオン。 足はモジモジとしながら内股で立ち、それでも威厳のあるたてがみしっかりのオスライオンの姿がそこにはあった。 着ぐるみ特有の暑さと息苦しさからなのだろうか、それともアソコをクチュクチュと刺激を受けているためだろうか、ライオンの息が荒いようにも感じる。 そう、クチュクチュと歩くたびにライオンの股間からわずかな卑猥な音が聞こえてくる。そのたびに喘ぎ声のような声がライオンから聞こえてくる。 ガオーとしたカッコイイポーズ、口元に手を当てて可愛らしいポーズなどなど、姿鏡の前で色々なポーズを決めては、くちゅ・・・くちゅっ・・・とディルドがアソコの奥を微妙に責め立ててくるようで、気持ちよさのあまりモフモフの手で股間を押さえては動きが止まるを繰り返すライオン。 次にライオンはお尻を振って尻尾を左右に動かし始めた。と同時に、ライオンからは先ほどよりも大きい喘ぎ声が聞こえてきた。 何かを我慢するかのように、それでも漏れ出てくる声が聞こえてくる。 相当気持ちいいのだろうか、ライオンから発せられる喘ぎ声が次第に大きくなっていく。 「んぁぁ・・・あああ・・・いぐ・・・きもちいぃい・・・イっちゃうよぉ・・・」 「んあぁ・・・・・ぁんんあ・・・・いや・・・んあぁあ」 そんな時間が2分くらい続いただろうか。ライオンはその場でうずくまるや否や、激しくビクっビクっとした動きと泣き声に近い喘ぎ声で絶頂を迎えてしまったようだ。 彼女が着ぐるみを身にまとってから10分ほどの出来事だった。 肩で息をして呼吸を整える様子のライオン。 しゃがんでいたライオンはその場で立ち上がるとササっと手袋を取り、すぐにあご紐を外して頭を取った。 中からは汗びっしょりで顔が真っ赤な彼女が現れた。汗の量が尋常じゃない。ポタポタと汗が床に零れ落ちる。 近くに用意してあったバスタオルで顔をぬぐい、スポーツドリンクを飲むと、もう一度ライオンの頭を被り始めた彼女。汗で湿っているだろう頭の中の香りをいったん嗅ぐようなしぐさも見せた。 ライオンの手袋をはめて、次に彼女は、尻尾の根元付近を何やら探り出し、スイッチのような突起を押した。 ヴィヴィヴィヴィヴィ・・・ 彼女に挿入されているディルドが元気よくうねり、そして振動し始めた音が聞こえてきた。 ライオンはのけぞりながら、股間に手を当てて、悲鳴にも似たような喘ぎ声をあげている。 女性の絶頂は男性と比べて回復が圧倒的に早い。男性の場合は一度絶頂をすると精子が飛び出してとてつもない倦怠感に襲われて、復活までしばらく時間を要する。その間にアソコを触られようものなら、非常に敏感でくすぐったい思いで不快としかとらえようがなくなる、そんな気分に陥ってしまう。さらに、絶頂を迎えれば迎えるほど、イク為に刺激を長くそして強く入力しなければならない。最終的に強く刺激を与え続けてもイクことすらできなくなってしまうなんてこともある。 一方、女性の場合は男性とは大いに異なる。1度イったとしても次イクための仕事量は1回目絶頂を迎えたときとほぼ変わらない。アソコがヒリヒリするようになったり、刺激になれてしまったりしてしまうとイきたくてもイけなくなるが、それさえなければ復活まで男性よりも圧倒的に早く、遅延することもない。回数の制約なしに絶頂を楽しめるメリットは物凄く優位と言える。 彼女はこの電動ディルドのお陰で2回目の絶頂をあっさりと迎えた。 ディルドの激しい刺激に立っていられず、その場でペタンとしりもちをついて座ってしまったのだが、その瞬間にこれまでないほどにディルドがアソコの奥深くを突き上げてしまい、どうにもならない快感がイナズマのような勢いで彼女を貫いて、そのせいで激しい絶頂を迎えてしまったようだ。 ゴロンと仰向けになるライオン。さすがに苦しくて暑くて嫌になったのだろうか、頭を仰向けのまま外し、手袋も外し、呼吸を整え始めた。 大粒の汗が彼女の顔から飛び散り、目は充血して顔は真っ赤な状態になっている。着ぐるみの中がいかに過酷なのかが彼女の様子を見れば一目瞭然だった。 彼女は上半身を起こし、次にライオンのボディを脱ぎ始めたのだが・・・・ 第二話につづく ________________________________ 【第二話】着ぐるみフェチな菊川奈美さん このボディ・・・ 汗でびっしょりと濡れていて、表のファーもかなり汗で湿って毛束になっている様子がうかがえる。 しかし、それだけではない。 股間あたりの湿り具合・・・アソコからのヌルヌルとした液体が大量に付着していて、相当かぐわしい香りに仕上がっている。 彼女は着ぐるみのボディの腕を脱ぎ、腰までズルりとおろし、次に・・・ 彼女に挿入されたディルドを静かに抜いていく。 「んっ・・・・ん」 思わず気持ちよさで声が漏れてしまう。 「ふぃ~~」 ようやく彼女は着ぐるみを全て脱いだ。トロトロでヌラヌラになっている自分のアソコをティッシュペーパーで拭きとり、ライオンの頭の中に消臭剤を吹き付けた。 次に彼女は冷蔵庫に入った缶ビール1本を一気に飲み干した。彼女の顔は幸せで充実感にあふれているような、そんな様子だった。 汗びっしょりになった体は次第に冷えてきた様子。洗濯機に着ぐるみのボディと手袋を入れて、そしてシャワーへ向かって一仕事を終えた疲労を癒してくつろいだ。 彼女は誰にも言えない秘密を持っていた_______________ それは、着ぐるみフェチだ。 彼女は、幼いころに良く、家の近くにあった住宅展示場で開催されるキュアキュアショーに連れて行ってもらっていた日々だった。 悪と戦うキュアキュア5人組、途中負けそうになっても必ず勝利するキュアキュアたち、テレビの世界から飛び出してきて飛び切り可愛いキュアキュアたち、それはそれは幼い彼女にとって絶対的なヒロインだった。 彼女は目をキラキラさせながら、キュアキュアのキャラクターショーに夢中で、親にせがんでは何度も連れて行ってもらった。もちろん、その時の彼女はキュアキュアが着ぐるみだなんて微塵も思っていなかった。 思っていなかったのだが・・・ある日の出来事を境に、彼女はキュアキュアショーを卒業してしまった。 キュアキュアショーが終わった昼下がり、子供の彼女は自動販売機でジュースを買うために、母親から小銭をもらって、舞台の裏側に設置してある場所へ向かった。 と、その時だった・・・ なんとなんと、テントの幕の一部がめくれあがって、中が見える状態になっていた。 彼女は興味が勝り、自動販売機で飲み物も忘れて、テントの中に釘付けになった。確かこのテントの中にキュアキュアたちが入っていったよーな・・・さっきのショーをしっかりと見ていたので、彼女たちが中にいることは充分に理解していた。 ガサゴソと人の動きが見える・・・ テントの中には・・・・キュアキュアのキャラクター・・・の着替えているような場所かな・・・あれ?キュアキュアのキャラクターたちの頭が外れて机に置いてある・・・って・・・あれ・・・あれ・・・テントの中にいる人たち・・・全員男の人だ・・・・あれ?え・・・キュアキュアたちは・・・どこ・・・? そして、極めつけの衝撃な映像を見てしまった。 キュアキュアの1人が丁度頭を外して・・・その頭を机の上に置いた。 と、そこには存在するはずのない、汗びっしょりな男性がそこに現れていた。 彼女は・・・見ちゃいけないものを見てしまったショックで・・・・ということは無く、先ほどのキュアキュアがまさか男の人だったという強烈な興味と印象、普通の人がキュアキュアになれる世界がそこにはあるんだという魔法のような空間、テントの中には夢が詰まっていることを幼心にしっかりと刻まれていたのだ。 物わかりの良い子だったためか、キュアキュアは実は男の人がマジカルな力で変身している・・・本当はそうなんだという事実を掴んだことを、彼女は少し自慢げに思っていた。着ぐるみであること、衣装であることをこの時点では知らなかった。 キャラショーのそんな出来事から2~3日経った後だろうか、晩御飯の最中、彼女はこの前のキュアキュアショーのカワイイシーンや敵キャラを鮮やかに倒すカッコよさについて意気揚々にお母さんとお父さんに話していた。 そして・・・テントの中を見てしまって、実は男性がキュアキュアに変身することができることもお母さんやお父さんに話してみた。 すると、思いがけない回答が来た。 「それは着ぐるみだからよ!」 と、何気ない会話の中で発せられたワード、着ぐるみって・・・何??彼女は興味津々で折り返し聞いてみた。 どうやら着ぐるみというのは、アニメや動物のキャラクターに変身できる衣装のようなものらしい。酔った勢いだったのか、お父さんからは、実はキテーちゃんやミッキマウスも着ぐるみで人が演じているんだという情報もinputされた。 この話を聞き・・・彼女はもう興味をはるかに超えた希望を心に宿すようになっていった。 “着ぐるみを着れば…キュアキュアに変身できるし…可愛いキャラクターたちに変身できちゃう・・・” 幼少期に植え付けられた変身願望はやがて徐々にいびつな姿に変わっていく。 着ぐるみは物凄く暑くて酸欠になるくらい過酷なモノ。それなのに、そんな素振りも見せずに可愛い姿、カッコイイ姿になってみんなを楽しませるという、そんな倒錯的な状況に魅了されていった。 特に、ふかもこ系着ぐるみの暑さや酸欠具合はとてつもないと聞く。予想の10倍以上の暑さ、それにもかかわらずあそこまで可愛らしくおどけた演技ができるなんて、全く信じられない・・・。そんな状況にますます着ぐるみという存在に夢中になっていった。 そもそも、着ぐるみって一体どんな着心地なのだろうか。暑い暑いとは聞くけども、いったいどれほどのものなのだろうか・・・と、物凄い興味をひかれるようになっていったけども、その素性は分からずじまいな日々だった。 そんな彼女が就職を機に親元から離れて一人暮らしをするタイミング。 そう、このタイミングをずーーっと幼少期から待ち望んでいたようだ。 着ぐるみの中の人になってみる。そんなことをずっと夢見ていたけども、なんだか着ぐるみ自体、見るだけで体が火照って妙に興奮してしまうようで、着ぐるみを見るたびにアソコが少し濡れてしまうなんてことはしょっちゅうだった。 それもそのはず。着ぐるみを着たくて着たくてあこがれ続けて20年近く。それがずっと積もりに積もってきているのだから仕方ないことである。 しかし・・・ そんな彼女が新卒で就職し、日々の忙しさに忙殺されて中々着ぐるみのことを考える暇が無くなり、むしろ次第に着ぐるみから心が離れていってしまっているようなそんな感覚を覚えるようになってきてしまった。 これまで着ぐるみのことを1日たりとも忘れて考えたことなんて無かったけども、やっぱり社会人になってしまった以上、この切ない想いにいつか決別しなければならない・・・なんて悲しいけどもいつかそれを受け入れなければならない、そんな覚悟を決めていたようだった。 そんな物憂げな日々を送ろうとしていた矢先のこと、勤務先であまりにも不意に衝撃的なものに出会った。 倉庫の箱を整理していたところ、箱を開けて腰を抜かしてしまったようだ。 箱の中を開けると・・・そこにあったのはライオンの着ぐるみだった・・・。 某家電量販店に就職した私は、倉庫裏で整理整頓しているときに販促用の着ぐるみを見つけてしまったのだ…。 ただ、その着ぐるみは話を聞くと処分されるものらしい。 着ぐるみ自体の需要が今の時代ではいまひとつとなってしまったことと、暑くてかなり臭い着ぐるみを誰が着るのだろうか、そして、着たところで販促の効果が表れるものだろうかと、費用対効果に乗るものなのかよくわからないところがあって着ぐるみは次第に使われなくなっていった。 捨てる予定だったということで、数日後、そのライオンの着ぐるみは箱ごと産業廃棄物のBOXに捨てられてしまっていた。 が、彼女はその時を狙っていた。 帰り際に、周囲の目を気にして・・・その廃棄物を手で抱えて家まで持って帰っていったのだ。 もちろん産業廃棄物は持ち出しNG、バレたらタダでは済まない。だだ、それでも圧倒的な興味が勝って・・・こっそりと彼女は着ぐるみを拝借して家に持ち帰っていったのだった。 そんなライオンの着ぐるみ。最初に開けて驚いたのはその汗臭さ。ボディがなんとも汗臭い。まるで部活動をした後の体操服のような、まさに汗臭い一択の香りだった。 手もそんな香りだったが、頭や足はなぜかそんな香りはほとんどせず。 彼女は柔軟剤と洗剤を駆使してライオンをいい香りのするフワフワでモコモコな衣装に仕立て上げた。 そう、それが彼女の着ぐるみ、ライオンの着ぐるみだ。 思わぬ形で着ぐるみを入手した彼女。初めて着ぐるみを身に付けてみた印象としては・・・なんだか物足りなさそうだった。 モコモコでモフモフな衣装。 着ぐるみの衣装を目の前に、興奮の頂点だったと思うのだけども、そんな着ぐるみをいざ着てみると・・・確かに拘束感もあって適度に締め付けて気持ちよくて、そして鏡に映る姿をライオンの口の視界から覗き込みながら見ると、物凄く可愛らしい縫いぐるみのようなライオンの姿があってとてつもなく興奮してしまう自分が居たことは間違いなさそう。 しかし・・・それでもやっぱり何か物足らない・・・そんなような感覚があった。 そこで彼女は思わぬものを用いてその物足らない何かを穴埋めするかのように動いた。 思わぬもの、それは夜な夜な使っていた彼女の電マだった。 ライオンは電マを自分の大事なヒダヒダの部分の上に乗せた。もちろん、外皮はファーであるため、電マをフルであてがってもあまり刺激が伝わってこないのが難点だ。 しかし、彼女は確かに強く股間に電マを押し当てて、そしてスイッチをONするともだえ苦しみだした。 着ぐるみ初体験。ただ着るだけだとなんだか物足らなかった理由。それは気持ちいい刺激が全く無いからだった。 着ぐるみを着ながら刺激を与えられて気持ちよくなりたい。気持ちよくなって着ぐるみの中で悶えたい・・・そんな希望を持つようになってしまい、着ぐるみを普通に着るだけではイマイチで感動を得られない体になってしまったようだ。20年という月日が彼女を曲げてしまったようだ。 効果的に着ぐるみを着ながら気持ちよくなって・・・イキたい・・・。そんな風に思うようになった彼女は、次第に着ぐるみを魔改造するようになっていった。持っていたディルドを上手く魔改造させて、、、尻尾の動きがそもそも中の人を刺激するような仕様にすれば、とにかくどんな時でも気持ちよくなれる。常に着ぐるみを着ながら気持ちよくなってイクことができるんじゃないか、そう思って魔改造していたのだ。 シャワーから出てきた彼女。洗濯機に入れたグショグショの着ぐるみを洗って干して、そしてベッドについて明日の仕事に備えた。 ・・・・そして朝、起床するちょうど30分前だった。 ピンポーン! と、朝早くから玄関のチャイムが鳴った。 彼女は若干寝ぼけていたためか、ノゾキアナを確認することなくガチャリと鍵を開け、戸を開けた。そこには、女性警察官と私服を着た女性の方、この方も警察官なのだろうか、そんな二人組が訪ねてきた。 「あの、警察です。菊川奈美さんでよろしかったでしょうか。」 「あ、はい・・・なんのご用件でしょうか。」 彼女は警察という言葉に戦慄して一気に緊張感が増したように感じた。 「実はですね、先日産業廃棄物が盗まれる被害が〇〇電気から被害届が出ておりまして。菊川さん、何かご存じないでしょうか。」 「あ・・・・・・・・・・・」 彼女はその場で腰が抜けそうなほどにショックを受けてその場で硬直してしまったようだ。そう、産業廃棄物は廃棄されるまでは資産扱いになるため、それらを持ち帰る行為は違法になる。その点認識が甘かったとはいえ、彼女の全面的な落ち度になる。窃盗罪。 彼女は完全に観念して震えた声で弁明した。 「はい・・・確かに・・・産業廃棄物として捨てられていた着ぐるみを持ち帰りました」 警察はあきれ顔といった様子で彼女を諭した。彼女はその場にペタンと座り込んで茫然自失、自然と涙が流れ出ていた。 「ごめんなさい・・・」 そんなか細い声ですすり泣いていた。 と、その時だった。 警察とともに同行していたある一人の女性の人が彼女に向かって何か話し始めた。 「菊川さん、私たちは逮捕するためにここに来たわけじゃないのよ。とりあえず、ここじゃアレだから・・・場所を変えましょうか?はい、警察の方はお疲れさまでした!」 その女性が警察官に指示すると、警察はパトカーで帰っていき、その女性が乗ってきた車だろうか、彼女を助手席に乗せると運転して彼女をどこかに連れて行ってしまった。 「驚かせてごめんなさいね。私の名前は新崎舞っていうの。警察の調査なしに監視カメラをアレコレ調べることができなかったから、警察が来たことはトップシークレットよ。」 「あ・・・あの・・・新崎さん・・・?私は逮捕されてしまうんですよね・・・ごめんなさい・・・今から警察署に行くんですよね・・・」 彼女は恐る恐る新崎に聞いた。 「あぁ!ごめんなさいね!私は警察官じゃないのよ!だから安心して!さっきの女性警察官は確かに本物の警察官なんだけども、私たち組織のお手伝いさん的なことをしてくれるエージェントなのよ。まぁ詳しいことはあんまり言えないんだけどね。」 「私の所属はMT社って呼ばれる場所なのよ。菊川さん、あなたをこんな強引なやり方でスカウトするのはかなり申し訳が無いんだけども、今日の説明を受けてよければ私たちの会社で働けたらなっていう、そんな案内ね。」 「こんなやり方で申し訳ないんだけども、ね。ドッキリとかじゃなくて、本当にあなたのスキルが私たちの会社に今凄く求められているから・・・ぜひ加わってほしいって思ってるのよ。」 そんな話を聞きながら車で10分くらいの場所に着いた。このビル、MT社と呼ばれる世界有数のテディベアメーカーの老舗。 「(その企業に私はスカウトされたってことなの・・・?、展開が早すぎてついていけないし・・・いったい何?スカウトって・・・?こんな逮捕のような壮大な計画を一市民の私に何のために?芸人のドッキリ企画じゃないんだから・・・何なの・・?)」 一抹の不安が浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返す彼女。 逮捕されていなかった安堵感とこれから何が始まるかもわからない緊張感・・・いったい何が始まるのか分からないまま、彼女はMT社にあるある一室に連れていかれた。 部屋の真ん中にはビジネスデスクが2つ向き合っておいてある。 そこには椅子が4脚有り、その1つに目を奪われた。 そこには・・・大きなテディベアの縫いぐるみが置いてあったのだ。 かなり大きくモフモフしたテディベア。流石MT社といったところだと彼女は納得した。 そのテディベアの横に新崎さんが座り、新崎さんの目の前に彼女が着席するような形となった。 新崎さんは説明しだした。 単刀直入に彼女には着ぐるみのアクトレスとなってほしいこと。そしてここMT社では着ぐるみの中の人として採用する基準に“着ぐるみフェチ”であることを条件としていること。そして、着ぐるみの中で機械的に刺激されながらイキ続けることで熱中症にならずに過ごすことが出来るようになること。 彼女が、着ぐるみが好きで好きで堪らないことはMT社がなぜか情報を入手していたそうで、産業廃棄物として捨てられていた着ぐるみはどうやら着ぐるみ好きをあぶりだすためのオトリのようなものだったらしい。 さて、本題として・・・。 着ぐるみアクトレスとして打診された彼女。当然だけども、やっとこさで就活できた今の職場をあっさり辞めて、こんな怪しげな場所で、それもなんだかやっていることが風俗のようで一抹の不安はぬぐいきることが出来なかった。 そんな彼女は本当に着ぐるみ役者として素質を持っていること。着ぐるみ適合係数が最上位のSランクに位置していることを新崎さんから説明を受ける。が、今一つピンと来ていないようだ。 「具体的に着ぐるみの中に入って刺激を受けてまでなぜ着ぐるみの中に入り続けて演じなければならないのか。いろいろなニーズに私たちは答えていくところで、着ぐるみの中に人が入っていて、ジっと動かない状態でいる方がクライアントが喜ぶケースが往々にしてあるのです。例えば、暑くて苦しい着ぐるみの中に入って演じている人が気持ちよくなって耐えている光景に興奮してしまう人、それを応援する人、見て鑑賞する人など、需要はさまざまにあります。」 そんな説明を受けてもやっぱりピンとこないような彼女。 勿論給料は素晴らしいし、着ぐるみを職に出来る喜びがあるのだけども。丘陵に至っては今の2倍を超える年収だ。 「やっぱり具体的な仕事がよくわからないと、ダメよね。じゃあもっと具体的な例を紹介するわね。」 着ぐるみの中で気持ちよさに耐えることが仕事…。正直、夜な夜な着ぐるみの中でディルドの刺激を受けながら盛大にイクことを繰り返していた彼女にとっては願ってもないような話で、その話を聞いただけでも既にアソコがヌルっとし出していたのは間違いない話だそうだ。 彼女はおもむろに小型タブレットのようなモニターを持ち出した。そしてそのモニターに映し出されたボタンを操作しだした。 ・・・特に何も起こらない・・・。 シーンとした部屋、エアコンの音なのだろうか、電気の稼働音が部屋に響いているだけの、シーンとした部屋。特に何も起こらなかった。イスが軋むような音が聞こえたのだけども、それはきっと新崎さんによるものだと彼女は捉えていた。 そんな中、新崎さんは、いまちょうど着ぐるみアクトレスとして働いている人の生の声、つまり今まさに中の人として動いている人の声をココでプレイしてくれるそうで、その再生をONにした。 んっ・・・・んぁっ・・・・ スピーカーからは喘ぎ声のような、か細く小さな音が聞こえてくる。 よくよく耳を澄まさないと聞こえないような小さな声。必死に我慢しているけども、つい漏れ出てしまって、本当に気持ちよさそうにしているような声に聞こえる。 第三話に続く


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