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怪しいうちのメイド


~関連作品~

小悪魔メイドまとめ

たくさんの方に見ていただいて誠にありがとうございます。 見易い様にURLをまとめてます。 奴隷だったドSなメイド様に地位も未来も財産も搾取され、支配されるお話になります。


 テオドール・ローデンハイム。

 

 リンドブルム王国の端も端、辺境に位置する領地で、村ひとつしか領地のない貧乏貴族だ。

 

 そんな貧乏貴族家のせいで、テオドールの父親は治療費もまともに払えずに病に倒れ、母親もまた流行り病でなくなってしまった。

 

 当日、村で流行った疫病により領地の経営はかなり苦しくなったが、テオドールが爵位を継ぎ、なんとか立て直してきていた。

 

「今年は小麦の収穫量も増えたし、冬をこせるかな」

 

 テオドールは書類を眺めながら安堵の息を吐いた。

 

 今年納める税金が計算された書類で、家宰であるミリアが取りまとめてくれたものだ。

 

「テオドール様、そろそろお休みになられてはいかがでしょうか?」

 

「そうだね。ミリア、ありがとう」

 

 我が家の有能な家宰がマテ茶を出してくれる。

 

 黒と白のメイド服をなびかせながら。

 

 家宰であるミリアがメイド服を着ているのは単純にローデンハイム家の使用人は彼女一人だからだ。

 

 木っ端貴族のテオドールに何人も使用人を雇う余裕はなく、結果彼女がメイド件家宰を兼ねていた。

 

 ミリアと名乗る彼女はテオドールの両親に恩義があると言い、働きたいと屋敷に現れたのだ。

 

 使用人も高齢で辞めてしまったことと、いきなりの家督を継ぐことでやることが多すぎたこと、ミリアがとても有能でなんでもできることなどが重なり、三ヶ月前から正式にローデンハイム家に雇われている。

 

 メイドだが読み書き、計算、護身術となんでもできる彼女は今やこのローデンハイム家になくてはならない存在だった。

 

 たまに見せる優雅な歩き方や凛とした態度はきちんと作法の教育を受けたような感じだった。

 

 そんな彼女が何故辺境のローデンハイム家に来たのかは謎だ。

 

 本人の言葉を信じるなら、テオドールの両親に恩義があるからと言うことになるが、その内容は教えてくれない。

 

 ただ特に怪しいこともなかったので、いつもの様に出されたマテ茶を飲み、テオドールは寝室へ向かった。

 

 ◆

 

 クスクス……。

 

 夜。

 

 テオドールはわずかな音で目を開けた。

 

 寝苦しかったので開けていた窓の外から流れてきたのは少女の笑い声。

 

「…………」

 

 聞き覚えのある声はメイドであり家宰でもあり、我が家と同居人でもあるミリアしかいない。

 

 そんなミリアの声がなんで外から?

 

 しかも、夜更けにだ。

 

 窓から覗いてみるとささやかな庭が見える。

 

 ミリアがよく手入れして雑草などは刈り取られた庭には小さな噴水が一つ置かれ、あとは花壇があるくらいだ。

 

 その花壇の近くにミリアがいた。

 

 月明かりで見通しもよかったし、ランプの灯りも灯していたので、ミリアの姿はこちらからよく見える。

 

 こんな時間に庭いじりを?

 

 テオドールは不審に思い、ミリアを観察した。

 

「いけない子ですねぇ。私の庭に来るなんて」

 

 黒い編み上げブーツの爪先を花壇の縁にかけ、上下に動かしている。

 

 花壇の縁を見下ろしながら、ミリアは楽しげに話している。

 

 いつもの凛としたミリアとは違う熱を帯びた声音にテオドールはドキリとした。

 

 普段のミリアとはまるで違うのだ。

 

 表情も違う。

 

 ほとんど無表情で仕事をするミリアに対し、今のミリアの顔はまるで弱い者いじめを楽しむ強者特有の優越感が浮かんでいたのだ。

 

 誰と話してるんだ。

 

 気になって目を凝らしていくと、暗闇になれた目が徐々にその姿をとらえた。

 

 虫だ。

 

 丸々と太った芋虫が数匹、彼女の足元に転がっている。

 

 ミリアの花壇に植えた草花を食べて肥太ったのだろう。

 

 こんな時間に害虫駆除をしてたのか?

 

 それにしても、芋虫に話すなんて意外に可愛いところがあるな。

 

 同じ歳の少女のミリアの違う面をテオドールは目が離せなかった。

 

 そんなテオドールの前でミリアはさらに驚くべき行動を開始する。

 

「私の庭を荒らす害虫は死刑♪」


「!」

 

 そう言うと、ミリアは爪先をずらし、一匹の芋虫を踏み潰したのだ。

 

 ぶちゅ、とミリアの重みに押し潰された芋虫から嫌な音を出して身体がひしゃげ押し潰された。

 

 仲間が死んだせいか、他の芋虫は身体を捩りながら逃げようとしだした。

 

「ほーら、もっと頑張ってくださいよぉ、じゃないと……」


 ミリアは笑みを浮かべたまま、ゆっくりとした動作でブーツに包まれた足をあげた。

 

 白いストッキングに包まれた脚が現れ、その奥の下着が見えそうなところで止まる。


 漆黒のブーツが月明かりを受けてまるで断頭台の刃のように見えてしまう。


 何をするつもりなんだ?

 

 疑問に思うテオドールの目前でミリアはにっこりと微笑み、

 

「時間切れです♪」

 

 ブーツに包まれた足を思いっきり振り下ろす。


 地面に叩きつけられたブーツは芋虫たちをつぶし、その衝撃で中身が飛び散る。

 

 ぶちぶちゅ、と耳障りな音とともに芋虫達が無惨な肉片へと変えられる。

 

「あはっ! 楽しいぃ!」

 

 絶叫するようにミリアの口から歓喜の声があがった。

 

「!?」


「ねぇ! ほら逃げないと死んじゃいますよぉ! ほらほらほら! あはははは!」

 

 あのミリアからは想像すらできなかった声と態度。

 

 まるで別人だ。

 

 テオドールは足元に根が生えた様に動けず、芋虫を惨殺する光景から目が離せなかった。

 

 ミリアは笑いながら何度もブーツを振り下ろし、ついには中身をぶちまけた。


 辺り一面に広がる血と肉片。


 月光に照らされたその光景はまさに地獄絵図だった。

 

 ミリアの足元には緑色の肉片と毒々しい紫色の体液がべったりと広がり、花壇に染みが広がっている。


「…………」

 

 テオドールは先程のミリアの笑顔と踏み潰された芋虫の死骸からしばらく目が離せなかった。

 

「テオドール様?」


 廊下で鉢合わせしたのはメイド服に身を包んだミリア。


 足元のブーツは編み上げブーツではなく、室内用のショートブーツに履き替えられていた。

 

 彼女は不思議そうに首を傾げている。


 さっきまでの異様な雰囲気はなく、いつも通りのミリアだった。

 

「どうなさいました? お顔の色が悪いですよ。早くベッドに入ってください」

 

「ああ……」


 テオドールはなんとか返事をし、そのまま寝室へ戻ったのだった。

 

 

 あれは何だったのか……?

 

 翌朝、テオドールは昨夜のことを思い出していた。


 寝付けなかったせいもあり、なかなか頭から離れない。


 まさか、夢じゃないよね。


 ミリアに限ってあんな……。

 

「おはようございます。テオドール様」


 悶々としているテオドールの前に朝食の載ったトレイを持って現れたのはミリア。


 いつもと変わらない様子にテオドールは安心すると同時に少し残念にも思った。


 あの夜見たミリアが本当にミリアだったのか確信が持てなかったからだ。

 

 それに今も瞼を閉じると昨夜の光景が焼きついている。

 

「どうかされましたか?」

 

「いや、なんでも。ありがとう」


 テオドールは誤魔化すようにマテ茶を口に含んだ。

 

 いつもより苦く感じる。

 

 気のせいかな?

 

「今日の予定ですが……」

 

「うん……」

 

「本日は午後からご友人とお会いになるそうですね」

 

「え?……ああ、そうだね」

 

「それでしたら、昼食後に街に出られてはいかがでしょうか? 良い店を知っておりますので紹介します」

 

「そ、そうだね」

 

「それでは、私はこれで失礼いたします。御用が御座いましたら、ベルを鳴らしてくださいませ」


 ミリアは一礼すると部屋から出ていった。


 いつも通りだ。


 やっぱり見間違いだったんだ。


 テオドールはホッとして息を吐きだし、それから朝食を食べたのだった。

 

 

 テオドールは仕事も手につかず、1日を終えてしまった。

 

 判を押す書類仕事などはできたが、それ以外は何をしていたか覚えていない。

 

 頭も熱に浮かされた様で、ずっと悶々としてしまっていた。

 

 いつもの様にテオドールはミリアにマテ茶をもらい、部屋に戻った。

 

 夜に飲んだマテ茶も少し苦く感じられた。

 

 ◆

 

「…………」

 

 これは夢だ。

 

 なぜわかるのか?

 

 だって、こんな光景はありえないからだ。

 

 テオドールはそれをはっきりと言い切ることができた。

 

 何しろ、テオドールの目に写るベッドも家具も部屋自体もとても大きくなっていたのだ。

 

 現実ではありえない。

 

 そんなテオドールは生まれたままの姿で机を走り回っていた。

 

 圧倒的に巨大なミリアに見下されて……。

 

「テオドール、早くして」

 

 傲慢な声が響いた。

 

「は、はい」

 

 メイクを終えたミリアは指先で髪を弄びながら、汗だくのテオドールを見ていた。

 

 机の上に投げ出された化粧品をテオドールは背中に担ぎながら、必死に化粧品箱へ戻す作業を繰り返していた。

 

「ふぅ、はぁ!」

 

 ミリアにとっては指先一つで運べるサイズだが、テオドールには小さな口紅一つとってもまるで丸太のように巨大な重さがある。

 

 息をあらあげながら重労働を続けるテオドールをミリアは悠然と見下ろしていた。

 

 口紅を塗り立ての鮮やかな赤い唇に緩やかなカーブを描きながら。

 

「クス、ただの後片付けなのに使えないわね」

 

「も、申し訳ありません」

 

 主のはずのテオドールは謝罪していた。

 

 圧倒的な巨大さのミリアにテオドールは反抗心など欠片もなかった。

 

 むしろ、こうして見下され、酷使さるのが正しいのではないのかと、感じてもいた。

 

 無意味に強いられるこの重労働すら、ミリアの命令だと思うとゾクゾクとしてしまった。

 

 パンパンになった手足で何とか化粧品を運んでいると、ミリアはため息をつき、

 

「……時間切れね」

 

「うわっ!」

 

 急にテオドールは身体をつまみ上げられた。

 

 物凄い速度で机が遠退き、浮遊感が落ち着かない。

 

 そんなテオドールの目に写る景色は目まぐるしく動いた。

 

 いきなりテオドールの首筋を摘まむミリアの指先の感覚が消え、浮遊感から地面にひっぱられる重力感に襲われた。

 

「わぁぁぁぁぁ!」

 

 テオドールは手足をばたつかせながら、真っ暗な闇の中をゴロゴロと転がり落ちた。

 

 回転し終えたテオドールが顔をあげると、猛烈な臭いが鼻をついた。

 

「うっ!」

 

 鼻を突き刺すように強烈で、なのに粘つく様な脳裏に刻むような臭い……。

 

「ごほっ! ごほっ!」

 

 あまりの悪臭に噎せていると闇の奥から巨大な何かが恐ろしい速度で迫ってきた。

 

「う、うわぁぁぁぁ!!」

 

 テオドールの目の前に迫ったのは巨大なミリアの足指だった。

 

「まさか、ここは!」

 

 低い天井や鼻をつく異臭、この光景をみればどこかなど簡単にはわかった。

 

 ここはミリアのブーツの中だった。

 

 テオドールはそのまま爪先の部分まで押し込まれ、ミリアの足指の間に捕らえられる。

 

「やめろぉ!」

 

 足をバタつかせて抵抗するが、ミリアの足の力は強く、ビクともしない。


 ミシミシと骨が軋む音が聞こえる。

 

「ああっ、痛いっ」


 テオドールが悲鳴を上げるが、ミリアは気にせず、そのまま靴紐を結び始めた。


 テオドールの顔はミリアの親指と人差し指の間で揉まれながら、なすすべなく靴を履かされてしまった。

 

「ぐぇ……」


 ミリアの締めつけはますます強くなり、テオドールは呼吸困難に陥った。


 酸欠で意識が飛びそうになる。

 

「ふん、これでいいかしら」


 ミリアは満足げに微笑んだ。

 

 その笑顔は今まで見たどんな表情よりも美しかった。

 

 勿論、それをテオドールが見ることは叶わない。

 

 テオドールはミリアの足指の窪みにスッポリと嵌まり、身動きがとれない状態にされており、ただ震えることしかできなかった。

 

 コツ、コツ、コツ。

 

「あ、あ、あ」

 

 時間とともに高まる熱気と臭気にテオドールは意識が朦朧としてきた。

 

 その間もミリアの足からの熱気は強まり、足指からはじわじわと汗が染みだしてテオドールの身体を濡らしていく。

 

 ヌメッた汗は足指との摩擦を和らげてくれたが困ったことがおきた。

 

 コツ、コツ、コツ。

 

「あんぁ!」

 

「ひぃん!」

 

 ミリアが歩く度に全身を激しい振動が駆け抜け、ヌメッた足指がテオドールの身体を愛撫するかのように絶え間ない快感を与えていたのだ。

 

 しかも、ミリアの巨体を支えるために常に力が込められているせいか、足の筋肉が絶えず脈動し、それがまたテオドールに刺激を与えた。

 

「ああ、もうダメだ……出るぅ!」


 ぴゅ! ぴゅ!

 

 テオドールはついに耐えきれなくなり、熱いものを吐き出した。

 

「うう、うっ」


 しかし、それで収まらず、テオドールは何度も吐精を繰り返してしまう。

 

 靴の中で絶頂したと言うのに、ミリアはそれに気づくこともない。

 

 まるで虫けらがどう足掻こうがその存在は無意味だと言うように。

 

「うう、ミリア様、申し訳ありません」


 いつの間にかテオドールはミリアに様づけしていた。

 

 涙を浮かべながら謝るテオドールだったが、そんな声もミリアに届くことはない。

 

 ミリアの足は止まることなく、歩き続けたからだ。テオドールは足指の間を汗で滑らせながら、延々とミリアの足で扱かれ続けていたのだった。


 

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