やはり、もっと経験値を稼ぎ、リリス様を驚かそう。
有能だと思っていただければ、よりご褒美が貰えるはずだ。
リリス様ももう魅了が解けないほど浸透しているのは知っているはずだし、ちゃんと説明したらわかっていただけるはずだ。
俺はより経験値がある可能性が高い、まだ探索していない森の東側へと向かうことにした。
森の奥には異様な光景が広がっていた。
途中までは木々が生い茂っていたのだが、ある場所を境に木々が枯れ、荒れ地が広がっていたのだ。
その荒れ地の奥には洞窟があり、蔦が血管のように壁を覆っている。
なんだここは?
こんな洞窟は見たことないし、聞いたことがない。
リリス様のいた洞窟のように魔物の仕掛けた罠か何かなのか?
俺は匂いを嗅いでみるが、土と草の臭いしかしない。
蔦を一本千切ってみたが、魔物が擬態していた感じでもなく、あっさりと地面に落ちた。
とかげの尻尾みたいに蠢いてたら魔物の一部だとわかったんだが。
それにしても妙な生態系だな。
……調べるか。
俺は好奇心を刺激され、洞窟の奥へと入っていった。
◆
洞窟はそれほど深くなくすぐに最奥に辿り着けた。
広間のような円形の空間でびっしりと蔦に覆われており、その中央には巨大な蕾が鎮座している。
大きさは人間の身長ほどもある巨大な花だ。
(みたことないな)
人間ほどのサイズの花なんて図鑑でもみたことがない。
ただ、この花に管のように繋がる蔦を見れば、これが異様な空間の源だとはわかる。
(採集してももって帰れないしな)
花を狩っても経験値は稼げない。
残念だが、リリス様への手土産にもならないだろう。
無駄足か。
俺は肩を落として踵を返した。
時間を無駄にしてしまった以上、一刻も早く戻らないとお仕置きされてしまう。
瞬間――。
ヒュン!
天井からぶら下がっていた蔦が蛇のように俺へと絡みつこうとしてきたのだ。
「!!」
反射的にそれをナイフで払った。
普通の蔦の動きではない。
「まさか……」
俺は振り返って弓矢を構えようとしたが……。
ヒュン!
ヒュン!
ヒュン!
花を守るように全方位から蔦が動き、俺を絡めとる。
両手両足を縛り上げられ俺は呆気なく身体の自由を奪われてしまうのだった。
くっ!
ギシィ!
ミシミシと締めあげる蔦の力は凄まじく、俺は思わず弓矢を取り落としてしまう。
「クスクスクス……」
痛みで呻く俺の耳に少女の押し殺した様な笑い声が響いてきた。
「誰だ!」
視界を見回しても誰もいない。
だが、俺は蔦以外にさっきとは違う部分に気づいていた。
俺の背丈よりも大きな花が風もないのに小刻みに震えているのだ。
何かを堪えて震えている様な……。
「……モンスターか」
「正解~。やっと気づいたんだ~、鈍いわね~。私はアルラウネのルネアよ。短い間だけどよろしくね♪」
ふわっ、と花が開き、緑色の肌をした少女が姿を見せる。
花の妖精を思わせる美少女だが、下半身は人の形ではなく、巨大な球根状の形をしていた。
なるほど……こいつがあの洞窟入り口周辺の荒野状態の原因だな。
おそらく蔦を通して養分を吸っていたのだろう。
くそっ!
魔物がいなかったのも、こいつに食べられたからか?
「今すぐ離せ!」
「あは♪ 離すわけないでしょ? お兄さんは私に捕まったのよ? 殺すも生かすも私次第なのよ?」
「ふざけるな! モンスターの分際で!」
「まぁ! 生意気ね~、お兄さんは立場をわからせないとダメみたいね」
ルネアの目が嗜虐的に細められ、傲慢に口元が弧を描いた。
「強者と弱者の立場もわからないお馬鹿さんは痛みでわからせてあげる♪」
ルネアの手には一本の蔦が握られていた。
それはまるで鞭の様で……。
ルネアは笑顔のまま大きく振りかぶると……。
「強者と弱者の立場もわからないお馬鹿さんは痛みでわからせてあげる♪」
ルネアの手には一本の蔦が握られていた。
それはまるで鞭の様で……。
ルネアは笑顔のまま大きく振りかぶると……。
バシッ!! 思いっきり蔦を打ち下ろした。
「うぐぅ!?」
背中を打たれ、肺の中の空気が無理矢理吐き出される。
あまりの衝撃に呼吸が止まる。
なんだこれは?
こんな攻撃は受けたことがない。
もともと弓使いの俺は遠距離から攻撃するため、ダメージを受けるとこが少ない。
なので、痛みへの耐性は実は弱いのだ。
手加減なく振るわれた一撃が服を引き裂き、背中をさらけ出させた。
痛い。
苦しい。
息ができない。
「ほら、どうしたの? 苦しそうじゃない。ねぇ、泣いて謝ったら許してあげてもいいのよ? クスクス、命乞いするなら、たっぷり可愛がってあげるわ。ほーら、もう一発いくわよ」
痛みで悶絶する俺に対してルネアは実に楽しげに笑いながら再び蔦鞭を構え……。
バシィン!
再び強烈な一撃が背中に炸裂した。
「ぎゃああああ!!」
激痛に意識が飛びそうになるが、なんとか耐える。
いや、気絶した方が楽だったろう。
ルネアは絶妙な力加減でそれを許さなかったのだ。
気絶するギリギリを見極め、最大の痛みを与える。
そんな打ち方をしてきたのだ。
「うぐぅぅぅぅ」
鞭は拷問の立派な道具だ。
身動きのとれない俺には防ぎようがなく、無抵抗な一撃が容赦なく俺を苛む。
「あらあら、泣いちゃったの? でも、まだまだ足りないわよ?」
ペロリ、と舌舐めずりしたルネアは再び鞭を構え……。
「ほら、泣きなさい♪」
「ひっがっ!?」
ビシィィィッ!
容赦のない鞭を受けて俺は悲鳴をあげた。
「あは♪ いい声で泣くじゃな~い? もっと聞かせてよ♪」
「ひぃ、止めてくれぇ……」
「んふっ♪ まだ口の聞き方がなってないわねぇ……。さぁ、次はどこを叩こうかしら? それとも違う責めで遊ぼうかしらぁ~」
「ぐっ……」
ルネアは俺の目の前で蔦を軽くしならせると……。
「ふふ、今度は外じゃなく中を責めてみようかしら?」
蔦の先端を俺のお尻の穴に近づけてきた。
まさか……。
「さて、あなたのお腹の中をかき回してあげる♪」
「嫌だ……そんなことされたく……」
「お兄さんは拒否権なんかないのよ? 」
鞭とは違う蔦が地面から蛇が鎌首をもたげるように這い上がると、先端が俺のお尻の谷間を撫でた。
さわわわわ。
「ひぃん!」
くすぐったいような感覚がゾワゾワとして、俺は情けない声をあげた。
蔦は妙な粘液を帯びており、じっとりと熱くなっている。
それがお尻の割れ目をなぞるように動く。
ぬるりとした感触が気持ち悪い。
まるで獣の舌で舐められているようで、初めて味わう感触に身体が逃げようと震えるが、手足を縛る蔦のせいで、逃げられない。
「くあぅぁ!」
「あはは、いい声ね。お兄さんったら、見た目はイケメンなのに女の子みたいな声で鳴くのね……」
ルネアは俺の耳元で囁くと、お尻に蔦を這わせていく。
「ほら、お兄さんのアナル処女を奪ってあげるわね♪」
そして……。
ズブゥ!
「がぁ!」
蔦がお尻の中に入ってきた。
蔦の先っぽが腸内に潜り込み、内部を犯し始める。
ずぶ、ずぶ、ずぶ!
「あがっ! かはっ!」
尻から押し上げられるような圧迫感と異物感が凄い。
「あぅ………………」
便が詰まっているとは比較にならない異物感がせりあがり、俺はパクパクと口を動かしながら、言葉にならない声を漏らした。
苦しい。
「あら、お兄さん。アナルは苦手だった? あはは、それはごめんなさい。優しくしてあげるわね♪」
ずぼ、ずぼ、ずぼ、ずぼ。
ルネアは蔦越しに快感を感じているのか、頬を赤らめて俺のアナルを何度も蔦が出入りしていた。
「や、や……めて……。抜い……てく……れぇ」
慣れない感覚は耐え難く俺は途切れ途切れに許しを乞うしかなかった。
だが、ルネアは聞いてくれない。
「ダメよ。だってお兄さんにはもっと泣いてもらうんだから。ほーら、こんな風に♪」
ルネアが蔦を動かすと、俺の中で蔦が暴れ出した。
ぐちゅ、ぐちゅ、くちゅ。
「がぁ! あっ! ぐっ!がはぁ!!」
腸内を掻き回され、激しい痛みに襲われる。
「がはぁ! ぎゃ! がふ! がはぁ!!」
「ほーら、どう? 痛いでしょ? 苦しいでしょ? でも、お兄さんが悪いのよ。人間の分際で生意気な口を聞くから……。だから、これは罰よ♪」
ずぼずぼすぶ!
「ぐっ! ぎゃああ!!」
「うふふ、そう、その顔よ。私が見たかったのはその表情なの♪ ほら、ほら、ほら♪」
ずっぽ、ずっぽ!
「がっ! ぐっ! がはっ! がはぁ!」
「いい、いいわよ。もっと苦しんで! 泣き喚いて! 私を楽しませてよぉ~!」
ルネアは興奮気味に笑いながら、蔦の動きを激しくする。
「ぐっ、ぐっ、ぐっ、ぐっ、ぐぅっ」
腸内で蔦が激しく動くたびに、全身に激痛が走る。
蔦が激しく前後するたびに尻が擦れ、熱くて痛くなってきた。
「ぐっ、ぐっ、ぐぅっ、ぐっ、ぐうっ」
ずぶ! すぼ! ずぼ!
「あははははは、いいわよ、お兄さん。その苦悶の表情、最高にそそるわ……」
ずっぼ! ずっぼ!
「がっ、ぐっ、ぐっ、ぐぅっ、ぐっ、ぐふぅ……」
「お兄さん、もう限界なの? まだ、始まったばかりなのに?」
「ぐっ……うぅ……」
俺は苦しくて答えられなかった。
「え~、まだまだこれからじゃない。せっかくのお楽しみなんだから、もっともっと遊ばないとね」
「ひっ!? ひぃ!」
ルネアが蔦を抜くと、腸液で濡れた先端が再びお尻の穴に押し当てられた。
「さっきより、ゆっくり入れてあげるわね」
「い、嫌だ……それだけは……」
「ふふふ! 大丈夫よ。最初は辛いけどすぐに気持ちよくなるわよ」
ズブゥ!
「ひぎぃ!」
再び蔦が侵入してくる。
先ほどよりもゆっくりとだが、やはり強烈な異物感が押し寄せてくる。
「がぁ! あぅ……がぁ!」
「うふふ、やっぱり苦しいわよね。お兄さんのアナル処女、奪っちゃった♪」
ルネアは嬉しそうな声をあげると、蔦を小刻みに動かし始めた。
ずぶ、ずぶ、ずぶ!
「あぐっ……がぁ!」
「お尻の中を蔦で擦られるのも気持ちいいわよね?」
ずぶ、ずぶ、ずぶ!
「がはっ! あっ! がぁ!」
「あはは、いいわね、その反応。お尻を犯されるなんて屈辱的でしょう? ほら、お兄さんは私の雌奴隷なのよ?」
「がはっ! あぅ! がはっ! がはっ! がはっ!」
俺は必死に耐えるが、苦痛と異物感に呼吸をすることすらままならない。
「ほら、お兄さん。こことかどう?」
ルネアが蔦の先端を曲げると、ある一点を突かれた瞬間―――。
「かはっ!?」
全身に電気が走ったような衝撃に襲われた。
「あら、どうかしたの、お兄さん。まさか、前立腺を責められてイッちゃったのかな?」
「そ、それは……」
「へぇ、そう。じゃあ、こっちはどうなのよ」
ずぶっ!
「がはぁ!」
「あはは、凄い締め付け♪」
ルネアは俺の反応を楽しむように何度も同じ場所を突いてきた。
俺の意思とは関係なくチ◯コは勃起させられてしまう。
「がはぁ! あぐっ! がふっ! ぎゃあっ!!」
「ほらほら、どう? お兄さん。女の子みたいに喘ぎまくりじゃん。こんなので感じるなんて、とんだ変態ね!」
「ぐっ! うぅ……」
「ほら、変態! 情けない男ね! ははは!」
「ぐっ、うぅ……」
悔しくて仕方がない。
だけど、言い返すことができない……。
「ほーら、お兄さん。今度は、もっと気持ちよくしてあげるわ」
「な、なにを」
今度は何をするつもりなんだ。
「ふふ、お兄さんを私のお人形にしてあげるわ🖤」
「に、人形?」
「このまま、私の種子を体内に植えつけて奴隷にしちゃうの🖤」
ルネアはうっとりと頬を染めながら、おぞましい台詞をあっさりと言い放った。
俺はリリス様の奴隷なんだ!
他のモンスターなんかの奴隷になりたくない!
「い……や……め」
「あらあら~、まだ抵抗するの? 逃げられないのよ~。お兄さんは私の奴隷として一生玩具になるんだから🖤」
ヌリュ……。
粘液まみれの蔦は再び、俺のお尻から体内に抵抗なく侵入した。
(あとは、このまま種を体内に寄生させるだけ……)
ルネアはライムを奴隷にしてからのことを考えながら種を植えつけようとし……。
バチィ!!
「!?」
ライムの身体に浮かび上がった魔方陣が種を砕いた。
「はぁ!? 奴隷契約ですって!? なんでよ! お兄さんってばもう奴隷にされてる!!」
「そ、そうだ……俺はリリス様の奴隷なんだ!」
リリス様が守ってくれた。
そう思うと誇らしくて、光栄だった。
だが、それはルネアにはとんでもない屈辱だった。
唾をつけたペットがすでに他の飼い主がいて、しかもその飼い主に忠誠を誓っていた。
「俺はリリス様のものだ! 諦めて離せ!」
(許さない! 私をバカにして!)
見下していたライムからの反撃にルネアは眦をつり上げた。
「お兄さんが私の奴隷にならないなら、もういらないわ」
巨大な花びらがルネアから散ると、球根状の下半身にピシリ、と横線が入り……。
ガバァ!
ビッシリと牙を生やした口が、俺の目の前に広がっていた。
「ふふ! 生きながらに消化してあげるわ🖤 せいぜい私の奴隷にならなかったことを後悔するのね!」
「い、いやだ! リリ……」
俺が言い終えるより先にルネアの口が俺をビックリと飲み込んだ。
リリス様助けて!
必死にリリス様に助けを求めた俺は暗闇の中、二度と戻れない闇の中で力尽きるまで必死にもがくのだった。
◆
「ふふ、いい気味だわ🖤」
ライムを捕食したルネアは巨大な下半身を見下ろしていた。
体内でもがき苦しむライムの動きが伝わってきて気分がいい。
「人間は食べごたえがあるわね~」
今頃は消化液で死ぬほど苦しんでいるだろう。
次はちゃんと奴隷化できる人間が欲しいわね~。
ルネアは満腹とばかりにお腹を撫でると、再び花びらを再生させ、その中へと包まれていく。
新しい犠牲者を待ちながら……。