「ふふふ、二匹とも健気ね」
美琴はお気に入りの喫茶店へと向かい、席につくと、爪先に意識を向けて笑っていた。
姉のアルトも弟のテムズも必死に足を舐めているのがわかる。
ほんのわずかな刺激だが、背徳感がたまらなく気持ちいい。
自分達と変わらない容姿。
なのに、小さいというだけで存在を認められず、どんな扱いをしても罪にもならない。
自分より幼い少年と同じくらいと歳に見える少女は、自分の足にも劣る存在なのだ。
それを身をもって味わわせ、それを認めるように、二匹の小人が汚い足汗を舐めている。
(ふふふ、小人達は臭くてジメジメの不快指数90%のブーツの中で拘束されてるのね)
「ご注文のブレンドコーヒーになります」
「ありがとうございます」
定員さんが運んできたコーヒーの芳醇な香りを嗅ぐと、小人と自分との立場がより味わえて一層香りを楽しむことができた。
この冷房のきいた快適な空間にいる美琴に対し、テムズとアルトはその足元で地獄の責め苦を味わわされているのだ。
「くくく、私は優しいからお前達の片方は休ませてあげるわよ♪」
美琴は足指を時折曲げ伸ばしさせ、二匹が生きているのを確認しながら、無造作に足を組んだ。
瞬間、片方は爪先にかけられていた重みが消え、圧迫感から遠ざかるが、もう片方にはその分の重みも加わる。
ぎゅぅぅぅぅぅぅ!
「ぐぅっっっっ!」
先ほどよりもさらに強烈な重みに全身が足指に密着させられたのは、姉のアルトのほうだった。
「あーあ、お姉ちゃんが潰れちゃった」
美琴は面白そうに笑い、足の親指をゆっくりと左右に動かす。
すると、姉のアルトは爪先の動きに合わせて、ビクンッ! ビクンッ! と激しく反応する。
数日で圧倒的な調教を受けたアルトの身体はすでにまともではなかった。
「うぅ…………くそぉ…………!」
「あら? まだ反抗的な態度をとる元気があるみたいね?」
同姓の女の子の臭いはテムズよりもはるかに不快感と屈辱感が強い。
だからこそ、美琴は嘲笑いながら更に足を動かしてみる。
「うぁあっ! やめろぉっ!!」
必死に叫ぶアルトの顔を美琴の足指が無慈悲に踏み潰す。
「ほら、弟君は生きてる?」
美琴は組んで浮いている足を軽く曲げ、テムズを中敷きにしたつま先を軽く動かす。
「ひぃんっ!」
それだけでテムズは小さく悲鳴をあげる。
ふふふ、こっちも仕上がってきたかな?
美琴は口の端をあげながらテムズへ語りかけた。
すでにアルトはこの事を教えているが、思うとのテムズにも立場を理解させなければならない。
だから、美琴は残酷なほどはっきりと事実を突きつける。
「虫けらの二人は理解した? 貴方達は、これから毎日私の足を綺麗にする仕事をしてもらうわ。そして、私が満足するまで奉仕を続けてもらう。いいわね?」
「い、嫌だ…………!」
テムズは首を横に振った。
こんな臭いを苦しみを毎日味わうなんて冗談でしかない。
「なんで俺達がお前なんかに従わないといけないんだ!?」
「あら、逆らうの? じゃあ、貴方のお姉ちゃんがどうなってもいいのかしら? 今、私は足を組んでるから君の重みもお姉ちゃんに加わってるのよ? なんなら、このまま潰してしまおうかしらね?」
「っ!! お姉ちゃんに手を出すなっ!!」
「なら、わかるでしょ?」
「ぐっ、くそぉ…………」
指がいたぶるように蠢いている。
ぬるついた足からはねっとりとした臭いが漂っていて、垢がヘドロのようにできているが、テムズに逃げることなどできなかった。
「さ、わかったら早く舐めてちょうだい」
「うぅ…………」
「ほら、アルトもよ。さっさと舐めな!」
ミシミシミシ!
「うぐぅ…………」
美琴はアルトを押さえる爪先にさらに体重をかけ、踏み潰す。
「ほら、舐めるのよ」
「うぅ…………」
テムズは泣きながら、美琴の汚れた足へと再び舌を伸ばす。
「ふふ、そうそう、素直が一番よ♪」
美琴は上機嫌で足指を動かし、アルトとテムズの身体を弄び始めた。
「ふぐぅ、ぐぅっ!」
「うぅ、ぐぅっ!」
「ふふ、二人とも頑張って舐めなさい。じゃないと、お互いがもっと酷い目にあうわよ?」
美琴は両足で床を踏みしめた。
今、自分は憐れな小人を踏み潰し、君臨していた。
中敷きにした小人はいじらしく私の足を舐め、惨めに生きているのだ。
もし死んじゃえば残された側がどうなるかと心配しながら……。
美しい姉弟愛だこと……その調子でもっと私を楽しませなさい。
美琴は指を曲げ伸ばししながら、テムズとアルトをどうやっていじめようか考えながら、コーヒーの香りと味を楽しむのだった。