ブラックフライデーです。今年こそは何も買いません。
今回は、今年もセール中のNative Instrumentsの総合音源バンドル「Komplete」に収録されている音源やエフェクトの中で、個人的に使用する機会の多いものをいくつかピックアップして紹介します。
以前から度々挙げていますが、相変わらずお世話になりまくっているのでこの機会にあらためて布教しようという試みです (PRではありません)
(Komplete 15 Standard)
Kompleteには、Start (無償)、Standard、Ultimate、Collectors Editionの4つのグレードがあり、Start (少)→Collectors Edition (多) の順に収録する音源・エフェクトの種類が増えていきます。値段も高くなります。
以下、音源の名前 (収録グレード) のかたちでご紹介します。
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(思いついたらさらに増えていきます)
The Grandeur (Standard以上)
ピアノ音源です。比較的クセの少ないサウンドで、ピアノ音源としてはSoft Piano (Spitfire Audio) と並んで最も使用する機会が多いです。
はっきりした明るい音から柔らかめのやや落ち着いた音まで、幅広くカバーしてくれます。が、ものすごく柔らかい音が欲しいときはSoft Pianoなど別の音源を使います。
Noire (Standard以上)
変わり種ピアノ音源です。Particles Engineという面白いエフェクトを搭載しています。キラキラをちりばめたようなサウンドを簡単に作ることができます。
一応普通のピアノとしても使用できますが、Kompleteには今回紹介するもの以外にもたくさんのピアノ音源が収録されていますので、わざわざNoireを普通のピアノとして使用する機会は少なそうです。
以前の紹介記事はこちらです。

https://tekitoudog.fanbox.cc/posts/8552611
Piano Colors (Ultimate以上)
変わり種ピアノ音源その2です。というかこちらはほぼピアノ音源としては使用しません。アルペジエーターや各種エフェクトを搭載していて、プリセットを鳴らすだけで複雑なサウンドを得られます。こちらも以前記事にしていますのであわせてどうぞ。

https://tekitoudog.fanbox.cc/posts/10602751
Session Strings Pro 2 (Ultimate以上)
お手軽ストリングス音源です。優秀な出来合いのシーケンス機能に目が行きがちですが、ストリングス音源としてみても軽めで操作が簡単で音質もそこそこ良く、絶妙な使い勝手の音源です。後ろで鳴らす分には個人的にはこれで十分だと感じています。ちなみに、私はシーケンス機能は全く使っていません。
Stradivari Violin / Stradivari Cello (Collectors Edition)
ソロ弦です。前述のSession Strings Pro 2などのオーケストラのストリングス音源は通常複数の楽器を重ねたものなのに対して、こちらは一本を録音したものです。これ以外にビオラともう一種類のバイオリンの計4種のソロ弦音源がありますが、個人的にはこの2本をよく使っています。
アンサンブルにすっと溶け込むストリングス音源とは違い、弦の擦れ感まで感じられる生々しい存在感のあるサウンドで、リードに使ったり、後ろで副旋律を鳴らしたり、ストリングスのトップとユニゾンさせて芯を足したりと、最近よくお世話になっています。
私はこの他にソロ弦の専用音源を持っていないので音質や使い勝手の比較はできませんが、今のところ満足しています。
Session Guitarist – Picked Nylon (Ultimate以上)
ナイロン弦のクラシックギターの単音弾き音源です。あらかじめ入っているフレーズを鳴らすことに加えて、単音で自由に打ち込むこともできます。私はほぼ後者で使用します。
Session Guitarist – Picked Acoustic (Ultimate以上)
↑のアコースティックギター版です。
Session Guitarist – Strummed Acoustic 1, 2 (1はStandard、2はUltimate以上)
アコースティックギターのストラム(コード弾き)音源です。あらかじめ設定されたパターンを鳴らすタイプで、とても簡単に使用できます。前述のPickedシリーズと違い単音弾きはできません。
Session Guitarist - Electric 〜シリーズ
↑のエレクトリックギター版です。
India / Cuba他民族楽器シリーズ
毎回ではないんですけど、リズムに変わったパーカッションをねじ込むのが好きでちょこちょこ使います。あるいはしっかり使ってそっちの雰囲気を出すのに使えます。
Damage (Ultimate以上)
インダストリアルでダークなパーカッションループの音源です。よく聞くと、結構いろいろな既存曲で使われていたりして面白いです。
シネマティックな曲調はもちろん、そうでない曲にも普通にハマります。
Raum (Start含む全グレード)
リバーブです。擦り続けてますが、個人的にValhalla Roomと並んで最も使用する機会の多いリバーブのひとつです。これをはさむだけでキラキラ感がでたり、水っぽさが出たりします。
あの音の質感どうやってるんだろう...みたいなときに、実はRaumをインサートするだけでほぼ解決することもあったりします。
というか、Startに含まれているのでなんとKompleteを買わなくても無償で使用可能です。ここに載せる必要なかったかもしれません。
Flair (Standard以上)
一応くくりはフランジャーです。ピッチスナップのできるレゾネーターみたいな感覚で音作りに使用しています。変な倍音が強調されたりして面白いサウンドになります。プリセットが優秀です。
Mallet Flux (Ultimate以上)
木琴や鉄琴などのマレット系でシーケンスが組まれていて、簡単にポコポコしたバッキングを鳴らせます。個人的にはそのまま使うよりはカットアップやグラニュラーの素材として使用することが多いです。
Monark (Standard以上)
アナログっぽいシンセ。なんだかいい音で、ベースでときどき使用します。
Kontakt 8 (Standard以上)
サンプラープラットフォームで、ここまでに紹介したインストゥルメントのほとんどはKontaktを使って動作します。
あらためてここで挙げたのは、Kontakt 8に含まれるファクトリーライブラリーがとても優秀で、良く使用しています。特にマレット系 (シロフォン、マリンバ、グロッケンシュピールなど) はほぼここにあるものを使用しています。
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この他にもCollectors Editionにはシネマティック系の音源が山程入っていて、どれもクリエイティブなサウンドメイクに向いています。毎回ではありませんがスポットで結構使います。
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これは本当に制作するジャンルやサウンドの方向性、プラグインの所持状況などで変わってくるのですが、
はじめての総合音源として検討しているなら、個人的には予算があればUltimate、次点でStandardがおすすめです。
・Standard
→ひとまずKontakt 8 (+Factory Library) と各種生楽器の音源がたくさん収録されているので、これだけで結構十分だったりします。
割と守備範囲の広い無難な音源が多い印象で (逆に変わり種は少ない気がします) 、すでにたくさん音源を持っている場合は無理に買う必要はぜんぜん無いと思います。
強いて言えば、Kontaktを未所持の場合はKontakt 8+おまけのためにStandardを狙うのもアリかもしれません。
・Ultimate
→一番おすすめです。
私の場合はよく使う音源にUltimateのものがそこそこあるので、Standardだとやや足りなく感じそうです。
・Collectors Edition
→特定の個性の強いシネマティック系音源 (Lores、Choir: Omniaなど) を使いたい場合以外は、基本的にはおすすめしません。
一方で、これらをひとつでも使いたい場合は他で代用が効きづらいのでおすすめです。ついでにソロ弦なども付いてきてお得です。
逆に、ソロ弦だけ使いたい、オーケストラ音源だけほしいといった場合は他社の専用音源を買って、KompleteはUltimateにとどめておくほうが良いと思います。
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ということで、すでに色々お持ちの方は中身を覗いて気に入ったものがいくつかあれば購入する、みたいな感じが良いような気がします。
ちなみに私ははじめにUltimateを購入し、去年のKOMPLETE 15発売時のセールでCollectors Editionにアップグレードしました。
今回は省きましたが、少し前にiZotope、Brainworx、Plugin AllianceがNative Instrumentsにグループインした関係で、各社のプラグインの一部がKompleteに含まれるようになっています。この中にはOzone StandardやVocal Synth 2、Trashなど定番のものもありますので、これらを持っていない場合はかなりお得に入手可能です。
また、Kompleteはこれまでおおよそ2年毎にバージョンアップしています。現行のKOMPLETE 15は2024年9月発売なので、次期バージョンのKOMPLETE 16はおそらく来年2026年の9月頃に発売されそうです。今年はスルーして来年まで待つのも一つの手です。
今年は何も買いません。ほんとうです。