※イラストちょっと修正しました (30) 金魚すくいが終わってみれば、日奈ちゃんは2匹、月乃ちゃんは3匹。ぼくは0匹。けど、 「残念だったね、お兄ちゃん。はいこれ、サービス」 「あ、ありがとう、ございます……」 おまけで一匹もらって立ち上がる。 「ふふっ、よかったら、またおいで。うち以外では、しゃがむ屋台にはいかない方が良いからね」 「う……は、はい、気を付けます……」 やっぱりノーパン浴衣ドレスは、危険すぎる。日奈ちゃんたちには悪いけど、ぼくだけ一足先に帰らせてもらった方がよさそうだ。昼間からずっとこの格好で過ごしてきて、しかもオナニーまでできなかったせいで、おちんちんは我慢の限界なんだ。もしも今この格好を知り合いに見られて、ノーパンでいることを知られたり、まして勃起を見られてしまったら最悪だ―― ぼくは小袋に入れられた金魚をキラキラした目で眺めている少女二人に、 「ふたりとも、ごめん。スカートが短すぎて、ちょっとお腹が冷えたみたいだから、ぼくはこれで――」 言いかけた、その時だった。 「あっ、裕じゃん!」 「ふふっ、裕一くんも来てたのね」 「その……奇遇だな、裕一」 青い顔で振り返れば、そこにいたのは浴衣姿の凛――そして腕をからめて歩いている、桃花と明春の姿だった。 凛は藍色の絣。桃花は黒地に桜模様。 明春は――淡い水色に、紫の朝顔が配された女物の浴衣だった。 「可愛い浴衣だね、明春。似合ってるぞ」 「くっ……いや、ありがとうと言うべきなのか……?」 生真面目に悩む明春。その腕に絡んでいる桃花が、 「もちろんよ、ハルちゃん。あたしのおさがりの浴衣、嬉しいでしょ?」 「う、嬉しい……確かに嬉しいが、いや、でもやっぱり少し恥ずかしくて素直に喜べないというかだな……」 なにイチャイチャしてるんだこの二人は。ぼくが呆れて見ていると、 「あははっ、可愛いって言ったら、裕一の方もたいがいじゃん。浴衣ドレスなんて、お隣の女子小学生たちだって着てないのに」 「うっ……」 凛に指摘され、ぼくは真っ赤になる。ピンクに花柄のふりふり浴衣ドレスは、確かにこの中――いや、下手をすればいま縁日にいる客たちの中でも、一番幼いデザインなのだ。 さらに凛は、ぼくのスカートの裾――太ももの内側を凝視して、にやりと笑う。 「しかも……ふーん、なるほど。裕ちゃんったら、意外と大胆なんだから」 「な、なに……いや、それよりもぼく、ちょっと疲れたからこれで帰ろうかと思ってたんだけど……」 「帰らなくったって、木陰で『休憩』すればいいでしょ? ね、凛?」 「ええ。ちょうどあたしとハルも、縁日を回る前に『休憩』しようと思ってたのよ。裕ちゃんも、凛と一緒に『休憩』して来たら?」 「きゅ、『休憩』って、それ……!?」 聞いたことがある。ラブホテルとかだと、あれやこれやする間の短時間の利用を「休憩」っていうんだって。つまり彼女たちが言っているのは……? 「日奈ちゃん、月乃ちゃん。悪いけどちょっと、裕ちゃんを借りていくわね。30分くらいで戻るから、その間二人だけで遊んでてちょうだい。くれぐれも、参道から外れたらだめよ?」 「はーい!」 事情のよく分かっていない日奈ちゃんたちは素直にうなずいて―― そしてぼくは、参道から外れた鎮守の森の暗がりに連れ込まれていた。といっても、深く分け入ったところではなく、縁日の光がギリギリ届く程度のところだ。 ぼくは凛と。明春は桃花と。 それぞれ少し離れた木陰で、互いに姿は見えない。しかし微かに、 「ハル、もうこんなにして……まだ来たばっかりなのに」 「そ、それは、男の僕が、こんな可愛い浴衣を着てたら、恥ずかしくて……しかも、桃花のおさがりなんて……」 そんな声と、荒い息遣いが聞こえる。 「あははっ、あっちもあっちで楽しんでるみたいね。じゃああたしたちも――」 「な、なにを、するつもり……?」 「なにってそりゃ、裕ちゃんがシてほしいこと、だよ」 「ひっ……!」 ぼくは杉の木を背後にして立っていたため、前から迫る凛に逃げることができなかった。彼女の手が、ぼくの浴衣ドレスの裾をパニエごとめくりあげた時も。 「へぇー、やっぱりね。浴衣は下着をつけないなんて、いったいいつの俗説かな。どうせお母様に言われて、その話に乗せられた――ううん、乗せられたふりをしたって感じ?」 「う……」 完全にバレている。 可愛らしい女児浴衣ドレスの下からは、すでに包皮が剥け上がるほどに勃起して濡れそぼった無毛のペニスが露出し、夜風になぶられている。そんなところを凛に見られる恥ずかしさに、 「ん……ぅ……!」 変な声が出そうになるのを、両手で口を押えて我慢する。垂れ下がる袖の重みが、妙にはっきりと感じ取れた。 「あははっ、我慢汁まみれで、もういまにも限界って感じじゃん。このまま帰ってたら、帰り道でパニエにこすれて射精しちゃったんじゃない? ま、裕ちゃんはそっちの方が良かったのかもしれないけど――」 凛はにんまりと笑って、右手でぼくの竿を握った。ひんやりとした少女の手が、血潮に滾るペニスの熱を冷ましてくれる――かと思いきや、かえっていっそう猛り狂い、苦しいほどに怒張してしまう。 「こんなに可愛い女の子みたいなのに、ここだけはばっちり男子なんだなー、裕ちゃんは。ほら、ゆっくり気持ちよくしてあげたいのはやまやまだけど、あんまりあの子たちを待たせても危ないし――我慢しないで、イっちゃいなさい」 ま、待って、そんなすぐに――!? ぼくの内心の声は出す暇もなく、凛の手がぼくのペニスをしごき上げていて――水着の着替えの時も何度も見られているから、臆することも驚くこともないんだろう――ぞくっ、と背筋に太い電流のようなものが走った次の瞬間には、亀頭の先端から大量の白濁液が吐き出されていた。 どくっ、どくっ――! めまいがするほどの快感。背中で木の幹に寄りかかっていなかったら、後ろに倒れこんでいたところだった。凛はわずかに横に避けていたため、噴出した精液はすべて地面に流れ落ちて行った。 「あははっ、すっごいたくさん出たじゃん。よしよし、すっかり小さくなったし、これなら目立たないな」 「はぁっ、はぁっ……う、あ、ありがとう、凛……」 「どういたしまして。それじゃ、手水場で手を洗ったら、また縁日を回ろうか」 「う……うん」 息を整えながらスカートを下ろしたところへ、あちらもことが終わったのか、明春と桃花も戻って来た。しかも桃花は、女物のショーツを袖に入れていた。明春の赤い顔から想像するに、ぼくのことを引き合いに出されて脱がされたあいつの下着だろう。 さらに手水場で手を洗っていたところへ、 「お、裕一も来てたのか」 「よ、よう……」 「なんだ、みんなして浴衣じゃないか」 一緒に来たらしい、甚平姿の源太と信樹――そして、女物のピンクの浴衣を着た亮。 「へー、亮も女物の浴衣で来たんだ。可愛いじゃん」 「う、うるせぇ! お前に言われたくねーっての! つか……いいな、浴衣ドレスも」 「はっはっはっ、亮もすっかり可愛い女の子だな。なぁ、信樹?」 「ま、まぁな……ほんとに可愛くなった」 「なぜそこでお前が口ごもる、信樹」 男子5人でワイワイと(はたから見れば男子2人、女子2人、女児1人だったろうけど)おしゃべりしつつ――さらに凛と桃花、日奈ちゃんと月乃ちゃんも一緒に、ぼくたちは縁日を楽しんだのだった。 (続く)
十月兔
2021-08-09 06:42:33 +0000 UTCelli-kasuga
2021-08-09 06:34:57 +0000 UTC