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「変態女装子メイカー」(3)

命令1.変態女装子マミはランジェリー姿で一日を過ごす   (3) ランジェリーで昼食を 「マミちゃんったら、変なことばっかり言ってるんだから」  母親は呆れたように笑って、 「いいから、早くお昼を食べに降りてらっしゃい」 「ちょ、ちょっと、母さん! マミちゃんって、オレの名前は――」  すっかり現実改変されているらしい母親に、マミは自分の本来の名前を告げようとする。  しかし、 「オレの、名前は…………」  出てこない。15年以上呼ばれてきた自分の名前が、記憶から欠落している。  代わりに頭に浮かぶのは、 「変態女装子マミちゃん、でしょ?」  母親に言われて、マミはビクッと体をすくませる。 「もう、おかしなことばっかり言ってるんだから。それに『オレは~』じゃなくて、『変態女装子マミは~』って言わなきゃダメじゃない。あなたは変態女装子なんだから」 「え、え……?」 「じゃあね、早く降りてくるのよ」  今度こそ母親は部屋を出て、階段を降りて行った。 「夢……じゃない、よな……?」  頬をつねってみるが、痛みはしっかりとある。 「やっぱり、現実だ……オレ、ほんとに変態女装子として認識されてる……? いや、そんなバカなことが……きっと、何かの冗談に決まってる……!」  マミは真っ青な顔で、自分の名前が書かれているはずの物品や、書類を確認する。  しかしそのすべては徒労であった。スクールバッグの中にある教科書やノート類、高校への入学関連書類、果ては捨て損ねていた古いテストの名前欄まで、そのすべてが「変態女装子マミ」と書かれていた。 「そ、そんな……」  信じがたい現実に頭を抱えるマミ。 「本当に結果通りに現実改変するなんて……あんなの、単に適当な結果を表示するだけだと思うじゃないか……!」  しかし、いつまでそうしてもいられない。 「とにかく、何とかこの状態から抜け出さないと……アプリをアンインストールすればいいのか? いやでも、下手に消して、ずっとこのままになったら困るし……」  変態的な女装や、女装露出に興味を持っていたマミだったが、本当にしたかったわけではない。まして現実を改変されて、強制的に変態女装子としての生活を送るなどまっぴらごめんだ。 「そうだ、ちゃんとアプリの説明を読まなかったせいで、こんなことになったんだ。今度こそちゃんと読んでから動かないと……」  マミはベッドに腰を据えて、再びスマホに目を落とす。 「ええと……本アプリは、改変された現実をもとに、『変態女装子』としての生活をお楽しみいただけます。初級、上級、禁断モードの3つに分かれ、様々な命令をご用意していますので、お好みの難易度を選択してください……こ、これ、いまは初級モード……なんだよな……?」  戻って確認すると、右上に「初級モード」とあり、どうやら今は切り替えられないようだ。もちろん、上級以上に切り替えるつもりはなかったが。 「続きは……アプリでは毎日その日ごとの服装と、行うべき命令を決定します。命令を実行できなかった場合には、ペナルティとして翌日から7日間、ひとつ上のモードに変更されるのでご注意ください……つまり、バックレるのは許さないってことか……」  徹底している。初級ですらランジェリーを着せられる難易度で、禁断モードになったらいったいどんな目に遭うのか、想像もしたくない。 「なお、男性からの性的アプローチを受けない『女性攻め』モードもご用意しています。男性から行為が苦手な方はご活用ください……こ、これならちょっとはマシになるんじゃ……!」  マミは慌てて説明通りに、「女性攻め」モードを起動する。女性からならいいというわけではないが、男にあれこれされるのはさすがに耐えがたい。 「まぁ、いちばんなのはこのアプリそのものをやめることなんだけど……その方法は……これか!」  スクロールしていた彼の手が、ようやく目的の「プレイをやめたい場合」という項目にたどり着く。そこには―― 「プレイをやめたい場合は1ケ月ごとに選択可能なモード切替の際に、『プレイを中止する』をお選びください……これって、1ヶ月に一度しか、プレイを中止できないってこと……? 昔のケータイの契約ルールじゃないんだから……」  ごくっ、とマミは喉を鳴らして、 「じゃあ、つまり――オレ、学校でもずっと、このまま……」  つぶやいた時、 「マミちゃん! ほんとに早く降りてらっしゃい!」 「あっ、はーい!」  階下から、本格的にいらだった母親の声がして、マミは慌てて立ち上がった。 (ああもう、このぶんじゃ、着替えてる余裕なんてないし――) (母さんは全然変だと思ってないみたいだから、とりあえずこのままの格好で、お昼ご飯だけ食べちゃおう! あれこれ考えるのはその後だ!)  透け透けピンクのベビードールに、お尻丸出しのTバックショーツ――どう考えても、高校入学前の少年が昼食をとる格好ではなかったが、背に腹は代えられない。マミはスマホをベッドに置くと、急いで部屋を飛び出した。 「お、お待たせ!」  リビングに入ると、母親はやはりまったく驚くこともなくマミを出迎えて、 「さ、マミちゃん。早く食べないと、チャーハン冷めちゃうわよ」 「ごめん、母さん。いただきます」 用意された昼食の前に座り、さっそく食べ始めるマミ。しかし、 (ううっ、ランジェリー姿を見られて、すごく恥ずかしい……Tバックだから、お尻がべっとりと座椅子に密着するし、下を向くとふりふりの胸元や透けてる乳首まで丸見えだし、とても落ち着いてご飯なんか食べられないよ……!)  普段とまったく同じ食事。だからこそ、ランジェリー姿でいる異常さが際立って、ろくに食事の味もわからないほどいたたまれない気分になるマミだった。   (続く)

Comments

ありがとうございます! しばらくこのお話を続けていく予定なので、お楽しみください!

十月兔

It's good to see many of your magic sissy stories these days.

esak

ありがとうございます! いずれ髪型指定も…

十月兔

めっちゃエロい…… 縦ロールとか派手で変態チックな髪型とかも見たい

This tess


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