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連載小説「女装強要妄想ノート」(45)

4月4週目 「女装で駅前に連れ出される」(下)   (5)  脱いだ男子制服を片手で抱え、カーテンを開いてすぐ、待ち構えていた母親と店員が歓声をあげる。 「まぁ、可愛い」 「とてもお似合いですよ、真弓くん」 「う……あ、ありがと――!?」  恥じらいながらもシューズを履いて試着室から出た真弓は、ビクッと立ちすくむ。 (み、見られてる……!)  近くにいる客たちが、じっと自分を見つめている。先ほど女児服をもって試着室に入ったツインテールの男子高校生が、いったいどんな変身を遂げるのか、見てやろうというわけだ。 「へぇ、可愛くなっちゃったわねぇ……」 「ほんと、男子高校生とは思えないわ」 「あのお兄ちゃん、お姉ちゃんになっちゃったの?」  親子連れの声に、真弓はいっそう赤くなる。今すぐ逃げ出したい気持ちでいっぱいだったが、試着中なのでそれもできず、多くの視線に犯されているかのような辱めに耐えなければならなかった。  そんな真弓の気を知ってか知らずか、母親はのほほんと笑って、 「ふふっ、これなら女の子として旅行にお出かけしても、問題なさそうね。一泊二日だからもう一着――そうね、もう一枚はスカートかワンピースを選びましょうか」 「う……は、はい……」  スカートでの外出からは逃れられないことを悟り、真弓は呻くように答えるのだった。   * 「くすくすっ、よく我慢できたねぇ、お兄ちゃん」 「やっ、やめてよ、亜弓っ……!」  帰りの、車の中。  駅ビル女児服売り場での用事を済ませてから、最上階のレストランで食事し、その後も手芸専門店やら書店やら文具売り場やらと連れまわされたのちに、真弓はようやく帰路についた。  公衆の目からようやく解放され、母親の運転する車の後部座席で、真弓はやっと一息つくことができ――同時に、いままで緊張によって抑圧されていたものが一気に膨張を開始した。 「うっ……!」  可愛らしい水色の女児用パンツの股間を押し上げる、少年の猛き欲望。ぴっちりとした構造で物理的に押さえつけているにもかかわらず、生地を破らんばかりの勢いで屹立しようとする。女児服を着せられ、たくさんの人の前を歩かされたことで蓄積された劣情は、触るどころか取り出してすらいない状態にもかかわらず、文字通り一触即発の状態だ。  それはとうぜん、隣に座っている亜弓にはすぐにバレてしまい―― 「車の中に入ったとたんに、こんなにおっきくしちゃうなんてね。やっぱりお兄ちゃん、可愛い女の子の服が大好きなんだ」 「ち、ちがっ……さ、触らないでよ、前に、母さんが――」  真弓は暴発寸前の股間を妹の魔手からガードしつつ、運転席でハンドルを握る母親に目をやる。確実に聞こえているはずだが、運転に集中しているのか何も言わない。 「気づいてないみたいだからヘーキヘーキ。ほーら、気が散ってると、こっちがお留守になっちゃうよ?」 「ひっ……!」  ガードの隙間からもぐりこんだ妹の手が、ついに真弓の股間をとらえた。パンツの上から蓋をするように握りこまれて、すでに臨界直前に達していた肉棒が一気に熱暴走する。 「ぐっ……あ、あ、あ……!」  射精をこらえようと奥歯を食いしばったものの、それは最後の悪あがきに過ぎなかった。オーバーヒートした炉心はたちまちに理性を熔解させ、激しい痙攣それ自体がさらなる刺激となって制御不可能な性感を生み出して、致命的な暴発へと突き進む。  どっ、と股間が爆発するような衝撃とともに、真弓のパンツの中が一気に濡れて、青臭い匂いが車内に漂い始める。 「っ、んぅっ……!」  とっさに口を押さえたため、悲鳴と喘ぎ声だけは何とか漏らさずに済んだのは上出来だろう。しかし代わりに、股間からは大量の精液が漏れ出して、下着どころかパンツすらも貫通し、上から握りこんでいた亜弓の掌底へと達していた。 「くすくすっ、お兄ちゃんってば、ちょっと触っただけなのにおもらししちゃうなんて」  亜弓は兄を射精させたばかりの掌を鼻先に近づけると、くんくんと匂いを嗅いで嫌そうな顔になり、 「うわっ、くっさぁ~。こんなにすぐおもらしするなら、おむつをした方がいいんじゃない?」 「こ、これはお前が触るから……!」 「あらあら、真弓、おもらししちゃったの?」  運転席から母親が、わざとらしく言う。明らかに先ほどのやり取りから聞こえていたはずなのに、たったいま聞こえるようになりましたと言わんばかりだ。 「そういえばトイレにも行ってなかったし、女子トイレに入るのが恥ずかしいからって、我慢しちゃダメよ? ちゃんと行かなくちゃ」 「ち、ちが――」  否定しようと口を開きかけるものの、本当のことを説明するわけにもいかない。  真弓が黙り込んでいるのをいいことに、 「くすくすっ、ほんとにあんまりおもらしするようなら、おむつにしないとダメかもね。大丈夫よ、お兄ちゃん。最近はお兄ちゃんも穿けるような、おっきくてかわいい紙おむつもたくさんあるから」 「ええ。いざとなったら布おむつカバーも作ってあげるから、安心なさい」 「な、なにをどう安心しろって言うんだよぉ……」  濡れた股間の情けなさに心を辱められているため強く抗弁もできず、ぼやくので精いっぱいの真弓であった。   (続く)


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