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SS「着替えのルール」(3)

  (3)  女の子の服って、どんな着心地なんだろう。  きっかけは、そんな些細な好奇心だった。  3年前、ぼくは中学2年生で、妹は小学1年生だった。去年まではぼくが妹をお風呂に入れていたのが、そろそろ一人で入れるようにしようということで、ぼく、妹の順番に入浴するのが習慣になっていた。  ぼくと入れ替わりに妹がお風呂に入り、脱衣所で服を脱ぐ。その、脱いだばかりの妹の制服を見て、ぼくは魔が差してしまったのだ。  ちょっと妹の制服を着てみよう、と。  そのころから妹は130近くあり、しかも成長を見越して大きめに制服を作っていたため、150足らずしかなかったぼくでもじゅうぶん着られそうだった。ぼくは着たばかりのパジャマを脱ぎ、ついでにトランクスも脱いで、ほんの数十秒前に洗濯機に投げ込まれた妹の下着と、制服を身につけていた。  男子用のシャツとは違う、女児用のブラウスの着心地。  圧倒的に頼りない、スカートの穿き心地。  そしてその下に密着する、キャミソールのフィット感と、インゴムショーツの締め付け。  ただでさえドキドキする禁断の女児服の着心地に、さらなる背徳感を与えるのは、いまだに服に残る妹の体温と、体臭。それ単体では決して好ましいとはいえない匂いなのに、女児服を着ている昂奮をいっそう高めてしまう。  気づけばぼくは、ショーツの中のものを勃起させいた。スカートの前側が大きくせり出しているのを見て、 (妹や母さんに見つかったらまずい、早く脱がないと――)  脱ぎ始めようとしたときは、もう遅かった。 「お兄ちゃん、なにしてるの?」  浴室へのドアが開くと同時、裸の妹に声をかけられて、ぼくは危うく悲鳴を上げるところだった。 「ダツイジョでごそごそやって……って、なんでチカの制服を着てるの?」 「こ、これは……!」  とっさに言い訳が思いつかず、真っ青になって言葉に詰まっていると、妹は今までに見せたことがない表情――にんまりと、意地悪な笑みを浮かべて、 「お兄ちゃん、チカの制服が着たかったんだ? じゃあこれからは、お兄ちゃんもチカの制服を着るといいわ」  ぼくは反論できず――そうして、ぼくと妹の奇妙な「着替えのルール」が始まったのだ。  お風呂で入れ替わりになるときに、妹が一日着た服と下着を、ぼくが脱がせて、そのまま着る。休日は女児服の時もあるが、平日はほぼ女子小学生制服だ。  ショーツを穿いて、キャミソールを着て、ソックスを履いて――  さらにブラウスと、吊りスカートを着て。 「はーっ、はーっ……」  裸の妹が見つめる前で、ぼくは丸襟ブラウスのボタンをすべて止めると、襟もとに臙脂のリボンを結ぶ。これだけでも十分に女の子らしかったが、最後の仕上げ――紺の吊りスカートを手に取ると、脱がせた時とは違う重みがあった。  これからぼくが、このスカートを着るんだ――  ファスナーの位置から前後ろを確認し、肩紐を左右に垂らした状態で足を入れる。ショーツの勃起が隠れるのは助かるが、それ以上にスカートの着心地は何度穿いても慣れることができない。  下着の上から覆うものがない、頼りなさ。  大きく広がるスカートの中で、揺れる空気。  翻るたび太ももや膝をこする、ざらつく生地の裾。  そしてスカートにも、まだ妹の温もりが残っている。下着、ブラウス、そしてスカート――すべてに妹の名残を感じて、女児制服を着ているにもかかわらずぼくの少年の部分はますます激しくいきり勃ってしまっていた。 「あ、あ……」 「くすくすっ、お兄ちゃんったら、すーぐおちんちんをおっきくしちゃうんだから」  妹はおかしそうに笑いながら、舌なめずりする。珊瑚色の唇がいっそう艶やかに潤んで、そう言っている本人も昂奮しているのが分かった。妹は頭の左右を止めていたヘアゴムを外し、長い黒髪を肩に落とすと、 「さ、お兄ちゃん。頭を出してちょうだい」 「う、うん……」  ぼくはおとなしく、妹に向かって頭を差し出すように下げる。視界には妹の顔――そして裸の胸元や腹部、さらに陰部までが映りこんでいた。そしてそれに対面するぼく自身の、勃起が浮かび上がったスカートさえも。  そんなぼくの髪に、妹は、たった今自分から外したヘアゴムを付ける。もちろん髪の長さが足りないため、妹のようなツーサイドアップにはならないが、軽くひっつめて結ぶと、いっそうちっちゃい女の子のような髪型にされてしまった。 「くすくすっ、似合ってるわよ、お兄ちゃん」 「う……あ、あり、がとう……」  妹が脱いだ服をそのまま着せられて勃起しながら、裸のままの妹に、ヘアゴムを留めてもらう――変態的な「着替え」が終わったところで、 「それじゃ、あたしはお風呂に入ってくるから。お兄ちゃんはあたしの部屋で、少女漫画でも読んでてちょうだい。それまでは――おちんちんを弄っちゃ、ダメだからね」 「う、うん……わかった……」  妹の命令に、ぼくはまるで自分が妹になってしまったかのような気分で肯いて、脱衣所を出たのだった。   (終わり)


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