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「思い出のワンピース」(33)

「思い出のワンピース」   8.アリス・イン・ハロウィン(4) 「うわっ、すご……確かにこれは、勃起してたら一発アウトだったわね。これからも女の子の格好でお出かけするときは、ちゃんとコレを付けてかないとね」  取り外した貞操帯をベッドの横に置きながら、愛那はくすくす笑う。 「痛いからあんまりつけたくないんだけど……うう、でも、仕方ないか……」 「クスクスッ、お出かけはやめるって言わないあたり、やっぱりたくさんの人に見られるのが楽しいんだ?」 「……うん」 「うんうん、素直でよろしい。それじゃ、代わりにこれを付けてあげる」  そう言って、愛那が取り出したのは――アリス衣装と合わせたかのような水色で、白いフリルがついた筒状の布であった。一方の端は広くなり、スリットがついている。  見たこともない形状に、博希は目を白黒させて、 「な、なに、それ……?」 「これを、ここに――」  愛那は円筒を折りたたんで輪っかにすると、それを博希のペニスに根元まで通してしまう。そして先端に向かって広げてゆくと――彼のペニスは可愛らしい水色の生地にすっぽりと覆われ、雁首を小さなフリルが飾る。幅が広くなっている部分は陰嚢にかぶさって、スリットからはまるで女性の胸元のように、陰嚢の上側が覗いていた。 「あ、あ……!」 「どう? これもお母様が作ってくださったんだけど、変態的で素敵でしょ?」 「う、うん、すごく……!」  逞しい雄の証が、可愛らしい水色とフリルの飾りに覆われている。ただその先端から、赤黒いほどに充血した亀頭が覗いているのが、いっそう猥褻で冒瀆的だった。  今にもその上から握ってこすりあげ、射精したくなる博希だったが、 「ヒロ、ちょっと待って。せっかく作ってもらったんだもの、ちゃんと見えるようにしたいわよね? というわけで――」  愛那は博希のスカートの内側に手を入れると、ウエストの裏側に縫い付けられた、短い紐状の輪を取り出した。そしてそれを、ちょうど裏側――エプロンの表側についているボタンに、スカートごと巻き込むようにひっかけて、 「さ、立ち上がって、鏡を見てちょうだい」 「うん……!」  博希は恐る恐る、立ち上がって、壁に貼られた大きな姿見の前に立つ。  すると、そこには―― 「す、すごい……! 可愛いおちんちんが、丸見えに……!」  紐によってめくりあげられ、前開き状態になったスカート。とうぜん太ももも下半身も丸見えで、その中心に生えた屹立は、共布のペニス飾りによっておおわれている。己の変態的な姿を目の当たりに、可愛らしい飾りに包まれたペニスはいよいよ怒張して―― 「だ、ダメ……もう、我慢、できないっ……!」  内装も調度も可愛らしい女の子の部屋で、たくさんの可愛らしい服に囲まれて、可愛らしいアリスのコスプレをして、勃起すらも可愛らしい飾りに包まれた、自分の姿。  ハロウィンイベント中は貞操帯で押さえつけられ、さらにしばらくのお預けを食らっていた欲望の解放を、もはや一分一秒もこらえることはできない。  ペニスを覆う飾りの上から竿を握った瞬間にはもう、避けられぬ暴発のトリガーを引いていた。あとは最後のひとこすりで、快感に最後のひと押しを与えるだけ―― 「あ、あ……!」  苦悶に満ちた――しかし隠し切れぬ恍惚の色を帯びた声が、可愛らしい内装の部屋に響いた次の瞬間、かつてないほど大量の精液が、鏡に向かって飛び散っていた。白濁液は1メートルほど離れた鏡にすら付着し、とうぜんその間の床にも撒き散らされる。ドクン、ドクンと心臓が破裂しそうなほど大きく鳴るたびに、ペニスは激しく脈打って、さらなる欲望を吐き出した。  感覚が、思考が、意識が、何もかも快楽に飲み込まれる。このまま気が狂ってもよいと思わせてしまうほどの、純然たる脳内麻薬の暴力であった。 気づけば彼は、ペニスを握ったままその場に尻もちをついて、全身で息をするように大きくあえいでいた。 「はぁーっ、はぁーっ……」 「クスクスッ――ヒロったら、本当に変態さんなんだから」  その背後に座った愛那が、優しく頭を撫でてくれる。 「これからもいっぱい可愛いお洋服を着て、いっぱい気持ちよくなろうね、ヒロ」 「……うん。ありがとう、愛那」  博希は甘えるように、幼馴染にもたれかかり―― 「どういたしまして」 愛那はそんな彼を、いっそうしっかり抱きしめるのだった。   (続く)

「思い出のワンピース」(33)

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