「思い出のワンピース」 5.ぼくが水着に着替えたら(4) (ここで探し終わったら、トイレに行って抜いたほうがよさそう――) そんなことを考えつつも、まずは素直に「宝」を探す。 立ったまま見回せばすぐに見つかるだろうが、あえて他の子たちと同じようにしゃがんで探した。これなら股間も隠れるし、身長も誤魔化せる。 探し始めてすぐ、 「あった!」 指輪と、宝石を発見する。もちろんどちらも本物ではなく、メッキとガラス細工のオモチャだ。 しかし最後のコインが、なかなか見つからない。他の子たちと場所が被らないようにしつつ、背中に視線と日差しを浴びて探していると、目の前に金色のきらめきが見えた。 「あ、あった――!」 博希が手を伸ばしてしゃがみこんだ、次の瞬間―― 彼の両脚の間から、間歇泉が噴き上げた。水流は勢いよく彼の股間を刺激して、一触即発の状態だった爆弾に最後の一押しを与え―― 「ひぃっ!?」 ドクン、と腰の奥から湧き上がったものが、水着パンツの内側にあふれ出していた。 「あ、あ……!」 今までにない強烈な快感。 恥ずかしい格好をしただけ、たくさんの人に見られただけ蓄積された昂奮が、そのまま快楽へと変換されているかのようだった。 (噴水が当たって、気持ちいい、気持ち、いいっ……!) 間歇泉は、なおも浴びせられ続け、それによる射精も止まらない。立て続けの絶頂に、ガクッ、ガクッと腰が震え、しゃがんでいるのもやっとの状態だ。コインを拾う振りをして倒れこみそうになるのをこらえつつ、眩暈を起こすほど強烈な射精と、同時に襲ってくる脱力感に耐える。 「はーっ、はぁーっ……」 荒い息をつきながら、博希はそっと股間を確認する。 強烈な射精だったが、それだけに勃起は鎮まった。上向き状態とはいえ、パレオの中で目立たない程度に収まっている。パンツの中にあふれて表面にしみ出した白濁液も、さらに浴びせられた間歇泉が洗い流してくれたようだ。 博希は呼吸を整えて立ち上がると、見つけた「宝」をケースに入れて、 「お姉さん! 見つけました!」 元気よく従業員の元へと駆け寄り――引き換えでもらった王冠風の飾りがついたヘアゴムで、髪をくくってもらったのだった。 * 「はぁー、楽しかったね、ヒロちゃん」 「うんっ、とっても楽しかった!」 夕方までほぼ丸一日遊び終え、更衣室に戻ったころには、博希の口調はすっかり「妹」のそれになっていた。 愛那は隠すこともなく堂々と水着を脱ぎ、博希はプールタオルで体を隠しつつ、女児服に着替える。その彼の肌を見て、 「ヒロちゃん、日焼けが――」 「あっ……」 すっかり忘れていた。タオルの隙間から確認すると、綺麗に三角ブラとビキニ水着の日焼け跡がついてしまっている。 「夏休み明けのプールの授業、どうしよう……」 「ま、夏休み明けまでには消えるでしょ。それに――」 「それに?」 「こんな日焼け跡がついてるのも、ヒロちゃんにとってはドキドキするんじゃないの?」 「……うん」 正直に答えると、愛那はくすくす笑って日焼け跡をなぞり、 「また来ようね、ヒロちゃん」 「……うん」 ビキニ水着の日焼け跡がついた自分の体に、またも興奮の疼きを感じる博希。髪につけてもらった王冠のヘアゴムにそっと触れ、 (もう一度来たら、今度こそ夏休み明けには消えないほどの日焼け跡が残っちゃうだろうけど……でも……) 頭では危険なことだとわかっていながらも、今の彼には、その欲望を抑えきれなかった。 (続く)