連載小説「やりなおし」(59)
Added 2020-10-08 10:55:05 +0000 UTC2-1.露見 (14) さっそく歩実は、おしめ交換シートを敷いた床に寝転がらされた。膝は立てて大きく左右に開き、両手は顔の横へ。赤ちゃんがおしめ交換してもらう時のようなポーズだ。カットソーもめくりあげられて、紙おむつからおへそまで丸見えになっている。 正面に祐奈、右側に千絵が座って見下ろしている光景に、 (これからぼく、赤ちゃんみたいにおむつ交換されちゃうんだ……) (女子小学生相手に、まるで赤ちゃんみたいに――おしりも、おちんちんも、見られて……!) 「……今さらだけど」 千絵があきれたように、祐奈と歩実を代わりばんこに見ながら言う。 「歩実ちゃんは立てるんだし、パンツタイプなんだから、普通に立ったままでいいんじゃない? ちょうどスカートもはいてないんだし」 立ったままできるなら、その方が早いのだ。シートを敷く必要も、お尻を上げさせる必要もない。二人いるなら前後から拭いておしまいなのだから。 しかし祐奈は口をとがらせて、 「えーっ、せっかくだから、赤ちゃんみたいに寝転がってる状態で換えてみたかったんだけど……ほら、おしめ交換シートもあるし」 「まぁ、ふたりがいいんならいいけど。歩実ちゃんも、これでいいのね?」 「う、うん。祐奈ちゃんが、したいっていうなら、これで……」 赤い顔で答える歩実に、祐奈はご満悦だ。 「えへへ、ありがとう、歩実ちゃん。えっと……まずは脇のところを破くんだよね」 祐奈は歩実おむつに手を伸ばすと、脇の部分を破く。右、左と破るにつれて、アンモニアの匂いが漂い始めた。 あとは前当ての部分を取り除ければ、少女たちの眼前に下半身が晒される。祐奈は前当ての上の方をつまむと、 「それじゃ、いくね。3、2、1――」 カウントダウンを始める祐奈と、息をのんで見つめる千絵。 歩実はきつく目を閉じて、その瞬間に身構える。いきなりめくりあげられるよりも、予告された方が心理的な圧迫は強い。直後、 「えいっ!」 掛け声とともにおむつがめくりあげられて――濡れた下半身が少女たちの視線と外気とにさらされ、戦慄と冷気にゾッと鳥肌が立つ。 「うっ……」 「わぁっ……」 「へぇー……」 歩実の口からは喘ぎを押し殺すうめき声が漏れ、少女たちの口からは、未知の生き物を見たかのような驚嘆の声が上がった。 襟のついた、ピンクの女児用カットソーを着て、女児用の紙おむつを付けた「少女」。しかしそのおむつの下から現れたのは、少女にあるべき割れ目ではなく――皮をかぶった肉の棒と、その根元にうずくまる二つの睾丸であった。 「すごい……歩実ちゃん、本当に、男の子だったんだ……」 祐奈は呆然とつぶやく。告発したのは彼女に他ならないのだが、それでもまだ、半信半疑のようだ。 千絵も横から熱い視線を向け、 「これがおちんちん……でも、ちょっとちっちゃいわね。それに……皮、かぶったままなの?」 「うぐっ」 突然の言葉に、歩実は胸を刺される。まさか小学三年生から、短小包茎あおりを受けるとは。 「えっ、おちんちんって、このくらいの大きさじゃないの?」 「うん。小学生くらいだとちっちゃいままだけど、中学生くらいになると皮がむけて大きくなるんだって、本で読んだことがあるわ」 「へー、そうなんだぁ」 千絵の解説に、素直に感心する祐奈。 いっぽうの歩実は冷や汗ものである。どうやら千絵は、本で中途半端な知識を得ているらしいが、まさか短小包茎疑惑を晴らすために、ここで彼女に正しい知識を教授するべく勃起して見せるわけにもいかない。いまも必死に、女児女装やおむつ交換の昂奮で荒ぶりかけているイチモツを、お尻の穴に力を込めてこらえているところなのだ。 (勃つな、勃つな……!) (このふたりの前で勃っちゃったら、本当におしまいだから……!) 「んー、まぁ男の人でも、ちっちゃかったり、皮をかぶったままだったりする人はいるみたいだから、歩実ちゃんはそうなのかもね」 「そっかー。でも、歩実ちゃんはちっちゃいほうが可愛いと思う!」 「くすっ、たしかにそうね。可愛い女の子なのに大きいと、ちょっとアンバランスだし」 無知な少女ふたりははしゃぎながら、「それじゃ、おちんちんを拭いてあげよっか」と、おしりふきを手にして歩実の下半身を清め始めた。 祐奈は太ももの間――会陰部から、千絵は下腹部から、ゆっくりと中心に向かってゆく。局部に触れないようにしながら周りを綺麗にしていくところは、砂山に棒を立てて崩さないように砂を取り除けるゲームのようだった。ふたりとも、いきなり男性器に触るのは抵抗があったのだろうが、歩実にとっては生殺しである。 ほかの場所をあらかた拭き終わったところで、、 「じゃ、じゃあ、千絵ちゃん。一緒に、行くね」 「うん」 ふたりは「せーの」と声をかけて、同時にそこに触れた。 祐奈は陰嚢から。千絵は竿の上側から。 思いがけず上下から圧迫される形になってしまった歩実のペニスは、ついにその刺激に耐えきれず―― 「わぁっ……」 とつぜんの変貌に、ふたりの口から再び驚愕の声が漏れる。 ほんのちょっと前まで、皮に包まれたまま萎えていた歩実の少年たるしるしは、ビクンと大きく震えるや否や、たちまち天を衝く勢いで伸びあがり、少女たちの手に余るほどの大きさとなって聳え立ったのである。 (続く)