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「あたしの彼氏はベビーガール」(11)

  (11)  かくして――雑居ビルの中に縦穴のように残った公園で、あたしは彼を着替えさせていった。  まずはブルマーを脱がせ、おむつカバーを露出させる。さっき歩実に説明したように、通報される心配は極めて低いとはいえ、やはり上半身裸のままでいるのはちょっと怖い。 「ふぅん……これもこれで、悪くないわね」  美弥子さんは小さく笑い、カメラのシャッターを切る。  空色のチュニックの下から覗く、ピンクのギンガムチェックおむつカバー。うん、確かにこれもこれで、コントラストになって悪くはない。  とはいえ、あんまりのんびりしてもいられず―― 「はい、歩実ちゃん。チュニックも脱いで、エプロンドレスに着替えましょうね」 「は、はーい、ママ」  再び赤ちゃんプレイモードに戻って着せかえるあたしに、歩実もすぐに反応してくれる。チュニックを脱がせて上半身を裸にすると、彼は今にも泣きそうな赤い顔で、きつく目を閉じた。 「くすくすっ、何ならこのままの格好で、公園で遊んでもらおうかしら?」 「やっ、そ、それは、許してっ……!」  雑居ビルに囲まれて表通りからは見えないとはいえ、昼日中の公園である。  そこを、裸に女児用おむつカバーだけの姿で遊ばされるのは、いったいどれほど恥ずかしい思いをするだろうか――想像するだけで興奮して、下腹部が熱く疼いてくる。  そしてそれは、口では涙声で懇願している歩実のほうも同じようで―― 「あら? でも歩実ちゃんのここは、ママの提案に賛成みたいだけど?」  おむつカバーの前に触れ、そっとこすりあげる。  とたんに、分厚いおむつカバーと10枚もの布おむつの上からでもわかるほど硬くなった肉棒が、あたしの愛撫にビクンと反応した。 「あっ、あっ……これは、体が、勝手に……!」 「くすっ、やっぱり体は喜んでるんじゃない。せっかくだし、ねぇ、美弥子さん? おむつカバーだけの商品紹介も、いいんじゃない?」 「ふふ、そうね。せっかくだから、ちょっぴりエッチなポーズとかもお願いしてみようかしら」 「で、でも、でもっ……!」  あたしたちの誘惑と、自分自身の、変態プレイへの渇望。  それらが最後に残った理性との間で板挟みになる心の痛み、そしておむつの中に勃起が閉じ込められている体の痛みで、彼は苦しげに顔をゆがめ―― 「ふふ、まぁいじめるのはこのくらいにしましょうか」 「そうね。歩実の可愛い顔も見られたことだし」  美弥子さんとあたしは、くすくす笑って目線を交わす。  歩実もようやく、あたしたちが本気ではないことを悟ったようで、 「ひ、ひどいよ、二人とも――」 「ごめんごめん。ほら、お詫びに可愛いお洋服、着せてあげるから」  そういって、改めてピンクのエプロンドレスを広げなおした。  丸襟ワンピースと、真っ白なフリルエプロン、お尻にフリルがついたブルマーのセット。女の子の赤ちゃんに着せるにはぴったりなデザインのそれは、しかし身長150センチ――つまりは歩実でも着られるほどのサイズだ。  まずはワンピースの背中を開いて、そこに足を通してもらい、袖に腕を通させる。背中のファスナーを閉じて、襟や袖、裾を整えてやれば、 「まぁ可愛い。ふふっ、ロンパースやドレスもいいけど、こういうシンプルなワンピースもいいわよね」 「う、うんっ」  赤い顔でうなずく歩実に、あたしはにっこり笑ってブルマーを穿かせる。パンパンに膨らんだおむつカバーは隠れたものの、膨らみそれ自体は隠しようがないし、何よりワンピースのお尻側が大きく左右に開いているため、そこからブルマーのフリルとレースが見えて、実に赤ちゃんらしい光景になっている。 「ふふっ、やっぱり女の子の赤ちゃんは、このフリフリブルマーよねぇ」  そういってフリルを撫でると、歩実はビクンと背筋を震わせた。 「うう、ほんとはぼく、男子高校生なのに――」 「ふふっ、今はあたしの可愛い娘よ、歩実ちゃん。ほら、まずはエプロンなしでお写真ね」 「は、はーい!」  元気よく答えて、撮影が再開された。  先ほどのブルマードレスと同じように、美弥子さんが次々とポーズを指示。お尻のブルマーが見えるようになっているのが最大の特徴ということもあって、お尻を向けて振り返るポーズが中心だ。  ――そういえば。  実は先ほどから気づいていたけれど、歩実には言わなかったことがある。撮影がいったん休憩に入り、ワンピースの上から本命となるフリルエプロンをつけてあげながら、あたしはそれを歩実の耳元でささやいてあげた。 「ねえ、歩実ちゃん。ちょっとあそこのビルの窓、見てごらんなさい」 「えっ……?」  引きつった顔で、あたしが目線で示した方向のビルを見た歩実。  そこに、複数のOLや会社員たちがたって、じっとこちらを眺めているのを見て、その可愛い顔が青ざめた。   (続く)


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