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「あたしの彼氏はベビーガール」(7)

  (7) 「んっ、う――」  亀頭も陰核も、発生学上は同一の器官から変化したものだという。  なら――赤く腫れあがった亀頭は、そうなった時のクリトリス同様、ちょっと触れただけでも痛みを伴うほど敏感に、感じやすくなっているはずだ。  そんな場所を、あたしがざらつくおむつで包んでこすりあげるたびに、彼の腰がガクガクと躍る。懸命に呼吸を落ち着かせて我慢しようとしているのが、なんとも健気で愛らしい。  あたしも本当なら、ずっとイかせず、休ませず、30分くらい寸止めしておきたいくらいなんだけど――あんまり時間をかけたら怪しまれてしまう。 「くすっ、我慢しないで、歩実ちゃん。さっきも言ったように、手早く出さないとまずいんだから」  あたしはささやいて、言葉とは裏腹にゆっくりと手を動かし始める。  しかしこするポイントは、彼の一番の弱点――雁首と裏筋の交わる、最も敏感なポイントだ。そこを小刻みにゆっくり優しく撫でると、力任せにしごき上げるよりもはるかに強烈な快感に襲われるのだ。おまけに上にかぶさったおむつが不規則に動き、敏感な亀頭をも同時に刺激して、 「あっ、それは、ら、らめぇっ!」  一段と高い叫び声を上げかける歩実に、あたしは空いているほうの手の人差し指を自分の唇に宛がって、 「しーっ。駄目よ、歩実ちゃん。大きい声を出したら、お隣の部屋まで聞こえちゃうわ」 「ん、うぅっ――!」  あたしの意図を察し、彼は慌てて親指をしゃぶりなおす。 「いい子、いい子」  手を伸ばし、頭を撫でてあげる――もちろん普通の頭のほうだ。おちんちんの頭も、おむつにこすられて撫でられてはいるんだけど。 「ほーら、白いちっちもおむつの中に出して、いーっぱい気持ちよくなりましょうね」  あたしはそう囁きながら、こする手の動きを一段と速めた。  女児ベビー服での待ち合わせと、プリキュア衣装への着替え、さらにおむつへのおもらしですっかり発情している彼が、この刺激に耐えられるはずもなく――  ビクッ、ビクッ 「~~!!!!」  彼の泣きそうな表情と、手の中で荒々しく痙攣する気配に、彼が射精したことを悟った。 「はっ、はぁっ……」 「どう? プリキュア衣装で射精するの、気持ちよかった?」 「う、うん……」  衣装にも負けないほど赤い顔で、歩実は小さくうなずく。  さすがに精魂尽き果てたのか、さっきまで跳ねていた体はぐったりとソファの上で弛緩して、元気がよく勃ちあがっていたモノも、すっかり小さくなっていた。  ただ出した分の精液が、おむつの中で意外なほどどっしりと重い。取り除けて裏返してみると、白く濁った粘液の塊がべったりと付着していて、青臭い匂いがむっと立ち上ってきた。 「すごいすごい、こんなにいっぱい出しちゃうくらい、昂奮してたのね。歩実ちゃんったら、とんでもない変態なんだから」  くすくす笑いながら、後始末に取り掛かる。  濡れたおむつを取り除けて、ビニール袋に包む。おむつカバーを確認し――うん、カバーまでは濡れてないから、このままで大丈夫ね。おしりふきを使って、下半身も綺麗にしたら、ベビーパウダーをはたく。  とたんに、タルカムの甘い匂いが室内に漂った。  もともと換気が悪く、匂いの籠っていたカラオケの個室。おもらしおむつを広げてアンモニア臭が漂い、続いて青臭い匂いが上書きしていたが、さらにそれを上回るほどの甘ったるい匂いが塗りつぶしてゆく。 「んっ、あ、はぁっ……!」 「くすくすっ、パフパフされるの、きもちいい?」 「うん、とっても――あ、やんっ……!」  お尻から陰嚢の回り、そして竿まで――ぱたぱたとパフをはたくたび、歩実の口から、ベビーパウダーの匂いよりもさらに甘い喘ぎ声がこぼれだす。親指のおしゃぶりも効果なしだ。  そして最後に、新しくふかふかの布おむつを敷いて、おむつカバーを当てなおせば―― 「はい、完成。新しいおむつ、気持ちいい?」 「うん、乾いたおむつ、ふかふかで、さらさらで、気持ちいい……!」  恥ずかしがりながらもしっかりと答える歩実に、 「くすっ、歩実ちゃんったらおむつが大好きなんだから。じゃあ、ついでだしお洋服も元通りに着替えましょっか。さすがにピチピチでおむつ丸出しのプリキュア衣装で外を歩くわけにもいかないし――それとも歩実ちゃんは、そのほうがいい?」 「う……さ、さすがに、着替えさせて……」  割と本気で困った顔になる歩実。  他人から見れば、「あんなベビー服で外を歩いておいて今さら恥ずかしがるのか」って言われそうではあるんだけど、それでもあたしたちなりにぎりぎり許容できるプレイと、できないプレイがあるのだ。さすがにちょっと、見苦しいことになっちゃうもんね。  プリキュア衣装を脱がせ、元の黄色いブラウスと、ピンクのロンパースに戻る。それだけでもだいぶほっとした様子の彼に、あたしはちょっとおかしくなりながら、 「さ、それじゃあそろそろ時間だし、少し早めだけどもう出よっか」 「うん。次は、どこに行くの?」  これまで回ってきたのは、映画館、カラオケという定番のデートコース。次はどこに行くのかといえば―― 「ショッピングよ。歩実ちゃんのお洋服を見るの」 「じゃあ、駅ビルの『アンジェリック・ベイビー』とか?」 「ううん」  歩実が挙げたのは、女児服ブランドショップの名前だ。  とても高校生カップルらしいお店じゃないし、まして「彼氏の服」を選ぶ場所ではないけれど、あたしが次に口にしたのは、それよりももっとカップルらしくない――けれどあたしたちらしいお店の名前だった。 「行くのは――『かぐや姫』のほうよ」   (続く)


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