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「あたしの彼氏はベビーガール」(6)

  (6)  やや厳しい、しかし困ったような表情で入ってきた女性店員は、 「お客様、申し訳ありません。個室内でのみだらな行為はお断りしてまして――」  やっぱりそういうことね。  彼をソファに寝かせ、おむつを取り替えているこの体勢。監視カメラからだと、ちょうど互いの腰を合わせているように見えなくもないのだ。  腕の下で身を固くする歩実に、安心させるように布おむつを撫でる。実はその下で勃起がおむつを押し上げているので、それを隠す意図もあった。  あたしは店員さんに向かい、にっこりと笑顔を返して、 「ごめんなさい、勘違いさせてしまったみたいね。ほら、よく見てください。たんにおむつを替えてあげてるだけですから」 「お、おむつ……?」  予想外の事態に、店員も混乱している。カメラの陰に隠れて見えなかった歩実の股間が、確かにおむつに覆われているのを確認し、同時に室内に漂うアンモニア臭にも気づいて、ようやく事態――おむつ交換をしているだけなのだと呑み込めたらしい。まぁ、本当はそれだけじゃないんだけど。 「え、ええと、確かにみだらな行為ではありませんが――この場合、どうすれば……」  店員はいよいよ困ったような表情になりながらも、好奇心を抑えきれないのか、まじまじと歩実を見つめる。  なにしろサイズの合っていないピチピチなプリキュア衣装を着た子――というにはいささか身長の大きすぎる、胸がないため性別すらも判然としない子が、たっぷり当てた布おむつを交換されているのだから。  その視線に耐えかねたように、歩実は右手の親指をしゃぶったまま、左手で目元で覆う。ベビー服を着ている状態ならともかく、おむつ交換の真っ最中に見られるのはまだまだ刺激が強すぎるらしかった。ま、あたしの手の下ではいっそうギンギンに勃起していて、ちょっと力を籠めないとおむつを跳ね上げそうなくらいなんだけど。  そして、店員が戸惑っていることから、あたしは一つのアタリをつける。 「ごめんなさい。おむつかぶれになったら大変ですから、おむつ交換だけさせてくれませんか? 個室内でのおむつ交換禁止ということでしたら、従いますけど」 「えっと、おむつ交換禁止のルールは……どうだったかしら……?」  やっぱり。少なくともこの店員は、おむつ交換が禁止かどうか分かっていないようだ。店長を呼ばれたら厄介なところだったが、これなら押し切れそうだ。 「小さいほうですし、すぐに済みますから、このまま部屋で交換させてもらえませんか?」 「……は、はい。手早くお願いします」  店員は「失礼しました」と言って、部屋を出て行った。  あたしは「ふぅ」と息をついて、腕で軽く額の汗をぬぐう。 「くすっ、危なかったわね。もしもおちんちんを出してるところだったら、言い訳できなかったわ」  実は内心、冷や汗ものだった。もうちょっと店員が来るのが遅くて、歩実の勃起を露出しているタイミングだったら言い訳できないところだったのだ。  歩実も左手を顔からおろし、申し訳なさそうに言う。 「う……やっぱりおもらしじゃなくて、トイレでしたほうが、よかったのかな……」 「ふふっ、大丈夫よ。もう来ることはないでしょうし――カメラの陰になってるから、おちんちんを出してもばれる心配はないしね」  あたしはそう言って、ついに彼のおむつの上から手をどける。  そのとたんに、今まであたしの手のひらに押さえつけられていたものが、抗議するように背伸びして――はねのけられたおむつの下から、完全に血が上った怒張があらわになった。 「んっ……!」  濡れそぼった表面が外気に当たってひやりとしたのか、歩実はぶるっと身震いする。  それにしても、うーん、大きい。  男性を見慣れているわけじゃないけど、たぶんそれなりに大きいんだろう。あたしの手のひらに余るほどの長さで、太さもあたしの手首とどっこいくらいだ。  浮き出た血管や内臓のような色など、要素だけ見ればグロテスクでしかないはずなのに――見ていると妙に、ドキドキしてくる。  しかもそれが、プリキュア衣装を胸元まではだけた男子の股間から生えているのだから、アンバランスな背徳感はひとしおだった。 「くすっ、本当に歩実ったら、変態なんだから……」  いままでおむつに押さえつけらえていたから目立たなかったけど、おそらくはデートの間ずっと――いや、待ち合わせの場所に来る時からずっと、勃起しっぱなしだったのだろう。  ああ――それを想像するだけで、あたしまで濡れてきちゃう。というか、実はすでに何度か軽い絶頂に達していて、潤みと熱を帯びている花芯を弄りたくてたまらないくらいなのだ。 でも、 「あんまりのんびりしてもいられないから、情緒はないけど手早く出させちゃってもらうわね。このままだと、おむつを当てなおすこともできないし」 「うんっ……」  濡らした目を輝かせ、待ちきれない、という声で力強くうなずく歩実。  あたしは彼のバッグから、替えの布おむつを取り出す。そのうちの一枚を、 「それじゃあ、おむつをかぶせて――」  手品のように屹立にかぶせて、上から優しく握りこんで、 「かるーく、しごいてあげましょうね」  言った次の瞬間、軽く上下に動かす。 「んぅっ!?」  たったそれだけで、彼の腰がバネ仕掛けのように大きく跳ねて、おむつ交換シートの上に落ちる。射精こそしていなかったが、親指をおしゃぶりしていなかったら、隣の部屋まで響くようなよがり声を上げているところだろう。 「はっ、はぁっ……!」 「んふっ」  ただのひとこすりで射精しそうになりながら、荒い息をつく歩実に、あたしは舌なめずりするのだった。   (続く)


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