SS「逆転の日」(10)
Added 2020-08-27 06:17:13 +0000 UTC(10) リサお姉ちゃんはいっそう楽しげに目を細めて、 「んふっ、んふふっ……ほんとに、浅井くんがこんな可愛くなっちゃうなんてね。なんだかあたしまで、幼稚園児の女の子に着替えさせてあげてる気分になっちゃう。おちんちんが生えてなかったら、ね」 「う……」 「あっ、そんな泣きそうな顔をしないで、マキちゃん。むしろそれがそそるって言うか、こんな可愛い外見なのに、本当に男の子なんだってはっきりわかるのが溜まらないって言うか――平たく言うと、すっごい変態的で昂奮しちゃう」 「ううっ……」 「さ、ジャケットも着せてあげるね、マキちゃん。片手でスカートを押さえたまま、もう片方の手をこっちに向けてちょうだい」 「は、はーい……」 ぼくは言われたとおり、左手でスカートの前を持ち上げたまま、右手をリサお姉ちゃんに向ける。淡いピンクのイートンジャケットの袖が通され、右手が出た後は、今度はその右手にスカートを持ち換えて、左手も通される。 最後に、ジャケットのダブルボタンを留めれば―― 「うんうん、これで制服はオーケーね。どう? 憧れの女児制服の、着心地は?」 「ん……」 恥ずかしさのあまり、声も出せない。 かわりに、スカートの下から水平に勃っているものが大きく上下に揺れて、その先端から先走りを溢れ出させた。 「くすくすっ、おちんちんは大喜びね、マキちゃん。でもまだ、もうちょっと我慢してちょうだいね。小物もつけちゃうから」 「う、うん」 丸いつばがついた、黄色い通園帽子。 肩掛けタイプの、黄色い通園バッグ。 そして、赤いチューリップ型の名札―― てっきりそこに、ひらがなで名前を書くのかと思っていたけれど、リサお姉ちゃんの想像はさらにその上をいっていた。 「んー、この大きさって、ちょうどあれが入りそうじゃない?」 「あれ?」 「うん。学生証よ、学生証。持ってる?」 「がっ……!? ま、待って、そんなことしたら、ぼくがほんとは男子高校生だって、バレ――」 「んふっ。バレたほうが、恥ずかしくて気持ちいいでしょ? ほら、お姉ちゃんの『命令』よ。大人しく従ってくれるわよね、可愛い可愛い年少さんのマキちゃん?」 「うう……はぁい……」 あんまりにも恥ずかしかったけど、そう言われたら逆らえない。ぼくは脱がされたズボンのポケットから財布を取り出し、高校の学生証を取り出した。 2年4組 浅井真紀 「うんうん、いい子いい子。じゃあこれを、名札の中に――」 男子高校生としての顔写真が添付された学生証が、幼稚園児の象徴のようなチューリップ型の名札の中に挿入される。これからの生活を暗示するかのような光景に、ぼくはぞっと身震いした。 「うん、やっぱり思った通り、ぴったりね。じゃあこれを、胸元につけて、と」 胸ポケットから舌のように覗く輪に、名札の安全ピンが通され、留められる。 これで、ついに―― 「んふっ、んふふふふっ……さぁ、完成よ、マキちゃん」 「あ、あ……!」 鏡に映る、自分の姿。 女子高生のリサお姉ちゃんとほとんど変わらない身長なのに、ジャケットからスカートまでピンクの年少組女児制服を着た自分。帽子に名札、通園バッグまで掛けた、幼稚園女児セットフル装備の状態だ。 けど、自分の手でめくりあげたそのスカートからは、女児用コットンショーツにはとても収まりきらないまがまがしいものが屹立していて―― 「さ、ずいぶん長く我慢させちゃったけど、もういいわよ」 リサお姉ちゃんは意地悪く笑うと、ポケットからハンカチを取り出して、ぼくの亀頭にそっとかぶせた。その刺激だけで射精しそうになる怒張を、躊躇なくギュッと握りしめて、 「じゃあ、お外の『お姉ちゃん』も待ってることだし――手早く、済ませちゃおっか」 (続く)