連載小説「やりなおし」(44)
Added 2020-08-23 09:42:41 +0000 UTC1-3.欺罔 (15) 「い、いったん出さないと、ダメ、だけど……」 ごくっ、と喉を鳴らす歩実。 ほんの数擦り――それこそおむつの上から軽く擦っただけでも暴発しそうなほどの勃起である。今日一日、たまりにたまった昂奮は、現地で一度射精した程度では収まらないものと見えた。 (……うん、さすがにあそこだと、すぐに出して、楽しむどころじゃなかったから、もうちょっとだけ、楽しもう……) (こんなに勃起した今の状態じゃ、何も考えられないし……参加するかどうかを決めるのは、思いっきり、抜いた後で……) 外に出ている間は、羞恥と昂奮の間でぎりぎり保っていた理性は完全に枯渇して、もはや変態的な行為への渇望が止まらない。 歩実はベッドの上でおむつを脱ぐと、セーラーワンピースの前を持ち、裾が亀頭に擦れないように気を付けないように立ち上がった。 「はっ、はぁっ……」 肺の奥に溜まった熱を排出するように、荒々しく息をついて、女児部屋仕様の、可愛らしいドレッサーの前に立つ。 正面に据え付けられた鏡に映る、自分の姿。 ピンクのセーラーワンピースを着て、その前の裾を自らの手でめくりあげ、下半身を露出させている変態的な有様に、触れたわけでも揺らしたわけでもないのに、ビクッと竿が上下した。 「せっかくだし、もっと変態っぽい感じの格好、しちゃおっかな……」 母親が買ってきた中には、外では絶対に着られないような服もいくつか混じっている。 歩実はその一つ――小学生用の、スクール水着を取り出した。 色は紺。ラン型で水抜きがついた、いわゆる旧式スクール水着である。母親の手で白いゼッケンもつけられ、 「6-1 かわしま あゆみ」 と書かれていた。 「こんなの絶対着ないのに、なんで母さん、買ってきたんだよ……」 歩実はぼやきながらも、それをベッドの上に置き、ワンピースを脱いでいった。 ショートソックスとリボンカチューシャだけという状態で、ペニスを怒張させている自分の姿にまた昂奮するが、本番はこれからだ。 スクール水着を手に取り、じっと見つめる。 (本当に、着るのか、これを……) (変態にも、ほどがある……別に着る必要があるわけでも、誰かに命令されてるわけでもないのに……) (今どき女子小学生だって着てないようなスクール水着を、自分から……!) 荒ぶる劣情は止まらない。 歩実は前うしろを確認したスクール水着に足を通し、引き上げる。締め付けが太ももの付け根に食い込み、上向きに怒張が押さえつけられる痛みもまた快感だ。そのまま胸元まで上げ、片方ずつ袖を肩に通せば―― 「はっ、はっ……は、はは……」 ドレッサーの鏡を見つめて、歩実は喘ぎ喘ぎ、虚ろに笑った。 「き、着ちゃった……小学生の、女の子用の……スクール、水着を……」 体つきが華奢なため、それほど違和感はない。身長こそ高いが、まだ胸も育っていない少女のスクール水着姿と言われればこんなものだろう。 ただ一点。その股間で、水抜きの部分に不自然なしわを作って押し上げている竿と、その根元にある陰嚢のふくらみさえ除けば。 「う、うわぁ……」 レース付きのソックスを履いたままなことも相まって、完全に変態としか言いようがない自分の姿に、股間はいよいよ爆発しそうなほどに血を吸い上げ、スクール水着のシルエットがいっそう膨らむ。 「よし、これなら……!」 股間の布をずらすと、スク水少女の股間から生えているのがいっそシュールなほど凶暴な雄の象徴が、高々と伸びあがっていた。包皮は完全に剥けて裏返り、亀頭も竿も、血の色を透かしてグロテスクな赤に染まっている。 「女子用のスクール水着から、おちんちんをだして、それを、可愛いドレッサーの鏡に映して……」 熱に浮かされたように呟きながら、竿を握る。 冷たい手のひらにヒヤリとするが、その程度で鎮まるような怒張ではない。普通に握っただけでは親指と人差し指の先がつかないほどの太さに、 (これ、あの子たちの手首より太いくらいなんじゃ――) ふとした連想に、想像が一気に広がる。 (だ、ダメだって! こんな変態的な妄想に、2人を登場させるわけには――) 反射的に止めようとするが、一度開いた扉はもはや止まらない。 禁断の想像に、昂奮が一気に突き上げてくる。 (スクール水着を着てるところを、彼女たちに見られて、男だとバレたりしたら――) いったいどれほど、恥ずかしいだろう。 いったいどれほど、軽蔑されるだろう。 いったいどれほど――気持ちいいだろう。 想像しただけで羞恥の臨界を突破して、歩実は一気に絶頂に達していた。 (続く)