NokiMo
jugatsu-usagi
jugatsu-usagi

fanbox


連載小説「やりなおし」(37)

 1-3.欺罔   (8)  レイカは持ってきた書類――合宿の資料を3人に配布して、説明を始める。 「合宿の場所は都内西部、大六津(おおむつ)市の住宅街にある。元は幼稚園だった建物だ」  最初にレイカが見せたのは、合宿所への案内図だった。  JR大六津駅から徒歩20分。周囲には集合住宅や小学校、河川敷の遊歩道や市営プールなどが存在するようだった。  資料には白黒の写真で、建物の写真も添付されていた。  確かに幼稚園で、二階建ての細長い園舎と、同じくらいの敷地の園庭。周囲は高さ2メートルほどの柵に囲われている。園庭には鉄棒、ブランコ、滑り台、砂場、半分埋められたタイヤなど、幼稚園児向けの遊具が置かれていた。少しサイズは小さいが、小学生でも充分遊べそうだ。 (さすがに、ぼくには無理だろうけど……)  歩実はついつい、幼稚園の遊具で遊ぶ自分の姿を想像してしまう。 (でも、幼稚園の女児制服を着て、遊具で遊んだら――)  ぞくっ、と背筋に走る甘美な戦慄。尿道を通って溢れた先走りが、紙おむつを濡らしたが、 「次のページ、園舎の見取り図を見て欲しい」  レイカの声に、歩実は我に返って手元の資料を開く。細長い園舎に、中央の廊下をはさんで4つずつ部屋が並び、奥の大部屋に続いていた。 「1階は、園庭側に教室として使われていた部屋が3つと、保健室、お手洗い。各教室は参加者の個室扱いになるから、荷物や鍵の管理はしっかりしておくように。その反対側が職員室と給湯室になるから、お茶を飲みたかったら使うといい。突き当りがお昼寝に使われていた大部屋で、今はテレビやテーブル、ソファーを置いて、食堂兼ロビーとして使っているから、食事はここで取ること」 「はーい」 「2階にはシャワールームがあるので、交代で入浴してほしい。あとは板張りの体育室があるから、雨の日に運動したいときくらいか」  レイカは説明しながら、次々とページをめくってゆく。詳しくは自分で読めということらしい。 「続いて一日のスケジュールだ。起床時間は7時で、7時30分に朝食が済んだら8時から私の診察を受け、それが終わったら自由にして構わない。お昼は――」  朗々と響く、レイカの声。  それを聞きながらも、歩実は自分のスカートの中――股間についつい意識を向けてしまう。 (勃起が、ぜんぜん収まらない――!)  ふりふりのブラウスに、入学式のようなピンクの女児スーツ。体にぴったりとフィットしつつ、短いスカートのせいで太腿は丸出し、さらに紙おむつまでチラチラ見えているという、着ているだけでも恥ずかしく、昂奮を誘う格好である。他の参加者たちとの顔見せで緊張していたとはいえ、家からここに来るまでの間だけで、勃起しなかったのが不思議なほどだった。  しかし先ほど佑奈に触られたことで、まるで化学反応のようにおむつの中では膨張が止まらず、パンパンになった海綿体が不随意に痙攣を繰り返している。  隣の二人にバレないように、ゆっくり深呼吸して勃起を鎮めようと深呼吸を繰り返しているのだが――いっかな、落ち着く様子はない。 (さっきはレイカさんが入ってきたから話が逸れたけど、次に二人に同じことを指摘されたら、誤魔化しきれる自信がない……) (もしも前が膨らんでるのを指摘されて、おもらしサインの色が変わってないのを見られたら、何で膨らんでるのってことになって、男だってことがバレちゃいそうだし……) (いったい、どうすれば――)  悩んでいる間にも、レイカの話は続く。  食事は1日3回、主催者側が用意する。もしも他の場所で食べる場合には、前日までに言うこと。  洗濯は朝8時、主催者側で集めて洗濯し、各自で園庭もしくは室内に干すこと。  消灯は夜8時までで、消灯は10時。 「んっ……!」  説明を聞きながら、歩実は一度、大きく身震いした。  さらにあれこれと、合宿に当たっての連絡事項を確認したのち―― 「最後に――合宿中は基本的に、紙おむつをつけてもらうことになる」  レイカの言葉に、歩実たちはうなずく。すでにおむつをつけているのは歩実一人だが、他の二人も、話そのものは聞いていたのだ。 「治療の具体的な方法や、詳細については合宿が始まってから説明するが、おむつについてはこちらで用意する。まぁ、あくまで万一に備えたもので、そんなに頻繁におもらしすることはないだろうから、心配することはない」 「あれ? でも、歩実ちゃん――」  佑奈がふと、歩実のスカートに目をやる。 「さっき、おもらししちゃったみたいにおむつが膨らんでたって、千絵ちゃんが」 「おや、本当かい?」 「それは、その――」  歩実は両手で、前を隠す。  しかし、 「恥ずかしがって隠すこともないでしょ? おもらしを治すための集まりなんだから」 「ち、千絵ちゃん……それは――そう、だけど……」 「そうとも、恥ずかしがることはない。最近のおむつは改良されているとはいえ、あまり汚れたままで漬けているとかぶれてしまうからね。早く取り換えた方がいい」 「は、はい、でも――」 「ね、おもらしサインの色が変わったところ、見せてちょうだい!」  千絵からはあきれたように、レイカからは冷静に、そして佑奈からは興味津々に――三者三様、異口同音におむつを見せるように言われる歩実。  その圧力に耐えきれず―― 「う……うん……」  歩実はゆっくり席を立つと、3人が見つめる中、スカートに手をかけて持ち上げる。現れた女児用紙おむつの前は、はっきりそれとわかるほど大きく前に膨らんでいて―― 「へぇ」 「わぁ!」  千絵が目を細め、佑奈が目を丸くする。そして、 「歩実ちゃん、本当におもらししちゃってたんだ!」  すっかり黄色く変わったおもらしサインのハートマークに、「おもらししたよ」の文字が浮かび上がっていたのだった。   (続く)

Comments

ふふふ…

十月兔

あれっ、これはもしかしてわざと漏らした❔🤩 おにんにん、暴露回避の為に…🤔💓

elli-kasuga


Related Creators