NokiMo
jugatsu-usagi
jugatsu-usagi

fanbox


連載小説「やりなおし」(35)

 1-3.欺罔   (6) 「ひゃあっ!?」  厚ぼったい吸水パッド越しとはいえ、亀頭の先端を少女の指に撫でられるくすぐったさに、歩実はまるでスカートめくりされた少女のように、スカートを下ろして、前を隠す。 「ゆ、佑奈ちゃん、な、なにするのっ!?」 「ご、ごめんなさいっ! その、前のもこもこしてるところがどんな感じなのかなって、つい……」 「うう……」  影響は、単に恥ずかしいというばかりではない。今までおむつの下で大人しくしていたものが、いまの刺激に触発されて、ビクンビクンと疼きながら膨らみ始める。 「あれ、でも、いまの……?」  佑奈は不思議そうに首をかしげるが、 「って、そんなわけないよね、うん。ねぇ、歩実お姉ちゃん」 「な、なに……?」 「前側だけじゃなくて、後ろ側も見せてちょうだい」 「う、後ろ側……?」 「うん! こっちにお尻を向けて、さっきみたいにスカートをめくって欲しいの!」 「も、もう、恥ずかしいから、ダメ!」  歩実は真っ赤な顔で言うと、そのままパイプ椅子に座り直す。 「ごめんなさい……そうだよね、恥ずかしいもんね……」  悄然と肩を落とす佑奈。 (よかった、どうやら諦めてくれたみたいだ……)  と、歩実が胸をなでおろした時だった。 「じゃ、じゃあ! 佑奈のもみせるから、歩実お姉ちゃんのも見せて!」 「えっ!?」  とんでもない発想に、歩実は凍り付く。 「佑奈も恥ずかしい思いをすれば、おあいこでしょ? だから歩実ちゃんのも、見せてちょうだい!」  どれほど好奇心旺盛なのか、佑奈は立ち上がると、躊躇なく自らのチュニックをめくりあげて、顎の下に挟んだ。  真っ白な少女の腹部と、中央にあるおへその窪み、さらにはわき腹の肋骨が生み出す陰影まで、歩実の眼前に晒しだされる。ちらりと見えた赤いギンガムチェックは、スポーツブラだろうか。 「――――っ!」  驚きに思考停止する歩実が止める間もなく、 「ほら、佑奈のパンツはね――」  無邪気に、無防備に。  同性と言うこともあるのだろうが、少女はためらうことなく自らのパンツに手にかけると、ファスナーとボタンを外して脱いでしまった。 「じゃーん! ギンガムチェックなの! ママはもっと子供っぽいのにしようとしてたんだけど、おねだりして、お姉ちゃんとお揃いにしてもらったんだー」  その下から現れたのは、ギンガムチェックのビキニショーツ。女児用とはいえ、四年生ともなるとティーンズ向けのおませな下着を選ぶようになるのだろう。 (4年生の子でも、お姉さん向けの下着をつけてるのに、ぼくは女児用紙おむつ――) (それに下着も、ぼくのほうがインゴムの女児ショーツで……)  合宿でも家でも使う予定のない下着を、なぜあんなに買ってしまったのかと、遠い目になる歩実だった。  佑奈は顎に挟んでいたチュニックを落とす。そうすると短い裾からギンガムチェックの三角形がちらちら見えて、露出させていた時よりもかえっていかがわしくなってしまった。 (い、いや、女子小学生相手に昂奮してるわけじゃないけど) (可愛い女児服を見た時みたいに、勃起してもいないし――って、それもそれで問題なんだけど、ともかく) (なんか騙してるみたいで悪いし、何より落ち着かない……) 「い、いいからその、佑奈ちゃん、パンツ穿いて――」 「じゃあ、見せてくれる?」 「う……うん、見せる、から……」  女子小学生に下着を隠してほしい一心で、歩実はもう一度立ち上がり、彼女にお尻を向ける。そしてスカートの両脇を掴むと、ゆっくりそれを持ち上げて―― 「わぁっ、お尻も可愛い! お姫様で、お城で、カボチャの馬車とガラスの靴ってことは、シンデレラだよね?」 「う、うん……お尻側に、お姫様のプリントが、入ってるの……」 「へぇー……すっごーい……!」 (あ、ああ……) (恥ずかしいっ……!)  年下の少女におむつをまじまじと見つめられて、太腿の裏側やふくらはぎがピクピクと震える。 「なんだか前側より、お尻側のほうが、モコモコしてるみたい」  好奇心を抑えきれない佑奈の声に、歩実は嫌な予感をおぼえる。案の定、 「……ねぇ、やっぱり、ちょっと触ってみてもいい? 後ろ側がどれだけモコモコしてるか、確かめてみたいの」 「う……うん……いい、よ……」  歩実は真っ赤な顔で答える。 (前側じゃないなら、まだ安全だし――むしろ、前を見られるよりはましだから、収まるまではお尻を向けてたほうがいいし)  そんな判断に基づいてのことだったのだが、 「やったー! ありがとう、歩実お姉ちゃん!」  佑奈は大喜びで、お尻側のおむつを撫でたり、ポンポンたたいたり、ゆっくり押したりする。 「わぁっ、やっぱりお尻側のほうがモコモコ! ふかふかで、ちょっと気持ちよさそう……」 「うっ……」  しかしこれはこれで恥ずかしいし、落ち着かない。まるで女子小学生に痴漢されているような倒錯的なシチュエーションに、まだ収まっていないものがおむつの前側でピクピクと痙攣し始めて―― 「すごい、すごいね、歩実お姉ちゃんっ……!」 「ゆ、佑奈ちゃん、もう、やめ――!」  室内に奇妙な熱が高まり、二人の声が次第に高く上ずりかけたところへ、 「……なに、これ」  ドアの開く音とともに入ってきたショートカットの少女が、呆れたように言い――歩実と佑奈は、慌てて身なりを整えるのだった。   (続く)


Related Creators