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仮想告白手記「娘ごっこ」(5.5)

 オマケです。   * * *  さて、後日譚というほどのことではありませんが、以上の出来事から数年後のことです。 「――あの時お母さん、ぜったい準備して、誘導してたよね」  龍太が小学校高学年になったとき。当時のことを話していて、ふと息子から恨みがましい目で見られました。 「ソックスも、靴も用意してるなんて絶対おかしいもん。ベンチで休んだのも、ぼくをあのお店に連れていくための口実だったんでしょ?」 「あら、バレちゃった」  隠す気も無かったので認めると、息子は「もう……」とあきれたように鼻を鳴らしました。 「もう……けっこう恥ずかしかったんだからね、あの時」 「いいじゃない、その代わり、女の子になれるドキドキが味わえたでしょ?」 「……うん」  息子は恥ずかしそうに、それでもしっかりとうなずきました。  ちなみになぜ当時のことが話題になったのかというと――あの時着せたワンピースの復刻版が発売され、懐かしんで当時の息子にも着せていたからです。今度は水色ではなくピンクで、すっかり伸びた髪を、同じ女児ブランドのリボン付きヘアゴムでツインテールに結んでいましたが――前髪はあの時貰ったチョウチョのヘアピンで、同じように留めていました。   (続く?)


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