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連載小説「強制女装ハーレム転生(仮)」(5)

  (5)  周りが全員女子、しかも超ミニスカートというだけで、授業に集中できないこと甚だしい。  特に前に出て黒板に答えを書く時など、短いスカートからはチラリチラリとお尻や下着が見えてしまっている。 (自分も前に出て書く時はあんな感じになって、クラスのみんなに見られちゃうんだ――)  さいわい当てられることはなかったが、前に出ることを想像すると、いまから恥ずかしさに竦みあがる千秋だった。  1時間目の数学が終わって、休み時間。  すぐに樹莉と妙が、千秋たちの席にやってくる。樹莉が宮子の机に腰掛け、妙が千秋の席の前だ。逆でなくてよかったと、千秋は少し気が楽になった。  妙は身を乗り出すようにしながら、 「それで、今朝はどうしたの?」 「その……校門前の検査に、引っかかっちゃって」 「あー、伊沢、スカート丈なっがいからなぁ」  からからと笑う樹莉に、千秋はどんよりとした目を向けて、 「市原さんが短すぎるんでしょ……っていうか、その、み、見えてるの、恥ずかしくないの?」 「んー? 下着のことか? べつに、汚れてもヨレてもないし、恥ずかしいことなんてないだろ? どっかおかしいか? もしかしてダサい!?」  ガーン、と擬音がつきそうなオーバーリアクションでショックを受ける樹莉に、 「樹莉。伊沢は、下着が見えること自体について恥ずかしくないか、って訊いてるのよ」 「そ、そうそう! よかったぁ、小塚さんは判ってくれて……」  ようやく常識人に巡り合えた喜びに思わず涙ぐみ、安堵の息を漏らす千秋。  すると妙は―― 「うん。だから、私は恥ずかしくないように――ほら」  そう言って、短いスカートを自らの手でめくりあげる。  たしかに、スカートをめくっても妙の下着は見えなかった。  かわりに見えたのは、ブラウスの裾から覗く下腹部――の、さらに下。微かに恥毛の茂った丘にくっきりと刻まれた割れ目と、そこから覗くピンクの媚肉だった。  千秋は一瞬目を丸くした後、身体ごと横を向きながら叫ぶ。 「な――なんでっ、穿いてないの!?」  妙はきょとんと首を傾げて、 「? だって、下着を見られるのが恥ずかしいって話、だったよね。だから、私は下着を見られないようにしてるって――」 「いや、下着を見られないようにするために穿かないって、完全に本末転倒じゃ――」 「伊沢。ちゃんと私を見て、話して」 「うっ……」  スカートをめくったまま正面に回り込んだ妙に、じっと見つめられる。千秋は目をそらすこともできずに、秘部を露出したままの妙の姿を凝視するしかない。  横で見ていた樹莉と宮子がおかしそうに、 「あははっ、伊沢、真っ赤になってる!」 「ふふっ、下着を見られるのが恥ずかしいだなんて、伊沢さんも、小塚さんも、恥ずかしがり屋さんなのですね。でも、下着を穿いてこないのはちょっと違うのではないかしら?」 「う、うん。ぼくも、そう思う――」 「でしょう? 下着もお洒落の一部ですもの、見せるか見せないかは別として、きちんとファッションとして楽しまないと」 「なるほど、そういうこと……」  宮子の言葉に、思慮深げに肯く妙。  もう完全に話についていけず、千秋が頭を抱えていると、 「じゃあ――伊沢のお洒落下着、見せてちょうだい」 「えっ……ええっ!?」  あまりにも突飛な発言で、驚きのあまり反応が遅れた。  その間に妙は千秋のスカートに手を掛け、大きくめくりあげていた。 「い、いやぁっ!」  悲鳴を上げるが時すでに遅く、女子三人は彼のスカートの中を覗き込んで、 「おお、可愛い下着」 「あらまぁ、伊沢くんらしい、可愛らしい下着ね」 「あははっ、いまの悲鳴、女の子みたいだったな!」  口々に言う少女たちに、 「う、うう……」  千秋は逃げることもできずに真っ赤になって震える。  彼が穿いていたのは、ピンクに白のメッシュを重ね、そこにたくさんの花の刺繍をあしらった可愛らしいショーツだった。ウエスト部分には、ピンクと白のフリルが重なって揺れている。 (うう、なんでこんなのを穿いてるんだよぉ……そもそも、女子制服を着てることからしておかしいんだけど、下着までだなんて……) (しかも――しかも――!) 「あら」  最初に気付いたのは、宮子だった。 「伊沢くん、ショーツが濡れてますわよ?」 「っ!?」  清楚な――しかし長い髪が纏いつくような響きを帯びた声音に、千秋はぞっと身をふるわせた。   (続く)


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