連載小説「J兄S妹」(4)
Added 2020-06-15 11:23:49 +0000 UTC(4) 「はっ、はっ……」 丸襟ブラウスに紐リボン、紺のイートンジャケットに、プリーツスカート。 女子小学生の制服を纏った自分の体を見おろせば、そのめくりあげたスカートの下からギチギチに勃起したペニスが覗いている。本体には指一本触れていないにもかかわらず、グロテスクに血管の浮き出たモノはピクン、ピクンと、小刻みに電流を流されるように痙攣して、鈴口から溢れた先走りに濡れそぼっていた。 (女子制服を着ただけなのに、ぼく、こんなに、昂奮しちゃってる……!) その光景だけでも果てそうなのを必死に我慢して、トオルはぐっとそれを握る。 掴んだ手のひらを火傷しそうなほどに血潮を滾らせた、赤熱する肉欲の槍。もはや限界といったありさまだが、実のところ、着用する間にもすでに何度か軽い絶頂に達していた。 背後から、妹の声と顔をしたサキュバスが、女子小学生ではありえない淫蕩なささやきを吹き込む。 「うんうん、もうこんなになっちゃってるなんて、トオルちゃんってばヘンタイさんねえ。アタシが迫ったときよりも、おちんちんガッチガチにしちゃってるじゃない」 「う……それは……」 「女の子の制服の着心地、そんなに気持ちいい? それとも、女の子の制服を着てる自分のヘンタイさに、昂奮してるのかな? ねぇ、どっち?」 「んっ……りょ、りょう、ほう……!」 「うふふっ、そうなんだ。いいわよ、トオルちゃん。トオルちゃんくらいのヘンタイさんなら、アタシも楽しみがいがあるわ。ほーら、アタシの声に合わせて、ゆーっくり、手を動かしてごらん。しーこ、しーこ、しーこ、しーこっ……」 「うっ……」 いくら淫魔がついているとはいえ、妹相手に欲情するわけにはいかない――判っていながらも、サキュバスの淫らな声は文字通り魔性の淫でトオルの理性を奪い、我知らず、勝手に指が動いてゆく。 ちゅくっ、ちゅくっ―― 「んぅ……!」 緩慢な、しかし確実に性感を高めるリズムが、いっそう陽根をいきり勃てる。すぐに射精に至るほどではない刺激が、狂おしいほどにもどかしい。 「あんまり強く握らないで、軽ーく側面を撫でるくらいでいいわ。しーこ、しーこ、うんうん、いいわよ、その調子」 「ひ、ん、う……!」 「そうそう。いい感じよ。でももうちょっと我慢して、いったんおちんちんから、手を離してちょうだい」 「うくっ、んっ……」 名残を惜しみながらも、トオルは淫らな声に促されるままペニスから手を離す。先走りに濡れた手で制服に触れないように気を付けつつ、臍下丹田に力を籠めて、いまにも射精しそうになるのを必死にこらえた。 「いい子よ、トオルちゃん。もうちょっと我慢してちょうだいね」 サキュバスはドレッサーの椅子をどかすと、トオルを後ろから支えつつ、横から覗き込むようにして顔をペニスの真上まで移動させた。 「んっ――」 ゆっくりと唇を開き、すぼめた舌先をべろりと伸ばす。 生々しく鮮やかな、もはや性器のごとく淫らなピンク色をした舌に、濃密なゼリーのような唾液の塊が絡んでいるのが見えて、 「ちょ、な、舐めるのは禁止だって――!」 「らいじょーぶ。なめるんじゃなくて、こうひて――」 制止しようとするより先に、サキュバスの舌から粘液塊が滴り、露出している亀頭の先端に、 ぺちょり、 と落ちた次の瞬間、 「んーっ……!」 亀頭を濡らした粘液は、明らかに流体力学から逸脱した動きでペニスの表面に広がると、コンドームのように竿の根元まで包み込んだ。否、熱を帯びてペニス全体を包み込むそれは、もはや極薄のオナホールのようですらあって、 「なっ、なにこ――――――――っ!」 いいかけたその途端に、声も出せないほどの快感が脳髄を焼き、トオルは声にならない絶叫を上げた。 屹立する男根を覆う、唾液だったモノの膜。 それは緩やかに波打ちながら徐々に体積を増やし、1センチほどの厚みになって根元までを覆った。ところどころで粘度と硬度を変え、ある時は襞状になり、ある時は粒状になりながら、側面や裏筋、雁首や亀頭の先端といった敏感な部分を緩急をつけて責め立てる。同時に、まるで吸い付くように竿の根元を締めつけて、 「あ、あ、あ……!」 「うふふっ、どう? サキュバス特製、オナホスライム――おちんちんを包み込んで精液を搾り取る、まぁ、使い魔の一つといったところかしらね。これならサキちゃんの体は使ってないから、問題ないでしょ?」 (ゆ、油断してた……!) 突然の異変に、常識人のトオルは頭がついていかない。相手は伝説の淫魔サキュバス――判っていたはずなのに、まだその能力を侮っていたのだ。 呼吸すらもできず、朦朧とする意識がますます快楽に支配される。左手でスカートを押さえ、濡れた右手は宙に浮かせて何度も握ったり開いたりしながら、ガクガクと腰を震わせ、倒れないようにするのが精一杯だった。 (続く)