「おむつぐみ」(62)
Added 2020-05-01 10:52:22 +0000 UTC「そっ――それは――!」 和実は一転、真っ青になる。普通に考えれば明らかにセクシャルハラスメントで、質問自体がアウトなのだが、そんなことを考える余裕もない。反応自体が、もう答えを物語ってしまっている。 しかし園長は生真面目な表情で、 「どうなの、倉石くん? あなたの口からしょうじきに、答えてちょうだい」 「そ、それは……それは……も、もし、はいって、答えたら……?」 「相応の処置が必要になるでしょうね。ですがそれで入園の可否を決定することはありませんので、安心してください。どうなのですか?」 「うう……」 答えはもう知れたようなものだが、稲村園長はどうあっても、和実の口から言わせたいらしい。おもらしよりも恥ずかしい思いをしながら、 「は、はい……みーたん、おむちゅや、おもらちが、きもちいいと、たまに、お、お……おちんちんも、おっきく、なっちゃいまちゅ……」 「なるほど」 どことなく満足げにうなずいた稲村園長は、すっとソファから立ち上がると、和実の前までやってきて、 「いまはどう? 気持ちよくなってる?」 「い、いまは……だ、だいじょうぶ……」 「本当に?」 園長は薄く含み笑いを浮かべながら、さらに和実に近づくと、その下腹部――ロンパースの短いフリルスカートから覗く、おむつで膨らんだ股間に手のひらを宛がった。 和実は「ひっ」と喉を鳴らし、身を守るように両手を握って胸元に当て、その場に立ち竦む。うかつに逃げると背後の棚にぶつかりそうなため、身動きすらできないのだ。 「な、なにを……!」 「確かめさせてもらうだけよ。おむつで本当に勃起するのか、ね」 そう言って、稲村園長は和実のおむつの前をするりと撫でた。 「う、あ……!」 ただでさえ、お受験風女児ベビー服で幼稚園にやってきて昂奮している状態――今も受験の緊張感で勃起しないまま、ひそやかな官能に我慢汁を垂れ流している。そんなところを、何枚ものおむつ越しとはいえ刺激されて、無反応でいられるわけがない。 一触即発の言葉そのままに、たったのひと擦りで手品のように、硬く、大きく変じてゆく。たっぷりと当てたおむつの上からでさえ感じとれるほどの変化に、 「ダメじゃない、倉石くん。大丈夫って言いながら、こんなに勃起してるわよ?」 「そ、それは、先生が触ったからで、さっきまでは普通に――」 和実の抗議は極めて正当なものだったが、稲村園長は眉をひそめ、 「倉石くん。言葉遣い、ちゃんとなさい。まだ面接中よ」 「うう、は、はい……!」 「さ、もう一回、きちんと『おむつ組』らしく言い直しなさい」 「ん……ちょ、ちょれは、ちぇんちぇいが、みーたんの、おちんちんを、なでなでしたから、だもん……! ちゃっきまでは、おちんちん、ちっちゃかった、のに……」 内容が同じでも、幼児語だとあまりにも情けない「幼い子供がだだをこねている」状態に成り下がる。 しかもそんな屈辱すら、おむつの中のモノをいっそう刺激してしまい、「おちんちん」ではなく「ペニス」と表現したほうが適切な巨竿へと変身する。成長に耐えかねたように脱皮した敏感な亀頭が、裏筋ともどもおむつに擦れていっそう激しい刺激に痺れ、さらにその上から園長の手に撫でられて、 「ひっ、んっ、やっ、なでなでされたらっ、みーたんの、おちんちん、ジンジンして、きもちいいのに、おかちくなっちゃうのっ……!」 和実は胸元で両手を握り、ビクンビクンと身悶えたまま、淫らな幼児語を口走る。そんな自分自身の変態的な行為に、幼い口調とは裏腹にペニスはいっそう猛り狂い、今やロンパースの上からさえわかるほどにテントを張っていた。 「や、やぁっ……! こんなっ、みーたん、ほんとはっ、じゅーごの、おとこのこなのにっ……あかちゃんの、おんなのこみたいな、べびーふくをきて……おむちゅも、いっぱいあてて……おちんちんなでなでされて、きもちよくなっちゃうなんて、じぇったい、おかちいのに……なのに、きもちいいの、とまらない……とまらないよぉ……!」 もはや泣きそうな声で、快楽に狂ったまま破廉恥な赤ちゃん言葉を呟く和実。 稲村園長は手を動かし続けながら、唇にはっきりとした笑みを浮かべて、 「ふふっ、よく判ったわ。倉石くんが、女児ベビー服も、おむつも、おもらしも、大好きなんだってことがね」 「う、うんっ……みーたん、かわいい、おんなのこの、べびーふくもっ、おむちゅも、おもらちも、だいしゅきっ……!」 「そう――なら、これから一年間、『おむつ組』の園児として、ずっとベビー服を着て、ずっとおむつを当てて、ずっとおもらしするといいわ。そうすれば、おちんちんが大きくなっても、私や保育士の先生が、いまみたいになでなでして、気持ちよくしてあげるから……ね?」 「うんっ、うんっ……みーたん、おむちゅぐみに、なゆ……だから、みーたんのおちんちんっ、なでなでして、ちょうだいっ……!」 もはや演技なのか自分でも判らないほど「みーたん」になりきって、情けないおねだりをした、その瞬間だった。 怒張はついに我慢の限界を迎え、 「あ、あ、あ……やっ、でゆ……みーたん、もう、がまん、できないっ……! おちんちんから、せーえき、でちゃうっ……!」 情けない言葉とともに、欲望の滾りを解き放ち、 びゅくっ、びゅくっ、びゅうっ―― 立て続けに放出される精液が、小水の如くおむつを濡らしていった。 (続く)