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「おむつぐみ」(15)

「あ、あ……!」  股間からお尻を包む熱に、和実は現実へと帰ってくる。  見下ろした自分の体が着ているのは、白い丸襟ブラウスにピンクのリボン、黄色の吊りブルマーに、前だけがギンガムチェックになったピンクのスモック――頭には黄色い安全帽、脚には白いレース付きのハイソックス。普通の園児服よりさらに幼いデザインの制服は、先ほどの回想で言い渡された「おむつ組」の制服だ。  和実はその服装で、おしめマットの上に腰を下ろして手足を投げ出し、背後から佐々木楓子に抱きしめられている。それはまるで、幼い妹が姉の腕に抱かれているような構図だったが――両者の体格はほとんど変わらないのが、シュールながらも羞恥を誘った。  排尿は、まだ止まっていない。こんなことになるとは思ってもいなかったために、かなり限界近くまで貯めこまれていた小水は、腹圧による制御ではなく括約筋の弛緩によって、チョロチョロと少しずつ漏れ出し続けている。 「い、いや、あぁ……」  和実が少女のような悲鳴を上げながら身悶えると、 「落ち着いて、和実くん」  背後から抱き止めている楓子が、ゆっくりと話しかける。 「大丈夫よ、おむつが全部受け止めてくれてるから。それよりも、どう? おしっこがちょっとずつ出ていく感じは?」 「んっ……なんか、だんだん、あったかくなってきて……それに、くすぐったい……!」  入学式の時は気付かぬうちに出していたせいで、おもらしそのものの感覚は希薄だったが――こうしてじっくりおもらししていると、また別の発見があった。  膀胱から亀頭の先まで続く尿道を、小水がくすぐる感覚も、その一つだった。溢れ出した小水がおむつを濡らし、あの時と同じ熱さにトラウマが疼くが、同時に確かな解放感と、奇妙な快感ももたらしている。  和実は楓子の腕の中でぐったりと脱力しながらも、スモックの袖から伸びる手や、ブルマーから伸びてレース付きのソックスに包まれている足先が、ぴくぴくと不随意に痙攣した。 「な、なにこれ……? おもらし、してるのに……気持ちいい……!」 「でしょ? うふふ、すぐに気持ちいいなんて言葉が出てくるあたり、和実くん、もしかしておもらしの才能があるんじゃない?」 「な、なくていいよ、そんな、才能……!」  言っている間に、ようやく流出が止まった。 「はぁっ……」  肺腑の熱を吐き出すような息とともに、和実は今度こそぐったりと弛緩する。まだ手足がピクピクとひきつっていたが、身を起こせるほどの元気もない。  その代わりに―― 「え……」  当てた枚数が少ないためブカブカの状態だった、ブルマーの前側。 楓子の手が当たっているためペタンとした状態だったそこに、まるで内側からソーセージほどの太さと長さの棒を宛がったようなふくらみが持ち上がり、その先端は楓子の手のひらの内側に当たっていて、 「う、嘘……なんで、こんな時に……!」  和実は悲鳴のような、泣きそうな声で呟く。小水を出し切った勃起が、次はこちらの番だとでもいうかのように勃起して、熱く濡れたおむつに当たっているのだ。おまけにその拍子に、亀頭が包皮からするりと剥けてしまい、 「や、や、ぁっ……!」  粘膜がこすれる痛みと、おもらし以上の恥ずかしさに、和実は真っ赤になって身をよじり、起き上がろうとする。しかし失禁直後でうまく力が入らず、さらに楓子の意外なほど力強い腕に抱き止められて、逃げることはかなわない。むしろ余計に、おむつ越しとはいえ年上の女性の手のひらに亀頭をこすりつけることになってしまい、 「ご、ごめんなさいっ……! 違うんです、これは……!」 「んー、何が違うのかなー?」 「だ、だからっ、その、お姉さんに、昂奮したわけじゃなくて……!」 「ふふふっ、判ってる判ってる。おもらしが気持ち良すぎて、おちんちんまで気持ちよくなっちゃったんだよね? うーん、和実くんってば、ほんとにおむつプレイの才能があるんだね」 「そ、そんなもの、いらな――ひっ!」  反論しかけたところへ、逆におむつの上から勃起を擦られて、和実の腰が大きく跳ねた。 「うんうん、なかなか良い声で鳴くじゃない」  もはや嗜虐的な態度を隠そうともせずに、楓子は竪琴を奏でるような手つきでおむつの前を撫でる。そのたびに和実は、腰を震わせて甲高い悲鳴を上げた。 「ね、和実くん。いまのおもらしの感覚、何かに似てると思わない?」 「なにかって――」 「ほら、おもらし以外にもあるよね? おちんちんがくすぐったくなって、中からあったかい液体が出てくるのが。あっちのほうがもっとドロドロしてるし、量は少ないけど」 「あ――」 「判ったみたいね。そう、おもらしって、射精とよく似てるの。だから、おもらしで気持ちよくなるのは、おかしなことじゃないんだよ」  言われてみればその通りだったが、あまりにも意外なつながりに、和実は言葉を失う。 「でも――さすがにこのままだと、ちょっと恥ずかしいよね? ママが帰ってきて、大きくしてるのを見られたら、変な誤解を受けるかもしれないし」 「う、うん……!」 「だからね、和実くん」  楓子は和実の耳元に唇を近づけ、吐息よりもなお甘い誘惑をささやきかけた。 「このまま擦って、おもらしおむつの中に出しちゃおっか?」   (続く)


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