第8話「女児服とごっこ遊びと」(5)
Added 2019-12-19 10:55:34 +0000 UTCそんなこんなで、「妹」役になった夢月の着替えが始まった。 恥ずかしい女児服から、さらに恥ずかしい園児服へ。 夢月は三人の女子小学生たちに囲まれて逃げることもできず、大人しく女児服を脱ごうとジャンパースカートの裾に手をかけた、が。 「あ、待ちなさい、夢月ちゃん。パパが、脱がせてあげるから」 スーツを着た「パパ」役の少女、七瀬静紅が制止する。 「う……いや、一人で着替えられるから……!」 「だめだよ。ほら、そこに座って、パパに任せてごらん」 「は、はぁい、パパ……」 口調までも大人の男性っぽく言う静紅に逆らうことができず、夢月はその場に座る。 その前に静紅が座り、 「さぁ、脱がせてあげるよ。ほら、両手をばんざーいってしてごらん」 「う……ば、ばんざーい……」 夢月が恥じらいながらも両手をまっすぐ上に向けると、静紅は「娘」のジャンパースカートの内側に手を入れるようにしてその裾を掴み、持ち上げて脱がせにかかった。 (これじゃほんとに、この三人の娘か、妹みたいだ……) ジャンパースカートを脱がされ、ピンクの重ね着風カットソーの裾からショーツが覗く。男子高校生としては羞恥の極みであるはずなのに、ショーツの中ではそれを喜ぶかのようにペニスが起き上がり始めていて、ますますいたたまれない気分になる。 「ママ」役の紗月は、そんな二人の様子を横目に見ながら立ち上がり、ピンクのスモックに縫い留められたチューリップの名札を外す。そして「姉」役の二宮榛名に向かって、 「ふふっ、夢月ちゃんを脱がせるほうは、パパに任せましょ。お姉ちゃんは、夢月ちゃんの制服を下ろしてちょうだい。すぐ着られるように、ね」 「はーい!」 吊りスカート制服姿の榛名もすっかり「姉」役になりきって、壁にかかっている夢月の制服を下ろす。襟のリボンや、ジャケットのボタンを外しながら、 「懐かしいなー。これ、聖ジョアンナ附属幼稚園の制服だろー?」 「ええ。しかもピンクだから、年少さんの制服ね。年中さんは水色、年長さんは紺だから」 「う、ううっ……!」 夢月は二人の会話を聞きながら、シャツまで静紅に脱がされて下着姿になる。 キャミソールも想像していたとおり、ショーツとおそろいの赤いギンガムチェック。胸元にはピンクのハートがプリントされている。これならば、幼稚園制服の下に着ていても何の違和感もないだろう。 (女子小学生たちとのごっこ遊びで、幼稚園児、それも年少さん役として制服を着せられるなんて……!) (恥ずかしいはずなのに……なんでこんなに、昂奮しちゃってるんだろう……!) 「はぁっ……」 こらえきれず、熱い吐息を盛らす夢月。 そんな彼に、正面の静紅は脱がせた服を畳みながら笑う。 「ふふっ、夢月ちゃんったら、そんなに園児服を着られるのが楽しみなのかな?」 「う……べ、別に、楽しみなわけじゃ……」 「こら、そこは喜ぶべきところでしょ。ごっこ遊びなんだから、ちゃんとなりきりなさい」 静紅は素に戻って注意する。 「は、はぁい!」 「もう。それじゃ、やり直すよ。――夢月ちゃんったら、園児服を着られるのが楽しみなのかな?」 「う――うん! 園児服を着られるの、とっても楽しみ!」 夢月はそう言った瞬間、心臓が爆発しそうなほどの羞恥に全身が震える。 その答えに、女子小学生たち三人はにんまりと笑って、 「ふふっ、夢月ちゃんは可愛い園児服が大好きなんだな」 「早く着せてあげるからな! 待ってろよ、夢月ちゃん!」 「んふふっ、あながち、演技でもなかったりして。どうせだから、本当に附属幼稚園に通ってみる?」 「う、うう……!」 次々に浴びせられる揶揄に、夢月が真っ赤になっていると、 「よーし! 制服、ボタン外して着られるようにしておいたぞー!」 「ありがとう、榛名ちゃん。それじゃあ夢月ちゃん、今度はママが、制服を着せてあげるね」 紗月は榛名から制服を受け取り、「娘」の背後に立ってブラウスを広げ、 「まずはブラウスね。ほら、夢月ちゃん。ばんざーいってしてごらん」 「う、うん」 夢月が素直に両腕を伸ばすと、ブラウスの袖がするりと包み込みながら降りてきて、肩から背中を覆う。「入学式」の日にも着たことがあるとはいえ、やはり女児用の丸襟ブラウスは、独特の恥ずかしさがあった。 すぐ前に座った紗月は、 「もう手を下ろしていいわよ。ボタンを留めてあげるから、じっとしててね」 そう言って、上から順番にブラウスのボタンを留めてくれる。 「んっ……」 夢月は、お尻がむずむずするのをこらえながらうなずく。身長的には自分より小さい妹に、園児服のボタンを留めてもらっていると、背徳感と倒錯感がいやがうえにも増して、数日前、自分で入学スーツを着たときよりも恥ずかしいくらいだった。 (小学生の「お姉ちゃん」たちにお着換えさせてもらうなんて、これじゃほんとに、幼稚園児の女の子だよ……!) 陰嚢がきゅっと握られたように痛みを発するほどの羞恥――しかし一方で、少年の劣情はショーツの中で、ますます猛るのであった。 (続く)